祝!10話突入!
皆様のおかげです!ありがとうございます!
最近心中の一心が倒せなくなってきました。いきなり下段はずるいって…
そして今日評価が10人。感想が一件増えました!まじありがとうございます!
以下に感謝を。
マグネット様!第4の忠誠様!小説好きー様!モンド100様!stau様! lilahimmel様!評価9ありがとうございます!
マグノリア様!評価8ありがとうございます! 夜市よい様!免罪符様!評価6ありがとうございます!
ステゴロガンジー様!評価ありがとうございます!
それでは本編どうぞ!
〜アビドス対策委員会室〜
狼と先生、アビドスのメンバーは無事セリカを救出。アビドス高校に帰還していた。
「皆さん。お疲れ様でした。セリカちゃんは大丈夫ですか?」
「うん、私は大丈夫。見てよ。ピンピンして……」
セリカがアヤネに返答しているといきなりセリカがバタン!と音を立てて倒れる
「セリカちゃん!」「私が保険室に連れて行く」
「シロコ殿、これをセリカ殿に…」「これは…なんですか?狼さん」「…丸薬だ」
丸薬。
体力をゆっくりと回復させる丸薬
葦名に古くより伝わる秘薬。
いにしえの戦でも使われた記憶があり、葦名の不倒を世に知らしめたという
丸薬を入れた印籠は、戦勝の御守り代わりでもある。
「狼、なんでこれを?」「…目覚めた時に、飲ませてやれ。すぐに元気になるだろう」
「ん、分かった。ありがとう、狼」
狼はシロコに丸薬の入った印籠を渡す。己もよく丸薬に助けられたものだ。今は10回は飲める瓢箪だが最初に九郎様から頂いた時は1回しか飲めない代物だった。今は種を埋め込むことでカサを増やしている。
シロコはセリカを背負って保健室に向かった.
「Flak41の対空砲を喰らったんだもん。歩ける方がおかしいって。狼さんもありがとうねぇー。物資がカツカツだから薬貰っちゃって悪いねぇー」
「…構わん。あり余っている」
狼はこの丸薬をまだまだ沢山所持している。基本は瓢箪を使っていたが、中身が満ちるまでの間は丸薬を使っていたため供養衆からよく購入していた。
「それにしても、大変な事になるところでした。先生と狼さんが居なかったら…」
「うんうん。先生のおかげでセリカちゃんを追えて狼さんのおかげでセリカちゃんを取り戻せました。やっぱりすごいです⭐︎」
「確かに、ただのストーカーじゃなかったってことだね」”あははは…”
先生が気まずそうに答える。ふと、アヤネがしゃべり始める。
「それと皆さん。これを見てください」
「…これは…賊の…」「はい。狼さんが斬った戦車の破片を回収したものです、あとヘルメット団が持ってた銃も回収しました」
なんと、いつの間に回収していたのだろうか。狼の忍の目を持ってしてもわからなかった。
「この部品や銃器を確認した結果、キヴォトスでは使用禁止とされているものだと判明しました」
「…戦に使う武器を禁ずるのか…?」「そりゃあ、この銃は強すぎるからねえ。万が一大怪我させたり、もし殺しちゃったりすれば大惨事だからねえ」「…殺すのが…大惨事だと…??」
「そりゃあもちろん。普通殺す前に倒れるもん。セリカちゃんみたいに。殺すにはその後銃弾をずっと浴びせるとかしないと殺せないんだよ?故意に殺人したことになるからねえ。重罪だよ。重罪」
「…人殺しの道具で人を殺してはならぬ、か…」
”そりゃあ僕や狼から見たらそうかもしれないけど彼女らから見ればおもちゃで人が死んでるようなものだよ。ある意味僕たちが異常さ”
狼はこの世界はとことん日の本での常識が通用しないと痛感した。狼は未だ覚えている。狼が荒れ寺から葦名城へ向かうため、途中の雑兵を殺していた時、遠くから大きな炸裂音と真っ直ぐ飛んでくる銃弾が体を貫く感覚を。
