主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです。
うへえ、バイトの面接落ちたかも…

asaia_2様!もとちか様!白灰利独様!誤字報告ありがとうございます!



それではどうぞ!


立ちこめる暗雲

〜アビドス高校への道〜

ホテルでの食事を終えたあと、先生と狼はアビドスへ向かう。

 

「……」”狼、夢は夢なんだし、あまり気にしなくてもいいんじゃないかな?”

 

「…ああ…だが妙な気分だ…まるで…何か忘れてはならぬことを忘れているような…ぬう…」

 

狼が唸る。夢を見たのは確かだし、お茶を飲んだのを思い出せたが、他にもっと大事なことがある様な気がするのだ。

 

“まあ、いつかまた同じ夢を見れるんじゃない?分からないけど…”「…いつまでも夢のことで立ち止まっている場合ではないな…その可能性に賭けよう…」

 

先生と狼はアビドスへ歩く。

 

〜アビドス高校、校庭〜

 

「あれ、先生と狼さん?思ったより早かったですね⭐︎おはようございます!」”うん、おはよう。ノノミ”「…ノノミ殿…いい朝だな…」

アビドスの校庭でノノミと出会う。狼と先生は挨拶を交わした。

 

「それじゃ、早速中へ入りましょう!」”入ろう!”「…行くか…。」

その時、校門から誰かが入ってくる。

 

「ノノミ、先生、狼、おはよう」

シロコが挨拶する。

 

「あら、シロコちゃんじゃないですか!おはようございます♪今日はみんな早いですね!」”珍しいね…これでセリカとアヤネが来たらさらにすごいし、ホシノまで来たら奇跡だよ”「…こんな簡単に奇跡が起こるものなのか…」

 

「じゃあ、先に行ってる」

シロコが急いでるかの様に先に入る。

 

「…?シロコちゃん、なんだかちょっと…」「…様子が変…だな…」”狼もそう思うよね?”

皆が?を浮かべる。

 

「…なんでしょう、不安そうな…焦ってる様な…」「…ともかく、中へ入ろう…」”そうだね、入ろう”

 

 

先生とノノミ、狼の3人は対策委員会室へ向かった。

 

ドアをガラガラ、と開ける。しかし、中には誰もいなかった。

 

「あれ?シロコちゃんはどこに?」”まあ、ゆっくり待とうよ”「…そのうち、来るだろう…今は待つ時だ…」

3人は対策委員会室にいたので気づかないかった。シロコとホシノが何かについて話してることに。

 

〜数分後〜

「うへ〜、めんごめんご、遅れちゃった〜」「…ん、ごめん、遅れた」

シロコとホシノが入ってくる。

 

「あ、ホシノ先輩、おはようございます!シロコちゃん、遅れてたみたいですけど、何かあったのですか?」

ノノミが挨拶し、質問する。

 

「そ、それは…」「いやぁ〜それがおじさんが昼寝しているところを見つかっちゃって、お説教くらっちゃったよ〜」「…災難だったな…」”あらら、お疲れ様、シロコ、ホシノ”

 

「…ん、ホシノ先輩がすごい寝相で寝てた」「…どんな寝相なのだ…」「ちょ、ちょっと!私の寝相で話をしないでよ〜!おじさんの寝相なんて何得でも無いでしょ!」”いやあ、いいと思うけどねえ〜”

 

「よく無いよ〜!」

 

ホシノを先生が面白がってからかう。もちろんホシノは先生に軽めのお説教をした。

 

「先輩達!大変!これ見て!!」「アビドス自治区の関係書類を持ってきました!」

ガラガラ!と大きな音を立ててドアが開く。

 

「…セリカ殿…アヤネ殿…おはようだ…」「ああ、狼、おはよう」「狼さん、おはようございます…ってこんなことしてる場合じゃ無いです!これを見てください!」

アヤネが地図を広げる。

 

「これは何?アヤネちゃん」「これは直近までの取引が記録されている、アビドス自治区の台帳…「地積図」と呼ばれています」「土地の所有者を確認できる地図…ですか?」

 

