主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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どうもけんどーです。
まずは感謝を!
コーカサスカブトムシ様!一ノ瀬 崇様!評価9ありがとうございます!
セルキー様!評価7ありがとうございます!
皆様、評価感想ありがとうございます!

あ、あと狼の仕込み短銃についてです。
イメージしずらいと思いますが、簡単に説明するとガ⚪︎ダムアレックスの腕についてるガドリングガンのハンドガンバージョンを思い浮かべてください。

それでは本編どうぞ!


狼と闇市場、そして…………鳥?

〜アビドス住宅街〜

狼と先生は朝早くにホテルを出た後、アビドス高等学校へ向かっていた。

その道中、狼と先生はまた見知った顔の人と出会うことになる。

 

「あ、先生、狼さん、おはようございます」

そう挨拶してきたのはアヤネだった。

 

「…ああ、アヤネ殿か。良い朝だ…」“おはようアヤネ。アヤネはこんな朝早くからどこに?”

 

「えっと…今日は利息の返済日でして…準備しないといけないんですよ」

 

「…利息とは?」”お金の貸借をする際に、借主が貸主に対して支払う対価のことだよ”

 

「…むう…」狼はよくわからなかったが、碌でもないことだと言うことは理解した。

 

「早めに登校して返済の準備と、今後の計画の見直しも必要でして…あ、狼さんがくれたお金でかなり楽になりました。ありがとうございます」「…構わぬ…どれほどで売れた…」「それがかなり状態が良かったので一枚につき1000円で売れました、おかげで600万貯まって今月の利息の返済がかなり楽になりました!」「…それは良かった」

 

「あ、あと昨日の便利屋の情報が見つかりました。後ほど学校で詳細をご確認いただけますか?ゲヘナの生徒だったんです」

そうアヤネが言い終わると、曲がり角からまたもや見知った顔が飛び出してきた。

 

「あっ!先生と義手の人じゃん!おっはよー!」「な、ななっ!?」「…」

狼が楔丸をいつでも抜けるように構える。

 

「じゃじゃーん!どもどもー!こんな所で会うなんて、偶然だね!」

 

「(すりすり)あははー!」”ち、ちょっと離れてくれると嬉しいなーって…”

 

「ん?苦しい?重い?ちょっとだけ我慢だよー!先生」

 

「…先生殿から…離れてもらおう…」

狼がムツキの首根っこを掴んで引き剥がす。

 

「ちょっとー、そこ引っ張らないでよー!…おや、誰かと思えばアビドスの眼鏡っ娘ちゃんじゃーん?」

 

「おっはよー!昨日ラーメン屋で会ったよね?」

 

「その後の学校襲撃でもお会いしました!どういうことですか?いきなり馴れ馴れしく振る舞って…それに、眼鏡っ娘じゃなくてアヤネです!」

 

「…何を企んでる…」

狼が楔丸を少しだけ抜く。それに気づかないふりをしながらムツキは喋り続ける

 

「ん?だって私たち、別にあなたたちが嫌いってな訳じゃないし。ただ、部活で請け負ってる仕事だからさ。仕事以外は仲良くしたっていいじゃん?」

 

「いっ、今更公私を区別しようということですか!」「…戯言を…」

 

「別にいいじゃん。それに「シャーレ」の先生は、あんたたちのモンだけじゃないでしょー?先生?」

 

“うーん、出来れば喧嘩しないで仲良くしてほしいなーっとは思うけどね”

 

「あはは、それは無理かなー。こっちも仕事だからね。アルちゃんが張り切ってて、適当にやると怒られちゃうからね。ま、いつかうちの便利屋に遊びにおいでよ、二人とも。アルちゃんやみんなも、きっと喜ぶからさ」

 

「ほらほら、お兄さんもそんな固い顔しないでさ〜」

ムツキが狼に近づき、抱きつく。そして不死斬りの鞘の紐を解こうとして…

 

狼が手を掴み、紐から遠ざけ、義手の手で楔丸を抜き、喉元に突きつける。

 

「…次は、無いぞ」”お、狼?”「あちゃあ、バレちゃたか」

ムツキは悪びれもせず、狼から離れる。

 

「じゃ、バイバーイ。アヤネちゃんもまた今度ね」

 

「また今度なんてありません!!今度あったらその場で撃ちます!」「…もし、来るならば…片腕はかく」”ダメだからね?狼?”「…承知…」

 

