皆様、お待たせ致しました。
刻一刻と、カイザーへの魔の手が迫って来ています…。
魔というか、神代の血が流れているから…半神半人…?
まぁよく分かんないですね…。
それではどうぞ。
前回のあらすじ。
黒服からの情報提供もあり、取り敢えずカイザーを潰す事にした恭也。
そして、アビドスの戦力増強の為にかつて凍結された計画【列車砲シェマタ】の再開発を画策しだず。
だが、【列車砲シェマタ】の所有権を買い戻す為のお金が必要になる為に黒服の協力のもと、作りかけのカイザーPMC基地への襲撃を始める…。
________________________
アビドス砂漠………。
夜も更け、冷たい風がなびいている。
瞬間、地表にノイズが走る。
地面が黒い渦を巻いていき、その渦から人が現れた。
黒服「さぁ…到着しましたよ。」
恭也「……うぉっ、本当にアビドス砂漠についた…。」
宮田「転送装置が作れるほどの技術力…キヴォトスは恐ろしい所だな。」
黒服「クックックッ…まぁ今の所運用出来る程まで発展させているのは我々だけだと思いますが。」
黒服「さて、私が手助けできるのはここまでです。」
黒服「一応、遭難しない様にコンパスや双眼鏡などはお渡ししますが。」
黒服「後は貴方方の力でどうにかしてくださいね?」
恭也「心配しなくても大丈夫ですよ。」
宮田「お前はどうするんだ。」
黒服「私はどこか遠い所から貴方達が戦っている所を見てましょうかね。」
宮田「趣味が悪いな。」
黒服「今に始まった事でも無いでしょう…クックックッ…。」
黒服「それでは、ご健闘をお祈りしておきますね。」
…………………………………………。
恭也「…お、あれじゃないですか?」*1
須田と宮田の視線の先にビカビカと照らさられている大きな施設が見えた。
宮田「見るからに軍事基地といった感じだな。」*2
恭也「人…と言うかロボットと普通の人間の2種類がいますね。」
宮田「俺には迷彩柄とそれ以外の奴という違いしか分からないが…。」
恭也「なんか分かりません?こう、なんというか…魂の形というか…。」*3
恭也「まぁ多分、美耶子がくれた力なんでしょうけどね。」
宮田「……。」
恭也「迷彩の方に人間が入っていますね。」
宮田「恐らくは精鋭部隊だろう、現場指揮を取っているのも奴らの様だ。」
恭也「あの武器、高く売れそうですね。」
宮田「良心が痛む…というのは期待しない方が良さそうだな。」
恭也「何割かはアビドスの返済額なんです、過払い金を徴収しに来ただけですよ。」
恭也「それに…散々俺はあの世界で化物を殺しまわってたんです。」
恭也「良心とかそういうのは、今更って話ですよ。」
宮田「……そうか。」
恭也「…それで、どう詰めますか。」
宮田「それよりもだ。」
恭也「…なんかありましたっけ?」
宮田「お前、顔を隠さずに行くつもりだったのか?」
恭也「目撃者は残さないつもりだったんで良いかなって。」
宮田「良い訳ないだろ。」
恭也「えぇ…じゃあ近くにヘルメット団っていう人らの潜伏先があった気がしましたんで、そこからヘルメットを拝借しますか。」
宮田「あぁ。」
________________________
ヘルメット団 基地…………。
恭也「…うーん、やっぱりサイズが小さい奴しか無いですね…。」ガサガサ…。
恭也は沢山のヘルメットが入った木箱を漁っている。
宮田「誰もいないんだな。」
恭也「そうですね…皆、家に帰って寝てるんじゃないんですか?」
宮田「不良なのか、良い子なのか分からないな。」
恭也「まぁ、なりたくて不良になってる訳では無いと思いますし…。」
恭也「だからといって、アビドスに被害を及ぼそうとしたら容赦はしませんけどね。」
宮田「……。」
恭也「お!良さそうなのがありましたよ!」ガサッ…!
恭也が箱の底の方から、深緑色のフリッツヘルムと黒いガスマスクを取り出した。*4
宮田「おぉ…埃っぽいな。」
宮田「ただのバイクヘルメットより強そうだが、誰も使ってなかったのか。」
恭也「多分女の子にはあんまり惹かれないデザインなのかもですね。」
宮田「確かにそのマスクを好んで使う奴はいないだろうな。」
恭也「じゃあ、これは宮田先生が使ってください。」
宮田「いいのか?」
恭也「俺は別に撃たれても死なないんで。」
恭也「まぁ、これで良いかな。」ゴソッ…。
恭也は、グレーの鉄仮面のような物と耳の部分まで覆っている丸いヘルメットを装着する。*5
恭也「どうです?似合ってます?」
宮田「敵への威圧感は凄そうだな。」
恭也「似合ってるかどうか聞いたのに…。」
……………………………………………。
再び、アビドス砂漠…。
宮田「さて…何か案は浮かんでるか?」
恭也「取り敢えず照明を全部破壊した後に"宇理炎"で建物ごと燃やして…ってかんじですかね。」
宮田「武器などは後に売るんだろ、燃やしていいのか。」
恭也「この炎、命ある者にしか反応しないらしくて…建物に火は付くんですけどそのまま燃え広がないんですよ。」*6
恭也「まぁ、火がついた建物に生物が近づくと問答無用で引火しますけどね。」
宮田「恐ろしいな…。」
恭也「効率は凄い良いですよ。」
宮田「そんな物求めてない。」
宮田「…まぁ、その作戦で行くとするか。」
宮田「そうだ…その銃、どちらか貸せ。」
宮田「流石にこの拳銃とハンマーじゃ心許ないからな。」*7
恭也「あ、確かにそうですね。」*8
恭也「じゃあこっちの猟銃で良いですか。」*9
宮田「あぁ、どちらでもいい。」カチャッ…。
恭也「使い方とかは…。」
宮田「…。」カチャン…キィン…!*10
恭也「…大丈夫そうですね。」
恭也「じゃあいきますよ。」スッ………。
宇理炎を空に掲げる。
光を放ち始める……。
恭也「よし、もう突っ込みましょうか。」スッ…。
まだ光り輝いている宇理炎をウエストバッグにしまう。*11
宮田「は?」
恭也「大体何秒で降ってくるか体感で覚えてるので、先に行きますよ…!」ダッダッダッダッ………!
