バイト落ちたぜ!ハッハッハ!……モウマヂムリパフェタベヨ
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それでは本編どーぞ!
〜アビドス砂漠行きの列車〜
アビドス砂漠へ向かう、廃れた駅を走る列車の中、多くもないが少なくもない人数の乗客の中、一際異色を放つ乗客がいた。
ガタンゴトン!ガタンゴトン!ガタンゴトン!ガタガタガタン!
「…!!……(サラサラ…)……ふう…」「ね、ねえ。狼、さっきから何飲んでるの…?酔い止め?」「…怖気消しだ…」「…ええ…(困惑)」「…狼って乗り物苦手なタイプ?もうそれ何回飲んでるの??」「…言えぬ」
…その客は、隻腕で義手をつけた狼だった。
怖気消し
忌み仕事の者が用いる、怖気を抑える粉薬
状態異常「怖気」の蓄積を減らし、一定時間、その耐性を高める
墓守や、介錯人、あるいは供養衆…忌み仕事の者たちは、怖気への備えにこれを持つ
そして備えは、今一つ。怖気したなら、尻隠せ
これは葦名の怨霊が持つ怖気の力に抵抗するためのものである。
尻隠せ、の意味は首無しと呼ばれる怨霊が隙あらば尻に手を突っ込んで尻子玉を抜こうとするため、怖くなったら背を向けるな、と言う意味でもある。*1
さて、この狼、救急車の速さに怖気ていたら、今度はそれより早い絡繰りが出てきて散々であった。あまりにも速すぎるのでもう震えて縮こまっている。狼、いやもはやびびったチワワである。
(…まだら紫の曲がり瓢箪は飲み切ってしまった…葦名の怨霊の様な…そんな怖気ではない…命には問題ないが…正直かなり……恐ろしい…)*2
“狼、もしかして電車の速さにびっくりしてる?”「お、狼さん、電車乗ったことないんです…?」「嘘でしょ…狼って何歳なのよ…」「…言えぬ」「…ん、言えないのは当たり前。あとセリカ流石にそれは失礼」「…あ、あと少しで着きますのであと少し頑張ってください…」
「電車で移動できるのはアビドス砂漠の近場のみです。駅を降りたら、皆様徒歩で移動になります!到着したら、武器の点検を忘れない用に!」「うへ〜、おじさんにはほんと大変な仕事だよ〜」「ホシノ先輩、私達とそんな歳変わってないから大丈夫でしょ!もう!」「ん、そう言うところがホシノ先輩らしい」「…どちらかと言えば、俺の方が心配だ…」
狼ば手裏剣の数を確認する。いくら手裏剣車にたくさんの手裏剣を束ねれるとは言え、無限ではない。斧もこの世界に来てからだいぶ摩耗している。刃を研ぎ、仕掛けに油をさし、手入れを怠ってはいないと言えども、限界が近い。火打火薬の仕掛けがさらに摩耗を早めた様だ。
…もし斧が壊れてしまえばこの世界の住人に対する手段が一つ減ってしまう。錆丸の毒は下手すれば殺してしまい、神隠しは嫌な予感がする。間違えて変なところへ飛ばしてしまいそうだ。
神隠し
大うちわを仕込んだ義手忍具
この義手忍具は、形代を消費して、使用する
渦風を集めて解き放ち、巻き込んだ敵を後ろに向かせる
これは、すぐに帰れる小さな神隠し
だが、以前も神隠しにあった者は、
再び神隠しにあえば、帰ってこれぬという
…なぜ仏師殿はこの大うちわを義手に仕込める様にしたのだろうか…
妙な事にこのうちわ、形代を使わないと風を纏えない。これも神の力が関わってるからか、一種の呪物だからだろうか…*3
そうこう考えているうちに、電車がキキーーッ!と止まる。
「…ようやくか…」「狼、大丈夫?顔色悪いよ?」「…問題ない…」
改札を通り、駅を出る。
「少し進めばアビドス砂漠…砂嵐が発生する前から砂漠だった地域です。普段から壊れたドローンやオートマタ、ロボットが徘徊しているので、とても危険な場所ですが…今は強行突破するしかありません。今一度武器の点検をお願いします!」
