不朽の炎と青春を。   作:御厨パステル

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皆様、大変長らくお待たせ致しました。

マジで申し訳無い…。

色んな事に手を出し始めたら、こっちの収集が全くつかなくなってしまいました…。

最終話までの大まかな道筋は出来ているのでどうにか書き上げたい所存ではあります…。

どうか温かい目でお待ちいただけると幸いであります。

それではどうぞ。



#2 宮田、はじめてのおつかい。(後編)

 

前回のあらすじ

 

キヴォトスに来てから医者らしい事が出来ていなかった宮田。

 

そんなある日、同僚のオートマタ医師から医療用品や医療器具の配達の業務を持ちかけられる。

 

配達の護衛として"ゲヘナ学園"の"救急医学部"へ行く事になった宮田。

 

道中、"モチモチヘルメット団"なる組織からの襲撃を受けるが難なくこれを撃退。

 

紆余曲折ありながらも、ゲヘナの自治区に入っていった…。

 

 

________________________

 

 

 

 

 

ブォォォォォォ………

 

 

 

 

宮田「一気に町並みが変わりますね。」

 

オートマタ医師「まさに都会って感じですよね。」

 

オートマタ医師「ゲヘナ学園は力もありますし、人口に至ってはアビドスの数倍ありますから…。」

 

宮田「…ゲヘナ学園まではもう少しですか。」チラッ…

 

オートマタ医師「えぇ、そうですね。」

 

 

窓の外に目をやると、沢山の住人が行き来しているのが見えた。

 

 

宮田「今の所、治安がどうというのは分かりませんね。」

 

宮田「てっきりすぐに襲われるのかと思いました。」

 

オートマタ医師「流石に他の自治区から来た車とかは狙われませんよ。」

 

オートマタ医師「結局そういう事になって面倒くさいのは学園の上層部でしょうし。」

 

オートマタ医師「まぁもしかしたらアビドスはそういう標的にすらされてないのかもですが…。」

 

宮田「良い事なのでしょうが、少々ナメられている気分ですね。」

 

オートマタ医師「ははは…トリニティみたいな関係になるのは勘弁ですよ…。」

 

宮田「トリニティ?」

 

オートマタ医師「"トリニティ総合学園"ってご存じないですか?」

 

宮田「はい。」

 

オートマタ医師「ゲヘナと同じかそれ以上に発展している学園でして、詳しい事は分かりませんがゲヘナとは犬猿の仲なんですよ。」

 

宮田「なるほど。」

 

オートマタ医師「トリニティはお嬢様学校って感じらしいので、治安はあっちの方が良さげな気はしますがね。」

 

宮田「トリニティにも行った事があるんですか。」

 

オートマタ医師「えぇ、トリニティに"救護騎士団"って言う部活がありましてそちらの部員の方に講義をした事がありますね。」

 

宮田「凄いですね。」

 

オートマタ医師「私一人じゃなくて各地から色んな医師の方がお呼ばれされてて、その中の一人って感じですよ。」

 

宮田「…"救護騎士団"って随分と仰々しい名前ですね。」

 

オートマタ医師「昔からそういう名前らしいですよ。」

 

オートマタ医師「ゲヘナの"風紀委員会"みたいな組織の"正義実現委員会"ってのもありますし。」

 

宮田「………」

 

オートマタ医師「もしかしてちょっと引いてます?」

 

宮田「…そんな名前にする必要はあったのかと。」

 

オートマタ医師「まぁ何かしらの意味はあるんでしょうね。」

 

オートマタ医師「いつか宮田先生も行ってみたらどうですか?」

 

宮田「まぁ気が向いたら…。」

 

オートマタ医師「おっ、そろそろ右手に見えてくると思いますよ。」

 

オートマタ医師「裏門から学園の敷地に入って行きますね。」

 

宮田「………」

 

 

 

 

少し進むと他の建造物より特段大きなゲヘナ学園の校舎が見えてきた。

 

 

 

 

