主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちは。けんどーです。
今日、9時ごろにこんな事が。
よーし、んじゃ評価見てみよ。意外と増えてたりしt……ゑ?51人?5人増えた…?

評価バー5つめ突入!?!?!?ま!?

ってなったら今日この頃。というわけで感謝をば。
サヤカノ様!ルイズ様!银堡垒様!志藤正志様!評価9ありがとうございます!

黒鷹商業組合様!評価7ありがとうございます!

戦闘描写、狼は大物をやるタイプで雑魚は味方に任せる感じだと思うのでそんな感じで書かせてもらいます。



エデン条約はその限りではございません。例外は何事にもあることです。


それでは本編どーぞ!


陰謀渦巻く少戦。

〜アビドス高等学校近辺〜

 

「おらおら!みんな撃て!」「相手はたったの5人だぞ!」「ちょっと!?刀持ってるやつはヘイローないからね!??」

 

普段は物静かな地域に発砲音と爆発音が走る。今、アビドスは襲撃を受けていた。

 

「ぬおっ!?」”狼!?ホシノ!狼をカバーして!”「!うへぇー、狼、大丈夫?」

 

「…ああ、問題ない…」

狼は何処からともなく飛んできた銃弾が腕に当たり血を流していた。狼は瓢箪をグイ、と飲み傷を癒す。

 

「…それ、すごいね。血が一瞬で止まったねぇ」「ああ…稀代の薬師が作ってくれた物だ」

 

狼は会話を交わしながら考える。恐らくこの銃弾はあの赤髪のツノが生えた女が撃ったものだろう。あんな遠くから当てて来るとは。落ち谷の蛇の目と張り合えるのではなかろうか。

 

なお、当てた本人は

 

(そこ!よーし!これは当たr…って血!?って思い返すとこの人ヘイローないじゃない!何やってんのよ、私!大丈夫かしら、死んでないわよね???)

 

血が出たことにテンパリまくっていた。当然ではあるが表向きはいつものアウトロー顔。内心では白目を向いていた。

こんな状況で顔をいつも通りに見せられることはさすがアウトローと行ったところか。ゲヘナ生なのに人の心配をできるのはすごいというべきか。悩ましいところである。

 

閑話休題

 

「もう許さないんだから!」「行くよ」

セリカとシロコが青い服をきてショットガンを持ってる賊と対峙している。

 

その向こうでは「お仕置きの時間ですよ〜⭐︎」とノノミがミニガンを乱射している。

「うわあああ!」「ぐへえ!」「いたたたああ!?」と悲鳴がこだまする。

 

「後方支援、到着しました!」「ありがとうございます⭐︎」ノノミが弾薬を受け取った頃、狼は決断をする。

 

「…ホシノ殿…」「うへ、どうしたの?狼くん?」「…俺では、あの4人組に近づくのは難しい…傘を持ってはおるが…恐らく集中攻撃を受けて耐えられぬだろう…しかしホシノ殿の盾ならば…」

 

「ok!おじさんに任せなさい!」「…かたじけない。途中まででかまわぬ。残りは月隠を使う…」

 

ホシノが盾を構え直し、狼を隠しながら移動する。

 

「あははは!そのまま近づけさせると思ってるの?」ムツキがホシノに向かってマシンガンを乱射する。が…

 

「あれ、全然効いてないね〜」「思ったより、面倒なことになりそう」

ホシノの盾は銃弾を全て受け止め傷一つつかなかった。

 

「それじゃ!これの出番だね!」ムツキが大きなバッグを取り出す。

 

「さあ、いっくよー!」ムツキがバッグをホシノに向かって投げ、マシンガンをガンガン撃った。

 

「ガンガン撃っちゃってーー…ば、く、は、つ!」

 

ドーーーーンと大きな音と共にバックが大爆発する。

 

「ちょっとーー!ムツキ!あの男はヘイローないのよ!そんなことしたら死んじゃうんじゃ…」

 

「…いや、社長、あれ見て」カヨコの視線の先には、「うへぇー、今のは怖かったねえ」と呟くホシノがいた。

(ヒュパリ)

 

それと同時にカヨコとアルは違和感を感じた。あのターゲットの刀を持った男は何処に…

 

「!!カヨコ!避けなさい!!」「!!」

 

アルが叫ぶと同時にカヨコが後ろに跳ぶ…と同時に音もなく何かが着地した。

 

その何かの正体は狼だった。月隠で気配を消して爆弾の煙に紛れて鉤縄を使い、カヨコに落下忍殺を仕掛けようとしたが、アルとカヨコが違和感を感じて、アルが警告しカヨコが気づいて下がったため失敗した。

 

「あなたは…アル様の敵!死んでください死んでください死んでください…」

 

ジャキ、とショットガンの銃口がこちらを向く。そして引き金が引かれる寸前…

 

狼は何かを地面に叩きつけた。

 

ボン!という音と辺りに煙…いや、灰が充満する。「ケホッケホッ、何これ!煙!?」「社長、吸わないで!」

 

