不朽の炎と青春を。   作:御厨パステル

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皆様、大変長らくお待たせ致しました。

このお話で宮田編は終了となります。

ほぼエタったみたいな雰囲気でしたが、これからぼちぼち投稿するかもしれません。

どうぞよろしくお願いします。



#3 宮田のトリニティ観光。

 

 

トリニティ総合学園 救護騎士団 部室……。

 

 

 

 

 

オートマタ医師(D.U)「…コホン、えーこれより救護騎士団新入部員の為の救急医学に関する講義を行います。」

 

オートマタ医師(D.U)「新入部員の皆さんの中には、既に個人的に学ばれている方もいるかも知れませんが。」

 

オートマタ医師(D.U)「今一度、復習も兼ねて聞いていただければと思います。」

 

オートマタ医師(D.U)「勿論、座学だけでなくマネキンを用いた実技も行います。」

 

オートマタ医師(D.U)「後半の実技の時間はこちらにいる宮田先生が務めます。」スッ…

 

 

 

 

 

 

 

オートマタ医師が宮田の方向に手のひらを上にして向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「……」ペコッ

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

数日前  アビドス総合病院 診察室……。

 

 

 

コンコンコン…

 

 

 

 

宮田「どうぞ。」

 

 

 

 

ガチャッ…

 

 

 

 

オートマタ医師「こんにちは、宮田先生…先週はどうもありがとうございました。」

 

宮田「いえ」

 

オートマタ医師「本日はですね…」

 

宮田「また"おつかい"ですか。」

 

オートマタ医師「いえ、"おつかい"では無いんですけど手紙が届いてまして。」スッ…

 

宮田「…手紙。」サッ…

 

 

 

 

手渡された手紙を受け取り、開封する。

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…トリニティ総合学園【救護騎士団】への救護教習。」

 

オートマタ医師「その様ですね。」

 

宮田「そういう部活動に入っているなら既にそういうのは履修済みでは?」

 

オートマタ医師「昔からのしきたりの様なものらしいです。」

 

オートマタ医師「立場は違えど同じ医療従事者ですから、そういう事を通じて結び付きを強くするんでしょうかね?」

 

宮田「なるほど。」

 

宮田「しかし何故、私なんですか。」

 

オートマタ医師「…宮田先生、SNSとかはご覧にならない感じですか?」

 

宮田「はい。」

 

オートマタ医師「宮田先生、結構有名人になってますよ。」スッスッ…

 

 

 

 

オートマタ医師はスマホを取り出し、スワイプしている。

 

 

 

 

オートマタ医師「これです。」サッ…

 

 

 

 

 

 

見せてきた画面には、自身が不良生徒やスケバンを鎮圧してる光景の写真が沢山流れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「……………」スッ…

 

 

 

 

 

 

 

思わず天を仰ぐ宮田。

 

 

 

 

 

 

 

 

オートマタ医師「派手にやってましたね、宮田先生。」

 

宮田「…すみません。」

 

オートマタ医師「いえいえ、謝ってもらう必要は無いですよ!」

 

オートマタ医師「むしろ宮田先生のおかげで各地の病院や医療関係車両の襲撃頻度が激減したんですから。」

 

オートマタ医師「こっちが感謝したいくらいです。」

 

宮田「…つまり今回もそういう要員で呼ばれたと。」

 

オートマタ医師「端的に言えばそうなんじゃないですかね。」

 

宮田「…分かりました。」

 

宮田「"是非参加させていただきます"と言っておいてください。」

 

オートマタ医師「えぇ、じゃあその様に返事をしておきますね。」

 

オートマタ医師「それでは。」

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッ…パタン。

 

 

 

 

 

 

 

宮田「……」カチッ…スッ…スッ…

 

 

 

 

 

 

 

自身のスマホの電源を入れ、SNSアプリを立ち上げてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…やりすぎたか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

当日 トリニティ総合学園 校門前………。

 

 

 

