主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです。
まずは感謝を。惰眠を貪る者様!鈍い火種様!しばばん様!教頭様!海棠様!Andfremnir様!評価9ありがとうございます!FALANDIA様!誤字報告ありがとうございます!

そして特別な感謝を!
SUBARU LEGACY RS様!評価10ありがとうございます!
え?前回はなんであんなに10評価の方が居たのかって?特別な感謝をしてないな、って思ったからです!

今回はあいつとの決着です。

それではどうぞ!


狼と心中の強者との決着。その1

〜アビドスにあるホテルの一室〜

 

“電気消すよ、狼”「…ああ、頼む」

狼の声と共に昼のように明るかった部屋は一瞬で暗くなる。電気…つまり雷の力を操り明るくしているらしい。500年という時が経ってるとはいえ、雷の力を操れるとは、なんとも恐ろしいものだ。いくら敵の雷返しが出来るとはいえ先に体力が持たないだろう。

 

だが、まだ雷を操る敵には出会っていない。杞憂に終わって欲しい。切実に願いながら、狼は夢を見始めた。

 

狼は夢で類稀な強者と戦う。そして戦いの果て、心中の強者を見出した。

心中の弦一郎。

かつて、左腕がまだあった頃。九郎様と共に葦名を脱するため、向かった抜け穴の先に待ち構えていた葦名の主である。その時、狼は敗れ、左腕を落とされ、荒れ寺へと流れ着き、忍び義手を手に入れた。

巴の雷を使う。類稀な強者が心中により強化された者。今日こそ決着の時である。

〜心中の戦場、天守閣にて〜

 

「参る…」「忍びよ、再び見えようとはな…」

弦一郎が桜舞いを放つ。それを狼は弾き、三発目を前にステップして避け、血のように真っ赤な飴を噛み締め、御霊を降ろす。

夜叉戮の飴。

仙峯寺が作る「夜叉戮」の加護を受ける飴

一時、身体力が半減するが、攻撃力と体幹攻撃力を大きく強化する

 

飴を噛みしめ、「夜叉戮」に構えることで人ならぬ御霊の加護を自らに降ろす

 

夜叉戮の飴は、仙峯寺で禁制とされる

だが、死なずの探求は金を食う

寄進と引き換えに、寺外にもばらまかれた

 

狼は心中の戦場だと御霊降ろしによる負荷は現実には作用しないのを良いことに、普通なら発狂している回数、御霊を降ろしていた。

狼の御霊降ろしが終わったあと、弦一郎が弓を2連射し、追い切りを放つ。

 

狼は矢を弾き、追い切りをすれ違う形で避け、弦一郎に突きを放つ。

弦一郎に突きが当たる。そしてさらに斬り、防がれ、弾かれて切り返される。それを弾き、さらに斬り返す。

 

不意に弦一郎が後ろへ下がる。逃さぬ、と狼が手裏剣を投げ、追い切りを仕掛ける。

そしてまた斬っては弾き斬っては弾きを繰り返していると、弦一郎が飛び上がり、兜割を仕掛ける。

それを弾くと、殺気が飛んでくる。

 

 

 

弦一郎の突きが飛んでくるが、それを見切り、刀を踏みつける。そして追い討ちを仕掛けようとするが、また弦一郎が後ろに下がる、そして飛び上がり、大弓の4連射を仕掛けようとする。が…

 

狼が手裏剣を放つ。そして手裏剣を喰らった弦一郎が地面へ落ちる。

 

すかさず追い切りを仕掛け、さらに旋風斬りを放つ。

旋風斬り。

回転しながら周囲を斬りつける流派技

 

回転の勢いをつけた鋭い斬撃は、複数の敵を巻き込みやすく、

敵のガードの上からでもダメージを与える

 

多勢に囲まれたとて、この忍び技があれば切り抜けられよう

 

