皆様、お待たせ致しました。
さっくりとアビドスにおける年表を私なりに調べてきましたが、えげつない位濃密ですね…。
これは探り探りやって書いていかないとこの小説の物語の風呂敷を畳むのが難しくなっていくなと思いました…。
まだまだ精進あるのみです。
それではどうぞ。
前回のあらすじ。
連邦生徒会からの認証も降り、正式にアビドス高等学校の所属となった恭也。
入学祝いで宮田にスマホを買ってもらったりと、好調なスタートを切ったかに思えた。
だが、アビドスには様々な問題が蔓延っていたのだった…。
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アビドス高等学校 アビドス廃校対策委員会 部室…。
ユメ「え〜皆さん、おはようございま〜す!」
ホシノ「…おはようございます。」
恭也「お、おはようございます。」
ユメ「昨日は無事、恭也くんがアビドスへの編入を認められたので、今日から恭也くんもこの"アビドス廃校対策委員会"の一員として頑張ってもらいたいと思います!」
恭也「…え、廃校?」
ホシノ「恭也さんも、薄々は察してましたよね。」
恭也「ま、まぁ何か人が居ないな…とは思ってましたけど。」
ホシノ「それには色々な理由があったんです。」
ホシノ「…あの時、恭也さんが倒した"アイツ"が主な原因だったんですけどね。」
ユメ「元々、アビドス高校はキヴォトス最大の学校だったの。」
ユメ「自治区にも住民が沢山いて、【砂祭り】って呼ばれる祭典を開いたりして凄く活気に溢れてたの。」
ユメ「けど、アビドス砂漠に原因不明の砂嵐が発生し始めたの。」
ユメ「それで砂漠の砂が巻き上げられて、自治区の方にも被害が出るようになって…住民の皆が離れていっちゃったんだ。」
ホシノ「多分これ以上、砂嵐の被害はないと思いますが…実際自治区の3分の2くらいが砂で覆われている事には変わりないです。」
ユメ「前の生徒会長達は、いろんな手段を使って自治区の衰退を止めようとしてたの。」
ユメ「土地を担保にしてお金を借りたり、アビドス砂漠を横断する大きな鉄道を作ろうとしたりね…。」
ユメ「…本当はここも分校の一個の校舎なの。」
ユメ「本館はもう砂に埋もれちゃって、仕方なく今はここをアビドス高校の本館としているだけなの。」
ユメ「結局、アビドスには多額の借金を抱えて無法地帯1歩手前まで追い込まれたの。」
ユメ「けど、ちょっと前にホシノちゃんが来てくれて治安はだいぶ改善したんだけど…。」
ユメ「まだ借金の問題が残ってて、それをどうにかする為に"廃校対策委員会"を発足したの!」
恭也「…ちなみに、借金っていくら位なんですか。」
ホシノ「………6億ほどです。」*1
恭也「…6、億…ですか……。」
ホシノ「今は利息分を払うだけで精一杯で、元の借金はどんどん増えていくばかりです…。」
ユメ「…ごめんね、恭也くん…こんな事に巻き込むつもりじゃ無かったんだけど…。」
恭也「こんな事って何ですか!」
「「…!」」
恭也「一大事じゃないですか、自分たちの学校が無くなるかもって…!」
恭也「…手伝いますよ!6億がなんですか!」
恭也「俺のいた所なんて、いろんな国が何億もの負債を発行しまくってたんです!」
恭也「それに比べたら全然まだ挽回できますよ!」
恭也「…あの時に掛けられた言葉は、あの場面だけの事じゃ無かったのかも知れない…。」
恭也「助けます、絶対!」
ホシノ「…!」
ユメ「…!」
ホシノ「…暑苦しいですよ、恭也さん。」
恭也「あっ、ごめん…つい高ぶっちゃって…。」
ホシノ「…けど、こんなに前向きな言葉を掛けてくれる人は初めてです。」
ユメ「恭也くんは外の世界の人なのに、真剣にアビドスの事を思ってくれるなんて…。」
ユメ「…ありがとう、恭也くん!何だかやる気が出てきたよ〜!」
恭也「い、いえ!励みになったら、何よりです…。」
ホシノ「何ですか急に固くなって?」
恭也「何か…思った事をそのまま吐き出したから、まだ感情の整理がついてなくて…。」
ホシノ「…ふふっ。」
ホシノ「これから頑張りましょう、恭也さん…いや。」
ホシノ「恭也先輩。」
恭也「…うん!よろしく!」
ユメ「それじゃあまずはこれやってみよう〜!」バサッ…!
