白面inオーバーロード   作:史上最弱の弟子

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今回は今まで使用していなかったタグをあえて使ってみました。
話は短いですが、キリの良い所で切っています。
代わりにスレイン法国とアーグランド評議国の強さランキングをおまけとしてつけておきましたので、よろしければ。
後、ネットが使えない時に書き溜めた分を放出し尽くしたので、次の更新は間が空くと思います。


10話

 石となったシャルティア、それを取り囲むように、階層守護者たちとアインズが集まる。

 アインズは無言でアイテム鑑定の魔法を使用した。その行為に対して反応は無い。すなわちそれは対象がアイテムでは無いということであり、目の前の”それ”が精工な石像などでは無い事を意味していた。

 それを確認したアインズは続いて、人物鑑定の魔法を使用する。今度は反応があり、正真正銘のシャルティアであることがわかる。

 そしてその状態は『石化(亜種)』となっていることが確認できた。

 

「石化解除用のアイテムや魔法は?」

 

「既に試しました。しかし如何なるアイテムを用いても、効果はなく……」

 

 アインズの問いかけに申し訳なさそうに、いやその言葉では表現が足りない程、恐縮した様子でデミウルゴスが答える。

 答えを聞いたアインズは懐から秘蔵のアイテム、流れ星の指輪(シューティングスター)を取り出す。

 課金ガチャでボーナス全てを手に入れたアイテムで経験値と引き換えに願いを3つ適えることができるアイテムだ。

 これを使えるのはアインズだけで、デミウルゴスも未だ試していないことから、一縷の望みをかけて使用する。

 

流れ星の指輪(シューティングスター)よ、シャルティアの石化を解除せよ!!」

 

 アインズが指輪を使用し、効果が発動するがシャルティアが元に戻ることはなかった。

 震えるアインズ、そして彼は爆発した。

 

「くそがああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

「おっ、お鎮まりを」

 

 部屋中に響き渡る怒声。NPC達は震えあがり、アルベドが近づいて何とか彼をなだめようとするが効果は無い。

 

「クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソが!クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ!!!!!!!!」

 

 アインズは一向に収まらない。感情抑制が何度発動しても、そのたびに怒りが湧き上がってくる。支配者の演技も忘れて喚き散らす。

 

「ぺロロンチーノが産みだしたシャルティアをこんな目に!! 彼女を辱めやがって!! 石化させて、手足を捥いで、首を斬り落とすだと!? これが人のやることか!!!!? ふざけるのも大概にしろ!!!!!! どこのどいつだ、こんな真似をしたのは!!!!! 許さん!! 絶対に許さんぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 叫び声をあげ続ける。数分間叫び続け、そこでようやく少し落ち着きを取り戻したアインズは、デミウルゴスの方を向いた。

 

「送られて来たシャルティアにはメッセージが付けられていたということだったな? いや、そもそも送られて来たとはどういうことだ?」

 

 アインズ自身はデミウルゴスを責めるつもりは無いが、あまりに凄まじい怒気に、自分が怒られたように縮こまった様子でデミウルゴスが答える。

 

「は、はい。数時間前、ナザリック上空に正体不明の怪物が確認されました。目撃したものの報告とその外見からして、恐らくは『くらぎ』と思われます。そのくらぎによって、上空から石化したシャルティアが落とされました。メッセージは手紙として、シャルティアに括りつけられていました。その後、くらぎは逃走。申し訳ありません。我々はナザリック大墳墓に接近した外敵に対し、適切な対処が出来ず……」

 

「上空から落とした!? 落としただと!!! クソっ、馬鹿にしやがって!! それで、メッセージはどんな内容だ!!!!!? 何が、書かれていた!!?」

 

 怒りが再燃するが、何とか抑える。

 そしてメッセージの内容を問われたデミウルゴスは、口ごもった。それが確実にアインズを激怒させる内容だと理解していたからだ。彼自身、腸煮えくり返る想いだったが、それ以上に伝えた後に起こることへの恐怖が強過ぎて、彼自身の怒りを打ち消している。

 そのまま伝えることは恐ろしい。しかし敬愛する主に嘘を言う訳にもいかないと、デミウルゴスは決意して、話し始めた。

 

「要約しますと、シャルティアがスレイン法国の特殊部隊である漆黒聖典に襲撃をかけ、死者も出た。これはその報復であり、代償を求めるための人質であることが書かれていました。シャルティアの首を返還し、石化を解いて欲しければ、その……賠償金としてワールドアイテムを一つ差し出すようにと……」

 

「くそがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 メッセージを聞いたアインズは予想通り爆発する。その怒りに再び震え上がる守護者たち。

 

「よりにもよってワールドアイテムを差し出せだと!? あれは皆で苦労して入手したギルドの宝なんだぞ!! くそっ、つけあがりやがって!!!!!」

 

 それでも先程よりは未だ怒りが小さかったようで、少し短く数十秒で収まったアインズは最後に残った理性にしがみついた状態で、再度デミウルゴスに問いかけをした。

 

「デミウルゴス、お前に問う。そのメッセージは真実だと思うか? つまり、シャルティアが襲撃を仕掛けたという話についてだ」

 

 業腹ではあるが、シャルティアが一方的に襲撃を仕掛けたというのが本当ならば、こちらもある程度の非は認めなくてはならない。ワールドアイテムは流石に承諾できないが、それなりのアイテムを差し出すことで丸くおさめられるのならば、検討しなくてはならない。一度目の接触で文字通り痛い目を見せられた経験が、辛うじてそう言った理性的な判断をアインズにさせる。

 ただし、これはあくまで理性の欠片が残っているだけ。彼は決して冷静ではなかった。普段ならば単純に受け取らない、自分にとって”都合のいい言葉”を聞かせられれば、それを鵜呑みにしてしまう位には。

 そして彼の周りには、彼にとって都合のいい言葉を聞かせようとする者達しか揃っていなかったのである。

 

「いえ、それはありえないでしょう。シャルティアは確かに短慮なところがありますが、アインズ様への忠誠心に関しては疑う余地がありません。アインズ様自ら、スレイン法国には手を出すなとおっしゃった以上、それを破るとは考えづらいです。それに私からも、確実に勝てる戦いでなければするなと念押しをしております」

 

 まさか自分達の言葉が正確に伝わっていなかった等と考えもしないデミウルゴスは、メッセージの内容をきっぱりと否定する。

 そして前述したように、アインズもそれを信じてしまう位には視野が狭くなっていた。故に彼の結論は外れた方向へと走り出す。

 

「では奴等は言いがかりをつけて、我等を強請ろうとしているというのだな?」

 

「はい、その可能性が高いかと」

 

「私も同意見です」

 

 アルベドもデミウルゴスの意見に賛同する。デミウルゴスに比べれば、彼女は仲間への信頼に薄い部分があったが、それでも論理的に考えればそれが一番高い可能性だと考えたのだ。

 しかしこの論理的な考えというのは、実は危険を含んでいる。何故ならば人を含めた生き物は必ずしも論理的に動いたりしないからだ。その非論理的な部分までも完全に読み解けない限り、どこかで狂いが生じてしまうのである。

 

「ふざけるなあああああああ!!!!!!!! マッチポンプかよ!!! どこのヤクザだ!!! どこまで俺達を舐める気だ!!!」

 

 しかしこの場に居る者たちはそれに気づかない。それに気付くために必要な経験がNPC達には欠けており、アインズには冷静さが欠けていたからだ。

 そして一度、誤ってしまうと、後からの修正は困難である。何故ならば人は、知能ある生き物は自身の過ちを認めることを何よりも苦手としているから。

 

「戦争だ!!! ナザリックの全力をもって、スレイン法国を潰す!!!!」

 

 こうしてブレーキの壊れた車は走り出してしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここからはおまけです

 

スレイン法国強さランキング

1位 クズハ(レベル119相当)

解説:問答無用の最強。9本の尾にそれぞれ、特殊能力を持ち、内4本は独立した自我を持つ。人間形態ではレベル104相当まで弱体化するが、ワールドアイテムである傾城傾国を身に纏い、エレザールの鎌・基、呪、腐の3本を所持して、強さを補っている。人間形態でも負の感情を喰らう能力や自身に対する負の感情を籠った攻撃を無効又は大幅減衰させる能力は健在して使える。

 

2位 スルシャーナ(レベル96)

解説:八欲王に殺されまくって、一時はレベル一桁にまで弱体化。その後、再度レベルを上げ直すが、「レベル90までは比較的簡単にあげられる」というユグドラシルの仕様、言い換えればゲームですら、レベル90以降はレベル上げが大変という仕様に阻まれ、レベル100には戻せていない。しかし六大神の仲間が残したアイテムや、クズハが天空城からぱくってきた神器級の武具をフル装備しており、またこの作品独自のある特性により、総合では2位の強さ。

 

3位~6位 斗和子、くらぎ、シュムナ、???(レベル99相当)