 

宮田「………」

 

 

 

 

 

ヒソヒソ…クスクスッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

何人かの生徒が懐疑や物珍しさを感じさせる視線をこちらに飛ばしながら会話をしている。

 

 

 

 

 

 

 

宮田「………」

 

 

 

 

 

 

 

コツコツコツコツ…

 

 

 

 

 

 

オートマタ医師(D.U)「すみません、お待たせしてしまいましたね。」

 

 

 

 

 

 

今回、俺が同行させてもらう医師が来たようだ。

 

 

 

 

 

宮田「いえ、予定より早く着いただけですから。」

 

宮田「それより手紙の通りに本当に手ぶらで来たんですけど、大丈夫なんですか。」

 

オートマタ医師(D.U)「えぇ、全然問題ないですよ。」

 

オートマタ医師(D.U)「私達が用意しなくとも、既にあちらに沢山の医療器具だったりがありますからね。」

 

宮田「(…確かに。)」

 

宮田「分かりました。」

 

オートマタ医師(D.U)「それでは行きましょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

コツコツコツコツ…コツコツコツコツ…

 

 

 

 

 

 

 

学園の校門をくぐる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒソヒソ…ヒソヒソ…

 

 

 

 

 

 

 

宮田「……」

 

オートマタ医師(D.U)「…慣れませんか?」

 

宮田「…?」

 

オートマタ医師(D.U)「かく言う私も、ここに講義をしに行くようになって最初の数回は慣れませんでしたね。」

 

オートマタ医師(D.U)「けど話してみると、皆さんお淑やかで礼儀正しい人ですよ。」

 

宮田「へぇ…そうなんですか。」

 

宮田「(礼儀正しい人が他人に向ける視線では無いが。)」

 

オートマタ医師(D.U)「少し、珍しい物を見るのが好きなんでしょうな。」

 

宮田「(少し…か。)」

 

宮田「私は平気ですよ、昔を思い出したくらいです。」

 

オートマタ医師(D.U)「え?」

 

宮田「いえ、何でもありません。」

 

宮田「救護騎士団の部室はどちらに。」

 

オートマタ医師「校舎に入ってすぐの所です。」

 

オートマタ医師「救護騎士団の皆さんと挨拶をした後、軽く段取りを説明しますね。」

 

宮田「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………。

 

数時間後…………。

 

 

トリニティ総合学園 校舎内……。

 

 

 

 

宮田「…」

 

 

 

 

 

 

特に何の問題もなく講習はあっさりと終わった。

普通の生徒はと違い、救護騎士団に所属する生徒は割と素直そうで肩透かしを食らったくらいだ。

 

そんな宮田は講習に来た講師としての大義名分を使い、適当に校舎内をふらつき風通しの良い外廊下にやってきた。

 

 

 

 

 

宮田「………」

 

 

 

 

 

 

手すりに手を置き、まるで何処かの王族が住む宮廷の様な敷地を見渡す。

 

 

 

 

 

 

宮田「(1学園が所有していい規模には見えないが…ここではそれが普通か。)」ススッ…

 

 

 

 

 

手すりを擦り、冷たい石英の感触を確かめる。

 

 

 

 

 

宮田「(ゲヘナとはまた違った建築方法で作られている。)」

 

宮田「(本来なら異なる時代の物が、何故かここに集まってしまった…と錯覚してしまうくらいには。)」

 

宮田「(ルーツとなったのはルネサンス様式の様にも見えるが…。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…はぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…!」チラッ…

 

 

 

 

 

 

どうやら宮田が色々と思慮を深めていた間に生徒が来ていたようだった。

 

 

 

 

 

 

 

???「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田と同じ様に手すりに手を掛け、どこか一点を見つめる訳でもなく只々景色を眺めている。

 

あちらも何か考え事をしているのかこちらに気づいてないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

宮田「(…先程の講習に居た気がする。)」

 

 

 

 

 

 