宮田「立派ですね、もっと荒んでいるものだと…。」

 

オートマタ医師「ここだけ切り取ったら、治安が悪いとは思えませんよね〜。」

 

オートマタ医師「宮田先生、IDカードの準備をお願いします。」*1

 

宮田「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

ブロロロロロ……キキッ…

 

 

 

 

 

 

裏門の入り口には武装をした2名の生徒が立っていた。

 

 

 

 

 

風紀委員A「IDカードをお願いします。」

 

オートマタ医師「はい。」スッ…

 

風紀委員B「助手席の方も。」

 

宮田「…」スッ…

 

 

 

 

 

宮田とオートマタ医師は首から下げているIDカードを見せる。

 

 

 

風紀委員A「…はい、確認できました。」

 

風紀委員A「医療器具の搬入ですね、いつも感謝してます。」

 

風紀委員B「救急医学部があちらに居ますので。」

 

オートマタ医師「はい、ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

ブゥゥゥゥゥン………

 

 

 

 

 

敷地に入り少し進むと、白髪の少女が立っていた。

 

 

 

 

 

 

キキッ………ガチャッ…

 

 

 

 

 

ストッ……

 

 

 

 

 

エンジンを止め、車から降りる。

 

 

 

 

 

オートマタ医師「こんにちは、医療器具の配達に来ました。」

 

???「いつもありがとうございます。」

 

オートマタ医師「今日はお一人なんですか?」

 

???「はい、あいにく今は私以外は出払ってまして。」

 

オートマタ医師「そうでしたか。」

 

???「…そちらの方は。」

 

宮田「初めまして、宮田です。」

 

セナ「こちらこそ初めまして、"氷室セナ"と申します。」

 

セナ「新しく来られた方ですか。」

 

宮田「はい、数週間前ほどに。」

 

宮田「…出払ってると言ってましたが、何か緊急性のある物なのですか。」

 

セナ「風紀委員会の一斉検挙があるらしく、すぐに治療できるように近くで待機させてるようでして。」

 

セナ「学園内で何かあった時の為に私が残りました。」

 

オートマタ医師「一斉検挙ですか…。」

 

セナ「何かに巻き込まれる前にお早めに帰る事をおすすめします。」

 

オートマタ医師「そうしたいと思います…。」

 

オートマタ医師「この後は手続きがあるのですが、私がやっておきますか?」

 

宮田「ではお言葉に甘えて、少しこの辺りを散策してきます。」

 

オートマタ医師「はい、気をつけてくださいよ。」

 

宮田「はい。」サッサッサッサッ…

 

セナ「…今更なんですが、ヘイローが無い方なんですね。」

 

セナ「個人行動させて大丈夫なんですか。」

 

オートマタ医師「あの人は強いんで多分大丈夫ですよ。」

 

セナ「………」

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

ゲヘナ自治区 学園周辺 市街地………。

 

 

 

 

 

宮田「……」サッサッサッサッ…

 

宮田「(この辺りはまだ治安が良いのか。)」

 

宮田「(人の通りもまずまず、特に銃声も何もしない。)」

 

宮田「(…日中だからというのもあるか。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

バグォォォォン……!!!

 

 

 

 

 

 

宮田「…!?」

 

 

 

 

 

 

背後の方から大きな爆発音と衝撃波が飛んでくる。

 

 

 

 

 

 

宮田「…」バッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

『温泉が我々を待っているぞぉぉ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

""""うぉぉぉぉぉ!!!!""""

 

 

 

 

 

 

 

 

振り返るとそこには白いヘルメットをつけた女子生徒の集団がツルハシやら削岩機を手に持ち、祭りの様な賑わいを見せていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…前言撤回だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………。

 

 

 

 

 

 

カキィン…!カキィン…!カキィン…!

 

 

 

 

 

 

ガガガガガガ……!