解説:海で戦うことが現状無いため、リストラされたあやかしの代わりに新規参入した一体を含めた白面の分身達(必要があれば、再雇用されるかも?)この内、斗和子は人間体と怪物の姿の2つを持つ。人間体の斗和子の強さはレベル90相当。エレザールの鎌・斬と触を保持し、布にしか見えない聖遺物級の防具を身に着けている。

 

7位 アンティリーネ(レベル91)[エレザールの鎌・極と伝説級防具装備]

解説:スルシャーナと同じく、レベル90の壁に阻まれている。基本的には戦闘経験も含め、原作より少し上方修正された位の強さ。ただしスルシャーナが健在であるため、《The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)》は彼から武具を借りないと使えない。でもクズハがスルシャーナに対しては過保護であるため、ちょいちょい借りて使うことから、原作通りの二つ名。スルシャーナから武器を借りられない時は、エレザールの鎌・極を使用する。尚、バフに関しては、ティーナに任せて自らのスキルとしては所持していない。

 

8位 漆黒聖典隊長(レベル82)

解説:ロンギヌスの槍はクズハにとっても、トップレベルに警戒が必要なワールドアイテムであるため、敵に奪われるリスクを考えて持ち出しを禁止されている。代わりにエレザールの鎌・風雷を使用する。原作よりもちょっとレベルがあがっている位で大きな変化点は無し。

 

9位~14位 六大神のNPC(レベル80)

解説:原作の魔神は語られているエピソードや十三英雄の強さから、レベル100は無さそうなので、ギルドレベルか何かによって作れるNPCの上限レベルが解放されると考察。十三英雄がギリギリ対抗できそうなレベル80に設定した。他にスレイン法国には低レベルのNPCも存在する。

 

15位 クレマンティーヌ(レベル63(一時的に88))

解説:白面から力をもらい、大幅パワーアップ。種族レベルとして『白面の僕』職業レベルとして『白面の聖女』が追加されている。コンプレックスが解消されたことで、原作に比べればマシな性格になっている。最大3分程、力を解放して『紅煉』モードになれる。この状態になると種族レベルとして『字伏もどき』『紅煉もどき』が追加される。

エレザールの鎌・破魔を所持。

 

16位 ティーナ(レベル72)

解説:アンティリーネの母の子孫で神人。人類最強の魔法詠唱者で、第9位階までの魔法を使用する。六大神の遺産である伝説級の杖と軽鎧を装備している。外見は金髪で長髪の一見、可憐な少女。隊長とは同い年の幼馴染。

 

以下はNPCや漆黒聖典、引退した神人、ニグン等が30位までを占めます。

 

 

評議国強さランキング

1位 ツアー(レベル100)

解説:竜帝の息子の竜王。レベル100となっているが、実際の強さはレベル100の中でも上澄みのワールドチャンピオンに近い強さになっている。クズハを目にし、彼なりにあがいた結果。ギルメンの残した遺産をフル活用したアインズか、ワールドアイテムを所持したワールドチャンピオン、ワールドセイバーを所持したプレイヤー等でなければタイマンで勝つことは難しい。クズハと竜帝を除けばこの世界最強の存在。

 

2位 青空の竜王(ブルースカイ・ドラゴンロード)

解説:原作で存在が明らかになっているドラゴン。ツアーより下らしいことしかわかっていないので、暫定2位。

 

3位 竜王その1(レベル94)

解説:クズハが裏工作を仕掛け、その結果、八欲王に勝利した竜王たちの生き残り。ツアーよりも若く、特殊な血筋でも無いため、真なる竜王の中では弱いが始原の魔法も使用可能。アーグランド評議員の一人。

 

4位 竜王その2(レベル93)

解説:八欲王との戦いの後、生き残った老竜王から”始原の魔法を継承した竜王”。これ以上は未だ秘密。アーグランドの評議員の一人。

 

5位 竜王その3(レベル90)

解説:八欲王との戦いの後に産まれ、始原の魔法を継承したことによって竜王になった存在。未だ若く、色々な面で未熟になっているため、評議員見習いを務めている。

 

6位 老竜(レベル85)

解説:竜王の称号を持つもの以外では最強のドラゴン。八欲王との戦いの生き残りの古参兵。

 

以下、レベル65~75のドラゴンが30体程度(特殊効果をもたない始原の魔法を使える)、レベル50以下のドラゴンが200体程度存在する。

 




ランキングについて原作と致命的な矛盾等ありましたら指摘お願いします。
しかし設定まとめてみると、この作品のアーグランド評議国、ナザリックに対して絶対に勝ち目無いという程、弱く無かったかも……。
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