「…アビドス高校は…もちろんアビドスの土地ではないのか…?」「私もさっきまでそう思ってたの!でも違かった!」

 

「大将の話を聞いて、まさか!と思って確認したんです」

アヤネが喋る。

 

「…柴関ラーメンなどの自治区のほとんどが、アビドス高校の土地ではなくなってました」

 

「え!?」「…なるほど…なんと…」”…それって…”

 

「…なんで?アビドスの土地がアビドスのものじゃないって…」

ホシノが地図を広げる。

 

「……これって…」「……この名…もしや…」

地図には、土地の所有者は、カイザーコンストラクションと書かれていた。

 

「…!!」「…そんな…」「……っ!?」”これは…思ってるより酷い状態だね……”

それぞれが驚きの声をあげる。

 

「…カイザーコンストラクション…つまりカイザーの系列…なんでカイザーがアビドスの土地を…」「…柴関ラーメンも?」

シロコが尋ねる。

 

「…はい、大将はそのことを知ってて、前からずっと退去命令を出されていたみたいです。だから、店を畳もうとしたらしいです。いつかは起こることだ…って……」

 

「「「……」」」「どういうこと…!?」「…なんと、あのラーメン屋が…」

アヤネが続ける。

 

「…すでに砂で埋もれたアビドス高校の本館、その周辺の荒地数千万坪、まだ砂漠化していない都市部分までカイザーの土地になっています」

 

「所有権が渡ってないのは、今本館として使ってるここと、周辺の土地のみでした…」

ノノミが声をあげる。

 

「…でもどうして、普通学校の土地を取引するなんて、不可能なはず…一体誰が…」

 

“「…アビドスの生徒会、でしょ」かな”

ホシノと先生が口を開く。

 

「学校の資産の議決議は、生徒会にある」”土地とかを取り引きできるのは、学校の生徒会だけ”

 

「…なるほど、その国の主が…土地を決めるのと同じ様なものか…」「ええと…まあそんな感じです。土地の取引の主体は、以前の生徒会でした」

 

「まさか……アビドスの生徒会は、2年前に無くなったはず…」「…はい、それで今は取引は行われてません」

 

「…そうか…あの時…」「何やってんのよ!生徒会の奴らは!学校の土地を売る!?しかもカイザーなんかに!?」

 

「…セリカ殿、恐らく、罠に嵌められたかと…」「…狼、罠ってどういうこと?おじさん、気になるなあ」

狼が喋る。

 

「…砂嵐の被害…その対処で、金が必要だと…言っていたのを聞いている。故にそこに目をつけた…その「かいざー」とやらが土地を売る様に仕向けたのかと…」「…なるほど、そういう…」

 

「…こんな大事に、ずっと気づかないまま…」「それぞれの学校の自治区は、学校の物。当たり前の常識すぎて、借金に気をとられ、気づくのが遅れてしまった…私が、もう少し早く気付いてれば…」

 

「…いや、それはアヤネちゃんが気にすることじゃないよ」”うん、これはアヤネが入学するより前のことだったから…”「…うん、そういうこと。なんなら対策委員会すらできてなかったし」

 

「…ホシノ先輩、何か知ってるの?」「あ!そうです!ホシノ先輩はアビドスの生徒会ですよね!?」

 

「え!?そうだったの!?」「…ええと、確か最後の生徒会の副会長だったと…」

 

「…うへ〜、まそんなこともあったね…2年も前だし、そもそも私、そんなに先輩達と関わりがなくてね、私が入った時はもうほとんど辞めてたから」

ホシノが懐かしむように喋る。

 

「その時は、もう在校生も2桁になってた。教職員もいない授業なんてものは、もうとっくに途絶えてた」

「生徒会室も、言われなければ、ただの倉庫にしか見えなかったし、引き継ぎ書類なんて、立派なものは1枚もなかった。ちょうど砂漠化を避けようとして、学校の建物を何度も移してた時期だったからね」

 

「…そもそも最後の生徒会って言ったって、新任の生徒会長と私の2人だけだったし」

ホシノが続ける。

 

「…その生徒会長は無鉄砲で、会長なのに、校内で随一のバカで…私の方だって嫌な性格の新入生だったし…いや〜、何もかもめちゃくちゃだったよ」

 