回生の力無しでは恐らくあの時に骸の仲間になっていただろう。
ふと狼は考える。今この身に龍胤の呪いは残っているのか。残っているなら断ち切らねばならぬ,あの神なる龍に戦いを挑んででも。
「少なくとも現状判明しているのは、ヘルメット団は本来入手できない装備を持っているということです」
「この部品の流通ルートを分析できれば、裏にいる存在を探し出せますね!」
「はい、ただのチンピラがなぜここまで執拗にこの学校を狙ってるか、明らかになるかもしれません!」
「うん、わかった!じっくり調べてみようかー」
「…アヤネ殿」 「どうしました?狼さん」
「この鉄砲を一つ…いや二つほど頂戴しても良いか…?」
狼はハンドガンを指差し、話した。
「ええ、構いません。銃は念のため5丁ほど貰ってきましたので!ハンドガンも4丁ほどあります!」
「…かたじけない。あと、どこか作業場を借りたい」「はい、それも構いません!」
「私が案内します〜⭐︎」 「…感謝する。ノノミ殿…」「ノノミでいいですよ〜⭐︎」「…わかった…ノノミ殿」
「全くもう!まあ構いません!ついてきてください!」
狼はハンドガンを二つ持ってノノミについて行った。
〜アビドス作業場〜
「ここですよ、狼さん!」 「…ああ、道案内感謝する。ノノミ殿」
「ちなみに狼さんは何をするんですか〜?」
ふと、ノノミが尋ねる。
「…義手の整備と…新たに忍具を仕込もうと…」
狼は左腕の義手を布で拭き始めた。
「狼さんのその義手、すごいですね!誰が作ったのですか?」
ふとノノミが質問する。
「…確か…道玄と言うものだった…はずだ」「その道玄さんって、どんな人だったんです?」
「…詳しくは…わからぬ、俺がこの義手を受け取った時…すでに故人だった」「それって…」
「…知ってることは稀代の薬師であり、絡繰り馬鹿だったこと…それぐらいだ」
「なんか、その…ごめんなさい」
ノノミが気まずそうに謝罪する。
「構わぬ…この義手は元々、俺の為に作られたものでは無い」「え?それじゃなんで狼さんはそれを…?」
ノノミが疑問に思い、質問する。
「……仏師殿が…譲ってくれた…」「…仏師さん、ですか?」「…ああ、俺が使っている忍具も…仏師殿が仕込んでくれたものだ」
「…もうよいだろう…しばらく、一人にしてくれ…」 「わかりました!狼さん、また後で!」
ノノミが作業場を後にする、それを見届けた狼は、義手をいじり始めた。
〜2時間後〜
狼は義手の整備と、新たな忍具を仕込み終わり、満足そうに義手をみた。
仕込み短銃。
狼が本来訪れることの無い、新たなる世界で手に入れた小銃を義手に仕込めるようにしたもの。
仕込んだ、とはいえ仕込むために持ち手を半分ほど切り、半分ほど銃身を切り詰めたもの。
爆竹、バネ式のバネを使い銃が義手から少し飛び出て弾丸が放たれる。
本来の性能と違い、装弾数が10発から5発、有効射程も落ちてはいるが、十分役にたつ。
五発撃つたび再装填の必要がある。また、銃弾が底をつけば使えなくなる。
こまめに補充が必要だろう。
狼は義手に仕込んだグロックを見た後、余ったパーツを仕舞った。試すのが楽しみだ。そんなことを考えながら狼は対策委員会室へ戻って行った。
〜???〜
「…格下のチンピラ如きでは、あの程度が限界か…主力戦車まで出したのに、このザマとは…」
「ふむ…ならば目には目を、だ。専門家に依頼するとしよう」
とあるオフィスビルの一角、オートマタが電話をかけ始める。
(プルルルル、プルルルル、ガチャ)
「はい、どんなことでも解決します。便利屋68です」
「仕事を頼みたい。便利屋」
〜カタカタヘルメット団のアジト〜
一人のヘルメット団員が息を荒げ、走っている。が…
「うわあ!」
タタタタタタタタンッ!!!
