主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです
いやあ書くのに時間かかっちゃいました、すみません

以下に感謝を
白灰利独様!誤字報告ありがとうございます!

それではどうぞ!



破られた秘匿

〜先生視点〜

 

やってしまった、間に合わなかった

最初に思い浮かんだのはその言葉だった

 

狼の回生を、竜胤の力を見せてしまったのもとてもまずい状況だが…

 

何より生徒に、()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだ

なんとかして誤魔化そうにも見られてしまった、だから…説明しなければいけない

 

…彼女達は皆善良だ。悪いことに利用しようとは考えないはずだ。

 

…狼、ごめん、秘密を守れなかったよ…

 

〜狼視点〜

大鉄猿と大柄な絡繰り兵を討ち、先生達を見つけ合流した

そこまではよかった。だが…

 

「…狼さん、一つ…聞きたいことが、あります」「…なんだ」

ノノミが、恐る恐る尋ねる

 

「…狼さんって、何者なんですか…?」「……」

ノノミが、シロコが、セリカが、アヤネが、狼を見る

 

…その目は、やはり恐怖に包まれた(化け物を見る)目であった

 

「…俺は…」「……」

狼が口籠る。やはり慣れ親しんだものから畏怖の目で見られるのは辛いものだ

御子様は怪我を負っても血が流れ出る間もなく傷が塞がったという

 

…御子様も、同じような目を向けられたことがあるのだろうか

 

”…狼、説明するなら、私も話すよ”「…先生殿?」

 

「先生!?あれのこと…知ってたんですか!?」”…うん。でも、私から話し始めるのは、おかしいから…狼、君の判断に任せるよ”

 

「…感謝する、先生殿…よく、聞いてくれ、俺の体に残る、竜胤の呪いの話を…」「…わかりました」「…もう、何がなんやら…」

 

そうして狼は竜胤について(不死の力)について語る

 

自分が竜胤の御子に仕えていた忍びだったこと、ある日不死の契りを結んだこと、それで不死へとなったことを

 

そして御子様の願いである不死断ちのため国中を駆け回り邪魔するものを全て斬って(殺して)きたこと

 

主の願いを叶えると主が死んでしまうこと、それを阻止するために少し細工をし、主を人へと帰したこと

 

そしてそのため、自刃したことを話した

 

「…その後、俺は砂漠で目覚めた後…2日ほど歩き彷徨い…シロコ殿と先生殿に助けられた…というわけだ」「「「「……」」」」

 

「…ねえ、狼」「…なんだ」

セリカが尋ねる

 

「…怖くなかったの?いくら主人のためとは言っても、自殺するなんて…」「…恐怖がなかったといえば、嘘になるな…」

 

「だったらどうして…」「…御子様は、まだ幼かった…葦名から出て、世を…大海を知ってほしかった…井の中の蛙になるには…まこと惜しい方であった…だから、俺は己の命をかけて、御子様を人へと帰したのだ…」

 

「狼、私からもいいかな?」「…どうしたのだ、シロコ殿…」

シロコも尋ねる

 

「…その狼が仕えた「御子様」って人は、その後どうなったの?」”それは私から説明するよ”

先生が喋る

 

“葦名の国…その抜け穴から、一人の子供が逃げてきたんだ…その後、とある村へ辿りつき、茶屋を開いたんだ”「その茶屋の名前って?」

 

“「九郎茶屋」っていう名前だよ。創立480年の老舗で、百鬼夜行にお店を構えているらしいんだ”「九郎茶屋…聞いたことあります」

ノノミが思い出したかのように喋る

 

「確か…とても美しいおはぎで有名で、一般人から富裕層、学園のトップ層までこぞって購入していることで有名です。私も一度、食べたことがあります!あれは、とても美味しかったです…」「…ああ、御子様の作ったおはぎは、美味かった…」

 

「ああ、確か塩餡で作られたおはぎがかなり人気でした。なんても、創立初期からずっと作り方を継いでいるみたいで…ああ!」「ノノミ、どうしたの?」「確か、塩餡おはぎの名前が、「狼も唸る九郎茶屋名物、狼おはぎ」だったんですよ!今思い出しました!」「…なんと」

 

狼は葦名城で御子様からおはぎをもらい、食べたことがある

 

その時、あまりの美味さに「美味い…」と呟き、唸ったものだ。なるほど、確かに狼も唸る美味さであった。と狼は一人納得した

 

「…待ってください、それなら狼さんは少なくとも450年前に生きていた人ってことですよね??それならどうして生きて…ああでも不死だって…」

 

「…それは、俺にもわからぬ…竜胤の力も残っているのだ…もしかすれば、御子様は未だご存命かも知れぬ…」”それは直接行って確かめないとね…”

 

「それにしても、創立450年ですか…随分長く続いていますね」「それほど…御子様のおはぎがうまかった、ということだろう…」

 

“…みんな、もっと知りたいことはあるだろうけど、今はホシノを助けないと…”「「「あ」」」」「…忘れていた…」

 

“確か、座標はすぐそこだ、みんな、行こう!”「「「「了解!(したわ!)(です!)(しました!)」」」」「…行くか」

一行はホシノがいる実験室へと走り出した




ここまで読んでくれてありがとうございます!
今回は狼の秘密の暴露、九郎様の茶屋の話を書きました!

短めなのは許してくれ…許してくれ…
もし面白かったら感想評価ぜひぜひせ〜ひお願いします!

次回、手放したもの、握っていたもの、新たに手に入れたもの、お楽しみに…
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