「…その時人は何人いたのだ…?」

狼が質問する。

 

「私と生徒会長の2人だよ」「ええ!?まあ、それなら校内随一の馬鹿が生徒会長ってのも納得だわ…。でもそれ、どんな生徒会よ…」

 

「…うん、それは仕方ない。あと成績と役回りは別だよ。セリカ」「そもそも、セリカちゃんは成績はそんなに…」

 

「わ、わかってるってば!どうして急に私の成績の話になるの!?一応ツッコんでおいただけじゃん!!」

 

「うへ〜、いやいや、まさにその通りだよ。生徒会なんて肩書きだけで、馬鹿が2人集まっただけだから」

 

「…何の間違いか、生徒会何かに入っちゃって、あの時はあちこち行ったり来たりだった」

 

「……ほんっと馬鹿みたいに…何も知らないまま……」

ホシノの顔が暗くなり、沈黙が走る

 

「……」「ホシノ先輩…」「…ホシノ先輩が責任を感じることじゃない、前の事は知らないけど、今私達がいるのは間違いなくホシノ先輩のおかげ」「う、うん…?」

シロコが続ける。

 

「…ホシノ先輩は怠け者だし、色々とはぐらかしてばっかりだけど、大事な時には絶対に誰よりも前に立ってる」

 

「そうです!セリカちゃんが行方不明になった時、真っ先に先生に助けを求めたのもホシノ先輩でしたし…」

「うへ、そうだったっけ…おじさん、あんまりよく覚えてなー “うん、いつもホシノは先陣を切ってる”へ?」

 

「…ああ…少し離れた距離で戦いを見たことはあったが、いつも、誰よりも前へ行っていた」

 

「何それ!初耳!知らなかった!!」「…ホシノ先輩はいろいろだめなところがあるけど、尊敬はしてる」

 

 

「それって褒め言葉なの?悪口じゃないの?」「ど、どうしたのシロコちゃん!急にそんな青春っぽいセリフを…おじさん、こういう雰囲気、ちょっと苦手なんだけど…」「…や、なんとなく言ってこうかなって思って…」「ええ…」

 

「…思いを伝えるのは…まこと大事だ…後悔してからでは…遅い物よ…」

狼が会話を締め括った。

 

「…でも、どうしてカイザーに土地を売ったのでしょう…」「手を組んでたとか?」「いや、流石にそれはないよ。シロコちゃん」「それこそさっき狼が言ってたことじゃない?」

 

「…ああ、恐らくそうだろう…」”最初はすぐ返せる算段だったんだと思う”「…だから、土地を…」

 

「はい、私もそう思います。当時既に借金は、かなり膨れ上がった状態でした。ただ、それでもこのアビドスの土地に高値がつくはずもなく、借金を減らすには至らなかった」

 

「…それで、奪われてしまったのか…」「…何よそれ、最初からどうしようもなくない?」”…やっぱり、最初からそういう手口だったんだろうね”

 

「ええっと…さっき狼が言った通り、砂嵐を利用して借金を負わせ、利息を返させる様に土地を売る様に仕向けた」

 

「……恐らく、最初は不要な土地を売れば…などで惑わしたのだろう……砂漠と化した不毛の土地…拒む理由もない」

 

“そして安値で売っても借金は返せないから、ゆっくりと土地はカイザーの物になる。ゆっくりと蝕む毒の様に…”

 

「…元からそうする企みだったのだろう…」「…そんな…」「…きっと、砂嵐が出た時から計算してたんだろうね、それくらいの規模の計画…でもどうして…」

 

「…何よそれ、ずっとカイザーに弄ばれてたってこと!?生徒会のやつ、どれだけ無能だったの!?こんな詐欺みたいなやり方に騙されてなければ…」

 

「…落ち着け、セリカ殿…」”セリカ、一旦落ち着こう”

 

「…先生?狼?」

先生が続けて喋る。

 

“悪いのは騙されることより騙すことだと思うよ”

 

「「「「…」」」」

 

