ラブライブリスタートシリーズ エンジェルパーティータイム・デュオ 作:しゅみタロス
心咲「珍しいじゃないか、休日に会いたいなんて」
事務所のオフィスでコーヒーを入れる心咲、その背後でカードを手にソファーに座る陸がいた。
陸「いつか必要だって思ったからあなたに相談しに来たんですよ。このメッセージカードについて」
そう言うと心咲は目の前にコーヒーを出すと話し始めた。
心咲「それじゃあ、1年前のラブライブの全国大会に時を戻そうか」
1年前 ラブライブ本戦。
赤峰「それでは、優勝審査の発表です。今年のラブライブを制したのは……
静岡県沼津より、チームアクアの優勝だ!!」
活気に包まれるステージ、アクアの優勝に拍手喝采する者たちの姿に熱を感じる。
赤峰「それでは、特別指導員に楯がが送られます。アクアを導いた黒猫団の代表として、海道陸さんがご登壇します」
ステージに上がった陸の前に楯を持った心咲が現れる。そして陸は楯を渡しつつこう伝えた。
心咲「改めて、海道陸君、君は黒猫団の仲間とともにアクアのスクールアイドル活動に貢献し、アクアを優勝へと導いた。君はまさしく、王にふさわしい者だ。これからこの先、君には王としての務めがある。これからの君の活躍を期待しているよ。
次代の王、海道陸に、女神を祝福があらんことを」
熱狂に包まれたステージと共にラブライブは幕を閉じるのだった
陸「次代の王か、なんか責任重大だけどこれでよかったんだな。多分」
そうして楽屋に向かう陸の前に……
???「失礼、海道陸先輩、ですね」
???「お待ちしておりました」
陸「誰だ?」
後ろには2人のスクールアイドルが立っていた。
???「突然すみません、私は竜ヶ池高校アイドル部の坂倉レイと申します」
???「同じく最王学園のアイドル部に所属する香野翠です」
陸「他校のスクールアイドルか、急にどうした?」
そう言うと翠は胸ポケットからメッセージカードを手にし、陸に投げつけると陸はそれを手に取った。
陸「これは、電話番号」
レイ「それはあなたへの招待状です、もしあなたに意思があるのであれば、いつでもそこに連絡してください」
翠「さるお方からの直々の面会なので、来る際にはある程度心構えを。きっと、あなたにとって一番重要なお方です。では」
そう言うと2人は去って行く、陸はこのカードを受け取って以降、ずっと考えていたことだった。
陸「もしかしたら、連絡先で心咲先生ならピンと来るんじゃないかと思って、この連絡先の人に、心当たりありませんか?」
そう言うと心咲は渡されたカードを凝視した。すると……
心咲「こんな形でリークされるとは……坂倉さんも香野さんも読めないことをするな」
あまりにも不意を突かれて焦る顔をしている心咲に陸はポカンとした。
陸「それって、心咲先生にとってまずい事なのか?」
心咲「今後のスクールアイドル活動に関わる重要な人だからあんまりメディアに晒されるような状況にはしたくないんだが。まあ、陸君ならとりあえずギリ大丈夫だと思う。会ってみたいかな?」
陸の返答は
陸「はい、是非会ってみたいです」
2人はその後、車に乗ってある場所に向かっていた。巨大なビル街が立ち並ぶ場所で待ち合わせをしている場に着くと陸は上を見上げた。
陸「大分でかいマンションだな、この上階にいるって事か」
心咲「彼女はこれでも年収100億と言われる人だからね、かねてより俺たちのプロジェクトの中心人物と言える人物でもある」
陸「そんなすごい人なんですか?」
そう言うと2人はマンションの上階に向かうとその人物との10分にわたる会談を始めた。
だがこのことは残念ながら心咲先生の意向で他言無用にと言われたため、陸はこのことを胸にしまう事にした。ただ、言えることは……
陸「世界が今、注目する天才美少女中学生がディスク・ドール・シンフォニクスに所属とか一体どう言う理屈でそうなったんだよ!!」
心咲「一応、L4クリエイツから紹介されたメンツの中の1人で事実今うなぎ登りのネットアイドルだったからある程度のカリキュラムを受けさせた結果、見事に成功させた訳だ。俺もあの子を自分の事務所に置けることにびっくりしてる」
陸「今後のスクールアイドル界隈にとんでもない爆弾投下された気がする」
心咲「とは言ってもまだ1年先の話だからな、これから大きく台頭していくよ」
陸「シンフォニクスVIP待遇でも与えて活躍させれば180度変わるんじゃないか?」
すると心咲は自販機でコーヒーを購入し、陸に手渡すと語り始める。
心咲「残念だけど、現状彼女が今デビューしたとしてそれが革新になるかは未知数だ。彼女を輝かせるにはまだ必要なモノが揃ってない。
王の存在なくして革新は起きない、今の時代はまだ陸の時代だ。これからこの先に現れる新たな王様が現れるその時こそ、時は動き出す。そのための彼女だ」
陸はその言葉を聞いて、缶をゴミ箱に投げると伝えた。
陸「見つけようぜ、俺たちの次の王様」
心咲「ああ、でも、もしかしたらもう、俺たちは見つけているかもな」
陸「え?」