皆様、お待たせ致しました。
少し本編から外れて、宮田先生を中心とした物語を何話か書きたいと思います。
本編から外れるとは言いましたがしっかりと本編に繋がるような伏線は張ろうと思います。
それではどうぞ。
牧野慶 合石岳/眞魚川水門 第3日/18時05分33秒
雨が降りしきる。
水が勢い良く流れる音が聞こえてくる。
水門によってせき止められていた"赤い水"が濁流となって目の前を流れている。
声が聞こえた方向を向く。
水位が下がったダムの底から、異形の人型が這い出てくる。
ダムの中心に歩を進める。
ダムの壁面に沿って滑り落ちていく。
ダムの底に降り立つ。
自身の右手に握られている"物"に目を落とす。
右腕を空に掲げる。
握っていた物が強烈な青い光を放つ。
その光は青い炎となり、右腕を飲み込んだ。
力が入らなくなり、右腕を下ろす。
だが不思議と痛みはない。
地面が円形に割れる。
割れた地面が崩落する。
青い光が天をも貫く勢いで吹き出る。
吹き出た光の一部は地を這うように流れ出る。
異形の者たちはその光に向かって歩き出す。
光に触れた者たちは火だるまになった。
流れ出る光は大蛇のようにうねり、不死の魂を包み込む。
地面に伏していた体を起こし、霞む視界で光柱を見つめる。
不思議と両足で立つ気力が湧いた。
青白い光柱に歩を進める。
地面と底から吹き出す光柱の境目に立つ。
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目覚まし時計を止める。
ベッドから起き上がる。
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宮田「………」
宮田「(何故かは分からないが、今の自分を取り巻く環境を把握出来ている。)」
宮田「(ここは"キヴォトス"と呼ばれる場所で俺の居た世界とはまるで違う価値観で構成されている。)」
宮田「(銃が至る所にある…コンビニに売っている位だ。)」
宮田「(…そして、俺の"ホルスター"の中にも。)」スッ…
宮田は自身の右腰にあるホルスターから拳銃を取り出す。
宮田「(…あの場所で拾った物と同じ。)」
宮田「(…神とやらは俺に何を求めているんだ?)」
閉め切ったカーテンを開ける。
目の前には、見た事もない大きさの建物が並んでいる。
遠くに見える大きな塔の上には光輪が見える。
宮田「("いつもと同じ景色"と思う自分と"この景色に衝撃を受けている"自分がいる。)」
宮田「(…この"ズレ"もいずれ消えるのか?)」
宮田「…………」
宮田「…!」
いつも頭に流れ込んで来ていた"声"が聞こえる。
宮田「…………」
宮田「…流れに逆らった結果がコレか。」
宮田「…それじゃあ。」
宮田「ありがたく、"俺"のやりたい様にやらせてもらうぞ。」
宮田「美耶子様。」
如何でしたでしょうか。
宮田先生は恭也と違った感じでキヴォトス入りをさせてみました。
ちょっと強引かも知れませんが、先代の美耶子様が"初めからそこにあったかの様に【宮田司郎】という人物をキヴォトスという世界の記憶に刷り込ませて転生させた"といった感じです。
私の解釈としては先代の美耶子様は宇理炎の炎で宮田と一緒にあのループから開放され、宮田の守護神となって宮田をキヴォトスに導いた…的な展開を構築しています。
宮田先生は色々とやってしまったとは言え、羽生蛇村に壊された被害者の1人だから不憫なままフェーズアウトさせたくなかったんですよね…。
故に、この小説に登場させました。
宮田先生にも、周回遅れの青春を謳歌してほしいですね。
それではまた。
"先生"の性別はどちらが良いかお聞きしたいです。
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男性
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女性