狼はこのガードの上からダメージを与えるという能力を活用し、弦一郎に傷をつけ、斬り合っていく。弦一郎が桜舞いの構えを取ったら、二発は弾き、三発目は避ける。追い切りは防がず避けて、突き。そうしているうち…

 

弦一郎が体勢を崩してしまう。そこにすかさず狼が忍殺をする。

 

ザシュ、と刀が弦一郎の肩に突き刺さる、弦一郎は刺さる直前、刀を手で逸らし、致命の一撃を防いだ。

 

「まだだ…御子の、忍びいっ…!」

 

弦一郎が突きの構えをとる。

 

 

 

狼が見切り、一文字2連を放つ。弦一郎が一文字を防ぎ切れず当たる。

弦一郎が後ろへ下がり、弓を放つ、それを弾くと弦一郎が前転しながら抜刀し、狼に斬りかかってくる。それを弾くと弦一郎がすかさず斬り返す。それも弾いて斬り返す。そんなことを続けてると、弦一郎が刀を浮舟渡りの構えをとる。それを確認した狼は忍具を付け替える。

 

浮舟渡りの連撃が狼を襲う。しかし狼は刀で弾く。一発、二発、三発目を弾き終わった時、狼は仕込み傘、砂鉄軸を開く。

そしてこれは軸を砂鉄と異界の金属で強化し、傘回しを出来るようになっている。それを使い4、5、6発目を防ぎ切る。そして最後の七発目を刀で防ぐ、そしてお互いが衝撃で固まる。狼が一文字を放とうと刀を構えた時、狼の目に映ったのは

 

 

 

桜舞の構えをとっている弦一郎だった。

 

 

一発目、まともに喰らう、二発目、なんとか防ぐが、体幹が崩れてしまう。三発目、深く斬られてしまう。「ぐおぉ…」

 

 

 

 

 

DEATH

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

ブワッ!と桜色の光が出て、桜花びらが舞い散る。

 

「龍胤の力か…」弦一郎が声を上げる。「ならば幾たびでも殺すまで…」

狼は傷を癒すため瓢箪を飲む。それを見た弦一郎は弓を思い切り引き絞る。「はあ!」と弦一郎が声をあげ、矢を放つ。

それを狼は難なく避け、腰を低く落とし、構える。

奥義、大忍び刺しを弦一郎に放つ。そして弦一郎を踏み台にして飛び上がり、忍具を切り替え、錆丸を抜く。

 

錆丸と楔丸を使い連撃を放つ。追い切りを含めた7連撃を放つ。それらを防ぎ、弾かれ、切り替えるがそれを狼は弾き、さらに追撃する。

 

そして弦一郎が不意に後ろへ下がり、飛び上がり弓を4連射する。

矢を狼は走ってよけ、着地する瞬間、手裏剣を放ち追い切る。それを弾いた弦一郎は、バツの字のように刀を振るう。狼はそれを弾くと、弦一郎は雄叫びを上げながら浮舟渡りの構えをとる。

 

それを狼は先ほどと同じように傘をつかい、弾ききった。刀がぶつかりお互いが固まる。そして弦一郎が桜舞いの構えをとる。

 

桜舞いの3連撃を弾き切ると、弦一郎の体勢が崩れる、それを逃さず、忍殺。

 

さて、ついにここまで成し遂げた。狼は構え、次第に天守閣の周りに渦雲が集まり、弦一郎が鬱陶しそうに鎧を脱ぐ。

 

「巴の雷、見せてやろう」

 

弦一郎が飛び上がり、突きを放つ。

 

 

 

 

狼は、もう間違えないと突きを見切り、刀を踏みつける。その後切り掛かり、弦一郎がそれを弾き、切り替えしが始まる。

 

不意に弦一郎がまた後ろへ下がり、矢を放つ。追い切りに警戒をしていると、弦一郎が雄叫びをあげ、刀を納刀しこちらへ走ってくる。

弦一郎が居合を放つ。咄嗟のことに反応し切れなかった狼がそれを弾けず、防ぎ、体勢が崩れかける。

急いで弦一郎の方を見ると、桜舞いの構えをしている。

 