ユメ先輩が長机に大きな紙を広げた。
恭也「…これは?」
ホシノ「もしかして…宝の地図ですか?」
ユメ「そう!実はもう一枚あったの!」
恭也「宝の地図なんて、現実にあるんですね…。」
ホシノ「この地図は妙に古ぼけてますね。」
ユメ「多分、すごく昔に書かれた物なんだろうね!」
ユメ「今回は絶対何か見つかるよ!」
ユメ「そんな気が凄くする…!」
ホシノ「…はぁ、しょうが無いですね。」
恭也「こういうのは新鮮で何かワクワクしますね!」
ホシノ「…恭也先輩もそっち側ですか…。」
ユメ「じゃあ各自汚れてもいい恰好に着替えよう!」
恭也「おー!」
ホシノ「お、おー?」
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アビドス高等学校 校門前……。
ユメ「よし、みんな集まったね!」E.体操服*2
ホシノ「恭也先輩は、その服で大丈夫なんですか?」E.体操服
恭也「流石に制服は汚せないよ。」E.いつもの服
ユメ「…あれ?その刀持ってきたの?」
恭也「はい、ちょっとやってみたい事があって…。」
ユメ「へぇ〜ま、取り敢えずシャベル渡しとくね?」
ユメ「じゃあ、出発!」
……………………………………………。
アビドス砂漠………。
ユメ「…うーん、多分…ちょうど真下辺りかな?」
恭也「あ、じゃあちょっと下がってもらっていいですか?」
恭也「俺の後方5.6mくらいまで…。」
ホシノ「一体、何をするつもりなんですかね。」
ユメ「やっぱりあの刀かな…?」
恭也「………。」カツッ……。
恭也は左腰につけた鞘から刀を取り出す。*3
恭也「………。」ザザッ………。
右足を1歩引き、刀を野球バットの様に構えた。
刀身に青い炎が宿る。
ホシノ「…!?」
ホシノ「な…刀身が燃えてる……!」
ユメ「私もよく分からないけど、"アレ"を倒した時もあんな感じで急に燃えだしたの…。」
ホシノ「…。」
ホシノ「(炎は温度が高くなると色が変わりますが…あの炎はそんな物じゃない…。)」
ホシノ「(もっと何か…超自然的な…現象。)」
恭也「……。」ググググッ…。
刀身を下に向け、ゴルフクラブの様に地面スレスレで振り抜いた。
ホシノ「…っ!」バッ……。
ユメ「わっ……!」バッ……。
思わず顔を背けてしまうほどの衝撃波が恭也を中心に発生した。
巻き上げられた砂がパラパラと落ちてくる。
ホシノ「は……っ!?」
ユメ「えっ…!?」
砂煙が収まり、再び恭也の居る方向を向いた二人の前には。
恭也「…ちょっと力加減を覚えたら、自治区の砂の撤去にも使えるかも…。」
砂の大地が、まるでモーセの海割りの様に引き裂かれていた。
ホシノ「ユメ先輩、頬を抓ってもらっても良いですか。」
ユメ「今私も同じことを言おうとしたよ…ホシノちゃん。」
恭也「…お、あの木箱みたいなのがお宝かな!」
ユメ「なんか見つけたみたいだね…。」
ホシノ「そうですね…行ってみましょうか…。」
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ホシノ「…掘り出したと言うより、削り取ったと言った方が正しいですねこれ。」
ユメ「ほんと凄い景色だね…クレバス?って言うんだっけ。」
ホシノ「クレバスにしては、横幅が広すぎますよ…。」
ユメ「…あ、何かすごい身のこなしで砂に埋もれた木箱を取りに行ってるね。」
ホシノ「一切足をとられることも無く…本当は私達に見えてないだけでヘイローあるんじゃ無いんですか?」
ユメ「あるかもね…。」
恭也「ふぅ……あれ、どうかしました?」
ユメ「…あ、いや!何でも無い…って言ったら嘘になるけど…。」
ホシノ「まぁ、色々言いたい事はありますが…まずは開けてみましょうか。」
ユメ「そ、そうだね!」
ユメ「そりゃっ!」パカッ……。
ユメ「……ん?」
ホシノ「…?どうかしまし………た。」
恭也「……将棋の駒?」
箱の中には金色に輝く王将の駒があった。*4
ユメ「…将棋?」
恭也「将棋っていうテーブルゲームがあるんです。」
恭也「チェスとかに近いやつなんですけど、それに使う駒の1つに王将ってのがあって。」
恭也「…と言うかこれ、純金じゃないんですか?」スッ…。*5
ホシノ「…こんな物が純金で作られている訳……。」
恭也「ちょっと持ってみてくださいよ。」サッ…。
ホシノ「…重たい。」
ユメ「…じゃあ本当に純金…?」
「「「………。」」」
ホシノ「…今って結構、金の値段高かったですよ。」
ユメ「本当!?」
恭也「じゃあこれは、ありがたく使わせて貰いましょうか…。」
ホシノ「まさか本当に中身が入ってるなんて思わなかったです。」
ユメ「一体どこでこれを入手したんだろ…?」
ユメ「私、将棋なんて知らなかったし…。」
「「「………うーん?」」」
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アーカイブ No.007 "ピュア・ゴールド・王将"
SIREN2のアーカイブに記載されている文章を掻い摘んで説明してもとても長い文章になりそうなのでとても短く割愛すると…。
本編内でセリカが騙されて購入したアレと似たような代物。
詐欺には気をつけよう。
如何でしたでしょうか。
今回はSIREN2の品物をキヴォトス入りさせました…。
本編では阿部倉司が喜代田にプレゼントしていましたけど、喜代田が過去視で夜見島を彷徨いてるときに絶対落としてますよねアレ。(異論は認めます…。)
という考察の元、恭也くんの手元に導かせました。
キヴォトスって金とかの貴金属の価値めちゃめちゃ高そう。(偏見)
それではまた。