メモを読み返してると、やっぱり【ヤマトの大蛇】の保留に未練が残る。
「どらごん
今のところ神力の消費なしで確認できる知識に、ビビビッとくるものがない。
コモドドラゴンの大きさとか生息地が分かっても使い道ないし……。
実在系だと恐竜なんかも心惹かれるけど、こっちも情報量が心許ない。
「いっそのこと……。」
神力をちょっと奮発すると、キーワードを基にランダムで情報が取得できる機能。
見つけたのは結構前なんだけど、運任せ過ぎて避けてたんだよね。
死因分からなくても、寿命以外で死んでる可能性が高いからなぁ……。
こっち来てからを基準にしても、リアルラックに期待が持てない。
「ばくし、かくてー、がちゃ。」
……。
…………。
「……えいっ。」
……。
…………。
「……あっ。」
取得した情報は……意識すれば自由に確認できるらしい。
よく考えたらガチャみたいな獲得演出なんてないよね、うん。
なんだこれ。
「どうが…?」
そういえば人間時代に確実に見たことあるはずなのに、存在自体忘れてた。
画像は……見たことある。
動画も『情報量が多くて優先的に消された記憶』だったってことかな。
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肝心の動画は……何かのゲームっぽい画面。
画面の下部に枠がいくつかあって、枠の中には緑、黄、赤の卵と空枠。
画面外から現れた指のマークが赤の卵をつつく。
メイン画面っぽい場所に卵が召喚されて。
「うえっ?!」
よくあるやつかと思って油断してた。
卵が消え、代わりに出てきたのは赤いドラゴンの頭部らしきもの。
画面奥の砦らしきものに向かって移動していく。
良く見ると頭部から直接、明らかにサイズが小さすぎる足が2本。
その足元には【ちらのん Lv.1】の表示。
妙にディティールに凝った頭部と落書きみたいな足。
「なにこの……えぇー……。」
砦から武器を持った棒人間が出てきて【ちらのん】に鼻息で吹き飛ばされた。
【ちらのん】は攻撃のインターバルが長いのか、追加で出てきた棒人間に倒された。
手前では黄色と緑の恐竜モドキが追加で召喚され、てて……。
どいつもこいつも見た目のインパクト酷い。
普通に悪夢とかに出現できそうなスペック。
【Lv UP!】って表示されて足が伸びたり尻尾が生えたりしてる。
……尻尾生えたのに頭突きで戦うとか、ある意味徹底してるわ。
ここまで見たらさすがに分かる。
「たわー、でぃふぇ……おふぇんす?」
……。
ここまで見たらさすがに分かる。
多分、タワーオフェンス!
Tips:【多分タワーオフェンスのゲーム】
恐竜をモチーフにした何とも言えないキャラクターにより、一部で話題になったゲーム。
他作品とのコラボに積極的で、美少女キャラ(頭部)のレベルを頑張って上げると
元のキャラに近い等身+セクシーな恰好であちこち揺らして戦ってくれるらしい。