皆様、お待たせ致しました。
やっぱり1つの話を3000~4000文字あたりで書ききるのが一番良い気がしてきました。
前は3部構成にこだわり過ぎていた気もしますからね…。
それではどうぞ。
前回のあらすじ。
紆余曲折ありながらもアビドス高校の生徒として編入する事となった恭也。
学校の構造や授業内容を説明していく中で、ホシノ達は恭也との間に恐ろしいほどのジェネレーションギャップが存在する事を痛感した。
その夜、ホシノは恭也と話して誰よりも強く、誰よりも永く戦ってきた人だと言う事を確信する。
わだかまりも解け、恭也の第二の人生が始まろうとしていた。
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アビドス高等学校 教室………。
恭也「お、おはようございます…!」
ユメ「あっ、おはよ〜恭也くん。」
ホシノ「シャワールームの位置は分かりましたか?」
恭也「はい、久々にさっぱりしました。」
ユメ「…そうだ!もう届いたよ〜…!」ガサガサ…。
ユメが手持ちカバンの中を探る。
ユメ「これ…っ!」バッ…。
ユメが生徒手帳を取り出す。
ユメ「はい、恭也くんのだよ!」
恭也「へぇ〜俺の思ってた手帳とは全然違いますね…。」
ホシノ「確かに恭也さんの生徒手帳は学籍番号だったり細かく記載されてましたね。」
恭也「…これは裏にアビドスの校章が入ってるだけですけど、大丈夫なんですか?」
ユメ「あ、その校章の下の部分にバーコードがあるからそこに情報が入ってる感じだよ?」
恭也「バーコード…この黒い棒みたいなので読み取るんですね…!」
ホシノ「顔写真とかは後で貼りましょう。」
恭也「…そういえば、俺の下の名前がカタカナになってますね。」
ユメ「あ〜…多分あっちが勘違いしちゃったんだよ〜。」
ユメ「下の名前も漢字の人って少ないから…。」
ホシノ「どうします?変更してもらいますか?」
恭也「いえ、このままで大丈夫です。」
恭也「何か、新しい自分って感じで…。」
恭也「…ってなると宮田先生の下の名前もカタカナになるのかな…。」
ホシノ「あー多分そうなんじゃないんですかね。」
恭也「司郎…シロウ…何かペットの名前みたいになるな…。」
宮田「誰がペットだ。」
恭也「うわぁっっ…!!?」ビクゥッ…!
ホシノ「!?」ビクッ…!
ユメ「!?」ビクッ…!
いつの間にか教室のドアに宮田がもたれ掛かっていた。
恭也「い、いつから居たんですか…?」
宮田「今来たぞ。」
宮田「その様子だと、無事に編入出来た様だな。」
恭也「す、すみませんでした…!」
宮田「別にいい、俺もこっちに来てすぐに一瞬頭に過った事だからな。」
宮田「正式に編入したのなら、制服が必要になるんじゃないか?」
恭也「あっ、確かに…。」
ユメ「備品の制服は沢山あるけど…ズボンってあったっけ?」
ホシノ「…多分無いです。」
恭也「それじゃ、制服の生地みたいなのってありますか?」
ユメ「…生地…?」
ホシノ「…穴が開いたり破れたりした時に応急処置で縫い合わせる用のやつはあったと思います。」
恭也「じゃあ、それとミシンを持ってきてもらっても良いですか?」
………………………………………………。
恭也「………。」
ユメ「仕立て屋さんみたいだね…。」
ホシノ「…手先が器用なんですね。」
恭也「家庭科は得意でしたから…!」*1
宮田「見た目からは想像つかないな。」
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ワイシャツと水色のネクタイに仕立てたズボンを着た恭也が入ってきた。
恭也「どうですかね…。」
ユメ「わ〜!すごい似合ってるよ〜!」
ホシノ「やっぱりあの武器庫みたいな装備を付けないだけで印象変わりますね。」
恭也「そんなに変かな?」
ホシノ「変ですよ…。」
宮田「…制服が出来たのなら行くか。」
恭也「…?行くって何処にですか?」
宮田「スマホ買いに行くぞ。」
宮田「無いとここで生きていくには不便だからな。」
恭也「えっ!…そんなお金、俺持ってないですよ…。」
宮田「…入学祝いだ。」
恭也「ほ、本当ですか!?」
ユメ「やっぱりお医者さんってお金持ちなんだね…。」
ホシノ「…私達はミレニアム自治区の方のスマホショップで購入しました。」