 

桜舞いが来る。二発は弾いたが、最後の一撃を弾けず防いでしまい、体勢が崩れる。

そこを弦一郎が刀を地面に突き刺す用にもち、狼に向けてさす。体勢が崩れた狼はそれを避け切れずに…

 

 

ザシュ、と赤い華が咲いた。

 

 

 

DEATH

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また桜色の光が出て、桜花びらが舞い散る

「…必ず、取り戻す。」「まだ立つか……何がそこまで貴様を支える。」

狼は呟いて、弦一郎がそれに応える。全ては己が主のため…

 

弦一郎に突きを放つ。弾かれ、弦一郎がまたバツの字のように斬る。それを弾くと、弦一郎が浮舟渡りの構えをとる。

 

それを弾いて、5発目を傘で防ごうとした瞬間、弦一郎が弓を手に取り、飛ぶ。

 

 

 

 

 

弦一郎が雷を矢に纏わせ、狼に向けて放つ。それを空中で受け止め、弦一郎に返す。しかし弦一郎は桜舞いで雷を返す。が…

 

狼に桜舞が当たる。しかし、羽を残してかき消えた。その後、狼が空中で雷を纏い現れる。

 

そしてそのまま雷を弦一郎に返す。弦一郎の体に雷が走る、打雷。

 

そして狼は大忍び刺しの構えをとり、弦一郎を踏み台に空中へ飛び上がり、仕込み斧、火打火薬式を展開して、弦一郎を斬る。

 

斧の連ね斬りを弾かれ、弦一郎が兜割りを仕掛ける。それを弾くと、弦一郎は刀を地面に押し当て、ギャリィ!と音を立てながら狼へ切り掛かる。

 

それを弾くとお互いがまた衝撃で固まる。そして弦一郎が突きの構えをとる。

 

 

 

 

しかし、それを見逃す狼ではなかった。突きを見切り、刀を踏みつける、それと同時に、弦一郎の体勢が崩れる。

 

狼はそのまま、刀を踏みつけたまま、刀を逆手に持ちかえ、弦一郎の胸を刺す。忍殺。

 

それを喰らった弦一郎は、大きく体勢を崩して、四つん這いのように崩れる。そしてそれを見た狼はトドメを刺すため弦一郎に飛び掛かる。

 

 

「ぐおお!」「ぐぬぅ!」狼と弦一郎が鍔迫り合い、狼が刀を使って弦一郎の鍔迫り合いを崩す。そして狼は体制の崩れた弦一郎に、突きの姿勢をとり、一突き。

 

ザシュ、と音がすると同時に、弦一郎が悲鳴を上げる、「グハッ!……あし…な…」

狼が刀を弦一郎の体から引き抜く。ブシャア、血が溢れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SHINOBI EXECUTION

 

 

 

 

 

狼は弦一郎の死体を見て、理解する、己は成し遂げたのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

INNER REFLECTION CONQUERED

 

 

 

 

 

心中の強者を打ち倒した狼は、新たな技を習得する。

 

派生攻撃、深追い斬り。

狼が本来訪れることのない世界に訪れた経験により、磨きがかかり強化された技。

派生攻撃、追い切りをさらに早く、さらに遠くに届くことが出来るようになった忍びの体術。

心中の弦一郎が扱った追い切りを、狼が学び、さらに糧にした努力の賜物である。

 

秘伝・桜舞い

回転の勢いで舞うように跳び、斬りつける流派技

 

流れるように放たれる連撃から、空中での攻防につなげることができる

 

これは巴流の秘伝の技であるが、ときに巴は、己が主のため舞として捧げた

桜散る日は、もう近い

帰れぬならば、せめても舞いを

 

そしてその舞を見た弦一郎は、それを習得するのを目指し、努力を続けた。

 

