主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちわ、けんどーです。
第4話、心中の弦一郎戦で、新しくフォントを追加しました。ぜひ読んでみてくだされ、
筋々の痛み様!空也カミヒト様!
評価9ありがとうございます!

感想、評価まじ励みになります。お気軽に投げてください。よろしくお願いいたします!

では本編、どうぞ!


自己紹介、そして衝撃の事実。

狼の説教が終わり対策委員会のメンバーが帰ってきた頃。

 

「いや〜まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けてきたみたいだったけど。」

 

「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩……勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか……。」

 

狼は疑問に感じた。アジトとはなんだろうか。ねぐらなどの意味だろうか。

 

「ん、先生の指揮がとても良かった。自分たちだけとは全然違う。」

 

「これが大人の力……すごい量の資源と装備、それに戦闘指揮まで。大人ってすごい。」

 

「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。パパが帰ってきてくれたおかげで、ママはぐっすり眠れまちゅ。」

 

…狼は再び疑問に思った。ぱぱとままとは一体何のことだろうか。

 

「いやいや、変な冗談は辞めて!先生困っちゃうじゃん!それに委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!」

 

「そうそう、可哀想ですよ。」

 

「あはは……少し遅れちゃいましたけど。改めてご挨拶します。先生と狼さん。」

 

名前を呼ばれ、目に屏風の猿が目にかけていたような物をつけている生徒から、名前を呼ばれたので注目する。

…結局あれは何というのか。これも硝子が使われている…

 

「私たちはアビドス対策委員会です。」

 

「私は委員会で書記とオペレーターを担当している1年のアヤネ…」

 

「こちらは同じ1年のセリカ、」  「どうも。」

…狼の疑問が増えた。一年とは?なぜ一年とつける?

 

「2年のノノミ先輩とシロコ先輩。」「よろしくお願いします、先生と狼さん⭐︎」 「さっき、道端で最初に会ったのと、スポーツドリンクをあげたのが、私。」

 

「…あ、マウントを取ってる訳ではない。」

……狼の疑問が更に増えた。「せんぱい」とは?なぜまた年数をつける???スポーツドリンクとは?先ほどの甘い水のことだろうか。

 

「そしてこちらは委員長の、3年のホシノ先輩です。」

 

「いや〜よろしくね?先生、狼さん。」

もう狼は疑問に思う事をやめた。年数の意味は?理解できぬ

 

「ご覧になった通り、我が校は現在、危機にさらされています。そのためシャーレに支援を要請し、先生がいらしてくれた事で、その危機を乗り越えることが出来ました。」

 

「先生と狼さんがいなかったら、先ほどのヘルメット団に学校を奪われていたかもしれませんし、感謝してもし切れません…」

 

「ちょっと待って、狼さんは何をしてたの?ヘイローが無いから部屋に居たんじゃ…?」

 

「敵将の赤兜に…奇襲を仕掛けた…」

 

「わあ⭐︎狼さん、戦ってくれてたんですね!」 「ん、いきなりヘルメット団が撤退した理由が分かった。」

 

「ちょ、ちょっと待って、ヘイローが無いのに、1人でリーダーの所に突っ込んでいったの??。」

 

「…ああ。敵将を討ち取ろうとした。」 「うへぇ〜大人って凄いやあ。でもどうやって私達やヘルメット団に気づかれずに近づけたの?」

 

「…これだ。」 狼は忍義手についている鉤縄を掴み、取り出す。

 

「な、何よこの腕……義手?…縄の先端についてるのって…」「ん、本で読んだことある。クナイだっけ。忍が持ってた。」

 

「ってことは、狼さんは忍なんですか?」

 

その言葉に、狼は額のシワが少し濃くなる。ホシノはその事を見逃さなかった。

 

「……言えぬ」   「言えないってことは、やっぱり忍なの?」 「……明かせぬ。」「ん、正直に答えるべき。」

 

狼は困ってしまった。こんなすぐバレるとは。

 

「まあまあ、皆んな落ち着いて、先生がしゃべりたそうだよ〜。」

 

思わぬ方から助け舟が出てきた。ありがたい。しかしこっちをじっと見つめてくる。貸しひとつか…狼はそう思った。

 

“え〜と、一つ聞きたいんだけど、対策委員会って、何かな?”

 

「ご説明します。対策委員会とは……アビドスを蘇らせるために有志が集った部活です。」

 

「うんうん、全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです!全校生徒と言っても、私たち5人だけですけどね。」

狼は驚愕した。こんな広い場所にたったの5人しか居ないのか。「全校生徒」の意味は分からないが…

 

「他の生徒は、転校したり、退学したりで町を出て行った。」

 

「学校がこのありさまだから、住民もほとんどいなくて、カタカタヘルメット団みたいな3流のチンピラに学校を襲われているの。」

 

「現状、私達だけじゃ学校を守り切るのが難しい、在校生としては恥ずかしい限りだけど。」

良く考えれば当たり前の話である。葦名も存亡の危機に陥り、牛を戦に用いたり、人道から外れた手段を用いて国を守ろうとしていた。

ここは恐らくまだそのような事はしていないだろうが、このままでは葦名と同じ結末を辿るだろう。

 

「もし「シャーレ」からの支援が無かったら……今度こそ。万事休すってところでしたね。」

 

「だねー、補給品も底をついてたし、流石に覚悟したね。なかなかいいタイミングで来てくれたよ。」

 

