皆様、大変お待たせ致しました。
ハンター稼業やら何やらで筆の進みが遅くなってしまいました…。
みんなも狩猟笛使おう!()
それではどうぞ。
カイザーPMC 本社ビル 管制室…。
管制オペレーターA「…。」カタカタカタカタ…。
管制オペレーターB「…ん?」
管制オペレーターA「どうした?」カタッ…。
管制オペレーターB「ヘリが近づいてきている。」
管制オペレーターA「こんな時間にか?」
管制オペレーターB「…。」ピッピピピピッ…。《》《》
管制オペレーターB「こちら管制室、そちらの所属を答えよ。」
カイザー特殊部隊A?『こちらPMC特殊部隊所属、〇〇。』
カイザー特殊部隊A?『数刻前、アビドス基地が襲撃されたのだが…。』
管制オペレーターB「あぁ…それで、何故本社ビルに?」
管制オペレーターB「他の基地に帰還するはずだったろ。」
カイザー特殊部隊A?『急ぎ、理事に報告すべき事がある。』
カイザー特殊部隊A?『着陸を許可してほしい。』
管制オペレーターB「…分かった、着陸を許可する。」
管制オペレーターB「後で理事に取り合っておく。」
カイザー特殊部隊A?『了解した。』
………………………………………。
軍用ヘリがホバリングをしながらゆっくりとヘリポートに着地する。
カイザー特殊部隊A?「…。」
ヘリのドアを開き、地上に降りた。
管制オペレーターA「任務ご苦労だったな」
管制オペレーターの一人が出迎えてくれた。
管制オペレーターA「あいつから話は聞いたぞ、理事は執務室でお待ちになっている。」
カイザー特殊部隊A?「そうか…。」
管制オペレーターA「……は?」
カイザー特殊部隊A?「悪いな。」
____________________
管制オペレーターA「_____。」
カイザー特殊部隊A?「対象の絶命を確認。」
カイザー特殊部隊C?「これより、証拠隠滅に移る。」
カイザー特殊部隊D?「周囲の警戒に戻ります。」
宮田「流石は自立意識を持つオートマタ、他のやつとは違って演技ができる点が評価できるな。」
宮田「ついでに戦闘能力も高いと来た。」
宮田「全くもって、キヴォトスは恐ろしい場所だ。」
恭也「それをあっさりと改造しちゃう宮田先生の方が怖いすよ。」
恭也「…宮田先生って本当に医者なんですか?」
宮田「あぁ、医者だとも。」
宮田「"健全"ではないがな。」
恭也「理事って奴は執務室に居ると言ってましたけど、この建物のどこら辺ですかね。」
宮田「どうせ最上階に近い何処かだろ。」
宮田「虱潰しに探していくぞ。」
恭也「じゃあ…1階から上に登っていきますんで、挟み撃ちする形にしましょうよ。」
恭也「目撃者を生かして返す訳には行きませんし。」
宮田「お前がそうしたいなら良いが。」
恭也「じゃ、先に行ってますね。」
恭也「あまり大きな音を出さない様にやってくださいね?」
宮田「お前もな。」
恭也「勿論ですよ。」タッタッタッタッ…。
そう言うと、恭也はビルの縁に走り出した。
恭也はそのままの勢いで空中に体を投げ出していった。
宮田「…。」
カイザー特殊部隊C?「証拠隠滅、完了しました。」
カイザー特殊部隊A?「次の指示をお願いします。」
宮田「今からカイザーPMC理事の暗殺をする。」
宮田「…暗殺といっても、邪魔な奴を消していきながら正面から突っ込むだけだが。」
宮田「それに伴って、カイザーの特殊部隊という肩書は捨ててもらう。」
宮田「理事が消えた後にそんな奴と行動をしていたら怪しまれるからな。」
カイザー特殊部隊D?「では、我々は何と名乗ればよろしいのでしょうか。」
宮田「まぁ後でじっくりと考えよう。」
宮田「取り敢えず、その装備に刻印されているカイザーのロゴを消せ。」
宮田「ここからお前らは俺の私兵だ。」
オートマタ私兵A「承知しました。」
オートマタ私兵C「…指揮系統の再接続を確認。」
オートマタ私兵D「では、暗殺…及び殲滅を開始します。」カチャッ…。
宮田「あぁ、なるべく音は出すなよ。」
………………………………………………………。
恭也「……。」
恭也は今、死を間近に感じる程のスピード感での紐無しバンジーを敢行している。
着々と地面が近づいてくる。
恭也「(…そろそろ着地の事も考えなきゃ。)」グイッ…。
恭也は体勢を変え、足を下に向けたまま落下を続けた。
PMC社員「…うーん…。」グググッ…。
PMC本社ビルの入り口から誰かが出てきて体を伸ばしているのが見えた。
恭也「…。」
PMC社員「…。」グィ~…。
腰に手を当て、体を仰け反らせた。
PMC社員「…?」
すると、高速落下してくる恭也に気がついた。
PMC社員「……ぇ。」
恭也「…。」カツッ……。
今自分が緩衝材代わりに使った"金属の塊"には目もくれず、恭也は刀を抜き本社ビルへと向かった……。
________________________
カイザーPMC本社ビル 執務室…。
カイザーPMC理事「…………。」ギィッ…。
理事は、立派な黒い本革のイスにもたれ掛かる。
カイザーPMC理事「(遅い…。)」
カイザーPMC理事「(先程から待っているが、いつ来るのだ…?)」
カイザーPMC理事「私はそこまで暇では無いのだぞ…。」
オートマタ私兵A「〇〇です…急ぎ伝えたい事がありまして、参りました。」
カイザーPMC理事「…入れ。」
オートマタ私兵A「失礼します…。」
カイザーPMC理事「随分と待たせてくれたな。」
カイザーPMC理事「勿論、それ相応の理由があるのだろうな____っ!?」
突然、私兵の背後から何者かが飛び出して来た。
恭也「…っ!!」
カイザーPMC理事「ぐ…っ!?」
恭也が空中で放った袈裟斬りは、理事の前にあった執務机ごと叩き斬る程の威力だった。
恭也「…。」
恭也は着地の隙を晒す事なく床スレスレの前傾姿勢で飛び込み、瞬く間に理事の両足を掻っ捌いた。
カイザーPMC理事「…っ!?」
恭也「…!」ブォッ……!