 

 

 

 

 

 

 

宮田「………」ズズッ…

 

 

 

 

 

 

先程、自らを"温泉開発部"と名乗ってた集団が地面を掘削しまくる様子を宮田は缶コーヒー片手に眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

数十分前__________

 

 

 

 

 

 

宮田「……」

 

 

 

 

 

宮田は唐突に目の前で始まった工事に呆気を取られていた。

 

 

 

 

 

 

???「…あ、そこの人!危ないので下がってください!」

 

宮田「ご忠告どうも…ここで何をしているんだ?」

 

???「温泉を掘り当ててます!」

 

宮田「…温泉か。」

 

宮田「こんな町中にあるのか?」

 

???「部長の"温泉眼(おんせんがん)"に外れは無いです!」

 

宮田「(…審美眼みたいな物か。)」

 

宮田「随分と数がいるんだな。」

 

温泉開発部モブ「はい!元々、"温泉開発部"は結成と解散を繰り返していて今ほどの力はありせませんでした…。」

 

温泉開発部モブ「ですが、"鬼怒川カスミ"さんが来てから私達は力を取り戻しました!」

 

宮田「…そのカスミが部長なんだな。」

 

温泉開発部モブ「いえ!来年からゲヘナ学園に入学します!」

 

宮田「という事はまだ中学生か…。」

 

温泉開発部モブ「はい!現部長もカスミさんの実力を加味して来年度からはカスミさんが部長になる予定です!」*2

 

宮田「そういうのは2、3年生のやつが部長になる訳では無いんだな。」

 

温泉開発部モブ「私達は実力主義なので!」

 

宮田「へぇ…。」

 

???「そこぉ!手が止まっているぞ!」

 

温泉開発部モブ「あっ!すぐ戻ります〜!」タッタッタッタッ…

 

宮田「……」

 

宮田「(あのメガホンを握っているのが"鬼怒川カスミ"か。)」

 

宮田「(…どう考えても許可を取っていない工事だな。)」

 

宮田「(本来なら止めるべきなんだろうが…。)」

 

宮田「…」サッサッサッサッ…

 

 

 

 

チャリンチャリン…

 

 

 

ピッ……ガゴッ…!

 

 

 

 

 

宮田は近くにあった自販機に行き、缶コーヒーを買う。

 

 

 

 

 

 

カコッ…!

 

 

 

 

 

宮田「……」

 

 

 

 

 

宮田「(…ちょっと眺めておくか。)」

 

 

 

 

 

 

回想終了__________

 

 

 

 

 

 

宮田「(まぁ情熱を持って取り組める物があるのは良い事だな。)」

 

宮田「(…これ以上過激になる様だったら止めるか。)」*3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザザッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………』タッタッタッタッ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらに物凄い勢いで迫ってくる者の視界がふと映る。

 

 

 

 

 

 

 

 

ズザザッ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の影から視界の主と思しき白髪の少女が飛び出してきた。

 

 

 

 

 

 

 

???「……」スチャッ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガガガガガガッ…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

持っていた機関銃が電ノコの様な音を発しながら銃弾を撒き散らす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、"空崎ヒナ"だッ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かがそう叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

カラン…カランカラン…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ダダダダダダダッ……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その号令の様にも聞こえた声が発せられてすぐに温泉開発部の部員たちは持っていた工具を投げ捨て蜘蛛の子を散らすように逃げた。

 

 

 

 

 

 

ヒナ「…」ピッ…

 

 

ヒナと呼ばれた人物は携帯電話を取り出し誰かに連絡を取った。

 

 

ヒナ「…予定通り大多数はBブロックの方へ逃げました。」

 

ヒナ「はい…では引き続き…はい、失礼します。」

 

 

 

 

宮田「………」

 

ヒナ「…ハッ!?」

 

 

 

 

目があった。

 

 

 

 

ヒナ「…ずっといらっしゃったんですか!?」

 

宮田「まぁそうだな。」

 

ヒナ「す、すみません一般の方への配慮を考えずに発砲を…。」

 

宮田「別に気にしなくていい。」

 

ヒナ「散々、銃を撃っておいて何ですが…凄く冷静ですね。」

 

