ではどうぞ
「やぁお前たち!久しぶりだな。」
煙からでてきた海野イルカ。嬉しそうに挨拶するが、4人は困惑して何も反応出来なかった。
「なんであんたがいる?」
「なんでイルカ先生がいるんだってばよ」
「ん 試験管?」
「それともまだ試練が?」
「いや、そうじゃない。俺は伝令役だ。時間ギリギリだったが第2試験合格おめでとう!」
イルカから告げられたのは2次試験の合格だった。
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第二試験は受験者数79人に対して合格者は23人木の葉の新人下忍の班は全て残っており、他にもカブト率いる最年長組下忍、1年間準備期間を設けていたロック・リー達の班、無傷の我愛羅率いる砂の下忍、ルナ達に敵意を向ける音の下忍が残っていた。
集まってからしばらくして、3代目から今回の中忍試験の真の目的が話される。
何故同盟国同士で殺し合いにも発展している中忍試験を合同で行うのか。単に同盟国同士の友好や忍のレベルを高め合うという訳では無い。この試験は言わば戦争の縮図である。
かつて隣国同士で争いを続けていたが、無駄な戦力の潰し合いを避けるために己の里の下忍を代表させて争わせる。中忍を選抜するためのものではあるのだが戦争の如く国の権威と威信を掛けた勝負の場なのである。
第3次試験には各国の忍を統括する上役や忍に依頼をする大名、著名人など多岐にわたる人達が招待される。もし、この第3次試験でヘマを打ったり、下忍同士の戦いで力の差が浮き彫りになるようなことがあればそこの国は弱小国と見なされ依頼は激減する。逆に力の差を見せつけ強国とされる国には色んな仕事の依頼が殺到する。
それと同時に優秀な忍を見せつけることで『下人でもこのレベル、上忍等になると遥かその上を行く。』という脅威で政治に圧をかけられる。そういった点での国の権威や威信である。
そう3代目が語り追えると、ルナ達の目の前には見るからに体調不良の忍が現れる。
「えー…ごほっ それでは本戦の出場をかけた予選を始めます。」
「?予選?」
「ん どういうこと?」
「あまりに残った人が多すぎるため.、規定に則り予選を行い人を減らす必要があります。」
試験管はそう伝える。すぐに予選が始まるそうなのだが、リタイヤしたい人はリタイヤしてもいい。この試験は個人戦だから班全員が落ちる訳では無いらしい。
「あのー…僕やめときます。」
薬師カブトがそう告げる。しかしルナは疑問に思う。
「(ん 見た感じ余裕そうなのに。)」
「(まぁ落ちた人のこと考えるより貴方はどう勝つかイメージトレーニングでもしときなさい。集中力ないんだから。)」
「(ん うるさい猫ちゃん)」
「(猫ちゃん言うな)」
しばらくして、第1予選の組み合わせが発表される。
サスケvs赤胴ヨロイ
見たところカブトと同じ班だったやつだ。
「ん 気をつけて。 」
「お前に言われるまでもねぇ。それに俺はナルトとルナ、お前たちとも戦いたい。」
「ん 精々死なないことだ」
「わかってる。」
受験者とその担当上忍は観客席らしき2回の方に移動させられる。
「ん カカシ先生 うちは君は?」
「ん〜本人が大丈夫とは言っているが悪化すれば俺が止めに入って中止になるかな?」
「あのさ、あのさ?サスケってばどっか悪いのか?」
「ま、そんなとこかな」
「何だってばよ、」
「まぁまぁ」
そうこうしているうちにサスケの試合が始まる。
「それでは始めてください」
「行こうか」
「あぁ」
スタートの合図からすぐに仕掛けるヨロイ。手裏剣を3つほどサスケに投げるが苦無の一振でヨロイに弾き返す。がしかし、それだけで倒れてしまう。何やらサスケの動きがやけに鈍い。その隙を見逃すわけがなくヨロイは拳を振り下ろす。間一髪で避けると足でヨロイの体勢を崩し関節を締め上げる。
「やった!あいつなかなかやるってばよ」
「ん 流石」
「こらこら、よく見なさいまだ勝負ついてないでしょ」
よく見ると関節技をしかけていたのが、いつの間にか形勢逆転されていた。鎧は何やらチャクラを手に集めていた。ヨロイの手が触れられるとサスケは苦しんでいた。
「ぐぁぁぁぁ」
「サスケ君!」
「ん 何が起こってる?」