狼の記憶の中なれど、ついに弦一郎は成し遂げたのであった。

 

戦いの記憶・心中の弦一郎

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

 

のちに己の心で向き合うことで、狼はさらに強くなり、技が研ぎ澄まされる。

心中の弦一郎、

記憶の中でも、その執念は変わらぬ

葦名を生かすため、さらに強くあらねばならぬ

 

 

戦いの残滓・心中の弦一郎

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

 

今はその残滓のみが残り、

記憶は確かに狼の糧となった。

 

幼き日、弦一郎は、城裏で巴の舞いを見た

それは舞いであり、巴流の秘伝でもあった。そして、追い求めても生涯届かぬ高みであった

だが、宿敵との死闘を重ねた弦一郎は、

記憶の中なれど、巴の高みについに至った

 

巴流、真伝書。

これは弦一郎が、巴が自刃する前に巴から受け継ぎ、隠し持っていた伝書

これを読めば真巴流を扱えるようになる。

かつて巴は、帰れぬこと、桜散る日は近い事を悟った。

桜散る日は己が散る日。巴は手遅れになる前に伝書を弦一郎に渡した。

 

弦一郎は伝書を読んでも、ついぞその内容を習得しきることはなかった、ただ一つ浮舟渡りを除いて。

 

 

巴流、真浮舟渡り。

これは狼が以前使っていた浮舟渡りと違い、7連撃を放てるようになる。

狼と弦一郎でなぜ浮舟渡りの連撃数が違うか。それは伝書を読んだかどうかだった。

 

 

 

 

 

 

巴流、秘伝。雷返し。

形代を使い発動する。

これは本来、巴の雷と呼ばれるものだが、狼は弦一郎のように巴から技を伝授しておらず

扱えるのは巴の雷とはまた違う雷である。

しかし雷を操るのは変わらず、刀などに纏わせることで雷返しを扱える。

しかし、空の下、地上が天守閣のような地形でしか扱えず、雷をその身に受けた状態で地面に落ちると逆に雷が全身をかけめぐる。

使いこなすのは至難の技だが、扱いこなせば弦一郎の巴の雷を超えるだろう。

 

 

 

 

狼は新たに取得した技を試す。手裏剣を投げ、深追い切りをすると以前とは比べ物にならぬほど早くなった。

真桜舞、真浮舟渡りを試して、ついに雷返しを使う。が…

 

 

狼は雷の衝撃を抑え切れず、地面に着地してしまう。「ぬおっ!?アバババババババ」

 

打雷

 

 

 

 

DEATH

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狼は目を覚ます。せっかく打ち勝ったと言うのに、雷を扱え切れず、死んでしまうとは…

しかしあの技は習得したばかり、心中の戦場で鍛えれば良かろう。そう考えると隣のベッドで先生が目覚める。

 

“ふあああぁぁ…おはよう、狼。”「ああ、良い朝だな…先生殿…」”って狼すっごい顔だけど大丈夫!?”

 

先生が驚いた声で話す。はて、どんな顔だと気になり洗面台を見ると、眉間に皺がよりまくったもはや変顔の域であった。

これはいかん、と狼はシワを寄せるのをやめる。いじける時間はもう終わりだ。

 

はて、このあとの朝食はなんだったろうか。米が出ると良いのだが。

御子様が「狼よ、米は炊いたほうが美味いぞ?」と言っていたが、全くその通りであった。ホカホカの炊き立てご飯を期待しつつ、先生と狼は着替えを済ませ、朝食を食べに食事処へ向かった。




まずは感謝を。ここまで読んでくれてありがとうございます!
今回は心中の弦一郎討伐と狼の強化でした!
前からずっと考えてた技、やっと出せてスッキリです。
あ、残りの心中ボスも報酬は豪華になります。

皆様、もし面白いと感じたならぜひ感想、評価お願いします!作者の私が喜びで一文字を放ちます。


次回、ぜひお楽しみに!
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