最近疲れが酷いのでそろそろ一休みしようと思います。
以下に感謝を。
JOJI様!評価9ありがたとうございます!
空気犬様!評価10誠にありがとうございます!
気づけばUA50000突入、感想、評価もとても増えました!
皆様本当にありがとうございます!
それではどーぞ!
〜アビドス病院〜
「……」(ムシャリ)
狼はお見舞いの品の果物を食べまくっていた。狼にとって見たことない果物が山ほどあるのだ。これを逃す理由はない、全て食べよう、とドンドン食べていく。
柿の様な色をした果物は皮が厚いが、中の果肉がとてもみずみずしく、とてもうまい。黄色い果物をガブリと食べる。こちらも皮が厚い、しかし中の果肉は食べた事がない様な味がし、とてもうまい。
…もしやこれは皮を剥ぐのだろうか、狼は思いついた。
もう一個ある果物の皮を剥げないかとヘタのところを爪で切り込みをいれ、引っ張る。
…綺麗に向けた。大体の皮を剥ぎ切り、ガブリと食らいつく。
…皮の苦味がとれ、さらに美味い!狼は夢中で食べ、気づけば皮のみになっていた。残った皮をちぎって食べる。
食べ物を無駄にするわけにはいかない。きっと皮にも栄養はあるだろう。狼は苦味を我慢して食べる。果物の匂いが強いのでまあまあいけるものだ。*3
狼はオレンジを平らげたあと、バナナへ手を伸ばす。茎の様な所を使み、同じ様に引っ張ると、中から果肉が綺麗に出てくる。
狼はバナナをあっという間に食べ切る。バナナの皮も同じく食べたが、流石に茎の様な所は食べれる感じではなかったので、置いとくことにした。
…さて、これで満足だ。狼は久しぶりに1人で夜を過ごす。
……いつからか先生頼みで泊めてもらっていたが、そのうち安心できる己の寝床を作らねばなるまい。
しかし、狼は無一文ではないが、すぐに家が買えるような金持ちではない。
「……今は…今過ごしておる時間に集中せねば…先は先だ…どうにでもなる…」
狼は眠る。この日は傷を負っていたからか、疲れかはわからぬが、夢を見ることはなかった。
〜翌朝〜
狼は目を開ける。外を見るとすでに日が登っていた。狼は壁にかけられた「時計」を見る。長い針は40を、短い針は7を指していた。
この時計とやらはとても便利である。パッと見ただけでどれぐらい時間が過ぎたか、今はどの刻限かわかるのである。まこと、素晴らしい絡繰りだ。
随分と長く寝ていたな、そんなことを考えているとドアがガラガラと開く。
「あら、おはようございます、体調はどうですか?」「…ああ、問題ない…」
「そうですか、良かったです。後で検査して、異常が無ければ退院です」「…そうか…」
「それにしても、随分と傷が塞がるのが早いですね、驚きですよ」「…そうか…そこまで、変なことなのか…?」
「はい、普通お腹に穴が開けば一ヵ月は入院ですが、患者様の体の治癒力がとても高いのか、とても治るのが早いんですよ!」「そ……そうか…」
看護師が興奮気味に答える。狼はその気迫に押されていた。
…もしこれが剣聖を斬った時の狼であれば、その気迫に押されることはなかっただろう。新たな技を習得しているとはいえ、鈍ってしまったものだ。
「今はとりあえず検査の時間まで待っててください」「…承知した」
ふと己の左腕の忍び義手を見る。
…この義手は取り外そうとした痕跡はない。恐らく、そういう腕だとでも思われたのだろうか。
この世界では犬や猫、鳥が二足で立ち、歩き、喋る。おまけに全身鉄の塊が動いているのだ。きっとそう思われたのだろう。*4
「あ、そうそう、後でお見舞いに来る人が何人かいるから、伝えとくわ」「…そうか」
看護師が部屋から出て行く。それを見届けた狼は、久しぶりに二度寝をキメる事にした。
〜2時間後〜
「…寝れぬ」
狼は目がばっちり冴えていた。当然である。狼は忍びだ。二度寝は基本許されない。
故になかなか寝付けなかった。
コンコンコン、ガラガラ「失礼するわ」そんな時、ドアが開く。
狼がドアの方を見ると、そこには真白くて長く、モフモフな犬の様な髪の女の子がいた。
ゲヘナ風紀委員会、風紀委員長の空崎ヒナであった。
〜ヒナ視点〜
私は今日、アビドスの病院に来ている。理由はイオリが怪我させた大人の人のお見舞いである。
…本来はイオリが来るべきだろうけど、イオリは現在「万魔殿」の命令で謹慎中だ。
……あのタヌキ共、本当に余計なことばかりして…面倒くさい。
「空崎さん、面会許可が出ましたよ」「ええ、わかったわ」
看護師さんが案内をしてくれる。それに続いて歩いた時、病室の前で止まる。
「こちらですよ」「ありがとうございます」
礼をしたあと、ノックをし、中に入る。
…居た。このキヴォトスに、この時代に刀を使い、銃弾を映画の様に弾き、防ぐ異様な戦いをする大人が。
…こっちの顔を見た瞬間、眉間のシワが少し増えた……
……………嫌われちゃったのかしら…
〜狼視点〜
…目の前の少女から、ただならぬ気配を感じる。ホシノと同等レベルの強さ。そんな強者がこんなところに何を?