灰玉。

握り灰をさらに固めたもの

地面に投げつければ、灰が広まり、目眩しになる。

 

葦名の国は雪深く、囲炉裏の灰ならいくらでもある

狼はそれらを持て余していたが、大忍びとして対峙した義父が使っていた煙玉と血煙の術に発想を得て、異界の技術で強化したもの。

 

作るのに握り灰と火薬が必要だ。

 

狼は便利屋が煙で怯んでる間に、ハルカに何かを投げつける。「キャア!?な、なんですか…?」

油瓶

ただの油

壺が割れたら、あたりに飛び散る

 

敵の身体にかけることで燃えやすくする。

 

そして狼は義手忍具を付け替える。

火吹き筒。

火を吹き出す鉄筒。

本来は赤目と呼ばれる化物に対して使う代物であるが、人に対しても有効である。

 

狼は火吹き筒を使い、ハルカを燃やす。

 

「ぎゃああ!熱い!熱い!」「!!あんた、よくもうちのハルカに!…覚悟しなさい!」

 

アルが狼に向けて銃を構え、撃つ。熟練の早技で銃を撃ち、狼の体が銃弾で貫かれようとする。

 

そして狼に銃弾が当たった瞬間、狼は霧ガラスを発動し、霧に溶け込むように消える。

 

「え?今確かに…」「社長!危ない!」「アルちゃん!後ろ!」

 

狼がアルの後ろに現れ、背後忍殺を仕掛ける。しかし

ダーーン!。と爆音が鳴り響く。「ぬおっ!??」「アルちゃんごめん!」カヨコがハンドガンを上に向けて撃ち、ムツキがアルを巻き込む形で狼に銃を撃つ。しかしその銃弾を霧ガラスで避け、狼は出現先で灰玉を使い逃げた。

 

狼はなぜ逃げたのか。それは怖気を感じたからだ。

怖気。

それは葦名にいる怨霊、蟲憑きが用いるもの。

怖気付くと人は死ぬ。葦名の怨霊を知らぬものは、戦で怖がり、死ぬことを指すと考えるが、葦名では文字通り、怨霊に怖がると死ぬ。

今この身は回生の力があるかわからぬ。その身で怖気を溜めると取り返しがつかないことが起こるかもしれない。

 

狼はまだら紫の曲がり瓢箪を飲んで、怖気に耐性をつけ、癒す。

まだら紫の曲がり瓢箪。

薬水の入った、まだらな紫の曲がり瓢箪

薬水は時間が経てば再び満たされる

「怖気」を癒し、怖気に抗う力を与える。

 

この瓢箪は、墓場や戦場跡といった忌み場で芽吹き、曲がり育つ

故にその薬水は、怖気に抗う力を持つ

 

狼はふと、4人組を覗き見する。そうするとアビドスのメンバーと交戦していた。が…

 

(…戦っている最中、傭兵が横槍を入れている…あれでは、いかにあびどすのものが強くても、泥沼だ…それにしても紫髪の少女は一体…?燃えていたはずなのにものともせず戦っている…)

 

狼は別の意味で怖気ついた。燃えれば基本大怪我だ。やはりこの世界の人間は全員蟲付きと同じぐらい頑丈だと自覚した。

 

狼は忍具を仕込み短銃に切り替え、アルの頭部を撃つ。

 

「あいたっ、!?「アルちゃん!?」「社長!」「ア、アル様!?」

 

撃たれたことに気づき、アルが後ろを振り返る。と同時に、アルの目は腰を低く落として刀を右に構えて力を溜めている狼を捉えた。アルが狼に気づき、撃とうとした時…

 

“!シロコ!あの赤髪の生徒を集中射撃!”

「分かった」

 

シロコがアルを撃ち、銃弾の雨を浴びせる。「痛い、イタタタ…」「ああもう!」ムツキが制圧射撃をシロコに向けて撃つ。しかしシロコは遮蔽に隠れてやり過ごす。そしてアルが狼のことを思い出して狙撃銃を構えようとした時…

 

狼の楔丸がアルの腹に刺さり、アルを踏み台にして飛ぶ。そして狼は空中で仕込み斧を展開する。そしてその仕込み斧から火が噴き出る。

 

仕込み斧、火打火薬式。

狼が本来訪れることのない世界の銃から取った撃鉄を付けた仕込み斧。

 

斧の刃に火を纏った攻撃を繰り出すことができる。

 

火打ちの撃鉄は、叩きつけると激しい爆炎を起こし、攻撃範囲が広がる

 

しかしこれは本来の斧とは違い火をつけるには銃弾の火薬と雷管*1が必要だ。

 

それにより、これは重い刃にも火器にもなる。だが本来と違い、バネ絡繰りはついてないため勢いをつけることはできない。

 

「熱い!痛い!なんなのこれ!」アルが悲鳴を上げる。斧の連ね斬りを放ち終わったあと、狼はアルに舞うような連撃を放つ。

 