それを聞いた面々がマガジンを確認、チャンバーに弾が入っているか、予備弾の場所を確認する。
狼は楔丸を抜いて、強化した仕込み短銃を仕込む。
仕込み短銃、速射式。
仕込み短銃を強化した義手忍具。装弾数を元の10発に戻したもの。
とは言っても、マガジンを変えただけである。
ホシノ曰く、「狼ってなんでその小さいマガジンを使ってるの?そのおおきさでも十発入るマガジンあるよ?」とのこと。
狼はホシノからマガジンの事を教えてもらい、先生の力で手に入れたマガジンを使っている。
10発撃つごとに再装填が必要である。
「アビドス砂漠でカイザーコーポレーションが企んでること、実際に行って調べてみましょう!」「……けどさ、よく考えるとなんでゲヘナの風紀委員長がその事を知ってるの?おかしくない?」「…失念していた…」
確かに、よく考えると変だ。狼はすっかりその事を考えてなかった。
「…ええと、あくまで推測に過ぎないけど…風紀委員長は情報収集能力に秀でているとか、だからアビドスみたいな小規模な高校では考えつかないほど大きな情報網を持ってるとか…?」「ま、多分そう言う事じゃないかな?それにあの子、私のこと知ってたみたいだし」
「委員長と言う立場ですから、風紀委員会が把握している情報は全部集約しているでしょうし…あの時、ゲヘナの行政官が「ましてや他の学園の自治区付近なのだから、その辺りは注意するのが当然でしょう?」と言ってました…あくまで自治区の中、ではなく付近と」
「そ、そうだっけ!?」”…確かに、言ってた気がする”
「…それに、「まだ違法行為とは言い切れないでしょうし」とも言ってました。よく考えてみると…向こうは本当に介入する意図はなかったのかもしれません」”…確かに、そうかもしない。けど…”「ん、あっちの行動に明らかに侵犯行為だと思われる行動もあったし、あっちも悪いと思う」
“うん、それにアコが取った行動も明確な敵対行動だからね”「そう、それで十分。アヤネは間違ってない」
「…そうですね。ありがとうございます。シロコ先輩、先生。ですが…あの行政官は、私たちが知らなかった事を知っていた。その可能性があるかもしれません…そうなると、ゲヘナの風紀委員会は私たちが知らない事を多く知ってるかもしれません…」
「…妙な事だ…己より敵の方が己の事をよく知っておるのだから…」「…ま、とりあえず行って確かめれば、何かわかるでしょ。セリカちゃんのいう通り、百聞は一見にしかず、だからね〜」”うん、行って確かめてみよう!”
「じゃ、行ってみよう!先生、指揮はお願いね?」”うん、任せて”「そろそろオートマタが出てくる地帯です!準備を!」「…マガジン、よし。チャンバー…問題なし…ゼロイン、50m…うん、いける」「久しぶりにぶっ放すわよ!」「はい⭐︎行きましょう!」
「……。」
狼は楔丸を見る。
その刃は、戦国の世とは比べ物にならない威力の銃弾を弾き、刀では折れている使い方をしたのにも拘らず、欠けることなく、輝いている。
狼は楔丸を構える。己が一握りの慈悲を忘れぬ限り、きっとこの刀は狼の牙となってくれるだろう。
“みんな!準備はいい?”「うん、バッチリ」「オッケー!いけるわよ!」「さて、強行突破と行きましょう⭐︎」「おじさんには大変な仕事だよ、ま、気合い入れてこ〜」
「…参る」
ここまで読んでくれてありがとう。
今回は短めなんだ、すまない。明日は多分長くなるとおもう、悪い事に、もう眠気が九割強まで溜まってるんだ。
眠気消しは無い。だから詰みさ、というわけでおやすみ。追記は明日