宮田「大きなため息だな。」

 

???「…へ!?」

 

???「あっ!聞こえてましたか…?」

 

宮田「まぁそれはそれは。」

 

???「す、すみません…。」

 

???「…さっきの講習に来ていた方ですよね?」

 

宮田「そうだな。」

 

???「大変、勉強になりました。」ペコッ…

 

 

 

 

 

生徒はこちらに向き直し、頭を下げる。

 

 

 

 

 

宮田「別に大した事は教えてないだろ。」

 

宮田「それより、さっきあった時よりも顔が暗い気がするが?」

 

???「まぁ…その色々と考え事を。」

 

宮田「ほう。」

 

???「しっかりと実技や座学などで心構えは出来ているつもりなんですが、もしそういう現場に直面した時に動けるか不安で…。」

 

宮田「そんなのはその時になってみないと分からない。」

 

宮田「大事なのは冷静でいる事だ。」

 

宮田「目の前で治療を求めている人を見て、素早く対処をする。」

 

宮田「余計な事は考えない。」

 

宮田「あとは繰り返していけば自信はつく。」

 

???「な、なるほど…!」

 

宮田「まぁキヴォトス人はその場で応急処置が必要な程の大怪我を負う奴の方が珍しいほどだが。」

 

???「あの…私、思った事があるんですけど…。」

 

宮田「何だ。」

 

???「その…」

 

???「例えば大きな戦闘があったとして、沢山の怪我人が出たとします。」

 

???「勿論、怪我をした方は手当を行います…ですが。」

 

???「その原因となった戦闘が無かったら、怪我人は発生しない筈ですよね?」

 

宮田「…そうだな。」

 

???「けどこの銃社会のキヴォトスでそれを未然に防ぐのは難しい事です…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「でも、戦闘で怪我人が出るなら最初から戦闘不能にすれば問題ないんじゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「なるほど、一理あるな。」*1

 

???「…!本当ですか!」

 

宮田「あぁ、とても独創的で前衛的で且つ効果的。」

 

宮田「鎮圧と救護を兼ね揃えたいい発想だ。」

 

???「そ、そんなに褒められるとは思いませんでした…///」

 

宮田「…そういえば名前を聞いても?」

 

ミネ「あ、"蒼森ミネ"といいます!」

 

宮田「そうか、蒼森。」

 

宮田「その信条を胸に頑張れよ。」

 

ミネ「はい!何だか元気が湧いてきました!」

 

ミネ「相談に乗ってくれてありがとうございました!」

 

ミネ「それでは失礼します!」

 

 

 

 

 

 

 

タッタッタッタッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「………そろそろ帰るか。」

 

 

 

 

 

 

宮田「(面白そうだったので肯定してみたが…まぁいいか。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、この男…。

 

 

 

 

 

 

 

人のこれからの人生設計が掛かっていそうな悩みに対する適切な解答をしてあげたいと言う善性よりも、自分の興味がある事を優先するタイプである。

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

トリニティ自治区 繁華街……。

 

 

 

宮田「…ここが自治区の中心か。」コツコツコツコツ…

 

宮田「(そういえば今日付き添ったD.Uの医師がスイーツが有名だと言っていたか。)」

 

宮田「(…どの店がどうとか言ってた気がするが、全然聞いてなかったな。)」*2

 

宮田「(まぁ何処も変わらないだろ。)」

 

宮田「…お。」

 

 

 

 

 

 

歩みを進める宮田の視界にスイーツ店らしき看板が目に入った。

 

 

 

 

宮田「(店外のブラックボードの絵も凝っているな。)」

 

宮田「(ここで適当な物を買って…お土産として持って帰るとするか。)」

 

 

 

 

 

 

 

ザッ………………

 

 

 

 

 

 

店に入ろうと踏み出した1歩目…の姿勢のまま、宮田が静止した。

 

 

 

 

 

宮田「…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「(…オートマタはスイーツを食べられるのか?)」

 

