書きたかったもののひとつをようやく書けた…こういうのも書きたかったんだよ!
あ、お礼参りといえど意味はいい方で物騒な方ではないです
以下に感謝を
マグネット様!白灰利独様!誤字報告ありがとうございます!
それではどうぞ!
狼のお礼参り、その1
〜シャーレ居住区〜
「……何を…するべきか…」
キヴォトスでも最も強い権力を持っている「先生」がいるシャーレ、その居住区
そこで、部屋の内装を整えたあと、何をすべきかと悩んでいる熟達の忍びがいた。
なぜ狼が居住区にいるか、その話は少し前へと遡る…
〜アビドス高校〜
“じゃあ、また来るよ”「…また、会おう…」
先生と狼がアビドス対策委員会のメンバーと別れの挨拶をする
「はい⭐︎先生、狼さん。また会いましょう!」「ん…もう少しいたら良いのに…」「シロコ先輩、先生も仕事だから…」「あはは…先生、狼さん、また今度会いましょう!「うへ〜、また来てね〜。先生、狼」
“もちろん!またくるよ!”「さらばだ…また次の機会に、会おう」
その後、狼と先生は電車でシャーレへと向かう。そして…
“いやあこの光景も久しぶりだなぁ!”「…ここが、先生殿の住処か…」
連邦捜査部、シャーレ
先生が首にかけているシャーレのマークが書いてあるネームホルダーをドアへかざす
すると、ガチャ、という音と共にドアのロックが解除される
“よーし、ただいま!”「…一応俺は…部外者では…?」
そんなことを言いながら先生と狼は仕事部屋へと入る。そこには…
「…随分と長くお楽しみでしたね…」”ギクゥ!?”「…お主は…」
そこには、眼鏡をかけた、耳がアヤネのように長い黒髪の美女がいた
「アビドスで色々していたのは知っています…生徒のためと言えど、仕事を放り出して…待ってください、そちらの方は?」「……」
黒髪の美女が狼を見て警戒心を出す。何も知らない狼からすれば相手の方が怪しいのだが
“ま、待って!リンちゃん!彼は私の友人だよ!”「友人!?来客ですか…?それなら連絡を…いえ…それより」
リンが驚いた声を出す。しかし、すぐに疑問を喋る
「どうして
先生が口籠る
「…俺は、別の場所へ行った方が良いか…?」「いえ、待ってください、ヘイローのない方がキヴォトスを歩きまわると危険です!しばらく、ここにいてください…」「…分かった」
外へ行こうとした狼をリンが呼び止める
「…先生、少しお時間いただきますよ…?」”あはは…ど、どうかお手柔らかに…”
リンが先生を引きずって別の部屋へとゆく。狼もついていこうとしたが…
「あなたはここで待機していてください。周りの機械には触れないようお願いします」「…ああ、分かった」
そう言われ、狼は待つように言われてしまった
そしてリンと先生が別の部屋へとゆく
程なくして、何かを話している声が聞こえる
狼は少しだけ部屋へ近づいて盗み聞きをする
「先生、いいたいことは山ほどありますが、あの人は一体誰なんですか!」”あれは、その…わ、私の友人の…”
「本当に友人なんですか?仮にそうだとしてもあの格好、刀2本っておかしいですよ!キヴォトスって銃社会ですよ銃社会!刀じゃまるで勝ち目はありませんよ!」”り、りんちゃん…落ち着いて…”「誰がリンちゃんですか!!」
…狼は夫婦喧嘩を聞いている気分になった
「ああもう、ただでさえ先生が不在なので仕事が山積みなのに…どうして面倒事を増やすのですか!」”ご、ごめん…ってまって、仕事が山積み!?”
…狼は面倒事を察した。きっと苦難が先生を今から襲うだろう…
「はい、先生がアビドスへ遊びに行っている間、私は必死こいて仕事を捌いてましたよ。それでも先生しかできない仕事というものがあるんですよ。それだけでかなりの量ですよ?」”うっあ…うあああ!”
