ポケモンが現れた世界に生まれて   作:ダダダッダ

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はじめまして、ダダダッダと申します
初めての小説です
不慣れな文章で読みにくいかと思いますが
よろしければ見てください


一章
零話


 ―――その部屋には重たい空気が漂っていた。

 

 とても広い部屋だった。

 キングサイズのベッドが一つ、ベビーベッドに他にも様々な家具。

 それだけあってもまだ余裕のある、とても広い部屋だった。

 

 その部屋の中には若い女性と赤ん坊が一人ずつ、そして犬のような生き物が一匹。

 小鳥の泣き声がチュンチュン響き、心地のよい風でカーテンが揺れている。

 暖かな光が満ちていて過ごしやすそうなその部屋の中、しかしその空気は重かった。

 

「もうすぐ一歳ねレーくん、いっぱいお祝いしましょうね」

 

 その女性は悲しんでいた。

 腕に赤子を抱き、楽しげに話しかけながらも、しかしその瞳は悲しさに彩られていた。

 

 息子が意識を取り戻さない。

 どんなに話しかけても目を開けない、声を出してもくれない。

 

 出産し退院するまでは何も問題なかったのだ、医者も太鼓判を押していた。

 よく泣きよく飲んで、初めての子供で不安もあったが元気な姿を見て安心していた。

 息子との生活を想像し、楽しみにしていたのだ。

 

「かわいいプレゼントも買ったのよ、レーくんはよろこんでくれるかしら」

 

 問題はそこからだった。一日、一週間、一か月どれだけ経っても息子が目を覚まさない。医者に診てもらっても何も問題が見つからない。

 息は小さいがしている。お乳も寝ながらでも飲んでくれる、だがそれも少量で体もあまり大きくならない。

 

「起きて笑ってほしいわ、バウちゃんも友達になりたいって待ってるのよ」

「ボワオ…」

 

 ペットのバウちゃんが足に体を優しく当てる。声をあげ励ましてくれていた。

 悲しげな鳴き声を聞き涙があふれるが、つらいのは息子なのに自分が泣くわけにはいかないと隈の目立ってきた目元を拭う。

 

「んっ…あれ?」

「ボワッワオッ!」

「ごめんね、だいじょうぶよ」

 

 女性は息子が起きないストレスで、あまり眠れていなかった。

 目の前がゆがみ倒れそうになってしまう。肌が荒れ体もやせ細ってきている、女性はもう限界に近かった。

 

 女性は自分を責める。何をしている危ないだろう、息子を落としたらどうするのだと。

 胸に抱いた息子をそっと、宝物を扱うようにベットに優しく横たえる。

 

 息子が眠ってから今までずっと、彼女は己を責め続けていた。

 周りは言った悪くないと、貴方はがんばっているのだと。

 実際に彼女は何も悪くなかった、己に出来ることはすべてしていた。息子のために体を大事にもしていた。

 しかしそれでも彼女の耳には届かない。息子に何も出来ていない、これで何が母親だと。

 

(神様どうかお願いします、息子を助けてあげてください)

 

 息子のためなら何でもしたいが出来ることは何もない、神頼みしかできない自分の事がとても嫌になる。

 息子の頭を優しくなでながら、限界に近い意識がすっと落ちていった。

 

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