銃声とともに、ヘルメット団員が倒れていく。
「グウッ!」「ウワッ!」
死屍累々と化したアジトで、大きなマシンガンを持った少女が喋る。
「あーあー、こっちは終わったよー」
そしてハンドガンを持った大人びた少女が話す。
「こっちも制圧完了だ。ボス」
しぶとく生き残ったヘルメット団員が話す。
「う、うう…貴様らは…何者だ…」
「…ふふふ」
赤髪で、立派な角が2本生えている少女が、狙撃銃をヘルメット団員に押し付ける。
「うあああああっ!ま、まさか、アビドスの!?よくも我々を…」
「はあ、こんな不潔で変な匂いのする場所がアジトなんて、あなたたちも冴えないわね」
「いいわ、あなたたちを労働から解放してあげる」
その言葉を聞いたヘルメット団員が驚愕する。
「な、なんだって?!?」
赤髪の少女が喋る、「ま、要するにクビってこと。現時刻を持って、アビドスは私たちが引き受けるわ」
「ふ、ふざけた真似を!お前らは一体…」
その言葉を遮るように、赤髪の少女が銃を撃つ、
(ドンッ!) 「うわああっ!!」そんなヘルメット団員の情けない悲鳴が響く。
「………私たちは便利屋68。金さえ貰えばなんでもする……」
「何でも屋よ。」
〜アビドス、保健室〜
「はあ…」
セリカがベットでため息をついた。その時…
ガララッ
“やあセリカ、お見舞いにきたよ” 「…セリカ殿…体調は如何に…」
「へ?……って先生と狼!?ってああ、お見舞いなら大丈夫よ。いつまでもこうしちゃいられない」
「みんな心配してるし…バイトにも行かないと…」
「それに、もう元気だからお見舞いは大丈夫よ!ほら見て!ピンピンしてるし」
“それはよかった!安心したよ”「セリカ殿…丸薬は飲まれたか…?」
「丸薬?これのこと?」セリカが印籠を持ち狼に見せる
「…ああ、食せばたちまち元気が出るぞ…」「何それ…大丈夫なの?」
「…ああ、問題ない…」
「ふ〜ん、ならそう、早速一粒…」
セリカが丸薬を口に放り投げ、飲む…と同時に…
「なにこれー!にっっっっっっっっがい!にがすぎ!何でできてんのよ、これ!」
狼ははっ、と思い返す。戦いの痛みや傷で舌が鈍っていたので気にしていなかったが、この薬はとても苦いものだ。
良薬口に苦し。すっかり忘れていた。
「…すまぬ。セリカ殿…」「ああ、でも体が軽くなってきた…すごいわね、これ」
そうセリカが呟く。
「…ああ、効いたならば、良い」「せんっぜん良くないわよ!コーヒーより苦いわよ、これ!」
“狼、あとで自分ももらえないかな…仕事のお供にしたい”「…承知した」
「あ、そうだ、二人とも…」
セリカが恥じらいながら話す。なぜ恥じらってるのだろうか。狼は首を傾げた。
「え…ええとね……そういえばちゃんとお礼言ってなかったなーって…」
「あ…ありがとう…色々と」
「…でも!この程度でアビドスの役に立ったなんて思わないでね!この借りはいつか必ず返すんだから!」
それを聞いた先生は少し笑っていた。
「な、何よ!何笑ってんのよ!」
「はあ…全く…」
セリカがため息をつく。
「じゃあ、また明日ね!え…ええと、先生、狼」
セリカは足早に去っていった。
その後、狼と先生は前回と同じホテルに泊まり、ベットに入る。
狼はまたもや弦一郎に再戦する、しかし…
俺は…必ず葦名を守る
あと一歩…届かなかった…。
〜次の日、アビドス対策委員会室〜
「それでは、アビドス対策委員会、定例会議を始めます」
「本日は先生と狼さんにも参加していただきます、きっといつもより真面目な議論ができると思うのですが…」
「は〜い⭐︎」「もちろん」「何よ…いつもは不真面目みたいじゃない…」「うへ、よろしく、先生、狼さん〜」
“よろしく!みんな”「…ああ、よろしく頼む…」
アヤネがしゃべり始める。
「さっそく議題に入ります。本日は私たちがどうやって「学校の負債を返済するか」について具体的な方法を議論しましょう。ご意見のある方、挙手をお願いします」
「はい!はい!」セリカが1番に手をあげる。
「はい、一年の黒見さん、おねがいします」
セリカがしゃべり始める。
「…あのさ、まず名字で呼ぶの、やめない?なれないんだけど…」
「せ、セリカちゃん…でもせっかくの会議だし…」
「いいんじゃない?おかた〜い感じで。今日は先生と狼もいるし」
「…」狼は黙る。狼には名字がない。義父にはきっと本当の名前があっただろうが、狼にはそんなものはなかった。