宮田「…さて、やるか。」
________________________
カイザーPMC 軍事基地………。
PMC兵士A「……ん?」
PMC兵士B「どうかしたか?」
PMC兵士A「いや…一瞬あっちの方角から凄い光が出てるのが見えた気がしてな。」
PMC兵士B「光…?そういえば、こんな不毛な土地に基地を立てた理由をお前は知ってるか?」
PMC兵士A「いや、知らないな。」
PMC兵士B「これは聞いた話なんだがな、どうやらこの砂漠の下に巨大オーパーツが眠っているらしい。」
PMC兵士B「しかも、それが強力な兵器にもなるといった代物だ。」
PMC兵士B「それと、もっと奥地の方にある遺跡には何故か警備ドローンが彷徨いてたりしてるんだ。」
PMC兵士A「何だよそれ…ただの砂漠だと思っていたよ。」
PMC兵士B「お前が見たって言ったその光も変なオーパーツの影響だったらどうする?」
PMC兵士A「変な事言うなよ…なんか来たとしても、今ここには迎撃できる程の物資がもう積まれてあるから大丈夫だろ。」
PMC兵士B「ま、そうだな…とっとと搬入を終わらせるか。」
突然、闇に覆われていた空が青白く光りだした。
PMC兵士A「…な、なんだ…?」
PMC兵士B「サーチライトの光なんかじゃないよな…!」
青白い火球が、辺り一面を包む様に降り注いてくる。
地表に当たった火球がより強く燃え始めた。
オートマタ兵士A「縺ウ縺」縺上j縺励◆繝シ窶ヲ……。」ドサッ…。
火球が命中し、火だるまになった兵士が膝からうつ伏せに崩れ落ちる。
PMC兵士A「……っ!?」
PMC兵士B「くっ……!スプリンクラーを作動させろ!」
PMC兵士B「全員、消火活動に移れッ!」
オートマタ兵士達「り、了解…!!」ダダダダダダ……。
PMC兵士B「…チッ!おい、俺達も動く__。」
PMC兵士A「……み、見ろ………っ。」スッ……。
仰向けに倒れたオートマタ兵士を指差す。
PMC兵士A「あんなに火だるまだったのに…どこも焼けたような痕が無いぞ……。」
PMC兵士A「それに…こんなに辺り一面が燃えているのに…何で熱さを感じないんだ…っ?」
PMC兵士A「物が焦げるような匂いもしない…!」
PMC兵士A「本当にこれはただの炎なのかよっ!?」
PMC兵士B「俺が知るか…!とりあえず今は消火が先だ!」
オートマタ兵士A「…。」ザッザッザッザッ…!
オートマタ兵士B「…。」ザッザッザッザッ…!
オートマタ兵士達が粉末タイプの消火器を持ち、火へと近づく。
オートマタ兵士A「…。」ザッ……カチャッ…。
オートマタ兵士B「…。」ザッ……カチャッ…。
1歩だけ炎に近づき、ホースの先を向けた。
オートマタ兵士A「う、うわぁぁぁぁ………!!」
オートマタ兵士B「あ、あぁァァァァァ……!!!」
触れてすらいないはずの炎が体に燃え移った。
PMC兵士A「ひっ……!!」ドタッ………。
あまりの恐怖に腰が抜ける。
PMC兵士B「り、理解が追いつかない…っ。」
PMC兵士B「触らずとも近づいただけで引火するのか…!?」
インカムに通信が入る。
オートマタ兵士C『こちら〇〇…!!』
オートマタ兵士C『スプリンクラーで鎮火できませんっ!』
PMC兵士B「何っ!?」
オートマタ兵士C『消火器での鎮火も試みましたが駄目でした!』
PMC兵士B「クソッ…!ナパーム弾か何かなのかっ!?」
オートマタ兵士C『げ、現状では分かりません…!』
オートマタ兵士C『あんな青い炎なんて見た事…う、うぁぁぁァァァ!!!』
PMC兵士B「…っ!」
PMC兵士A「…。」バサッ…ダッダッダッダッ……!
兵士の一人が立ち上がり、背を向けて逃げ出した。
PMC兵士B「なっ…!ま、待てっ!」
PMC兵士A「……!?」……ドサッ。
刹那、兵士の背中に銃弾が浴びせられた。
PMC兵士B「!?」バッ…!
撃たれた方向に目線を向ける。
そこには古めかしい長銃を向けてくる者と、左腰の鞘から刀を取り出そうとしている者がいた。
PMC兵士B「し、侵入者だ!!迎え撃てッ!!」
________________________
トピックス 恭也とヘルメット団
ホシノに続けて恭也とかいう残基無限の超火力アタッカーが闊歩し始めたので、アビドス自治区内での活動は細々とし始めた。
如何でしたでしょうか。
次回から二人による蹂躙が始まります。
やっぱり宇理炎で燃やされる側の視点って書いてて怖いですね…。
まぁだからこそ、より鮮明に宇理炎の恐怖が伝わるという物でもありますが…。
それではまた。