不朽の炎と青春を。   作:御厨パステル

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皆様、お待たせ致しました。


アンケートの意向に基づきまして、透き通るような青春を須田くんには送ってもらおうと思っております。 


ビナー君に神殺しの異界ジェノサイダーSDKの魔の手が…!

果たしてビナーくんは明日の朝日を拝む事が出来るか!?


それではどうぞ。



過去アビドス編
終了条件 同行者「梔子ユメ」の保護とビナーの撃破。


 

 

 

 

ザァァァァァ……!!!!

 

 

 

 

砂嵐が勢い良く吹き付ける。

 

 

 

裂傷に当たって痛いほどだ。

 

 

 

 

 

 

???「…こ、ここまで…なのか、な。」

 

 

 

 

 

 

 

 

"………………………。"

 

 

 

 

 

 

 

砂嵐を巻き起こしている犯人が無言で佇んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…砂漠化も…皆がいなくなった原因も…全て分かった……けど。」

 

 

 

 

???「誰にも、伝えられないか…な。」

 

 

 

 

"………………………………。"

 

 

 

 

 

 

何、で何もしてこないの……?

 

 

 

 

 

このまま衰弱して死ぬのを待ってるのかな…。

 

 

 

 

 

 

 

???「そんなの…………い、や…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

 

 

 

 

 

 

 

???「…?」

 

 

 

 

 

 

足音が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

"………?"

 

 

 

 

 

 

ブワァァァッッ………!!!

 

 

 

 

 

 

砂嵐が止んだ。

 

 

 

 

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…

 

 

 

 

 

???「…え?」

 

 

 

 

 

足音のする方向を見る。

 

 

 

 

 

 

「…………。」

 

 

 

 

 

誰かがこちらに歩いてくる…。

 

 

 

 

 

〜〜〜!!__ッッッ!!〜〜♪!!

 

 

 

 

近づいてくるにつれて、ヘッドホンから音漏れしている音楽も聞こえてくる。

 

 

 

 

 

"……!!"

 

 

 

 

 

 

ズボォォァッ!!

 

 

 

 

 

何かを察知した"ソレ"は、巨大な体をくねらせて、砂の中に潜った。

 

 

 

 

 

???「こ、ここに来ちゃだめっ!!」

 

???「危ないから逃げてっ!!」

 

 

 

 

「………。」

 

 

 

 

 

 

 

ザッザッザッザッ…

 

 

 

歩みを止めなかった。

 

 

 

 

 

…近づいてきた人の姿がはっきりとしてきた。

 

 

 

 

 

ヘッドホンを着けたヘイローの無い男の子。

 

 

胴の左側のホルスターにはリボルバー。

 

 

背中に2丁の古めかしい長銃を背負い。

 

 

右手には刀。

 

 

左手には何か土偶のような物。

 

 

体全体に巻きつけるようにしているベルトには大量の手榴弾が付けられている。

 

 

 

 

おおよそヘイローを持たない人間が持っていい量の武装ではない。

 

 

 

 

「………。」ジッ……。

 

 

 

 

"ソレ"が潜伏した場所を睨みつけた。

 

 

 

 

???「…っ!?」

 

 

 

 

 

今まで見たことの無いような黒目をしていた。

 

 

 

視線だけで人を殺せるようなくらいのプレッシャーを放っていた。

 

 

 

そこまでしないと戦い抜けなかった場所だったのか…。

 

 

 

 

少なくともあんな怪物を見たのに全く怯まずにこちらに向かってきている。

 

 

 

 

 

 

ザッ…。

 

 

 

 

 

???「…あっ。」

 

 

 

気づいたら目の前まで来ていた。

 

 

だがこちらに背を向け、辺りを見渡している。

 

 

「………。」

 

 

???「…あ、あの。」

 

 

「もう大丈夫だよ。」

 

 

???「…え?」

 

「あとは任せて。」

 

???「どうして、ここが…?」

 

 

「うーん、そうだな…。」

 

 

 

 

 

 

「…俺の救ってあげたかった人から、教えてもらった…かな?」

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

 

 

 

 

???「!?」

 

「………。」

 

 

 

 

地表が揺れ動く。

 

 

 

 

 

???「は、早く逃げないと…!」

 

「大丈夫。」

 

???「だ、大丈夫って言ったって…!」

 

「ちょっと待っててね。」

 

 

 

 

 

 

「あいつ消してくるから。」

 

 

 

 

 

 

 

???「…………へ?」

 

 

 

 

 

 

ザッザッザッザッ…

 

 

 

 

 

 

そう言うと彼は私から何十mか離れた場所に移動した。

 

 

 

 

 

「……。」スッ…

 

 

 

 

…目を閉じた。

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!