「…とにかく!対策委員会の会計担当としては、我が校の財政は火の車よ!破綻寸前としか言いようがないわ!」
「このままじゃ廃校よ、みんなわかってるよね?」
セリカが声をあげる。
「返済額は利息で788万!なんとか稼いでるけど、正直全然追いつかない!これまで通り指名手配を捕まえたり、ボランティアじゃあ限界があるわ。なんかこう、大きく一発当てないと!」
「…セリカ殿…でっかく…とは?」
狼は疑問に思った。その辺に落ちている銭袋を探すのだろうか。
「これ!街で配ってたチラシ!」セリカが一枚のチラシを見せる。そこには…
「ゲルマニウム麦飯鉱石ブレスレットであなたも一攫千金、ねえ……?」
「…うむ、その「ぶれすれっと」とやらが本物ならば良いかもしれぬ…」「狼さん!?!?!?」
アヤネが慌てて狼に話す。
「狼さん!それは詐欺ですよ!詐欺!マルチ商法っていう詐欺なんですよ!」「…なん…だと!?」
「へっ!?」セリカと狼は素っ頓狂な声をあげる。
「…そのセリカ殿のつけているものは、念珠のようなものではないのか?」
狼は尋ねる。
「恐らくですが、嘘だと思います。そんなゲルマニウムが運気アップと関係があるとは思えませんし…」
狼は驚愕した。そのブレスレットは、見た感じ僧が持っていそうな代物だったからだ。きっとどこかの寺のものを盗んで売りつけているに違いない。狼は怒りを感じた。
「二人とも、騙されちゃってますね。可愛いです⭐︎」
「全く、セリカちゃんも狼も世間知らずだねー。気をつけないと悪い大人に騙されて取り返しのつかないことになっちゃうかもよー?」
「…ならば、その時は騙した不届者を斬るのみ…」「いやダメだからね、斬っちゃだめよ。」
狼の発言にセリカがツッコむ。
「えっと…それでは、次の意見がある方…」
「はい!はい!」ホシノがセリカと同じように手をあげる。
「えっと…はい、3年の小鳥遊委員長。ちょっと嫌な予感がしますが…」
「うむうむ、えっへん!」
ホシノが無いm「狼くん?」「…何も考えては…おらぬ」
危ない、また過ちを犯すところだった、狼は一人安堵した。
「気を取り直して、我が校1番の問題は、全校生徒が5人だけってことー」
「…ああ、いくら強者がいても、数の前には…いや、通用するか?」「いや普通ダメよ、負けるでしょ」
狼は思い出す。葦名の国盗り戦、その大将を務め一人で田村を討ち取り、一代で国を立ち上げ、死ぬその一瞬までその存在のみで内府の軍を押し留め、死闘を求めた老人を。
葦名一心。狼が出会った中、一番の類稀な強者と呼べる人物だった。
最初会った時はいきなり酒を渡され、思わずは?と言ってしまったものだ。
「狼さん?聞いてますか〜?」「…ああ、すまぬ、考え事をしていた」
狼はノノミに声をかけられた、どうやらホシノは案を言い終わっていたみたいである。アヤネの顔からして、恐らく碌でも無いことだろうが。
「いい考えがある、銀行を襲うの」
「はいいいいい?」「…なんだと?」”ええ…”
「確実かつ簡単、ターゲットも選定済み、金庫の位置、警備員のルート、現金輸送車のルートも把握済み、完璧」
「…ふむ…確かに良い図だ。忍び込む場所、逃げ道があれば完璧だ…」「ん、そこは考えてなかった。要修正」
「そんなことで議論しないでください!」「ん、5分で1億はいける、これ、覆面もある」
そういって覆面を手渡す。
覆面。
顔をすっぱり覆い隠す面頬とよく似たもの。
最も布でできてはいる。またの名をバラクラバと言う。
これを使えば狼が覆面を被る。
何か特殊効果のようなものは、ない。これはただの布だ。
「うわー、これシロコちゃんの手作り?」「見てください!レスラーみたいです!」
「…面頬よりつけやすく…軽い。見た目を除けばとてもよくできている」
「みんな何やってんの、却下よ!却下!」
「そうです!犯罪はいけません!」「…シロコ殿…道筋は良いが、やってることは赤兜の賊となんら変わらぬ…」
「……」シロコが膨れっ面で抗議する。「ダメな物はダメです!シロコ先輩!」
「…はあ、誰かまともな案はないのですか?」
「あのー!次は私が!」「はい…2年のノノミさん…お願いします…」
「はい!私はスクールアイドルを提案します!」
「「却下」」「…あいどる?」”…狼は気にしなくていいよ”
「あらー、これも却下ですか?」「ホシノ先輩は一部の人に受けそうなのに」
「うへー、こんな小さな体が好きなんて言うやつ、ないわー、人間としてダメでしょ。ないない」
