評価に色がついててびっくりしました。ありがとうございます。
ではどうぞ。
森乃イビキが中忍選抜第一試験の開始を宣言する。
この試験、実を言うとただただ学力を図るためだけのものではないのだ。もちろん学力も大切なのだが図るべきポイントは二つ。
一つ目は諜報能力。この試験下忍には絶対に解けない、上忍でもあるいは解けないものが出てくるかもしれないレベルの問題なのだ。
ではどうやって解くのか。実は回答をあらかじめ知っている受験生に変化した中忍試験官が4人ほどいる。受験生はその者たちを探し当て、ばれないように答えをカンニングする必要があるのだ。あるのだが…想定外があった。
「(こ、これってある一定条件の確立と運動の力学エネルギーとの融合問題じゃない!私はともかくナルトには無理じゃない。私ならともかく…)」
そう、素で解ける下忍がいたのである。
誰が予想できよう。上忍になってやっと解けるかもしれない問題をたかが3か月で下忍になったようなルーキーが完璧に回答できると。
「(まるでカンニングを誘導するかのようなシステム。3人とも安直に行動しなければいいけど。)」
ーーー一方
「(ん 一つたりとも分かんない 猫ちゃん)」
「(だから私に言われても人間が作った問題なんか私にわかると思ってるの?)」
「(ん やくた「(…にゃぁ?)」…なんでもない)」
「(自分で解決するよりもサクラ君の答えでも見させてもらえればいいのに)」
「(ん? あぁ そういう)」
「(そうそう)」
「(ん でもいいのかな?)」
「(ばれなければなんでもいいのよ)」
「(ん そういうもん?)」
「(そういうものよ)」
「(ん 猫分身の術)」
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「(よし。全部解けたわ。あとはこの第十問を待つだけね。あら)」
「にゃあ」
「(これは…ルナちゃんの。なるほどね。それにしてもいい毛並みね)」ナデナデ
「‥‥ぐるぐる」
「(…くつろぎ始めた。いったい何しに来たのよ。)」
「にゃぁ」
一通りサクラの答えを見たルナの猫分身は一声なくと影に溶けてく。
「(ん 情報 きた。)」
「(これで何とか安心ね。あとは第十問を待つだけね)」
「(ん)」
猫分身から無事答えの情報を得ることができ、何とか9問目までは埋めることができた。時間が過ぎていく。
この第十問に何があるのかというと、問題用紙には試験開始45分経過してから出題される。担当教師の質問をよく理解したうえで回答しろというものであった。
「よし、時間だな。ここで第十問を発表する。」
45分が経過してから森乃イビキが最後の問題を出題する。
「その前にお前らには第十問を『受ける』か『受けない』かを決めてもらう…」
イビキの話を要約すると受けないを選ぶと失格になり、そのままチーム全員が脱落になる。つまりは道ずれ失格になる。
しかし、受けるを選び不正解してしまった場合その者には『未来永劫、中忍選抜試験を受ける資格を失う』というものだった。
「さあ、始めよう。この第十問を受けないものは挙手しろ。受験番号を確認次第失格にする。」
「…お、俺は…やめる。受けない」 「お、俺も…」 「…私も」
1人が挙手するのを皮切りに次々と失格になっていく。
ある程度時間が進みある男が挙手し始める。
「(ん ナルト?)」
「(ナルト君やめるつもりなのかしら。)」
「(え?ナルト?)」
「(…あいつ!)」
「なめんじゃねぇ!俺は逃げねぇ。下忍でも火影になってやる!」
「もう一度聞く…人生の大きな選択肢だ。それでいいんだな?」
「まっすぐ自分の言葉はまげねぇ…俺の忍道だ!」
「(ん あたりまえ)」
「(そうするよねナルト君なら。)」
「(そうよね。あんたはそういう大バカ者なんだから)」
「(あいつ俺たちのこと全く頭になかったな。いい根性してやがる)」
ーふん。面白いガキだ。周りの不安をすべて吹き飛ばしちまった。 約79名か…案外残っちまったな