「…私もわかってる。この前のブレスレットの様に、悪いのは騙した方だってこともここの誰よりも知ってるかもしれない!でも…悔しい…どうして…ただでさえ苦しんでるのに…」「…セリカ殿…」”…”

 

 

「…苦しんでいるものは…切羽詰まりやすくなるもの…」「そうそう、焦ると人はなんでもやっちゃうんだよ。ま、よくある話さ。セリカちゃん」

 

「…この学校の状況…そして狼さんと先生のおかげで、見つかった糸口…全てが少しずつ、繋がってる気がします」

アヤネが喋る。

 

「カイザーコーポレーションは、アビドスの生徒会が消えてしまってから、土地を購入する方法がなくなり、手に入れていない、「最後の土地」であるこの学校を奪うためにヘルメット団や便利屋を利用した。つまり、カイザーの狙いはお金ではなく土地だった…と思われます!」

ノノミが喋る、

 

「ですね。バッチリかと、そうなると、次の疑問が出てきますが…なぜ土地を狙うのでしょうか…今はもうほとんどが廃墟と砂漠なのに」「…このような不毛の土地、奪ったとて、何か得られるとも思えぬ…」

 

“…砂漠というと…ヒナから聞いた話が…”

「…先生殿、話とは…」”ええとね、昨日の風紀委員会のいざこざの話なんだけど…”

 

〜回想、柴関ラーメン跡地〜

「先生、これはまだ私しか知らない話だけど、一応あなたにも教える。お詫びも兼ねて」

 

「…アビドスの砂漠、そこでカイザーが何か企んでる」

 

 

〜回想終了〜

 

「…砂漠で…」「カイザーが…」「…謀か…」「…なぜゲヘナの風紀委員長が…」

 

「…ああもう、とりあえずやることはわかったわね!アビドス砂漠に行きましょう!うちの自治区だし、行ってみればわかるかも!」

 

「何がなんだが分からないけど、この目で見たほうが早いって!」「…百聞は一見にしかず、か…」

 

「ん、そうだね」「…いや〜、セリカちゃんいいこと言うね!こんなたくましくなって、お母さん涙でそう…ティッシュちょうだい」「はい!どーぞ!」

ノノミがティッシュを渡す。

 

「な、何よこの雰囲気!?私がまともなこと言ったらおかしいわけ!??」「…あはは…」「…おいたわしや…セリカ殿…」

 

“うん!セリカの言う通り、準備ができたら行こうか!アビドス砂漠!”

 

「「「「「はい!」」」」」「…いざ、行かん…」

 

〜数十分後〜

「…先生、狼、行く前に、ちょっと」”ん?どうしたの?シロコ”「…困りごとか?」

 

 

「ついてきて」

シロコについていくと、そこにはホシノのバッグがあった。

 

「…これ」”ふむふむこれは…え!!?”「…これは…!?」

 

退部、退会届、対策委員会小鳥遊ホシノ

 

 

「…書かれてる通りの意味だと思う、先生と狼以外には誰も見せてないし、言ってもないけど、多分ばれてる気がする」「…シロコ殿は…なぜわかった…」

狼が聞く。

 

「先輩があそこまで、離席するなんて、今までなかった。それにあんなに風紀委員に詰められても、先輩が来ないなんて、異変を感じてバッグを漁ってみたら出てきた。反省はしてる」

 

「…これは、今は秘めておくのが賢明かと…」”うん、帰ったら聞こう”「ん、そうしよう」

 

 

 

「……ホシノ殿、何故…」

狼の疑問に、答えれる人はいなかった。




ここまで読んでくれてありがとう。
すまない、どうかこのお茶を飲んで落ち着いてほしい。ドブロクもあるぞ。

最近いろんな出来事が起きて執筆に力が入らないんだ。
いや、そもそもスマホを触ることすらできていないんだ。

何が起こってるかは詳しくは言えないけど、要するに10月31日に、またお休みが欲しいんだ。

頼むよ、どうか許してくれ。代わりに11月の1、2、3は必ず投稿すると約束しよう。

さて、最後に、これだけでも祈らせてくれ。

どうか、あなたのお気に入りの本が、もっと見つかりますように。
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