奥義、浮き舟渡り。

舞うように連撃を繰り出す流派技、流れるような動きと手数により敵を圧倒する

 

葦名流の剣技ではあるが、異端にあたる

外から来た者が、伝えた技ゆえに

 

その遣い手は、浮き舟を渡り、葦名に舞い降りた

名を、巴と言う

そして巴からその技を完全にとは言えぬが、受け継いだものがいた。

名を、葦名弦一郎と言う。

 

狼のこの技は付け焼き刃であり、弦一郎のような7連撃を放つことはできない。しかしそれでも十分だった。

 

「ウグッ!?」五連撃を喰らったアルは、地面に転がる。しかし素早く起き上がり、狼に銃弾を放つ。

狼は銃弾を弾く。が衝撃で吹き飛びそうになり、楔丸を地面に突き刺す。

 

ギャリギャリィ!と嫌な音を出しながらなんとか止まる。「な、なんで刀で狙撃銃の弾を防げるのよ!」

 

「ん、狼ってすごい」”ノノミ!赤髪の生徒に追撃を…”先生が指示を出そうとした時、奇妙な音が聞こえた。

 

キーンコーンカーンコーン

 

みんなが?を浮かべると同時に、傭兵の一人が呟く。

 

「…あ、定時だ。」「今日の日当だとここまでだね。あとはそっちでなんとかして。みんな!帰るよ!」

 

「は、はあ!?ちょっ、ちょっと待ってよ!」「……は?」狼が困惑の声を上げる。

 

「終わったってさ」「帰りに蕎麦屋でも寄ってく?」狼は蕎麦と聞いて(蕎麦か…長らく、食べておらぬな)なんてことを考えていた。

 

「こらー!!ちょっ、どういうこと!?待って!帰っちゃダメ!!」「…」「こりゃやばい、そんな長引いてたなんて…アルちゃん、逃げる?」「あ……うう……」

 

「…逃さぬ…」狼が楔丸を構える。「…みんな!逃げるわよ!」アルが叫ぶ、と同時に、

 

「じゃあねおにいさん!これプレゼント!」狼に向かってバックが飛んでくる、狼は咄嗟に強化した仕込み傘を展開する。

仕込み傘、磁鉄軸。

磁鉄で鍛えた軸を持つ仕込み傘

 

鉄扇を傘のように開き、全方位の敵の攻撃をガードする

 

また軽い攻撃であれば、受けながら移動できる

 

磁鉄で鍛えた、硬く粘り強い軸を持つため、傘を開いたままでも、回して敵の攻撃を弾くことができる

 

これは狼が持ってる磁鉄と異界の頑丈な金属を組み込んだものだ。

しかし、これは火を沈めることはできない、故に…

 

「ぬおっ!?」狼が爆風に耐えきれなくなり、体勢が崩れる。それと同時に

 

「逃げ…じゃなくて、撤退するわよ!」

 

便利屋が逃げ出す、それを見た狼は無言で追いかけようとする。が…

 

「狼さん!待ってください!」「…どうした…ノノミ殿…今は追いかけねば…」「狼は待つべき。血が出てる」

 

「む…」狼は先ほど、爆発を防ぎきれず、怪我をしていた。

 

「…これぐらい、大事ない」そう言い瓢箪を飲んで追いかけようとしたとき、「だめよ!狼!」そんな声と共に腕が掴まれる。振り向くと泣きそうな顔のセリカがいた。

 

「私たちは大丈夫だけど、狼はヘイローがないじゃん!銃弾一発で死んじゃうんだよ!狼、便利屋の奴らは撤退したから…もう大丈夫だから…もし、追いかけれる途中で狼が撃たれたら…」「…すまん…」狼は楔丸を納刀する。

 

「うへー!よくもうちのセリカちゃんを泣かせたなー!」「な、泣いてなんかないもん!」「これは、狼さんはお仕置きを受けるべきです!」「…むぅ…」「ん、狼は大人しく怒られるべき。もっと自分を大切にして」

 

“狼、彼女たちのことは、きっと大丈夫だと思う。多分…それに今は彼女達は撤退したし、いいんじゃないかな?”

 

「…ああ、わかった…」「とりあえず、帰ったら説教ね。撃たれた時、結構怖かったんだからね」

 

狼は、もう懲り懲りだと思った説教がまた来るのか,と覚悟を決め、先生たちと合流してアビドスへ帰って行った。

*1
銃弾の着火部分




まずは感謝を。ここまで読んでくれてありがとうございます!

今回は4658文字!あと30文字ぐらい書けばよかったかな…

マグネット様!誤字報告ありがとうございます!

誤字
作者の忘れ物であり、うっかりミスである、
報告すれば、作者は恥を隠せるようになり、前書きか後書きで感謝を書かれる。
忘れ物を届けるなど、良きことは必ず良い流れを生む。
情けは人の為ならずとは、よく言ったものよ。

あとアンケートとります!よろしくお願いします!

次回。ぜひお楽しみに!
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