主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです。
今日やっっっっっっっっっとアイドルサクラコ様当たったんですよ!ちなみに160連目です。
いやーまさか160引いてやっとピンクでるとは、アロナ、葦名十文字をお見舞いしてあげるよ。

以下に感謝を。
GrauWolf様!小桜リエスタイナ様!評価9ありがとうございます!

マグネット様!誤字報告ありがとうございます!

評価感想、誤字報告まじありがとうございます!

それでは本編どうぞ!


砂漠にて、その3

〜アビドス、捨てられた砂漠〜

砂埃が舞うなか、一行は進む。隠された真実を知るために。

 

「…そう言えば、この辺りって何故かさっきみたいなドローンやオートマタが集まるんだよね、おかしなこともあるもんだねえ」「…何かに…引き寄せられてるかもしれぬな…」

 

”なんか大きなロボットが操ってたりしてね”

ホシノと先生、狼が会話を交わしたその時、アヤネが何かに気づく。

 

「…?……っ!?皆さん、前方に何かあります!」「え?嘘、何もないわよ!」「ん、多分砂埃で見えないだけ」

アヤネが続ける。

 

「はい、砂埃でよく見えないですが…これは…巨大な町…?いや、工場…?と、とにかく大きい施設が…」

 

「…こんなところに施設?見間違いじゃない?アヤネちゃん」「…こんな僻地に、建物だと…?」

 

「今のところ、干からびたオアシスしか見えないけど…」「…あれは…」

狼が懐から寄鷹筒を取り出し、覗き見る。

 

「狼、何か見える?」「…大きな…何か…あれは…陣営か…?」

 

「とりあえず、肉眼で確認できるところへ移動してください!」「…みんな、行こう」”…みんな、移動しよう”

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

「……」「…なによ、これ…」「…これは…鉄の縄…?ところどころに針が飛び出ている…?」

 

「狼、これは有刺鉄線だよ。でも、いくらなんでも長い。数km先までありそう…」

 

「…工場?石油ボーリング施設でもなさそう…一体これは…」

 

「…こんなの、昔は無かった…」「ホシノ殿…!!避けろ!」

狼がホシノへ話しかけようとしたとき、狼が叫ぶ。

 

「な、なによ狼…ってうわあ!」

ダダダダダダ!!と銃弾が飛んでくる。狼は銃弾を仕込み傘で弾き、皆を守った。

 

「…敵襲か…」”いきなりどうして…まさか…いやでも…”「あいつら、来る!」

 

「侵入者だ!」「捕えろ!絶対に逃すな!」

オートマタの部隊が来る。

 

「前方から正体不明の勢力が来ています!」「よくわからないけど、歓迎の挨拶なら返した方が良さそうだね?」

 

「…やっぱりこうなるのね、覚悟してたけど」「ふふふ、なんだか大変なことになりそうですね〜」

 

「ん、準備は出来てる」

 

「じゃ、派手に行こっかー!」「……参る」”…とりあえず今は迎撃しよう、みんな、行くよ!”

 

“アヤネ、シロコ!ホシノから遠くの敵を撃って!ホシノ!近くの敵を制圧して!”「ん、任せて」

 

「分かったわ!これでも食らえ!」「よ〜し、おじさん、張り切っちゃううぞ〜」

 

ダンダン、バババババ!と銃声が響く。

 

「ぐわああ!」「一名やられた!カバーしてくれ!」「あの指揮をしている男を狙え!」

ダダダダダ、と銃弾が先生へ向かって放たれる。

 

“!まずい、アロ”「ぬう!」”って、狼!?”