「何やってるんだってばよ」
「恐らくあいつはサスケのチャクラを吸っているだろう。見るからに手でしか吸引出来ないようだが(だがこれ以上吸引されるとまずいな)」
両者向き合う。
「しっかりしろーサスケ!ダッセー姿見せてんじゃねぇ!」
大声で声援というか喝を送るナルト。
ちらっとこちらの方を見るサスケ。何か思いついた表情を見せる。
「(何すると思う?猫ちゃん)」
「(さぁ?少なくとも大技ではなさそうね)」
「(ん)」
「(…はっ!猫ちゃん言うな)」
「(ん 遅くない?)」
先に動いたのはヨロイであった。余所見をしていたサスケの隙を見て一気に勝負をかける。チャクラを掌に集まっているのが感じ取れる。サスケのチャクラを全て好き尽くすつもりだ。
「ぐぁ」ボゴッ
やられたのはヨロイの方であった。サスケは一瞬にして下段から蹴りを繰り出し常人じゃありえないほどの威力で宙に浮かばす。その後すぐに飛ばしたヨロイの背後へピッタリとくっつく。
「くっ!影舞踊だと!?」
「もっともこっからはオリジナルだがな。」
サスケはヨロイの体を反動に着け右の蹴りを繰り出す。何とかヨロイも反応するがそれはブラフであった。右足の蹴りを軸に左足の蹴りに威力を込める。そこから右手のラリアット、左手のボディーブロー、最後は着地の勢いと共に鳩尾へカカト落としの連続技であった。
「第1回戦予選勝者うちはサスケ!」
予選通過である。ちなみに影舞踊とは相手を木の葉に見立てて追尾する木の葉流体術でそれ単体に威力がある訳では無いがそこから必殺技を繰り出すための橋渡し的な技である。いつの間に習得していたのか。ルナは知らない。
「ん うちは君珍しく手こずったね」
「なんにしても勝ちは勝ちだってばよ!」
「ん でもなんか一瞬見えた気がするけど」
「そ、それは気のせいじゃないかしら?」
「ま、よくやった方かな」
一言言うとカカシはサスケを迎えに下に降りる。何か一言二言言葉を交わすとそそくさと会場から出ていく2人。
「どこに行くんだってばよ?」
「ん わかんない 」
「それより次の試合よ!」
その後着々と進んでいく。木の葉のシノと音のザクの試合。何故か両腕を包帯でぐるぐる巻きにしているザクがその腕を用いて手のひらの穴から突風を巻き起こす。防戦一方かと思われたが、シノが油女一族秘伝の虫ザクに気づかれずに手のひらの穴を塞ぐように使役することで行き場の失くしたエネルギーに耐えきれずザクの腕がもげる。その後ザクを殴り飛ばしシノは危なげなく勝利した。
木の葉の里ツルギと砂のカンクロウの試合はツルギが一瞬優勢に動いたかに見えた。軟体動物のようにカンクロウに巻きついて締め上げ、仕舞いには首の骨を折ってしまう。
しかし、カンクロウと思われたものは傀儡人形で逆に傀儡に捉えられ、身体中の骨という骨を折られてしまう。
なんとも呆気ない決着であった。勝者はカンクロウ。
木の葉のチョウジと音のドス・キヌタ。チョウジは秋道一族の倍加の術を使用し立ち回る。倍加の術とは体を通常時の数倍の大きさに巨大化する術のことで、高火力の攻撃を繰り出す。本人はデブと言われるとぽっちゃり系だと怒り、冷静ではなくなる。ドスがその禁句を言い放ち会場を倍加の術の応用の肉弾戦車で駆け巡る。ドスは壁際に追いやられたと見せかけてギリギリで避け、肉弾戦車を壁に埋めて止めることに成功する。その後止まっているチョウジに拳を繰り出すがドスは音を使って攻撃してくることを知られていたため、チョウジは耳栓をしていた。対策はバッチリかと思われたが人体は70パーセント以上は音を伝道することが出来る水分で構成されている。肉の壁に衝撃音を鼓膜に届けることなど御茶の子さいさいであった。肉弾戦車を止められた時点でドスの勝利はほぼ確定していた。
勝者はドス・キヌタ
「(ん 暇だね)」
「(しっかりしなさい。次はサクラ君だから応援でもしてあげなさいよ。)」
掲示板を見ると春野サクラvs山中いの と表示されていた。
「(ん 春野さんも山中さんも地味な戦いにしかならなさそう)」
「(間違ってもそんなこと口に出しちゃダメよ?)」
「(ん わかってる)」
「(どうだか)」
どっかで似たようなやり取りを交わす1人と1匹。しかし、ルナの予想は裏切られる。