宮田「慣れている。」

 

ヒナ「…所で何故、逃げなかったんですか?」

 

ヒナ「温泉開発部がやった爆発の被害もあるでしょうに…。」

 

宮田「…まぁ本当に温泉が湧くのかが気になったからな。」

 

ヒナ「…へ?」

 

宮田「"凄い情熱で掘り進めているから…もしかして?"ってな。」

 

宮田「まぁ破壊行為には変わらないから全然止めてもらって良かった。」

 

ヒナ「は、はぁ…。」

 

宮田「…」

 

ヒナ「ど、どうしました?」

 

宮田「…目が少し血走っている。」

 

宮田「それに、化粧で隠しているようだが目の隈もあるな。」

 

ヒナ「…!」ビクッ…

 

宮田「風紀委員会とやらはそんなに激務なのか。」

 

ヒナ「け、けど…誰かがやらなければもっと治安が悪くなって…。」

 

宮田「…そういう気概の人もいるとはな。」

 

宮田「偉いな。」

 

ヒナ「あ、ありがとうございます…?」

 

宮田「…何か飲むか?」

 

ヒナ「え?」

 

宮田「流石に疲労感溢れる奴をそのまま放ってはおけない。」

 

宮田「せめてここらで一息ついておけ。」サッサッサッサッ…

 

 

 

 

宮田は先程利用した自販機へ歩き出す。

 

 

 

 

宮田「…何にする。」

 

ヒナ「じ、じゃあ…ブラックコーヒーで…。」

 

宮田「そうか…若いからまだ良いが、カフェインの過剰摂取には気をつけろよ。」チャリン…ピッ!ガゴッ…!

 

ヒナ「あ…はい…。」

 

宮田「…」サッサッサッ…スッ…

 

 

 

 

ヒナにブラックコーヒーを手渡す。

 

 

 

 

ヒナ「あ、ありがとうございます。」

 

宮田「……」ズズッ…

 

 

 

 

さっきまでの位置に戻り、自分のコーヒーを啜る。

 

 

 

 

 

 

ヒナ「………」サッサッサッ…カコッ…!

 

 

 

 

 

 

不思議とヒナも宮田の横に行き、貰ったブラックコーヒーを開ける。

 

 

 

ヒナ「…」ゴクッ…ゴクッ…

 

ヒナ「…ふぅ。」

 

宮田「少しは落ち着いたか。」

 

ヒナ「は、はい…。」

 

宮田「休める時に休め。」

 

宮田「いくらヘイローがあるとはいえな。」

 

ヒナ「…貴方はヘイローがありませんね。」

 

ヒナ「外の世界からいらっしゃったんですか?」

 

宮田「まぁそうだな。」

 

宮田「今日初めて、ゲヘナに来たが…まぁ凄い所だな。」

 

宮田「俺が風紀委員会に入ったならおそらく半日で辞めているな。」

 

宮田「見たところまだ1年生だろ、何故ここにしたんだ。」

 

ヒナ「見て見ぬふりは…出来なかったので。」

 

宮田「(…それもまた情熱の様な物か。)」

 

宮田「それでもだ、自分の体は大事にしておけ。」

 

宮田「もう少し肩の力を抜く努力をしろ。」

 

ヒナ「そう言われても…。」

 

宮田「………」

 

宮田「とりあえず最初は誰かに頼る練習が必要だな。」

 

ヒナ「…え?」

 

宮田「この後もパトロール的な事を続けるんだろ。」

 

宮田「俺も同行させてもらう。」

 

ヒナ「い、一般人は巻き込めません…!」

 

宮田「これでも腕っ節には自信があるんだが。」

 

ヒナ「そういう話じゃ…。」

 

宮田「まぁ騙されたと思って乗ってみろ。」

 

宮田「自分勝手なくらいが丁度いい時もある。」

 

ヒナ「…!」

 

宮田「この身勝手極まりない大人に全責任を押し付けてみたらどうだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナ「…………分かりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナ「このまま一人で行動させると大変な事になりそうなので、同行を許可します。」