 

先生に向かって放たれた銃弾が先生を貫く前に、狼が仕込み傘を展開する。

 

「なんだあれ!?」「あの薄さでライフル弾を防いだ!??」

 

”狼、ありがとう。助かったよ”「…構わぬ」

狼が忍具を切り替え、仕込み短銃を構える。

 

バンバンバンバンバン!と銃声が響く。

 

「ぎゃあ!」「うわあ!」「まずい、結構やばい…」「ちくしょう、これでも食ら…」「させない」「ぎゃああ!」

PMCがグレネードを投げようとピンを抜くが、抜いたところを撃たれ、グレネードを落としてしまう。

 

ドカーーン!!「うわああ!」「ああああ!」

 

「シロコちゃん、ないす〜!」「シロコ先輩、すごいじゃない!」

 

「ん、これぐらい余裕」

 

“敵の増援だ!ノノミ、掃射して!狼、グレネードを奴らに投げて!”「承知した」

 

「弾幕くるぞ!遮蔽に隠れるか伏せろ!」「分隊長!弾幕で半分やられ…ぐえああ!」

 

弾幕から逃れようと隠れた敵を狼がグレネードを投げ、爆破させる。

 

フラググレネード。

小さくて丸い爆弾。ピンを抜いてレバーを起動し、数秒すると爆発する。

 

これはスモークと違い、爆発を起こすものだ。

使い道はさまざまだ。密室に閉じこもった敵を爆破したり、逃げるための揺動に使用したり、

一部の地点を制圧するためにも使われれば、罠として使うこともできる。

 

まこと道具とは使いようである。

 

「ぜ、前方から多数の敵が接近しています!」”!!まずい、増援か…”「…先生殿、引くか…?」

 

“いや、まだいける。でも、いざという時はお願いしていいかい…?”「…ああ、俺は元からそういうことをするのが役目だ…」

 

「うへ〜、結局こいつらなんなの?」「…なんか、そんな強くないけど、めんどくさいっていうか…今まで戦ってきた奴らより一際「厄介」っていうか…」

 

「下手したら風紀委員会より面倒…」「なんなのでしょうね、こんなところで何をしてるかも気になります…」

 

“……アヤネ、あのマークの確認をお願いしたい”「あのマークですか…?しばらくお待ちください。……!!このマーク!」「…これ、確か…」

 

「…確認しました、このマークはカイザーPMCのマークです!」「カイザー!?こいつらもカイザーコーポレーションってこと!?」

 

「……またこやつらか…」

セリカが喋り、狼がうんざりした声で言う。

 

「はい、カイザーコーポレーションの系列会社で…」「どこに行ってもカイザーカイザー!なんなのよ!もう!」

 

「…それに、「PMC」と言うことは…」「…ノノミ殿、「その「ピーエムシー」とやらは一体…」

狼が疑問を浮かべる。

 

「PMC…Private Military Company …いわゆる、民間軍事会社のことです…」「ぐ、軍事…!?」

 

「…よもや、敵は軍隊、と言うことか…?」「…はい、だいたいそんな感じです。ヘルメット団やチンピラと違う、本当に組織化された軍隊のようなものです…」

 

「…!!」「軍隊ぃ!?」「……大事になりそうだな…」

 

「…退学になった生徒や不良を集めて、企業が私兵として雇っている噂がありましたが…まさか…」

 

(ヴイイイイイィィィーーーーン!!)

 

「け、警報音!?」「…鳴子のようなものか…。」*1「い、嫌な予感がする…」

 

そうしていると、バリバリバリバリ!と大きな音が鳴る。

 

「…この音…確かヘリの…」「…僅かだが…地面が揺れている…?」「…これ、多分戦車だね」

 

「大規模な戦力が接近中!包囲しようとしています!ヘリや戦車…装甲車まで…すごい数です!」

アヤネが焦ったように喋る。

 

「包囲が完成する前に逃げてください!まずは急いでその場から移動を…先生!指揮をお願いします!」”分かった!任せて!行くよ!”