カイザーPMC理事「グハァッッ!?」
すかさず、理事の腹に蹴りを叩き込む。
カイザーPMC理事「が…っ…。」
蹴られた反動で理事は壁に叩きつけられた。
カイザーPMC理事「な、何故だ…待機していた隊員は…侵入者警報は…っ!?」
恭也「ちょっと考えたら分かる事だと思いますよ。」
カイザーPMC理事「…ジェネラルの部隊がそんな簡単にやられる訳が…!」
恭也「ジェネラルってこの人の事ですか?」スッ……。
恭也は理事に何者かの頭部を見せつける。
カイザーPMC理事「な……!?」
恭也「一番偉い人かなって思って、真っ先に斬りましたよ。」
カイザーPMC理事「…っ…き、貴様らぁっ!何故寝返ったぁ!?」
カイザーPMC理事「貴様らは特殊部隊だっただろっ!な、なら…こいつらをさっさと殺せっ!」
宮田「悪いが、つい先程こいつらは俺の指揮下に入った。」スッ…。
カイザーPMC理事「な…っ!?」
宮田「少し、"ココ"を弄らせてもらってな。」トントン…。*3
カイザーPMC理事「くっ……。」
恭也「じゃあ色々とお話しましょうよ、理事さん。」
カイザーPMC理事「……。」スッ…。
理事は両手を上げ、降伏の意を持つジェスチャーを取ろうとした。
瞬間、理事の右手の袖口から銃口が飛び出し恭也の脳天を貫いた。
恭也「……。」
カイザーPMC理事「ふ、ふはははは…!」
カイザーPMC理事「やはりガキはすぐに油断するなぁ!?」
カイザーPMC理事「これだからバカを弄ぶのは辞められない…!」
カイザーPMC理事「はははははっ…!!!」
恭也「ふーん。」
カイザーPMC理事「は……?」
恭也「油断ではなく、余裕ですよ。」
弾頭が床に落ちる。
カイザーPMC理事「ば、化物……!」
恭也「貴方の方が十分立派な化物ですよ。」スッ…。
目視不可能レベルの一閃で右腕を切り落とす。
カイザーPMC理事「はが…っ!?」
恭也「話す事話してくれたら、助けてあげますよ。」
恭也「なので、しっかりと答えてください。」
恭也「ね?」*4
________________________
恭也「へぇ…ネフティスともある程度の関わりがあったんだ。」
恭也「まぁ大きな企業同士だから当たり前か。」
宮田「変に勘付かれて取引される前に潰して正解だったな。」
恭也「そうですね。」
恭也「あの取引は俺ら有利で進めないと…。」
カイザーPMC理事「あ、あの取引…?」
恭也「あ、まだ生きてたんですね。」*5
恭也「ちょうど最後に聞きたかった事があるんですよ。」
恭也「カイザーグループで一番偉い人って何処に居るんですか?」
カイザーPMC理事「し、知らない…。」
恭也「…じゃあ質問を変えますね。」
恭也「その偉い人がどんな人か、教えてください。」
カイザーPMC理事「…?」
恭也「いいから教えてください。」
カイザーPMC理事「…体格は私より、一回り小さい。」
カイザーPMC理事「黒いスーツを着ていて…いつも杖をついている…。」
カイザーPMC理事「杖が必要そうには見えないが…な。」
恭也「あ、こいつかな。」*6
カイザーPMC理事「は………?」
恭也「ちょうど鏡の前で何かしてますね。」
恭也「こんな時間まで起きてるなんて、カイザーグループは忙しそうですね。」
カイザーPMC理事「な、何を言って…。」
宮田「説明してもお前にはどうせ理解出来ないだろう。」
宮田「…後もうちょっとで日が昇り始めるぞ。」
恭也「ちょっと急ぎますか。」
恭也「色々と吐いてくれて助かりましたよ、理事さん。」
恭也「お礼に…」
カイザーPMC理事「た、た…すけ________」
恭也「……。」
宮田「位置は分かった様だがどうやって行くんだ。」
宮田「ヘリを飛ばすか。」
恭也「いえ、ちょっと準備が必要なんですけどその手段で行きます。」
恭也「俺の全身が入るくらいの大きさの水溜りを作りたいですけど…。」
宮田「……は?」
…………………………………………………。
カイザーPMC 本社ビル 入口付近。
宮田「…道路に水を撒く形になったが良いか。」
恭也「あ、全然大丈夫です。」