ホシノ「どうします?電車で行きますか?」
宮田「お前らが良ければ、俺の車で行くつもりだったが。」
ユメ「えっ!宮田先生って車持ってるの!?」
宮田「駐車スペースが分からなったから校門の横辺りに停めてきたがな。」
宮田「あと須田、車内が狭くなるからある程度武器は置いてけ。」
恭也「…はい。」
…………………………………………。
校舎から校門に出ると、アスペングリーンのいかにも高級そうな車が停まっていた。
ホシノ「これが宮田さんの車ですか…?」
ユメ「アンティークカーってやつかな?」
ユメ「あんまり見ない形だ〜。」
ユメ「…ハンドルの位置が逆だ!」
宮田「この車はそういうやつなんだ。」
ユメ「へぇ〜…すっごい高そう…!」
恭也「…………………。」
宮田「どうした、須田。」
恭也「えっ!あ…いや、あっちでも見た事あったなって…。」
恭也「あんまり覚えてないですけど、山道の路肩に停めてあった気がします。」
宮田「…そうだな、まさか俺だけではなく俺の車もこっちに来ているとは思わなかったな。」
恭也「………。」
恭也「(やっぱりこれ宮田先生の車だったんだ…。)」
恭也「(やばい、燃やしたなんて言えない……。)」
恭也「(…まぁ今こうして綺麗な状態でいるなら大丈夫かな……。)」
恭也「…!」
ユメ「わぁっ、凄い音…!」
ホシノ「…こういう物に希少価値が生まれる理由が少し分かった気がします。」
宮田「小鳥遊は旧車の良さを感じれるんだな。」
宮田「後でとっておきの車雑誌をいくつか貸してやろう。」
ホシノ「…あ、ありがとうございます。」
宮田「須田、お前は助手席だ。」
宮田「早く乗れ。」
恭也「は、はい。」
宮田「小鳥遊、スマホショップまでの道案内を頼む。」
ホシノ「分かりました。」
宮田「よし、出るぞ。」
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宮田のジャガー 車内…。
ホシノ「…その刀は持ってきたんですね。」
恭也「これはちょっと手放せないかな…。」*2
ホシノ「自衛手段としては厳しいと思いますけど…。」
ユメ「けどこの刀で"アレ"を倒してたんだよ〜?」
ホシノ「…刀でどうにかなる物なんですか?」
ユメ「どうにかなってたんだよね〜。」
宮田「…マナ字架が掘られているな。」
宮田「…神代家の物か。」
恭也「これには、宇理炎とはまた違った何かを感じるんです。」
宮田「…何か、か。」
恭也「…そういえば宮田先生の私服ってそんな感じなんですね。」
宮田「急に何だ。」*3
恭也「いや、何か白衣以外を着てるイメージがなくて…。」
宮田「それは白衣を着ている時にしか会ってないからじゃ無いのか。」
恭也「そう…なんですかね?」
恭也「というか、ミレニアム?に近づいてくるにつれてどんどん建物が高くなっていってる気がします…。」
宮田「上ばかり見ていると首を痛めるぞ。」
ユメ「恭也くんの居た所にはビルとかは無かったの?」
恭也「有りはしたんですが…こんなに高くはないですね…。」
恭也「真四角みたいな形が多かった気がします。」
ホシノ「…それは果たしてビルなんですかね。」
宮田「今では慣れたが、この土地の建築技術には驚かされたな。」
宮田「この建物の密集具合といい、オーバーテクノロジーのように思えるほどだ。」
ホシノ「(この二人の出身は主要都市から離れた所なんですかね…。)」
ホシノ「あ、もう少しで左側に看板が出てくると思います。」
宮田「分かった。」
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ミレニアム自治区 スマホショップ前…。
須田「…意外とあっさり買えるんですね。」
宮田「適当に選んだが、問題なかったか?」
須田「はい、こういうのは全く分からなかったんでおまかせしちゃいました…。」
ホシノ「後で基本操作は教えますよ。」
ユメ「そうだね〜。」
「「「「…!」」」」
突如、何処かの店の警報が鳴り出す。
袋いっぱいに何かを詰めた不良生徒が飛び出してきた。
不良生徒A「おい、急げって!」
不良生徒B「あ、丁度いい所に車がある…!」
恭也「な、何…?」
ホシノ「ここではよくある事ですよ、慣れてください。」
恭也「そ、そんな無茶な…。」
不良生徒A「……よし、走るぞ…!」タッタッタッタッ…!