 

「ああもうめちゃくちゃよ!」「やるしかない、覚悟はできてる」「…またあい見えるとは…面倒な…」*2

 

“狼、相手は機械だ、銀行の時のようにズバッと切っちゃって!”「…銀行…?いや、構わぬ。承知した…」

 

狼は鉤縄でヒュパリ、と飛ぶ。それを見た先生は指示を飛ばす。

 

“ノノミ!弾幕張って!シロコ!盾持ってるやつをドローンかグレネードで爆破させて!セリカ、ホシノ、ノノミの撃ち漏らしを仕留めて!”

 

 

「はい⭐︎わかりました〜!」「ん、ターゲットロックオン、起動開始」「分かったわ!狙い撃ちは大得意よ!」「よおし!おじさん張り切っちゃうぞ〜!」

 

「ぐわああ!」「うぐっ…損傷率69%…撤退する!」「ロケットランチャーでも食らえ!ってあれ?」「おいバカ!弾頭が刺さりきってないぞ!」

 

アビドスは先生の指揮により、敵をどんどん撃破して行った。

 

 

〜狼視点〜

ヒュパリ、と鉤縄で基地の方へ飛ぶ。すると…

ドドドドドドド!!「ぬう!?」

 

狼はどこからか銃撃された。身を捩りなんとか弾丸を回避する。

 

スタッ、と狼は着地し、物陰に隠れる。

 

「おい!こっちに落ちたぞ!」「カバーしてくれ!追い詰めるぞ!」7〜8人ほどの足音が近づいてくる。狼の隠れている物陰に差し掛かるその時、狼は灰玉を投げつける。

 

「うわっ!?なんだこれ、見えねえ!」「くそっ、スモークか!?視界がやられ…グハッ」

狼は近くにいたオートマタに背後忍殺を仕掛ける。バギィ!と刀が突き刺さったのを確認した狼は、忍術を発動する。

 

「うわああ!?」「な、なんだ!?これ?油の霧!??」

 

血煙の術。

周囲に血の煙幕を生み出す忍殺忍術

 

これは死をもって成す、忍びの秘術である

 

忍殺した者の血しぶきを血煙に変え、辺りの敵の目から逃れることができる

 

その後、さらに殺すかは自在である

 

稀な死闘は、忍びを忍びたらしめる。ただ殺すのではなく、糧とせよ

 

そしてこの世界では人を殺してはならぬが、機械ならば治せるからか問題はない。

 

きっと、この術がこの先、本来の血の煙を放つことはないだろう。

 

狼は驚愕した、真っ赤な血の煙を想像したが、出てきたのは壺入りの油と似た色をした煙であった。

煙で敵が怯んでる時、狼はもう一度血煙の術を発動したとき、とあることを思いつく。

 

狼はヒュパリ、と屋根に飛び、フラググレネードを煙へ向けて投げつける。

 

コロコロ…「グレネード!?」「総員伏せ」ドガガーーン!「うわああ!」

 

「…思い付きで試したが…存外上手く行くものだ…」

狼は片手で合掌しながら呟く。一握りの慈悲は忘れることは無かった。

 

血煙の術、油煙。

もし名付けるならばこう名付けるだろう。

 

もしや他の技でも試せるのではないか?狼はちょっとした期待を胸に走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜????〜

「クックック…やはり面白い!あの煙…一体どうやって…」

 

「ああ、是非とも話を伺いたい…ククク、クックック…」

 

「おっと、興奮しすぎてしまいました、観察に戻りましょう」

*1
昔、侵入者の警報などで使われたもの。紐に音が出る仕掛けを施し、引っかかったら音が鳴るようになってる。時代劇に出てきそう。

*2
あい見えるはあいまみえる、と読むんですよね、最初ん?これなんて読むん?ってなりました




ここまで読んでくれてありがとございます!
今回は3834文字!なんか結構読みやすい量だったりするのかな?

皆さん、感想評価ぜひお願いします!

次回、お楽しみに!

追記、11月4は投稿おやすみします。ちょっと休みたい!
ご理解頂けると幸いです。
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