 

宮田「そんなに固くならなくていい。」

 

ヒナ「…分かった…えっと…。」

 

宮田「宮田だ。」

 

ヒナ「…後で何か言われても全部押し付けちゃいますよ?」

 

宮田「大いに結構、わがままで何よりだ。」

 

ヒナ「私の保護者か何かですか…。」

 

宮田「俺からしたらまだまだお前らは子供だ。」

 

宮田「呼び方は空崎でいいか?」

 

ヒナ「えぇ。」

 

宮田「それじゃあ出発するぞ。」

 

ヒナ「よろしくね、宮田さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

 

宮田「はい、ちょっと署まで来てもらうよ。」ゴスッ…!

 

スケバンA「グヘェッ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

ヒナ「…署じゃなくて拘置所ならありますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「田舎のお袋さんが泣いてるぞ〜。」バゴッ…!

 

 

 

スケバンB「ごふぅ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナ「…お袋さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

宮田「ミヤ…タイムショック。」ドスッ…!

 

 

 

 

スケバンC「ギャッ……」

 

 

 

 

 

 

ヒナ「…楽しんでません?」

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

 

宮田「それでは、ボッシュートになります。」テレッテレッピュ~~♪

 

不良生徒「くっ!ヘイローが無い癖にめちゃめちゃ強えじゃねぇか…!」(縄で捕縛されてます。)

 

 

 

 

 

ヒナ「(この音は何処から流れてるんだろ…。)」

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

ゲヘナ学園前…………。

 

 

 

宮田「もうすぐ風紀委員の所だ。」

 

宮田「後の事はそいつらに任せる。」

 

宮田「…おい、ちゃんと付いて来てるよな。」チラッ

 

スケバン・不良生徒's「…ウス。」*4

 

 

 

 

 

ヒナ「………」

 

 

 

 

 

 

ゲヘナ生徒A「…なぁ何だあれ…。」ヒソヒソ

 

ゲヘナ生徒B「ヘイローの無い大人がめちゃめちゃな量の生徒を引き連れてるぞ…?」ヒソヒソ

 

ゲヘナ生徒C「…カルガモの親子みたい。」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

ヒナ「(…凄く…目立ってる。)」*5

 

 

 

 

…………………………………………………。

 

 

 

 

 

宮田「久々にっ…いい感じの運動が出来たな。」ノビー*6

 

ヒナ「まぁ色々思う所はあるけど、おかげで助かりました。」

 

宮田「…何か不愉快だったか。」

 

ヒナ「不愉快では無いんですが…ちょっと楽しんでませんでした?」

 

宮田「まぁそうだな。」

 

ヒナ「否定しないんですね。」

 

宮田「"遊びを仕事に"だろ。」

 

ヒナ「遊び感覚でやってた…!?」

 

宮田「真面目にやる時もある。」

 

宮田「そういうスイッチのオンオフが大事だ。」

 

ヒナ「オンオフですか…。」

 

宮田「まぁこれから意識すればいい。」

 

宮田「…そろそろこんな時間か。」スッ…

 

 

 

 

携帯端末で今の時刻を確認する宮田。

 

 

 

宮田「(そろそろ手続きも終わった頃だろう。)」

 

宮田「俺はそろそろお暇させてもらうか。」

 

ヒナ「今日はありがとうございました。」

 

宮田「暇だったらまた来させてもらう。」

 

ヒナ「…次は程々でお願いしますね。」

 

宮田「それはここの治安による。」

 

宮田「頑張れよ、空崎。」

 

ヒナ「…はい。」ニコッ…

 

宮田「…」

 

 

 

 

 

 

タッタッタッタッ…!

