主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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遅れてまじですんません


初めての大掃除

〜トリニティ総合学園、別館〜

 

「先生、一体何があったんですか?」

 

戻ってきた3人を見てヒフミが先生に尋ねる

 

“みんな、特に問題はなさそうだったよ”「…ああ」

 

「びっくりして反射的に銃を撃ってしまったんだ、幸い怪我はお互いしていない」

 

 

「念の為、改めて説明します。私たちはこの別館で合宿することになりました。期間は一週間です」「…ここ、別館ていうより寮とか合宿所っていう方がしっくりくる…」

 

「きっと、体育館もかねているので別館扱いなんでしょうね」「外にプールもあった。水泳の訓練もできるといいんだが…」

 

「…ぷーる…?」”まぁ、余裕があったらみてみよう。その時教える”

 

「あらあら、プールですか…うふふ、いいこと、聞いちゃいました♡」「…なんか碌なこと考えてなさそうなんだけど」

 

 

「ここ、プールもあったんですね…地下に食堂設備のようなものはありましたし、食事はなんとかなりそうです」

 

“料理は自信ないなぁ…カレーとお鍋とかならまだいけるか…?”「………飯は、俺が買いに行く」

 

「いいんですか?ありがとうございます!ええと、お部屋…通路を挟んで向かいにあるので…先生と狼さんは…」

 

 

ヒフミが喋っている時、ハナコが何かを喋ろうとした瞬間

 

「でh「だめっ!絶対ダメっ!同衾とかエッチじゃん!!!!死刑!」……えっと、コハルちゃん。私まだ何も言っていませんが…?」

 

 

「何を言い出すのか大体わかるわよっ!駄目ったらダメ!そういうことはさせない!」「コハルちゃんは厳しいですね…」

 

 

「………同衾などせぬ」「私は誰とでも構わない。部屋を無駄に使うよりはいいし、ベットも余ってる」

 

 

“私と狼は2人で別の部屋を使うから、何かあったら呼んでくれればいいよ。みんなで交流を深めておいて、何かあったら呼んでくれればいいさ”「……ああ」

 

 

「で、ではいったんそういうことで…それじゃ早速荷物を片付けてお勉強を…」「あら、でもその前にやることがあると思いませんか?ヒフミちゃん」

 

「えっ…?」「…なるほど、敵襲を想定してのトラップ設置か」「いえ、そうではなく…お掃除、ですよ♡」

 

「お掃除…ですか?」「……そうじ…か」

 

 

「はい、管理されている建物とはいえ、長い間使われていませんし…埃なども多い様に見えます。このまま過ごすのも健康に悪影響かもしれませんし、今日は掃除をして心地よい環境で勉強を始めるのはいかがでしょうか?」

 

 

「なるほど、身の回りの整理整頓は大事ですし…汚れで勉強中気が散ってしまうかもしれませんね」「うん、衛生面は大事。戦場でも士気に関わりやすい」

 

「お、お相続?えっと…まぁ、普通の掃除なら…」「……」

 

「はい、ハナコさんのいうとおりかもしれません、私たちがやるのは一夜漬けとはちがう、きちんと用意された期間の間での勉強…長距離走みたいに、色々考える必要があります…」

 

 

「それでは、まず大掃除から始めましょう!!」”よし、頑張ろう!”

 

「それでは、汚れてもいい服に着替えてから、10分後に建物の前に集合しましょう」「わかった」「はい♪楽しみですね〜」

 

アズサ、ヒフミ、ハナコの3人が部屋を出る

 

「…よ、汚れてもいい服…体操着…?」「…………」

 

 

困った、非常に困った。狼は掃除を知らぬ。勝手がわからぬ

 

“大掃除とかいつぶりかな〜”「………」

 

まぁ、その時は教えて貰えばよいだろう

 

そう考え、集合場所へ先に向かう狼と先生であった

 

 

〜10分後〜

 

 

 

「先生、狼さん、お待たせしました!」”体操着って掃除するぞって感覚になっていいよね”「…身軽な服…か」

 

「はい、動きやすくていいんですよ、体操着。汚れてもすぐ洗えますから!でも、狼さんと先生は服、そのままでは…?」「…よい、気にするな」”うん、まぁ洗えばいいから”

 

「……お待たせ。で、私は何をやればいいの?」「……下江殿か」「お待たせ」「……白洲殿、何故鉄砲を…?」

 

コハルがやってきた直後、アズサも集合場所へと到着する

 

 

「ああ、今この瞬間に襲撃されるかもしれない。だからだ」”まぁ、備えあれば憂いなしだもんね”

 

 

 

「お待たせしました…みなさん早かったですね?」「…浦和殿か」

 

背後から聞こえた声に狼が振り向くよりも早く

 

 

 

「アウトーーーーーーー!!」

 

 

コハルが叫んだ

 

 

「なんで掃除するのに水着なのよ!バカなの!?バカなんでしょ!ばーか!」「ですが、動きやすくて汚れてもすぐ洗えますよ?」

 

「そういう問題じゃない!!」「……先生殿、あの服は…?」”…あれは服って言うべきなんだろうか”

 

 

その後、先生とコハルの説得で体操着へと着替えたハナコであった

 