宮田「で、ここからどうするん…。」
恭也「…。」ピッ……。
恭也は持っていた刀で、自分の手のひらに傷を付ける。
流れ出した血を、水溜まりに落とす。
水溜まりが赤色に染まっていく。
宮田「…これは。」
恭也「ここではない何処かに繋がる入り口です。」
恭也「"水鏡"って美耶子が言ってました。」
恭也「俺以外は…細かく言うと神代の血を引く者以外は入れないっぽいんですよ。」
宮田「…この世と常世を繋ぐ入り口か。」
恭也「きっとそうなんです…この中に居ると美耶子がずっと近くに感じれる気がしますから。」
恭也「宮田先生は武器の回収とかをお願いしたいです。」
宮田「分かった。」
恭也「…黒服も手伝ってくれますよね。」
黒服「…バレていましたか。」スッ…
ビルの影から黒服が現れる。
黒服「ええ、勿論手伝いますとも。」
黒服「その事象の詳しい事は後でお伺いさせていただきますがね。」
恭也「別に良いですよ。」
恭也「それじゃ、行ってきます。」
恭也は水溜まりの上に立つ。
眩い光が疾走った後、恭也の姿は消えていた。
宮田「…さて、作業を手伝ってもらうぞ黒服。」
黒服「ヘリで移動するのも面倒でしょうし、テレポートさせて上げましょうか?」
宮田「あぁ。」
________________________
キヴォトス某所 高級ホテル VIPルーム…。
プレジデント秘書「…プレジデント。」
プレジデント「…。」
秘書「先程、カイザーPMC理事に装着されていた生体反応装置の停止が確認されました。」
プレジデント「…。」
秘書「…いかが致しますか。」
プレジデント「アビドス砂漠に眠るオーパーツは確保しておきたかったが…。」
プレジデント「"カイザーグループ"は、どうやらここらが引き時のようだな。」
プレジデント「まぁ何度名前を変えようと我々の力は衰えないが…。」
プレジデント「一切の情報を残さず、業務情報の消去にかかれ。」
プレジデント「何ヶ月か経った後に、事実上の解体を発表させろ。」
プレジデント「その間に人員の異動と新たな隠れ蓑を形成する。」
秘書「承知しました…。」
プレジデント「…。」
プレジデントの視界の外で部屋の隅にある姿見が赤く濁り始める。
プレジデント「!?」
…………………………………………………………。
恭也「…。」
プレジデント「________。」
スイートルームの部屋の真ん中には、先程までプレジデント"だった"物の亡骸と首が転がっている。
________________________
トピックス 水鏡
※本小説オリジナル設定が含まれています。ご了承くださいませ。
恭也が作り出した簡易的水鏡は現世と常世を繋ぐ機能をしっかりと持っている。
恭也がプレジデントの所にワープした手順を言語化すると、
カイザーPMC本社ビル前
↓
常世(いんふぇるの)
↓
ホテル
という感じです。
他の何かで例えるとしたら、マイクラでネザー経由でオーバーワールドの遠い所にワープする感じですかね。
神代の血を持つ者しか入れないので悪用される心配も無し。
隙がないね!
如何でしたでしょうか。
シリアスパートはこれでおしまいです。
次のシリアスパートは物語のほぼ最終盤まで無いと思います。
やっと恭也くんの青春生活が見れるね…。()
今の所、ナチュラルサイコみたいな感じになっちゃってますけど恭也くんは美耶子とアビドスの為に頑張る覚悟ガンギマリ系男子なだけなんです…。
目的の為なら手段を選ばないタイプの覚悟の持ち主なだけなんです…。
あと、恭也くんの口調が未だに定まってないんですよね。
どういう感じで喋らせたら良いのか…。
どうしてもタメ語の恭也ってピンとこないんですよね。
だから黒服相手にも"ちょっと砕けた敬語"っぽい感じで会話させてます。
宮田先生はすぐにパッとセリフが脳内再生されるんですけどね…。
SIREN2で夜見島に現れた時のSDKのセリフがマジで好きなんですよね。
だからこのお話の最後にもそのセリフを使わせていただきました。
今更だけど、ホラーゲームに居ていい性能じゃないんだよなSDKって…。
それではまた。