「あはは!バイバイ!」

ムツキはあっという間に消えていった。

 

「は…はあ……」「…」「なんですかあの人は…!」「…やはり、相当な手慣れ…再び、あい見えるだろうな…」

 

 

〜アビドス高等学校〜

 

「……お待たせしました。変動金利を諸々適用し、利息は788万3250円ですね、全て現金でお支払いいただきました。以上となります」

 

「カイザーローンとお取引いただき、まいどありがとうございます!来月もよろしくお願いいたします」

 

(ブロロロロロ……)

 

 

「はあ、今月もなんとか乗り切ったねー」「……完済まであとどれくらい?」「309年返済なので…今のを入れると…」

ふとセリカが声をあげる、

 

「言わなくていいわよ。正確な数字で言われるとストレス溜まりそう……どうせ死ぬまで完済できないし、計算しても無駄でしょ!!」「…309年、とは…途方もない…不死でもない限りは…無理そうだ…」「不死?不死身ってこと?」「……そうだ」

まずい、失言か?そう狼が思ったとき、今度はノノミが声を上げる。

 

「ところで、なぜカイザーローンは現金しか受け付けないのでしょうね?わざわざ現金輸送車まで手配して…」

 

「…」シロコが現金輸送車をじっと見つめる。

 

「シロコ先輩、あの車は襲っちゃダメだよ」「うん、分かってる」「計画もダメ!」「うん……」

シロコが悲しそうに項垂れる。

 

「ま、とりあえず今は目の前の問題に集中しよう。教室に戻ろうかー」”そうだね、戻ろうか”

 

 

「全員揃ったので始めます。まず、二つの事案について話そうと思います」

 

「最初に、昨晩の襲撃の件です」

アヤネがしゃべり始める。

 

「私たちを襲ったのは、便利屋68、という部活です。ゲヘナではかなり危険で素行の悪い生徒として知られています。」「便利屋は頼まれた事をなんでもこなすサービス業者で…」

…また聞きなれない言葉が出てきた。あとで先生に尋ねることにする。

 

「リーダーの名前はアルさん。自らを社長と称しています」「…つまり賊の大将、と言うわけか…」「はい」

アヤネが続ける。

 

「彼女の下には3人の部員がいて、それぞれ室長、課長、平社員の肩書があるとのことです」

 

「いやー、本格的だね」「…たった4人しかいないのか…」「社長さんだったんですね⭐︎すごいです!」

 

「いえ、あくまでも「自称」なので…狼さんの言う通りたったの4人しかいませんし…今はアビドスのどこかで潜んでるようです。今朝会いましたし…」

 

「ゲヘナだと起業が許可されてるの?」「それはないと思います…恐らく無断で起業したのだと」

 

「あら…校則違反ってことですね。悪い子たちには見えませんでしたが…」「…」

狼は今朝あったあの小娘を思い出す。油断できない相手であった。

 

「いえ、それが今までかなりの非行の限りを尽くしてきたようで…ゲヘナでも問題児扱いされているようです。」

 

「そんな危険な組織が私たちの学校を狙ってるんです!もっと気を引き締めないといけません!」

 

「次はとっ捕まえて取り調べでもするかー」「はい、機会があればぜひ…」「…ああ、次出会った時は片足でも斬りおt…」”それしたらダメだからね?狼”「…わかった」

 

「ところでアヤネちゃん、何かあったの?並々ならぬ恨みを感じるんだけど…」

 

「…ああ、それならば今朝…」「いえ!特に何もありません!」「…むう…」

狼が二度も話を遮られてむすっとした。

 

「次にヘルメット団の黒幕についてです!先日の戦闘で手に入れた武器を分析した結果、今は取引されていない型番だとわかりました」「もう生産してないってこと?」「それをどうやって手に入れたのかしら」

アヤネが続けて喋る

 

「生産が中止した型番を手に入れる方法は……キヴォトスではブラックマーケットしかありません。」

狼が疑問を感じ口を開く。

「…「ぶらっくまーけっと」とは?…」「ええと…簡単にいえば非合法のものを売ってる場所ですね」

 

「…なるほど…闇市場というものか…」「はい、とっても危険な場所です。」

 