「それでは、まずは周辺の草を抜いていきましょう!」

 

 

 

草をむしり、ガラクタを片付ける

 

 

「ここはまずほこりを掃いて、そのあとにモップをすれば…狼さん、モップをお願いしてもいいですか?」「……もっぷ、とは、なんだ」「あえぇ…?」

 

廊下を掃き、掃除を進める

 

「けほっけほ、なにここ…すごい埃」”はい、マスク。ほこりを払うから水拭きの準備を…”「そ、それぐらいわかってるもん!」

 

ロビーの埃を掃き、家具を綺麗にする

 

 

「……寝床か」「ここは、私に任せてください。これからいろいろお世話になるでしょうから。寝具類を洗って…」「……任せる」

 

 

そうして掃除を続け…

 

 

“…こんなところじゃないかな?”「いいんじゃない?ずいぶん綺麗になった気する」「…うん、悪くない気分だ」

 

「そうですね、お疲れ様でした!」「……ああ」

 

「あ、みなさんまだ一箇所残ってますよ?」「「「「”えっ”(ん?)(……?)」」」」

 

 

ハナコの言葉にそれぞれが?を浮かべる

 

「……全て、すませたのでは?」「いえ、まだ残ってますよ?屋外プール」

 

 

「…また、ぷーる?とやらか」”ほんじゃ、行ってみようか”

 

 

〜数分後〜

 

「……これが、ぷーるとやらか」「…だいぶ大きい…どこから取り掛かるか…そもそも、水泳の科目はないはず」「じゃ、掃除しなくてもいいんじゃ…?」

 

「いえいえ、よく考えてください、コハルちゃん。キラキラと輝く水で満たされたプール、楽しい合宿、はしゃぎ回る生徒…楽しくなってきませんか?」

 

「……?」「…!?え、なに!わかんない!なんかすごい高度な話してる!?」「ですが…こうして放置されてるのをみると、寂しい気持ちになってきますね」

 

「…このサイズだったし、昔はきっと使われていた時期もあっただろう。賑やかな声も響いていたかもしれない。それでもこのように廃れていく…『vanitas vanitatum』…それがこの世界の真理」

 

「…えっと…?」「…ゔぁ、ゔぁに…ゔぁに…????」「…古代の言葉です。全ては虚しいものである(vanitas vanitatum)…確かにそうかもしれません」「……むなしい…か」

 

意味は、わからぬ。だが良い言葉ではあまりないだろう

 

「……みなさん、今から遊びましょう!」「ええっ!?」

 

「今から掃除して、水をいれて、みんなで飛び込みましょう!」「…水をいれる…??」

 

「明日からずっとお勉強ですし、今日が最後のチャンスかもしれません。だからこそ今楽しみましょう!途中からは別のことで疲れるかもしれませんし!さぁさぁみんな濡れていい格好に着替えてきてください!掃除しますよ!」

 

 

「…うん、たとえ全てが虚しいことだとしても、それは今日最善を尽くさない理由にはならない。水着は持ってきてる。待ってて」

 

「さあ!みなさん水着…いえ、何でもいいので濡れてもいい格好に!」”ハナコ、ちょっと落ち着いて…軽く着替えるかな”

 

「う〜ん…まぁ、せっかくですしここも掃除しちゃいましょう!着替えてきます!」「………」

 

狼は、着ていたシャーレの上着を脱ぎ、軽く畳む

 

「……先生殿、これを頼む」”え?わかった”

 

 

いつもの渋柿色の服装でまつ狼であった

 

 

数分後、皆が水着に着替える中

 

 

「では、始めましょうか」「……ああ」”そうだね”

 

 

役三名、ほぼ普段着で参加

 

「待て待て待てっ!そこの三名ちょっと待て!先生はいい!ほぼ濡れてもいやよくないけどいったんいい、そこの二名!1人は上着脱いでまだしもあんた!さっきは水着きてなんで今回は制服なのよっ!おかしいでしょ!濡れていいかっこうしゃない!」「あら、これが濡れていい格好ですが…」

 

「も、もう何言ってるかわかんない…」「うふふ…では、お掃除スタートです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うふふっ、見てください、虹ですよ虹!」「ひゃっ、ハナコちゃん冷たいですよ!」「ど、どうしてぇ…」

 

「こっちは終わった、次はそっちにいく」「……ここを…こう…か?」”そうそう、そうやって擦って〜”

 

 

そうして掃除をおえ、水を入れ始める…が

 

 

 

「……」「…あれ?」「…あら、この様子だと…」

 

 

水が思ったより溜まらず、ついに水が溜まったころには日が暮れてしまった




ここまで読んでくれてありがとうございます

はい、ほんと遅れてごめんなさい。問題の受験ですが、なんとか受かりました。

ほんとはもっと早く投稿できたはずなんですが、色々あって小説を投稿するべきなのか、削除しようかと本気で悩んでました

でも最近色々あって、おかげでまだ続けようと決心することができました。

これからもちゃんと続けていきますんで、どうか続きお待ちしていてください

では、読者殿、また…

追記、誤字修正、評価の感謝は次のお話でやります
評価、感想、誤字報告、皆様本当にありがとうございます

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