「いい決意だ。 では…ここに残った計79名 全員に」
「第一試験合格を言い渡す」
「ん ん?」
「いきなり合格ですって?10問目は?」
「んなもん最初からねーよ。今の二択が第十問目みたいなもんだ。」
「じゃあ今までの9問は無駄だったじゃないか!」
「…無駄ではないさ。9問目までは個人の情報収集能力を図っていたんだよ」
森乃イビキはそういうと自分のかぶっていた黒頭巾をは外し始める。そこにはねじ穴・切り傷・やけどなど痛々しいほどの拷問跡があった。
情報とは自分ひとりの命よりも重く、任務などでその情報を得るために命がけで奪い合うことがある。
第三者や敵にわたった情報はすでに正しい情報とは限らないのである。
誤った情報は味方を、さらには里全体を壊滅に巻き込む可能性があるのだ。
この試験で求められていた二つの能力。もう一つのそれは苦境を突破していく能力である。忍びである以上任務に危険はつきもの。
『命が惜しいから…味方の命の危機になりえるから…だから任務を降りる』こんなことはできないのである。
どんなに危険な賭けであったとしても博打であったとしても任務からは降りられない。だからこその『突破力』である。
この第十問目未来永劫中忍選抜試験受験資格を失うかもしれないがそれでもなお受けると選択し、困難に乗り越えようとしたものが合格となったのである。
「おめでとう。第一試験合格だ。次の君たちの健闘を祈る」
そう締めくくる森乃イビキ。ルナたちは第一試験を突破した実感がわき始めるが…
ガシャンッ
「なっ!」「なんだ!?」
黒い物体が試験会場の窓を突き破り侵入してくる。黒い幕がバッと開けられるとそこには髪を一つにまとめた女性と『第2試験官みたらしあんこ参上』という文字が書かれている。
「あんたたち浮かれてる場合じゃないよ!私は第2試験官のみたらしあんこ。次いくわよついてらっしゃい!」
アンコはそういうが約79名誰もしゃべらず動かなかった。あまりに急すぎて頭の処理が追い付かなかったのである。イビキの空気読めという発言に顔を赤くする。
「79人!今回はずいぶんと甘いのね。」
「今年は優秀なのが多くてな」
「まあいいわ。私の試験で半分以下にしてやるわ。」
そういうとみたらしアンコは教室から出てくる。なお壊した備品はもろもろアンコの給料から差し引かれるのであった。
「(ん なんか 嵐 )」
「(だいぶ落ち着きがない人だったわね。それよりも…)」
「(ん 半分以下にしてやる きになる)」
「(そうね。)」
一行はアンコに連れられ立ち入り禁止の看板とフェンスに覆われた樹海の前に立っていた。ここは第2試験会場第44演習場、別名『死の森』
「それじゃあみんなに配るものがあります。」
そう言うとアンコは同意書なるものをみんなに配り始めた。
アンコ曰くこの死の森で勝手に死なれるとすべてアンコの責任になるらしい。
第二試験は『極限のサバイバル』
第44演習場は鍵のかかった44個のゲート入り口に円形で囲われており、真ん中に約10キロほど進むと川の近くに塔がある。
班にはそれぞれ『天の書』と『地の書』どちらか一つ配られる。天地両方の巻物を揃え、真ん中の塔まで班全員で来ること。つまりは何でもありの巻物争奪戦である。
期限は120時間ちょうど5に間で行われる。時間以内に天地両方の巻物を問うまで全員で持ってこれなかった班は失格。班員を失ったあるいは再起不能者を出した班は失格。ルールは途中のギブアップはなしで森の中5日間過ごす。『巻物を塔にたどり着く前に決して見ないこと』である。
「説明は以上!同意書を書いた班から巻物を交換するから…その後ゲート入り口を決めてスタートよ。最後に一つアドバイス」
「死ぬな」
ルナたちがもらったのは『天の書』
これから5日間のサバイバルがスタートした。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「今のって悲鳴よね‥ちょっと緊張してきた。」