狼は少女が手に持っているものを見る。あれは…箱か?
「初めまして…ではないわね、ゲヘナ学園3年、風紀委員会所属、空崎ヒナよ」「……狼だ」
相手が名乗り、狼も名乗る。本来の忍びは名乗ることは無いが、今は忍は狼ぐらいしか居ないだろう。それに先生曰く、”会話をする時、相手が名乗ったら狼も名乗るといいよ。あ、断じて名乗って戦え!ってわけじゃ無いよ!?”らしい。今は名乗るのが無難だろう。
「今回は、あなたの怪我の謝罪に来たわ。ほんとはイオリが来る予定だったけど、今処罰を受けて謹慎中だから、私が代理で来たわ」「…そうか…」
「「……」」
気まずい沈黙が走る。
「…まずは、これを」「…これは…菓子か!」
お菓子詰め合わせ。
お菓子が沢山入った詰め合わせ。
お見舞いにはちょうどいいだろう。
中には、体に優しい材料を使ったいろんなお菓子が入っている。
食べると、しばらくの間いくつかの状態異常に耐性がつく。
「…感謝する。空崎殿…」「…いえ、こちらこそごめんなさい。まさかお腹に穴を開けちゃうなんて…」「…構わぬ。似た様なことは何度も経験済みだ。生きておるだけ儲け物だ」
…自分は不死身ゆえ、生きてるだけで儲け物、というよりは生きても死んでも問題無し、だろうか。
「…お主らが何をおこなったかは俺も知っている…謝罪や詫びもしたと聞いた。俺に謝罪する必要は…無い」「…そう、ありがとう」
狼はヒナに対し、「……もし心から謝罪しているのであれば…いつか手合わせしてくれ…」という言葉を飲み込み、話す。
もしその手合わせの時に死んでしまえば終わりである。今度こそ取り返しがつかなくなるであろう。回生出来るとはいえども…
「…ごめんなさい、もういかないと」「…そうか…お主、一つ尋ねたいことがある…」「何かしら」
「…お主、最後に寝た時間はどれほどだ」「…寝てないわ」「……は?」「いや、だから…その…徹夜明けなの。今日」
狼は絶句した、睡眠はとても大事だ。なのに昨日から一睡もしてないと?*5狼は決断する。
「……お主、ここで少し休んでからいきなされ」「…え?……いえ、ダメよ。早く残りの仕事を…」
「ここで休んでからやれば、効率も上がるだろう…休んでから行け」「……なら、お言葉に甘えて」
ヒナが病院の椅子に座り、眠る。
…それを見届けた狼は、もらった菓子をたべる。
…これもまた、美味い。狼はあっという間に平らげてしまった。
〜1時間後〜
「…うーん…仕事が1036匹…仕事が1037匹……はっ!」「…目覚めたか…」
時計が11時を指す頃、ヒナが目を覚ます。
「…もう11時、行かないと」「…行くか……しっかりと、休めたか?」
狼が質問する。
「ええ、おかげでぐっすり眠れたわ、ありがとう」「…ああ、休息は大事だ。無茶せず、しっかり休め」
「…ふふ、優しいのね、ありがとう。それじゃ、また」
そう言って少女は去っていった。
その後、狼は検査をし、異常無しと判断され、アビドスへ向かおうとした時…
「あ、狼さん!」「ん、狼、もう退院したんだ。早いね」「うへ〜、狼って本当に人間?」「ほ、ホシノ先輩!?いくらなんでも失礼でしょ!」「あらあら〜、あながち、間違って無いかもしれませんね⭐︎」「……言えぬ」
アビドスのみんなが病院に来ていた。どうやらお見舞いにこようとしたのだろうか、何か袋を持っている。
“やあ、狼。体調は大丈夫かい?”「…ああ、先生殿…もう問題はない」
先生と軽く会話をし、狼と先生、アビドスのメンバーはアビドスへと向かっていった。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
今は3328文字!少なめです。
これから物語は動き始めます。さて、どうなるでしょうか…
感想評価、誤字報告、ぜひお願いします!
次回、お楽しみに。