「――で、今日の分は置いて来ましたが、まだ食べ終わってなかったんで。」
「報告のため、食べ終えるのを待たずに戻ってきた。……間違いありませんね?」
「ウッス!」
「……ハイ。」
「……まぁ、宜しいでしょう。」
「事前通達のとおり、
「ッス!」
「(コクリ)」
「他に報告は……ないようですね。
「「ッス!」リマシタ。」
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:
看破の巫女様への報告を済ませて部屋に戻る途中。
事前の指示どおり相槌に徹していた鍛錬馬鹿から
「お前、何したんだ?看破の巫女様の前で嘘吐くなんて……」
周りに人は居ないが普段より声量を抑えている。
聞かれちゃいけない話題だっていう認識はあるらしい。
「ホントのことしか言ってないだろ?」
巫女様が噂どおりに嘘を見破れるっていうなら、嘘をつかないだけだ。
準備で忙しくて突っ込んだことを聞いてこないだろうって予想も当たった。
「……メシ、やってねぇじゃん。」
「アレにメシをやったことがあるのも、食い終わってなかったのも、ホントのことだ。」
"嘘"の基準が判らないから『余計なことを考えないようにする』とかの小細工はしたが。
儀式のための温存で調べてなかった可能性もあるが、無事に終わった以上どちらでも良い。
馬鹿なりに俺がやったことを理解できたらしく絶句している。
普段からそのぐらい頭を使ってくれ。
「でもよぉ、死なせちゃいけねぇのにメシ抜きって何の意味があんだ?」
頭部が水に浸されても
問いには答えず逆に尋ねた。
「お前から見て、
「ハア!?
「……放っときゃ
俺の見立てと一致している。
コイツは馬鹿だが、この手の感覚的な判断は俺よりずっと上だ。
「
念のため、当日は洞窟の入口も塞いだ上で結界も張っておくつもりだ。
「都で厄払の儀をしてる間に
「この
今まで苦楽を共にしてきた最高の相棒が、目を見開き口をハクハクさせる。
俺達が行うソレが偉業であると実感が湧き、気分が高揚する。
2日後、俺達は英雄になる。
Tips:【
翌年以降、開催されなくなった。