 

「(電気か、機械油か…いやそんな訳が…。)」

 

「(というか今更ながら動力は何なんだ。)」

 

「(だが、1日のどこかで栄養補給を取っているはずだ。)」

 

「(しまった、そもそも休憩時間は一人で過ごしていたからそういう場面に遭遇した事が無い。)」

 

「(いっそスマホで調べるか?)」

 

「確証のないまま渡して、『あっ…私、食べれないんです。』と言われ変な空気になるのも非常に面倒だ。」

 

 

 

 

 

宮田「………………」

 

 

 

 

 

 

???「ねぇ。」

 

 

 

 

 

 

ふと、声をかけられた。

 

 

 

 

 

宮田「……」チラッ…

 

???「そんな所で突っ立ってて何なの?」

 

???「入るなら入れば?」

 

???「用がないならどいてよ、おっさん。」

 

宮田「…」

 

 

 

 

 

 

黒いパーカーを纏っている猫耳の生えた少女がこちらを睨みつける。

 

 

 

 

 

 

 

宮田「随分と刺々しい口調だが、そんな奴でもスイーツを好むんだな。」

 

???「はぁ…何言ってんの?」

 

???「入るか帰るか、どっち。」

 

宮田「そんなに苛立つな、糖分が足りてないんじゃないか。」

 

???「………」ブチッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバッ……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

伸びのいい右ストレートが宮田の顔めがけて飛んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既の所で宮田は右手の甲を使い、拳を弾く。

 

 

 

 

 

 

 

 

???「っ…!」

 

宮田「別にお前に何かした訳でもないのに、そこまで激昂する意味は何だ。」

 

???「今さっきの自分の言葉を思い出せってのッ…!!」

 

 

 

 

 

ザッ……!!

 

 

 

 

 

 

地面の上を滑るような軌道のカーフキックが宮田の左足を直撃する。

 

 

 

 

 

 

バチッッ…!!!

 

 

 

 

 

 

まるで鉄の棒が直撃したかの様な痛々しい音が響く。

 

 

 

 

 

 

???「いっ…!?」

 

 

 

 

 

だが怯んだのは少女の方だった。

 

 

 

 

 

???「かった…!?」

 

???「な、何でこっちのスネが痛くなるのよ!?」

 

宮田「おっさんは足腰が固くなるからな。」

 

???「それはただの老化じゃん!?」

 

???「その"固さ"じゃないから!?」

 

???「あぁもう…!調子が狂うっ!」

 

 

 

 

 

 

 

???

「私はただ!ここの限定スイーツを食べに来たのっ!」

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…」

 

 

 

 

 

宮田

「なんだ、そんな事か。」

 

???「……え?」

 

宮田「悪い、邪魔をしたな。」

 

宮田「そんなに血気盛んになるくらいには欲してたんだな。」

 

???「アンタが喧嘩腰なせいだからね!?」

 

宮田「まぁまぁ、奢ってやるから落ち着け。」

 

???「そんなんで釣られると思うの?」

 

宮田「限定なんだろ?早くしないと無くなるぞ。」

 

???「いや立ち往生させてた本人が何をッ…!?」

 

 

 

 

カランカラン…

 

 

 

 

店員「いらっしゃいませ〜!」

 

 

 

 

 

宮田「2名で。」

 

 

 

 

???「はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

___________________________

 

 

 

 

 

 

 

店員に窓際の席に誘導され、限定スイーツを注文した二人であった。

 

 

 

 

 

 

 

宮田「盛り付けだけかと思ったが、ちゃんと美味いな。」

 

???「店内でよくそういう事言えるね?」

 

???「聞こえづらい声量でとはいえ…。」

 

???「ていうかヘイローが無いのに何でそんな強いのよ。」

 

宮田「大人だからじゃないか。」

 

???「そんな適当な…。」

 

???「変なのに絡まれてボコボコにされても知らないよ?」

 

宮田「腕っぷしには自身がある。」

 