アヤネがブラックマーケットの説明をする。

「そうです。あそこでは中退…休学…退学…様々な理由で学校を辞めた生徒が集団を形成しており、連邦生徒会の許可を得ていない非認可の部活もたくさん活動していると聞きました」

 

「便利屋68みたいに?」「はい、便利屋68もブラックマーケットで何度も騒ぎを起こしていると聞きました」

 

「…なるほど、どちらも闇市に関係しているのか…」「はい、二つの出来事の関連性を探すのも一つの方法かもしれません!」

 

 

「よし、じゃあ決まり、ブラックマーケットを調べてみよ、意外な手掛かりが出てくるかもしれないしね」

 

 

 

〜キヴォトス、ブラックマーケット〜

 

ガヤガヤ、と喧騒が聞こえる。狼はとても驚いていた。ここまで人が多いのは珍しい。平田屋敷でもこんなに人はいなかった。

 

「ここがブラックマーケット…」セリカが口を開く。

 

「わあ、すっごい賑わってますね?」「そうだね。小さな市場を想像したけど、まちひとつぐらいの規模だなんて。連邦生徒会の手が及ばないエリアがここまで巨大化してるとは思わなかった」

狼が口を開く。

 

「…それはつまり…統治がうまくいってないというわけか…」「はい、そういうことです」

 

 

「うへ〜、私たちは普段アビドスしかいないからね。学区外は結構変な場所が多いんだよー」

 

「ホシノ先輩は来たことあるの?」シロコが質問する。

 

「いんやー、私も初めてだねー。でも他の学区には結構へんちくりんなものが多いんだってさー」

 

「ちょーでかい水族館もあるの!アクアリウムっていうの!いってみたいなー。うへ、お魚…お刺身…」

 

「…「あくうありうむ」とは…?」”簡単に言えばガラス張りの水槽に魚を入れて皆で見るとこだね。ホシノは食べるとこだと思ってるみたいだけど…”「ええ、先生の言う通りアクアリウムってそういうのじゃないと思う…」

その時、ザザッと音がしてアヤネのホログラムが現れる。

 

「みなさん、油断しないでくださいね。そこは違法な武器や物が取引されている場所です。何が起こるかわからないんですよ」「何かあったら私が…きゃあ!?」アヤネが驚いた声を上げる。と同時に…

 

 

 

タタタタタタタタ、という音と火薬の匂いがした。

 

「銃声だ」シロコがそう呟くと同時に…

 

「こら待てや!」「う、うわああ!まずいです!つ、ついてこないでくださいー!!」

 

「そうは行くか!」と少女が追いかけられている。アヤネが「あれ、あの制服…」と呟くと、少女がこちらへむかって来て…

 

「わわわっ!そこどいてくださいー!!」とシロコの方へ向かってきて…

 

ドン、とぶつかる直前、狼が少女を掴み、止める。

 

「うわっ!な、なんですかあなた!もしかしてあなたも…」「…落ち着け、危うく怪我する場合であったぞ」

 

「ああ、ありがとうございます…ってこんなことしてる場合じゃありません!」

 

 

「おうおう兄ちゃん、捕まえてくれてありがとな。あたしたちはそこのトリニティの生徒にようがあるんだ」

 

「…何の用だ…」「あ、うう…わ、私の方では特に用はないんですけど…」

そのとき、アヤネが何かを思い出したかのように呟く。

 

「あ!思い出しました!その制服…キヴォトスでも有数なマンモス校の一つ、トリニティ総合学園です!」

 

「そう、そしてキヴォトス1のお金持ち学校でもある!だから拉致って身代金をたんまり頂こうってわけさ!」

 

「拉致って交渉、なかなかいい財テクだろう?くくくっ」

 

「…ああ、なかなかいい考えかもしれぬな…」「ってええ?嘘ですよね!?」”ちょっと!?狼!?”「そうだろそうだろ!お前も計画に興味はあるか?身代金の分前は…」

 

「…だがそれはこの子が重要人物であることが前提なこと…そして…」「ん?おいちょっとまt グヘェ!」

 

狼は楔丸を抜刀し一文字に構え、放つ。

 

「おい、大丈bウギャア!」そして追い面をはなつ。葦名流、一文字、二連。

 

「…俺はそこまで外道に落ちる気はない…」

 

「わあ!狼さんかっこいいです⭐︎」「うん、いい計画だって言った時はヒヤッとした。」”よ、良かったあ…”