「うんうん!、もうヘルメット団なんてへっちゃらですね。大人の力って凄いです⭐︎」

 

「かといって、攻撃をやめる奴らじゃないけど。」

 

 

「あー確かに、しつこいもんね、あいつら。」

どうやら内府ほどでは無いにしろ襲撃されていたらしい。赤兜どもの国盗り戦と言うわけだ。

 

「こんな消耗戦を、いつまで続けなきゃいけないのでしょうか……。ヘルメット団以外にもたくさん問題があるのに…」

 

「そういう訳で、ちょっと計画を練ってみたんだー。」

ホシノがそう発言し、狼は大体何をするか察した。

 

「え!?ホシノ先輩が!?」  「うそっ…!?」

 

「いやぁ〜その反応はいくら私でも、ちょーっと傷ついちゃうかなー。おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー。」

……それにしてはなぜうら若き少女が己をおじさんと呼ぶのか。疑問が尽きない。

 

「…で、どんな計画?」

 

「ヘルメット団は、数日するとまた来るはず。ここんとこずっとそういうサイクルが続いてるからね〜」

 

「……なるほど、先手を打つわけか。」  「…いやぁ〜狼さんは鋭いねえ、このタイミングが一番奴らが消耗してるから、今のうちに前哨基地に襲撃しちゃおうかなーって。」

 

「い、今ですか?」 「そ、今なら先生もいるし、補給とか面倒な事は解決できるし、忍びの狼さんもいるからねえ。」

 

「なるほど、ヘルメット団の前哨基地はここから30kmぐらいだし、今から行こう。」

 

「良いと思います。あちらも、まさか反撃されるなんて夢にも思って無いでしょうし。」

 

「それはそうですけど…先生と狼さんはいかがですか?」

 

 

“もちろん、今すぐ行こう!”

狼はアヤネに質問する。「…待て、三十きろめーとるとは、どれぐらいの距離だ?」

 

その質問に全員が固まる。当たり前の話である。ここにいる人は狼が戦国時代から来た忍びとは知らない。

 

“えーと、30kmは……九里より少し短いぐらいかな。一里はわかるよね?”

 

「いやぁ〜先生は物知りだねえ、おじさんは歳で全然わかんないよ。」

 

「ホシノ先輩は私たちと歳は大差ないじゃないですか!」

 

「…ああ、承知した…だが、行く前にもう一つ尋ねたいことがある。」

彼女らが談笑する中狼が口を開く。

 

「ん?何かな?おじさんが答えてあげよう!」 ホシノがないむn「今何か失礼な事考えなかった?」「いや…考えてなどおらぬ。」

なんと勘が鋭いことか。気を取り直し、尋ねる。

 

 

「…葦名、内府、竜胤、これらに聞き覚えはあるか。」

狼の言葉に全員が頭に?を浮かべる。

 

「ん、全部聞いた事ない。ホシノ先輩は知ってる?」「いんやあおじさんも分からないや」「その竜胤と言うのも聞いた事はないですねえ〜」

「そもそも葦名って何よ、何の事?」「検索してみましたが載ってません、何故でしょうか。」

 

狼は頭を抱えそうになった時、先生が喋る。

 

“葦名なら…ちょっと待ってね……アロナ、葦名って検索してほしい。「はい!了解しました……見つけました!これです!」ありがとう、アロナ”

 

“えーと、葦名は今から500年ほど前に栄えた国のことだね。”

 

狼はそれを聞いて絶句した。どうやらそんなにも時が経っていたらしい。狼は絶望感を感じた、人に帰った御子様なら確実に寿命で亡くなってる。

もし竜胤の力が残っていても恐らく丈殿と同じく病死しているだろう。

 

「………承知…した。」

狼は眉間のシワが濃くなり、表情が固くなる。

 

“ええと、狼?大丈夫?”

 

「…ああ…大事ない。」

 

「んまあ、先生のお墨付きも貰ったし、いっちょやっちゃいますかあー。」

 

「ん、善は急げ、ってことだね。」 「はい〜、それでは、しゅぱーつ!」

 

狼は動揺していた。当たり前だ。いきなり500年先の未来にいると言われたからだ。

狼は感情を抑えながら懐から剛幹の飴を取り出し、舐める。本来は御霊を降ろす時の痛みに耐えるための物だが、食えぬ事はない。

 

空腹は辛いが今は耐え忍ぶ時である、おまけにあの飲み物を飲んでから体調が良い。

そして、誰にも聞こえないような声で、ボソリと呟く。

 

 

 

「……………九郎様…」「ん、何か言った?狼。」「…何も、言っておらぬ…」

 




まずはここまで読んでくれてありがとうございます!
今回は3504文字、アビドス面々の話が長いので一旦区切ります。

そしてpgf様!空也カミヒト様!梟鸚鵡様!Luize様!
そして秋うさぎ様!誤字報告ありがとうございます!タイプミスが多すぎて泣きそうです。

そして伊能忠敬様!スコタコ様!評価9ありがとうございます!そしてFelishia様!評価5ありがとうございます!狼の言葉使いですが、難しく、まだまだ勉強中なので頑張って改善したいと思います!

あとアンケートの回答、よろしくお願いします!

次回、前哨基地、強襲。お楽しみに!

狼の殺しはあり?

  • ぜっったいだめ!死刑!
  • まあカイザーとかなら
  • まあ少しは
  • 修羅に落ちて獣になろう
  • クックック、その妖刀をしまってください
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