「…そうなのか…?割と受け入れられそうだが…」「うへ、ダメなものはダメなんだよ、狼くん」
狼はまるで子に言い聞かせる母親のようなものを感じた。その瞬間虚空に拝み連拳を放つ。
「うへ!?ど、どうしたの?狼!?」「…すまぬ、良くないものが近づいた気がした」
本来ならさらにもう一連撃必要だが狼には二発で十分だったようだ。
閑話休題。
「うーん…一体どうやって結論を…」「…少し良いか?…アヤネ殿」
狼がアヤネに話しかける。
「どうしました?狼さん。」「これは…使えるか?」
狼がはち切れそうな銭袋を取り出し、机に置いた。
「これって…」「うへ、すごいねこれ、全部お金?」
「…ああ、これで1000銭は行く」「銭って…ずいぶん昔のお金じゃない!使えないわよ!これ!」
「でも、鑑定すれば売れるかもしれません」「でもこれを受け取るわけにはいかないなあ」
「…何故だ…」狼は尋ねる。
「だって、これ狼さんの物でしょ?無償でこれをもらうのはちょっとねー」
「…構わぬ、この世では使えぬ物だ」
狼ははち切れそうな銭袋を全てホシノに渡す。
「うへ、いいの?もらっちゃうよ?」「…ああ、構わぬと言っている」
「じ、じゃあ、後で鑑定してみましょう。とりあえず、今は…」
そうセアヤネがしゃべり始めた時、ぐううううぅ〜と、大きな腹の音が…
「ん、セリカ?」「ち、違うわよ!」「なんかこっちの方から聞こえたよ〜な〜」「もしかして先生ですか?」
“いや、私でも無いよ?”「私も違います」
「……すまぬ…」
狼が腹を抱えて呟く。
「狼さんがお腹ぺこぺこらしいので、ラーメンでも食べに行きましょう!」
「「「「賛成!」」」」「…ああ、頼みたい…」「ええ…また来るの?…」”それじゃ、行こっか”
〜柴関ラーメン〜
各々が席につき、注文が終えた頃。ふと店のドアが開く。
出てきたのはショットガンを持った、紫髪の少女だった。
「あ…あのう…」「いらっしゃいませ!何名さまですか?」
「ここで一番安いメニューって…お、おいくらですか?」
少女が尋ねる。
「一番安いものだと…580円の柴関ラーメンです!看板メニューで、とても美味しいですよ!」
「あ、ありがとうございます!」
少女はそう言って店を出る。
「…ん?」そうセリカが呟くと同時に、4人組が入ってくる。
「えへへっ、やっと見つかった!六百円以下のメニュー!」
白髪の大きいバックを持った少女が喋る。
「ふふふ、ほら,何事も解決策はあるものよ。全部想定内だわ」
そう赤髪の少女が喋る。その少女を見た時、狼はギョッとした。
“狼?大丈夫?ラーメンきたよ?”「…ああ、すまぬ…」
狼が驚いた理由は簡単だ。頭に立派な角が生えていた。
狼はあれを見て怨嗟の鬼を思い出した。
怨嗟の鬼。
かつて、飛び猿とよばれた忍がいた。その忍は、赤とは別の、もうひと振りの不死斬りを手にして、切る喜びにとらわれ、修羅に落ちかけた者。そして腕を落とされ、人に戻り、猩々という名を与えられた恩に報いるためまた忍びとして活動し、怨嗟の炎が漏れ出て終わりを悟り、仏を掘る者になった忍。
またの名を仏師と言う。
怨嗟の鬼は、戦により降り積もった怨嗟の炎が完全に漏れ出てしまい、怨嗟の炎に焼かれ鬼に落ちた姿。
狼は落ち谷の大猿より大きい巨体に戦いを挑み、怨嗟の鬼を送った。
「…さらばだ。仏師殿」「おまえさん…ありがとう、よ…」最後の会話を交わし、鬼は天に向かって拝みながら消えていった。
最後に拝んだのは天か、それとも己を送ってくれた狼に向けてか。それを知るのは仏師のみである。
狼は(あれもまた、鬼の一つだろうか…その割にはただ人に角が生えただけのようだが…)
狼は厄介事を感じ、憂いながら麺をすすった。
まずは感謝を、ここまで読んでくれてありがとうございます!
今回は8084文字、多すぎた…
今回は狼の強化と便利屋との初遭遇
皆様、遅れてしまい申し訳ございません。おかしいなあ、9時から書いてるのに…(現在午前1時20分)
評価感想励みになります!評価感想、ぜひお願いします!
次回。狼と恩知らずな鬼。お楽しみに。
ゲマトリアどうする?クソババアは斬る
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皆殺し
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