「…俺に何かできることはあるのだろうか…」
狼は聞き耳をやめ、近くにあった椅子に腰掛けると仕込み傘の修理をする
「…やはり、直せぬか…」
困ったことに、仕込み傘は狼の直せる範囲を超えて壊れてしまった。傘を展開するバネが壊れ、扇状にしか傘を開けない状態になっている
だが、それならば放ち斬りを扱えるはずだ。それはそれでどうやって仕込み傘を扱うべきか…
そんなことを考えていると、ガチャ、とドアが開く
“ううう…酷いよ…リンちゃん…”「誰が…いえ、もう良いです。それよりあなたが先です」「…俺か?」
リンが喋る
「はい、あなたは大人、しかも先生と同じヘイローのない外からの人間…キヴォトスではもちろん危険ですし、男という希少価値もあるので他の大人が人体実験などに利用しようとする可能性もあります」「…それは勘弁願いたいな…」
“だから、シャーレ所属にしてしまえば身分は作れて居住区や施設の利用、給料も出せるようになる”「まあ、シャーレはかなりの特権を持っていますので、あとはあなたが同意すれば名目上保護という形で受け入れてそのまま流れてシャーレ勤務ができるようになります」
「…そうか、ならばぜひお願いしたい…」「わかりました、手続は先生とこちらで行います」「…ああ、感謝する」
「では、しばらくお待ちください」”ささっと作業してくるよ。アロナ、手伝って欲しいことが…「はい!わかりました!」
「ああ…承知した…」
リンと先生が部屋を出たころ、狼はまた忍具の調整をしていた
〜30分後〜
「…これでよし」
狼が義手の忍具の調整を終えた
仕込み傘を守る盾ではなく叩くハリセンのように扱えるようにした
それでも、無理に使えばまた壊れるだろうが
キヴォトスにいる人は並大抵の攻撃では倒れないゆえ、大きな衝撃を与えるために改造という形になった
狼がさっそく義手に仕込み傘を仕込んだとき、ガラガラ、とドアが開く
“うへ〜…疲れた…”「…これで、とりあえず狼さんの身分を証明できるものは作成しました」
“はいこれ、狼の身分証明のシャーレのメンバーカード”「…ああ、感謝する」
シャーレのメンバーカード
狼の新たに訪れた世界で手に入れた身分証明書の役割を果たすカード
昔と違い、今の時代は己が何者であるかを明かせるものが必要である
これは、シャーレのアクセスキーカードの役割も果たしている
無くせば、大惨事となるだろう
「…これは…連邦捜査部護衛、狼…?」”うん、とりあえす狼は私の護衛という感じでシャーレに入れたよ、それで大丈夫…だよね?”
「…ああ、問題ない」「それはよかったです。この後シャーレの居住区へと先生が案内するはずです」”うん、分かった、ついてきて、狼”
「承知した…」
狼は少し戸惑いながらもカードを懐へしまい、先生へとついていく
護衛…ということは今自分は先生に仕えているということになる…のか?
まあ今は寝るところがあれば問題はない、なんて考えていると…
“はいここ、狼の部屋ね”「…は?」
狼は驚いた。部屋がとても大きい。先生と泊まったホテルと同じぐらいの大きさである
“食事とかは…まあ、そこは狼に任せるよ、食堂やコンビニもあるから”「そ、そうか…」
狼は部屋を見渡す。なかなか悪くない、とても良い部屋に見えた
「先生殿、感謝する…」”後でリンちゃんにもありがとうって言ってあげて、結構げっそりしてたから…”「そ、そうか…」
一応、あの黒髪のリンとやらも生徒なのか…どう見ても大人にしか見えなかったが…
“それじゃ、私は仕事に戻るよ…シャーレの紹介はまた今度でいい?”「…ああ、分かった」
“狼もアビドスの件で疲れているだろうからしっかり休んでね、それじゃ”「ああ、また…」
その後、狼は部屋を一通り見たあと、棚に今不要なものを仕舞い、ベッドへと寝転んでいた
そして冒頭のセリフへと戻るのである
「…己の記憶と向き合うべきか…」
類稀な強者との戦いは体を休ませたい時には不向きだろう、しかしこのまま何もしないでいるというのも…
「………!!」
この時、狼に電流走る
「…世話になった者に、菓子を届けに行くのはどうだ…!」
狼はさっそくベッドから飛び起き、現金を数える
「…とりあえず、全て持っていくか…」
狼は手持ちの現金をとりあえず持つと、部屋を出る
「…施錠は勝手にやってくれるのか…ありがたい」
狼が部屋を出るとガチャ、とドアが閉まる音が聞こえる。開け方も狼のカードキーを使うみたいだ
「…さて、ゆくか…」
狼はシャーレの外へと飛び出して行った
ここまで読んでくれてありがとうございます!
いやあ本編は家に帰らないと書けませんけど、オリ展開は自分の想像で書けるのでサクサク書けますね
さて、誰から書こうか…委員長かファウストか…はたまた便利屋か…
今話はブルアカ本編でいうイベントのようなものです
イベントの名前をつけるとすれば、戦国の忍び、お礼参りへと行く、でしょうか?
次回、お楽しみに…