 

 

 

 

 

 

???「あ、あのっ!」

 

 

 

 

 

 

宮田の所に"角が特徴的な赤髪でボブカットの眼鏡の少女"が話しかけてきた。

 

 

 

 

 

 

宮田「…何か用か?」

 

???「な、何を意識したら、あんなにカッコいい立ち振る舞いが出来ますか!?」

 

宮田・ヒナ「「……?」」

 

???「あっ…!す、すみませんっ!私お二人が生徒を鎮圧する所をずっと見てて…。」

 

???「眉一つ動かさず、ハンマー1本で大立ち回りする様子が私が憧れてるものに凄く近くて…!」

 

宮田「…それで?」

 

???「どうやって、その"ハードボイルド"を身に着けたんですか…?」

 

宮田「…」スッ…

 

 

 

 

宮田は顔を上げ空を仰ぐ。

 

 

 

 

宮田「(…俺が、ハードボイルドか。)」

 

宮田「(絶対何か勘違いしてるなコイツ。)」

 

宮田「(何か変な事を吹き込んで、おかしな事になってもな。)」

 

宮田「(…ちょっとそういうのも見てみたい気はするが。)」

 

ヒナ「…」

 

ヒナ「(宮田さんはなんて答えるんだろう。)」

 

宮田「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「毎日、丁寧な食事を取り、質のいい睡眠を取る事だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…え?」

 

 

 

 

 

 

 

ヒナ「(…絶対嘘だコレ。)」

 

???「そ、そうなんですか…?」

 

宮田「『健全な精神は健全な肉体に宿る』」

 

宮田「これは昔からある言葉の1つだ。」

 

宮田「つまり健全な肉体を保つ様な生活を続けていけば、自ずと自分が望んでいる健全な精神を得る事が出来るという事だ。」*7

 

???「…なるほど!」

 

宮田「ハードボイルドになりたければ、まずは自分の体を整えろ。」(適当)

 

???「アドバイスありがとうございます!」

 

宮田「精進しろよ。」(適当)

 

ヒナ「…」

 

???「後、ついでにサインを貰ってもいいですか!?」

 

宮田「…サイン?」

 

???「この事を忘れない様に記録に残して置きたいんです!」

 

宮田「…そうか。」

 

???「これにお願いします…!」サッ…

 

 

 

 

 

少女はルーズリーフとサインペンを手渡した。

 

 

 

 

宮田「…そういえば名前は?」

 

アル「"陸八魔アル"です!」

 

宮田「…そうか、将来大物になるな。」キュッ…キュッキュッ……

 

アル「そ、そうですか…?///」

 

宮田「あぁ、俺には分かるぞ。」(適当)キュィッ…

 

宮田「これでいいか。」スッ…

 

 

 

 

 

 

ほぼ領収書に書く時みたいな字体でフルネームを書いて渡した。

 

 

 

 

 

 

アル「あっ、私の名前まで…!」

 

アル「ありがとうございます!私頑張ります!」

 

宮田「おう。」

 

アル「それじゃあ失礼します…!」タッタッタッタッ……

 

 

 

宮田「………」

 

ヒナ「…ファンが出来たね、宮田先生。」

 

宮田「よせ。」

 

ヒナ「あんな大嘘ついて良かったの?」

 

宮田「嘘も方便だ。」

 

宮田「…あの言葉通りに健全に成長してくれる事を祈るか。」

 

宮田「変にグレられたら困る。」

 

ヒナ「…そうかもね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「……はぁぁぁ…。」*8

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
所属先の組織と名前が書いてある運転免許みたいな物です。

*2
本小説オリジナル設定です。

*3
※今でも充分過激です。

*4
宮田の持つ1本の長い縄で全員が胴体を巻かれています。

*5
顔を右手で覆ってます。

*6
両手を腰に当て、上体を反らしています。

*7
大ホラです。

*8
クソデカため息





如何でしたでしょうか。

久々に筆を握ったので、書き方とかが昔と変わっているかも知れません。

あとシンプルに文章の質が落ちているかも…。

頑張ってこのシリーズも終わらせたい…。

未完のままにはさせません…多分。

次回投稿は未定であります。

それではまた。

"先生"の性別はどちらが良いかお聞きしたいです。

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