サクラは優秀であるが、特別な忍術を使える訳でも強力な体術が使えるも無い。よって誰もがアカデミーで習得可能な術しか使わないのだが、
「キャッ」ガッ
分身の術でイノを惑わす。分身の術は実態がある訳では無いのでじっくり見ればどれが本物か判別はつくがチャクラコントロールを習ったサクラは足にチャクラを貯め、一気に加速しイノを殴り飛ばす。
「ん 上手い」
「サクラちゃんてばやるー!」
「(サクラ君はチャクラコントロール上手かったからね。ルナも見習いなさい。)」
「(ん 練習あるのみか)」
しかしここからは長かった。初撃はサクラがとったもののイノも優秀なくノ一でかれこれ10分以上お互い殴る蹴るを繰り返している。
「いい加減にしなさい!あんたが私と互角なんてあるはずない!」
「ふん…見た目を気にしてチャラチャラしてるアンタが私と互角なわけないでしょ」
長い殴り合いに疲れ、サクラの煽りもあってか冷静では居られなくなるイノ。髪を苦無で切り捨てばらまける。
「こんなもの!」
「単純ね」
そして、イノは特殊な印を構える。山中一族秘伝心転身の術である。心転身の術とは自分の精神エネルギーを丸ごと放出し相手の精神に入り込み体を乗っ取る術で、成功すれば相手の体を自分の体のように意のままに操ることができる。
しかし、それに伴うリスクも大きく万一外せば精神は自分の体にも戻れないまま数分間漂うことになり肉体は無防備となる。
サクラに煽られ、冷静じゃなくなったイノは賭けに出る。
「!?」 サッ
「忍法心転身の術!」
イノの忍術が発動後両者動かず、沈黙が流れる。
「ふふっ残念だったわね…イノ」
サクラは精神を乗っ取られておらず、イノは動かないまま。勝負は着いたかと思われた。
「ん 山中さん 役者だね」
「え?どう見てもさくらちゃんの勝ちだってばよ」
「流石ルナ。気づくか」
「ん カカシ先生も分かってたでしょ?」
「まぁね。」
「どういうことだってばよ?」
「まぁ見てなさいって」
「!?これは!」
「かかったわねサクラーやーっと捕まえた!」
異変に気づくサクラ。そう。イノは心転身の術を発動させてはなかった。サクラの煽りを受け切れたように見せかけ心転身の術の印を見せる。ここまでが全てブラフであったのだ。実際はイノの髪にチャクラを流し込み即席の縄を作り拘束したのである。
動けなくなってしまった敵には流石に心転身の術を外しはしない。これでサクラの体に入ってギブアップを宣言すればイノの勝利である。
「忍法心転身の術!ふーこれで私の勝ちね」
イノが動かなくなり、サクラがしたり顔を浮かべるが、実際はイノが中に入っている。
「私 春野サクラはこの試合を棄権…」
「ダメだ!サクラちゃん!サスケ馬鹿女に負けたら女が廃るぞ!」
「ん 女が廃るとは?」
「はいはいルナは空気を読もうね」
「ん、カカシ先生 そのツッコミはうちは君のもの。」
「ツッコミに誰のものとかないでしょうー」
どれだけ応援しても無駄ではある。がしかし、サクラの動きが止まる。
「ん? カカシ先生 あれなに?」
「ん?」
よく見るとサクラはふらついて、棄権を最後まで口にしない。何故か途中でしゃんなろーという言葉だけ聴こえる。
「あれは…チャクラ切れか?いやでも」
「ん なるほど」
「チャクラって切れるのか?俺ってばそんなことしたことないってばよ」
「あはははぁ普通はそんな無尽蔵に使えるもんじゃないよ」
どうやら心転身の術はとかれたらしい。サクラとイノは肩で息をしていた。これが最後の一撃だと皆が分かる。2人は駆け出し、右手を突き出す。勝者の判定は…
「両者ノックダウン。よって2人とも予選敗退!」
引き分けによる予選敗退であった。
カカシとアスマは自分の教え子を迎えに行く。治療班の治療が必要ないくらいで30分もすれば目を覚ますらしい。
次の試合、木の葉のてんてん対砂のテマリ。てんてんは忍具使いで時空間忍術を使用し、その場面にあった武器を取り出しながら立ち回るが相手が悪かった。風遁使いであるテマリは忍具の射程距離に入る前に強力な鎌鼬を繰り出し、なぎ倒してしまった。勝者はテマリ。
次の試合は
「やっと俺の出番だってばよ!」
ナルトとキバであった。
中途半端ですがここでまた次回に
お楽しみに