主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです

戦闘描写大変だなぁ…特に狙撃ともなると…

あと一応グロ注意です

忌徹夜様!評価9ありがとうございます!

それではどうぞ!



Sniper VS Sinobi その2

〜ミレニアム、とある会社〜

 

「はぁ〜今日も疲れたなぁ…」「そうっすね、先輩…なんなんですかあれ…急にプレゼン資料作れって…」

 

1匹の犬獣人が緑茶を、1匹の猫獣人が紅茶片手に雑談を交わしていた

 

「まぁ仕方ないさ、下手すれば前日に言われたりするから3日前に言われただけで楽な方さ」「そんなもんなんですかねぇ…」

 

ゴクリと犬が緑茶を飲む

 

「まぁとりあえずあと少しで終わるからパパッと終わらせて…」

 

そう犬獣人が喋った時

 

ヒュパリ、ヒュパリ

 

「ん?なんだ?」「…なんか変な音聞こえません?」

 

ヒュパリ、ヒュパリ、ドカン!

 

「うおっ銃声…」「でかいっすね〜対物ライフルですかね?」

 

そう言いながら猫の獣人が窓の外を見る

 

「……え?」「おい、どうした?」

 

犬の獣人も外を見ると…

 

ヒュパリ、ヒュパリと左腕から何か縄のようなものを飛ばし、街灯に引っ掛けて飛んでいる人がいた

 

ドカン!「うおっ!?また?」「あれ?今あの飛んでる人の近くを銃弾が…」

 

「待て、そもそもどうやってあの縄?で飛んでるんだ…」

 

「「……」」

 

「…帰って休むか」「そうっすね」

 

2人の獣人は仕事を明日に持ち込む事にし、帰った

 

〜ミレニアム、道路〜

 

「……」

 

狼はヒュパリ、ヒュパリと鉤縄を飛ばし、街灯に引っ掛けて飛ぶ

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカン!「……!」

 

狼はなんとか銃弾を弾くが、衝撃で大きく吹っ飛ぶ

 

「……」

 

地面へ落ち、その瞬間を狙ってまた銃弾が飛んでくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカン!「!!」

 

予期せぬ2撃目に驚きながらも狼は弾き、なんとか刀で銃弾をそらす

 

「…くっ」

 

衝撃を受け流し、三発目が飛んでくると予想した狼は右へサッと飛び、ビルの隙間へと向かう

 

しかし、銃弾は飛んでこず、狼はそのまま滑り込み、隠れる

 

「……たった一発であの威力…か」

 

狼はグイと瓢箪を呷る

 

まるで弦一郎の矢を何倍も威力を高めて放たれたものを弾いたような、そんな感覚

 

ふと楔丸を見るが、あの衝撃を受けてなお、その刀身にはヒビ一つなかった。しかし…

 

「……これは」

 

ところどころ、刃こぼれしていた

 

当たり前である。葦名では数え切れぬほど人を斬り、怨霊や蟲付きなどの化け物すら斬り、ここキヴォトスに来ても何発もの銃弾を防いだのだ

 

逆になぜ刃こぼれ程度で済んでいたのか不思議である

 

「……」

 

狼は楔丸と手首を結ぶ紐を締め直し、ビルとビルの間を連続で壁を蹴り、屋上へと行く

 

スタッ、と屋上に着地したその時

 

 

 

 

 

 

ドカン!「!!」

 

狼はまさかそんなすぐ銃弾が飛んでくるとは思えず、刀で防ぐ

 

だが、狼は忘れていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

己の感は強い殺気だけでなく、防げぬ攻撃も察知できると言うことを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガァン!と刀に銃弾が当たる

 

しかし狼は弾き損ね、楔丸による防御は銃弾がその軌道をほんの少し逸らすだけにとどめた

 

そしてその銃弾は役目を果たすため逸らされながらも飛び…

 

「があっ!」

 

狼の脇腹を()()()

 

ほんの一瞬、銃弾が掠めたその一瞬で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狼の右脇腹は抉られ、狼は吹き飛んだ

 

 

 

 

 

 

「……先生殿…すまぬ」

 

 

酷い痛みを感じ、思わずそう呟きながら狼はビルから地面へと落下していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜少し前、ミレニアム第三校舎屋上〜

 

「どこだ…どこからくる…」

 

C&C所属の狙撃手、角楯カリンはスコープを覗きながら呟いた

 

「なんなんだあいつ…縄を飛ばしてぴょんぴょん飛ぶし…全然当たらないし当たったと思ったらなんか刀で防がれる…」

 

「どこだ…奴が飛び出してくる場所は…」

 

カリンは狼が隠れたビルの影を見ていたが、その時ふと思いつく

 

「…まて、もしあの紐を使ってビルを登れたら…!!」

 

カリンがスコープでビルを見たその時

 

「居た!」

 

ちょうど狼がビルの屋上で着地していた

 

「距離…風は無い…(…あそこなら…当たる!)」

 

「一撃で吹っ飛ばす」

 

カチ、とホークアイ(ボーイズ対戦車ライフル)の引き金を引き、ドカン!と銃声が鳴る

 

そして銃弾が狼に向け飛んで行く

 

「(…よし!これは当たる!)」

 

そう思ったカリンがスコープ越しに見た次の光景は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え?」

 

 

狼の右脇腹を銃弾が抉りとり、血が吹き出て落下していく光景だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜狼視点〜

 

「……」

 

狼は鈍い痛みを感じるなか、ゆっくりと地面に落ちていっているのを見る

 

「……(この程度なら…瓢箪で…しかし地面に叩きつけられたら…!)」

 

狼はなんとかビルを蹴り、体勢を整えて地面へと転がり、落下の衝撃を消す

 

「ぐあぁ!!」

 

しかし狼は己の脇腹が抉られ、臓物がまろび出かけているのが頭から抜け落ちていた

 

ゴロゴロ…と転がる拍子にはらわたがこぼれ、肋骨が地面に一本、ボキリと折れ、落ちた

 

「…ぐぅ…ああっ」

 

痛みで意識が落ちかけ、また痛みで意識がハッキリする

 

「……(動け…瓢箪を…)」

 

なんとか瓢箪を掴み、中身をグイ、と呷るが…

 

「…何故だ…なぜ治らぬ…」

 

狼の傷はほんの少ししか再生しなかった

 

「……」

 

またグイと瓢箪を飲む。しかしまだ治らない

 

「…(傷が深いと…ここまで治るのが遅いか…)」*1

 

「ぐっ…」

 

また瓢箪を煽り、丸薬を噛み砕く

 

傷は少しづつだが、確実に治ってはいた

 

「……暫く…動けぬか」

 

狼は暫く瓢箪を飲み続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
ちなみに狼は今右脇腹が抉れ右の肋骨が一本折れて腸やら腎臓やら肝臓やら大事な臓器が一部損傷してます




ここまで読んでくれてありがとうございます

ちょっと無理やり感あったかもしれないですね、危険攻撃は防げ無いので危険攻撃でもガードすればダメージカットとかありませんから…

本来はここで一回殺そうと思いましたが…生徒をそんなバンバン人殺しにするわけには…ね?

次回、お楽しみに
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