???「…納得しそうになった自分が怖い。」

 

宮田「トリニティ自治区は治安が良いと聞いて来たが、意外とそんな事は無いんだな。」

 

???「私の顔見ながらしみじみと言うな!?」

 

宮田「素行が悪いのは気に入らんな。」

 

???「…別にしたくてしてる訳じゃない。」

 

宮田「……」

 

宮田「説教を垂れるつもりはない。」

 

宮田「性に合わないのもあるが、そんな資格も無いからな。」

 

宮田「俺だってどさくさに紛れて兄を蹴った事がある。」*3

 

???「…へ?」

 

宮田「失神して伸びていたから脇腹に一蹴り入れてやった。」

 

???「やっぱりヤバいやつねアンタ。」

 

宮田「気に食わない奴はいつまで経っても気に食わない。」

 

???「行動に移すのがおかしいのよ。」

 

宮田「…名前を聞いてなかったな。」

 

カズサ「…杏山カズサ、でアンタは?」

 

宮田「宮田司郎だ、見ての通り医者をやっている。」

 

カズサ「へぇ〜医者なんだ、キヴォトスにはこんな治安を悪化させそうなヤバい医者がいたのね。」ニヤニヤ

 

宮田「関節が外れたりしたら入れ直してやる。」

 

カズサ「どんな状況でそうなるのよ!?」

 

宮田「意外と肩や肘の関節は外れやすいように出来ている。」

 

カズサ「アンタが言うと信憑性がこれっぽっちも無いわ。」

 

宮田「ところで。」

 

 

 

 

 

 

宮田「"これ"は杏山の友人か?」スッ…*4

 

 

 

 

 

 

カズサ「……は?」チラッ

 

 

 

 

 

 

 

???「見つけました!杏山カズサ!」*5

 

 

 

 

 

 

 

カズサ「…って…宇沢ぁ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

???「い、良いんですか、私も御馳走になってしまって…?」

 

 

宮田「あぁ、店内に呼んでおいて何もしないのは失礼だからな。」

 

カズサ「…私の同意は?」

 

宮田「すまないが、何を言っているか分からない。」

 

カズサ「今さっきまで普通に会話してたじゃん!」

 

???「あ、ありがとうございます…いつかちゃんとお礼を…。」

 

宮田「そんなに固くなるな、催促はしない。」

 

宮田「子供は素直に感謝してればいいだけだ。」

 

???「そ、そうなのでしょうか。」

 

カズサ「あんた、意外とオドオドしてる所もあるのね。」

 

???「…あんまり杏山カズサには見られたくなかったです。」

 

宮田「どうしてだ。」

 

???「え…だって本当はこんな臆病だったなんて皆が知ったら…。」

 

宮田「それが何だって話だ。」

 

???「…え?」

 

宮田「杏山は初対面の俺に臆する事なく蹴りを入れてきたぞ。」

 

宮田「だがそれについて一切の後ろめたさを持ってない、誰かの評価や視線を気にしない強さがある。」

 

カズサ「めっちゃ馬鹿にされてる気分。」

 

 

 

 

 

 

宮田「他人が望むお前の中にちゃんとお前の意思はあるのか。」

 

 

 

 

 

???「!!!」

 

宮田「他人に嫌われない様にする前に、まずは自分を好きになったらいい。」

 

宮田「俺もキヴォトスに来てからはまともな業務なんてしてない。」

 

宮田「むしろ誰かを救うよりも制圧してる方が多い。」

 

カズサ「…もしかして前にタイムラインで見た白衣の奴ってアンタ?」

 

宮田「…………いや?」

 

カズサ「今更しらばっくれる!?」

 

???「ふふふ…」

 

???「あはははっ…!」

 

宮田「いい顔になったな。」

 

???「何だかスッキリしました…!」

 

レイサ「私、宇沢レイサって言います!」

 

レイサ「今日からお友達って事でいいですか!」

 