不良生徒B「……はっ…!はっ…!」タッタッタッタッ…!
ユメ「な、何かこっち来てない?」
ホシノ「宮田先生の車で逃げる気じゃ…。」
宮田「……。」
不良生徒A「うわっ!何だお前!」スチャッ…!
不良生徒B「邪魔するなら、痛い目見るよ!」チャキッ…!
宮田「やってみろ。」スッ…
宮田はどこからともなくネイルハンマーを取り出し、サイドスローで不良生徒目掛けてぶん投げた。
不良生徒B「がっ……!?」ドサッ…!
ネイルハンマーが顔面に直撃した。
不良生徒A「えっ……!」
気を取られた内にすかさず駆け寄り、横蹴りで不良生徒の持っていた武器を上方向に弾く。
不良生徒A「わわっ…!?」ドタッ…!
蹴りの勢いを殺せず、思わず腰をついてしまう。
宮田「…。」バッ……!
不良生徒A「…っ!」
隠し持っていた、もう一本のネイルハンマーを顔に向けた。
不良生徒A「ネイルハンマーを使う、ヘイローを持ってない奴…。」
不良生徒A「も、もしかしてお前が宮田か!?」
宮田「そうだ。」
不良生徒A「よりにもよってお前がいるなんて…!」
宮田「これに懲りたら、そういう事は辞めるんだな。」
ヴァルキューレ生徒A「動くな、ヴァルキューレだ!」
宮田「…。」
ヴァルキューレ生徒A「あっ、宮田さんでしたか!」
ヴァルキューレ生徒A「ここに伸びている奴とそいつが警報を鳴らした犯人ですね!」
宮田「後は頼むぞ。」サッ…。
ヴァルキューレ生徒A「了解しました!いつもご苦労様です!」
恭也「つっよ…。」
ユメ「…恭也くんも凄いけど、宮田先生も強いんだ…。」
ホシノ「随分戦い慣れしてましたね…。」
宮田「ああいうのによく絡まれるからな。」
宮田「どうやら医療器具が高値で売り捌けると気付いたらしく、病院やら救急車やらを狙ってくる様になってだな。」
宮田「襲って来たやつを"これ"で手当り次第に蹴散らしていたらそういう奴らの中で認知される様になって…と言う訳だ。」*4
宮田「ヴァルキューレとも顔見知りになるくらいには突き出してるな。」
ホシノ「だからあんなにフレンドリーだったんですね。」
宮田「…なぜかは知らないが名前まで割られていて面倒な限りだ。」
宮田「だが、俺がどこの病院の所属かは分かってないようでちょっとした抑止力にもなってるらしい。」
宮田「いいんだか、悪いんだか…な。」
宮田「…はぁ、帰るぞ。」
恭也「……宮田先生も大変なんですね…。」
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アーカイブ No.006 "宮田のジャガー"
イギリス製の外車。
断定ではないが、形からしておそらく2003年にデビューした"ジャガーXJ"だと思われる。
当時の新車の価格は推定600万〜1,250万円。
絶対に燃やすな。
如何でしたでしょうか。
宮田先生も、性能もりもりでキヴォトス入りさせています…許して?()
物語の最終局面でもハチャメチャに暴れてほしくて、つい強くしちゃいました…。
あと、オリジナルストーリーを考えるのってすっごく難しいですね…。
…そういう事もこれから頑張っていきたいと思います。
それではまた。