「サ、サクラちゃんてば緊張しいなんだな。ど、どうってことないってばよ。」
「ん 嘘 分かりやすい」
「嘘じゃねぇってばよ。…俺ってばちょっとしょんべん」
そういうと目の前で用を足そうとするナルト
「レディの前で何てことすんのよ!せめてそこの茂みでやりなさい!」
「ん 離れるの危険 忍法猫分身の術 これ付ける」
ルナはそういうと手のひらサイズになった猫分身をナルトの方につける。
「なるほど。よく考えたなルナ。これを全員分一日中つけておけば離れても心配はない。行けるか?」
「ん それは無理 一日中はチャクラが足りない 」
そう。猫分身は言わば影分身みたいなもの。自分のチャクラを等分して作り出す。だから、途中で分身が解除されれば情報が本体に届くといったような術である。それを5日間四六時中人数分作り出すのはチャクラが少ない(人柱力と比べて)ルナには自殺行為である。
「それもそうか。」
「や―すっきりしたってばよ。」
そういうとなるとは戻ってくるが、つけていたはずの猫分身が肩から消えている。
「どうだルナ?」
「ん 偽物」
サスケとルナが小声で話し合った後すぐに行動に移す。
バゴっ
「な…何するんだってばよサスケ!」
「本物のナルトはどこだ?」
「ん 春野さん 下がる。」
「どうしたの?サスケ君たち」
「ん あれ偽物」
「ふっふっ 何故わかった?」ボフン
ナルトの偽物は変化を解く。そこにはガスマスクのようなものをつけた雨隠れの額あてをした忍びがいた。
「ナルトにはこいつの分身が付いていた「ん ブイ」お前は空気読め。それにあいつの忍具ホルダーは右足についていたはず。お前は左足だったがな。」
「アンラッキー。こうなりゃ実力行使だ。巻物持ってんのはどっちだ?」
「ん サスケ」
「ほんとに言うやつがあるか!」
「ルナちゃん!?」
「ん あいつ今再起不能にしたらいい」
「なるほどね。でもぼくはそんなによわくないよ」ダッ
そういうや否や三人のもとへ駆けだす雨隠れの忍びはサスケのもとに駆け出す
ー火遁鳳仙花の術 ボッ
シュッ キン
サスケと敵はかなりのスピードで飛び交う。
そんな中
「サスケェー」
ぐるぐる巻きにつかまっているナルトを発見する。ナルトにつけた猫分身が何とか縄をほどこうとしているが力が足りないのか解けずにいた。
「っち!うすらトンカチが!」シュ
サスケはナルトを助けるために苦無を投げ縄を切るが
「隙あり」シュ カカ
ー起爆札! ボン
「これぞラッキー!動くと殺す。巻物だしな!」 シュッ 「!っち」
ナルトが苦無を投げつけるがなんなく躱される。
ーいつも遅いんだよ!
「逃がすかぁ!」
ナルトがそう叫ぶが逃げられそうになる。
投げられた苦無を足裏のチャクラで吸引し放出、逃げた敵に対して足で投擲。
「!あぶな」
「ん 雷遁地走り」
「ぐあ ! グッ」グサッ
ルナが雷遁で痺れさせ相手の動きが鈍くなったところにサスケが突っ込んでいく。
「サスケ君!」
「こうするしかない!いいか?手を抜けばこちらが殺られる!」
ーくっ利き手をやられた。一人できたのが仇となったか。こいつはアンラッキー。
「っち逃げたか。」
「ん 大丈夫?」
「あぁ。怪我はない。それよりも4人がバラバラになったとき、たとえ仲間だろうが信用するな。今みたいになる。」
「それじゃあどうするの?」
「合言葉を決める。良いか?合言葉が違えば敵だと思え。一回だけしか言わねえ よく聞け…」
合言葉は歌の一種である忍歌であった。『大勢の敵の騒ぎは忍びよし静かな‥‥油断するとき』約四節からなる詩で情人では一回聞いただけでは覚えられないような内容であった。
合言葉を言い終えた一同はサスケに巻物を渡し、もう一度行動しようと立ち上がるが
「(ルナ!くるよ)」
「(ん?)」
「風遁 大突破」 ボン
最近忙しくて毎日執筆できませんがコツコツやっていきたいですね
次回もお楽しみに