現代で目を引く様な容姿に変わったら色々悪化したから僕はネットに逃げる事にした。   作:枝豆

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学校へ行かなくなって一ヶ月。確かに昨日、僕は思った。

 

僕が友達が作れない理由、周りに馴染めない理由は僕が悪い。つまりだ。何処ぞのラノベみたいにTSすれば、美少女転校生として注目を浴びて勝手に友達が出来るじゃないか?ってね。

 

我ながら、浅い考えなのは分かってる。でもこのままじゃ、ヤバいって言う考えはずっとあった。そんな僕を神様は捨てて置かなかったらしく。

 

と言うか神様って存在したんだとも思ったがそれは置いといて翌日。目が覚めると、僕は黒髪ロングが良く似合う、大和撫子系美少女になっていた。つまりTSしてた。

 

突然この姿になって、親になんて説明しようかと思ったがそこは神様がばっちりサポートしてくれていたらしく、家族は僕を僕だと認識していた。ホームレス系TSjkにならなくて安心した。

 

そして念願?と言うか新たな自分に生まれ変わった僕は、そのまま学校へ行った。制服も女子用になってたからその時は、普通に認識改変で全員が僕を元から美少女だと思ってるのだと思っていた。

 

そう、結果から言うとそれは間違いだった。学校へ行くと──。

 

「え、何あれ?いないと思ったら性転換手術してたの?」

 

「いや、あれはTSだろ。そう思った方がロマンがある」

 

「普通に女装だろ」

 

「多様性の時代だからな。先生は、悪く無いと思うぞ。ウン、何かあれば……まぁ、なんでも言いなさい」

 

現実はそんなに甘く無かった。元々居場所が無かったのに、更に居心地が悪くなったそんな場所に僕は耐え切れなくなってその場から逃げ出した。

 

学校からの帰り道、考えてみると少し納得した。つまり、親しい人には、認識改変されていてそんなに親しく無い人には頭がおかしいと思われているって事だろう。

 

……つまり、僕の事を全く知らない初対面の人達なら、友達になってくれるかもしれない。でも、人の目もちゃんと見れないし、喋るのも苦手な僕が一体どうすれば良いんだ。

 

結局、その日はどうする事も出来ず。日課だった推しの配信を見る事も出来なかった。

 

それからまた数日、やっと切り抜きを見れるぐらいには回復した僕はふと思った。配信者になって、ネットでリスナーと喋る事が出来れば現実でも同じ様に喋る事が出来れば僕にも友達が出来るかもしれない。まぁ、淡い妄想でそんな上手くはいかないに決まってるけどやらないよりはマシな筈だ。

 

最近はスマホ一台だけで配信が出来る時代だから、初心者でも安心だ。名前は。友達作る為に始めるし、それに絡めた名前にしたいな。友達、相棒とか。

 

『うーん、相川棒図とか略せば相棒になるけど、この見た目でボウズって。それにボウズは釣り用語で一匹も釣れなかった事を言うし、あんまりだな』

 

他になんか、友達が出来そうな名前は無いかな。

 

『決めた、僕の名前は八百万(やおよろず)朋友(ほうゆう)

 

漸く、名前を決めた僕はネットの海へと足を一歩踏み入れた。




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