 

「あ……えっ?ええ?」少女は困惑していたが、しばらくすると落ち着いた。

 

 

 

「わ、私、阿慈谷ヒフミと申します!先ほどはありがとうございました。その…みなさんがいなかったら学園に迷惑をかけてしまうところでした…それにこっそり抜け出してきたので…何か問題を起こしたら…あうう…想像しただけでも…」

狼が口を開く。

 

「ひふみ殿…なぜお主のような者がこんな場所に?」聞いた話、「とりにてぃ」という学校はかなり裕福な人が多く、まずこんな場所に訪れないらしい。その訳を気になり聞いてみる。

 

なに、まさかいきなり切ってかかりにくるわけでもない。そんな事を考えて訳を聞くと…

 

 

「あ、あはは…それが…探し物がありまして…もう販売されていない代物なんですが…ブラックマーケットには密かに取引されてるらしくて…」

 

「もしかして…戦車?」「もしかして違法な火器?」「化学兵器とかですか?」「…それとも、酒か?」

 

「えっ!!?いいえ、えっとですね…ペロロ様の限定グッズなんです」

 

「ペロロ?」「…は?」「限定グッズ?」

 

「はい!これです!ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定のぬいぐるみ!限定で100点しか作られてないグッズなんですよ!」

 

 

「…なん…だ…これは…」

狼は目を疑った。それは目の焦点が合ってない、青色に所々黒い斑点がついたものにらっぱが被っている傘を縦に長くした何かを口にねじ込められ拷問されている鳥にしか見えなかった

 

 

「ね。可愛いでしょう?」「…可愛い…だと…??」

狼は己の耳を疑った。こんなよくわからない化け物が可愛いだと?狼はこの少女は狂ってると感じた。かつて御霊降ろしを使いすぎた末路、狂ってしまった者とこの少女は同じなのだろうか。

シロコやセリカも心なしか気まずい顔を作っていた。そしてふと、ノノミが呟く。

 

 

「わあ⭐︎モモフレンズですね!私も大好きです!ペロロちゃん可愛いですよね!私はミスター•ニコライが好きなんです!」「…なん…だと…???」「わかります!ニコライさんも哲学的なのがカッコよくて」

 

狼は困惑していた。まさかノノミ殿もやられてたとは。

 

 

「いやー、何の話だが、おじさんにはさっぱりだなー」「ホシノ先輩はこういうファンシー系に興味はないでしょ」

 

「ふむ、最近の若い奴にはついていけん」「ホシノ先輩、歳の差ほぼないじゃん!」

 

”それ、どちらかというと私のセリフ…”「…ああ…その通り…かもしれぬ」

 

 

狼はペロロを見てもはや背景に宇宙を展開していた。宇宙猫ならぬ宇宙狼である。

 

狼が脳に瞳を得て、啓蒙を得る寸前…ヒフミが喋る。

 

「ところで、アビドスの皆さんはなぜこちらへ?」

はっ、と気づいた狼がしゃべる。

「…同じ、探し物だ」「そう、今は生産されてないものだけど、ここならあるかなって」

 

「そうなんですね、似たような感じですね!」

ここでアヤネから通信が入る。

 

「みなさん大変です!四方から武装した人が向かってきてます!」「何っ!?」「…何と…」

 

 

 

「いたぞ!あいつらだ!」「よくもやってくれたな!痛い目に合わせてやる!」

 

「先ほど狼さんが撃退したチンピラのようです!完全に敵対してます!」「ん、望むところ」

 

「…かかる火の粉は…はらわねばならぬ…」「全く、何でこういうのばかり絡んでくるんだろうね?私たちなんか悪いことでもした?」「愚痴はあとです!応戦しましょう、皆さん!」

 

皆が銃を構え、狼は楔丸を抜刀し、構えたあと、呟く。

 

 

「…参る」

 

 

アビドスとチンピラの戦闘が、始まる。




まずは感謝を、ここまで読んでくださりありがとうございます!

ブラックマーケットは長いので一旦区切ります。ここまで6067文字…長え。

皆様誤字報告や評価、感想誠にありがとうございます!

次回、ぜひお楽しみに!

if修羅編、作るべき?

  • ん、いつか作るべき。拒否権は無い。
  • ん、大丈夫、今は書くのに専念して。
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