宮田「もちろん、俺は宮田だ。」

 

レイサ「えへへ…!」

 

宮田「友達になった記念の祝いに大粒のイチゴをやろう。」

 

カズサ「意外といいとこあるのね。」

 

宮田「杏山のパフェからな。」

 

カズサ「絶対あげないからね!?」

 

カズサ「自分のパフェから宇沢にあげてよ!」

 

宮田「頑固なやつだな、ほれ。」

 

レイサ「ありがとうございます!」

 

カズサ「油断も隙もないわねほんと…。」

 

 

 

 

 

 

 

__________________________

 

 

 

 

 

 

カランカラン…

 

 

 

 

 

 

店員「ご来店ありがとうございました〜!」

 

宮田「どうも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

パタン…

 

 

 

 

 

 

 

レイサ「とっても楽しかったです!」

 

宮田「良かったな。」

 

カズサ「…本当に払ってくれるんだ。」

 

宮田「これも経費として落とせるだろ。」

 

カズサ「普通にスイーツ食べただけだし無茶でしょ。」

 

宮田「意地でも落とす。」

 

カズサ「えぇ……。」

 

レイサ「あの…。」

 

宮田「なんだ。」

 

レイサ「良ければ、モモトーク交換しませんか?」

 

宮田「モモトーク…?」

 

カズサ「え、もしかして知らない感じ?」

 

宮田「最低限、電話が出来たらいい。」

 

カズサ「そんなのスマホの意味ないじゃん…。」

 

カズサ「ほら、入れてあげるから貸して。」

 

宮田「分かった。」スッ…

 

カズサ「………はい、これで友達登録は完了。」

 

レイサ「やった!」

 

宮田「杏山とは登録しなくていいのか。」

 

カズサ「何でアンタと登録するのよ。」

 

レイサ「折角ならしましょうよ!」

 

カズサ「えぇ…?」

 

宮田「つれないな…折角楽しい雰囲気なのにな。」

 

宮田「寂しいな、宇沢。」チラチラ

 

レイサ「えぇ…寂しいですね…。」チラチラ

 

カズサ「あ〜!もう分かったから貸して!」

 

カズサ「…はい、これで私とも登録できた。」

 

カズサ「変なもの送ったりしないでよ!?」

 

宮田「おう、神に誓ってしない。」

 

カズサ「軽いわね…。」

 

レイサ「次トリニティに来る事があったら私が案内しますね!」

 

宮田「楽しみにしておく。」

 

レイサ「はい!」

 

レイサ「では私はこれで!」

 

カズサ「私もそろそろ帰る。」

 

宮田「おう、風邪ひくなよ。」

 

カズサ「お母さんか!」

 

カズサ「はぁ…じゃあね、宮田さん。」

 

宮田「またな。」

 

 

 

 

 

 

宮田「……………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮田「…お見上げ買ってないな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
???

*2
???

*3
この小説オリジナルの設定です。

*4
パフェ用の長いスプーンで窓の外を指す。

*5
窓に張り付いて叫ぶ。





如何でしたでしょうか。

あまりにも期間が空きすぎて文章の最初と最後で書き方が変わっているかも知れませんが、ご了承下さいませ。

次のお話からは原作スタート辺りに入っていく予定です。
更新はいつになるでしょうかね(他人事)

オリンピックくらいの間隔で更新しそうで自分が怖いです。


それではまた。

"先生"の性別はどちらが良いかお聞きしたいです。

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昔夢を見た。黒い翼を持った何かが、全てを破壊しているのを。それを見た時、恐怖より憧れの感情を抱いた。だから、全てを焼き尽くしたとしても、敵に回したとしても、僕は彼女だけは守りたい。▼注:作者は原作ニワカです。基本的にストーリーは読まないので違うところがあるかもしれませんが読者のミレニアムノートで許してください


総合評価:76/評価:-.--/連載:31話/更新日時:2026年03月24日(火) 02:33 小説情報


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