 

 

 

 

 

揺れが強くなってきた。

 

 

 

 

もうすぐ飛び出してくる合図だ…。

 

 

 

 

「…………。」バッ!!

 

 

 

 

 

彼は唐突に左手の土偶を高く掲げる。

 

 

 

 

 

カッ…!!!

 

 

 

 

 

土偶が青白い光を発しはじめた…。

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴ……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ドシャァァァッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の目の前に奴が飛び出た。

 

 

 

 

 

???「あ、危ないっ!」

 

 

 

 

 

 

 

ゴォォォォォォ!!!!!!

 

 

 

 

 

瞬間、彼と怪物の間に青白い巨大な火柱があがった。

 

 

 

 

 

 

"………!…!……!!!?"

 

 

 

 

 

 

火はすぐに怪物に燃え移り、怪物は何かが軋む音と共に絶叫をあげている。

 

 

 

 

「……。」スッ…。

 

 

 

彼が両手で刀を握り直した。

 

 

 

 

 

 

ボォゥ…!

 

 

 

 

 

 

刀にも青白い火が灯る。

 

 

 

 

 

スゥッ…………!

 

 

 

 

 

 

ダァンッ!!!!!

 

 

 

 

 

刀を振り抜いた衝撃波は発砲音と聞き間違えるほどの爆音だった。

 

 

刀から生まれた衝撃波は火柱の炎を纏い、怪物へと飛んでいく。

 

 

 

 

 

バジュッッッ…………!!!!

 

 

 

 

 

 

 

"………………。"

 

 

 

 

 

 

怪物は燃え盛りながら倒れた。

 

 

 

 

 

???「………。」

 

 

 

 

 

私は言葉を失った。

 

 

 

 

こんな異常な光景を見るのは初めてだった。

 

 

 

 

 

あの青い炎はまだ消えない。

 

 

 

 

 

 

「……。」クルッ…

 

 

 

 

 

ザッザッザッザッ…。

 

 

 

 

「大丈夫?立てそう?」スッ…

 

 

 

 

 

彼が手を差し伸べてきた。

 

 

 

 

 

???「え……う、うん…。」スッ…

 

 

 

 

ギュッ…。

 

 

 

 

「よいしょっ…と。」

 

「あー結構、傷が凄いね。」

 

「どっか病院に行かないと…」

 

???「………。」

 

「…どうしたの?大丈夫?」

 

???「えっ!?あ、うん…。」

 

???「何だか…目の前の光景が信じられなくて……。」

 

「ん?…あぁ、確かにそうかもね。」

 

 

 

 

彼の後ろで、まだ"ソレ"は燃えている。

 

 

 

 

「まぁ、ああいうのはいなくなった方がいいんだ。」

 

???「そ、そうなのかな…?」

 

「…そういえば、病院の位置とかって知ってる?」

 

???「…え?」

 

「ここに来るの初めてだからさ。」

 

「そういうの全く知らないんだよね。」

 

「何か『助けに来た!』とか言っておきながらダサいね…。」

 

???「そ、そんな事はないよ!」

 

???「近くの病院の位置は分かるから大丈夫!」

 

「そっか…肩とか貸そうか?」

 

???「あっ、一人で歩けるから大丈夫だよ?」

 

「そう…じゃ、心配だから病院まで着いてくよ。」

 

 

 

 

ザッザッ…。

 

 

 

 

「そういえば……。」

 

???「どうしたの?」

 

「君の名前って…。」

 

ユメ「私は、梔子ユメ。」

 

「そっか、よろしくね。」

 

 

 

 

「俺は…須田恭也。」

 

 

 

 

ユメ「須田…恭也くんだね。」

 

ユメ「…ヘイローが無いのにあんなに強いんだね…。」

 

「ヘイローって何?」

 

ユメ「…えっ、あぁ!私の頭に上にあるコレの事。」

 

ユメ「そういえば、恭也くんって何処から来たの?」

 

「……さぁ…自分でも分からないかな。」

 

ユメ「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

アーカイブ No.002 "焔薙"

 

とある古い歴史を持った家に伝わる家宝。

分類は古刀

 

刀の鍔部分にはマナ字架が透かし彫りにされている。

眞魚岩という隕石から取れた鉱物すなわち隕鉄を精錬した刀。

 

抜き身の状態で須田恭也の手に渡ったが、どうやら彼は何処かの時間軸で鞘も入手したようだ。

 

 





いかがでしたでしょうか。

何かシリアスな雰囲気が醸し出されているのは多分ここまでだと思います。

ここからは須田くんが1人の高校生としての生活を取り戻していくパートになります。

更新は遅くなるかもです…。

それではまた。
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