花海家の長男   作:ポテトマシン

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https://youtube.com/@potatomachine555?si=Ep4mHWTgFR3ihQc1


第六話 話せば分かるとは言い訳である

 

俺の失言で姉は大層ご立腹だった。

 

『大枯が反抗期になっちゃった〜!』

 

と泣きながら自分の部屋に戻ってしまった。

姉の作る飲食物に対して侮辱的な発言をするといつもこうだ

慣れたものだが今は本当にタイミングが悪かった、仕方なく俺は扉の前から再び説得を試みていた。

 

「姉さん、俺が悪かったから出てきてよ」

『うるさい!いつも2人のことを第一に考えて愛情込めて作っているのにあんなこと言うなんて許さない!マネージャーも絶対認めないからね!』

 

ですよね

 

「大ちゃんどう?お姉ちゃん出てきてくれそう?」

 

どうしようか悩んでいると佑芽がやってきた

 

「いや、これは夜まで出てこないかな…」

「も〜、大ちゃん!せっかくお姉ちゃんが作ってくれているのにあんなこと言っちゃめっだよ〜!」

「ごめんって…」

 

姉は基本メリハリがあり、普通なら気に病むこともすぐに切り替えることが出来る。

…ただ、俺たち弟妹からショッキングなことを言われるととことん落ち込むから復活するまで少し時間がかかる

 

(リアクションが面白いからつい言ってしまうんだよな…反省しなければ)

 

出来ればここで話をつけたかったけど、仕方ない

 

「佑芽、夕飯は何食べたい?」

「え!大ちゃんが作ってくれるの?」

『ガタッ!』

「ああ、今日は作りたい気分なんだ」

「本当!えっとえっと、何がいいかな〜?あっ!久しぶりにおにぎり食べたい!」 

 

おにぎりって、裸の大将かな?

 

「…えっ、おにぎりでいいのか?」

「うん!大ちゃんのおにぎりが食べたい!」

「まあ、佑芽がそれでいいなら…」

「やったー!大ちゃんの手料理久しぶりだな〜♪」

『ガタガタッ!』

「んじゃ、準備するから佑芽手伝って」

「ラジャー!」

『•••』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「じ〜」

「よっ、ほっ」

「じ〜〜」

「んっ、よいしょっと」

「じ〜〜〜」

「…佑芽、そんなに見られると作りづらいんだが」

「ふふふ、大ちゃんが握ってくれているの見るとなんか嬉しいんだ…」

「なんだよそれ…」

「お姉ちゃんがいない時はいつも作ってくれていたよね」

「ああー、そうだな懐かしいな。確かに俺がやってたっけ。まあ、佑芽を調理場に立たせるのは冷や冷やするからな」

「ひっど〜い、過保護なんだからもう…

ふふふ」

「ん?どうした?」

「なんでもな〜い!そういえば毎回お姉ちゃんは食べれなくて悔しがってたよね」

「そりゃあ佑芽が食べ盛りなんだから残るわけねえよ…」

 

だからなのか俺が気まぐれに作ると決めた日は見張られるのだ、丁度今みたいに

 

『じ〜』

「…姉さんも、入ってくれば?」

「あっ、お姉ちゃん」

『ギクッ!』

「そろそろ出来るからさ、ほら佑芽」

「は〜い!お姉ちゃん一緒に準備しよ!ほらほら!」

 

ドアの隙間から覗いていた姉を佑芽が腕を引っ張って連れてきた

 

「ちょ、ちょっと佑芽!あんまり引っ張らないでよ!」

「じゃあ持って行くからテーブル拭くのと、後お皿3枚用意してくれ」

「ラジャー!」

「う、うん…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「「いただきまーす!」」

「…いただきます…」

 

「あ〜!むぐっむぐっ!美味しー!もぐもぐ!」

 

早速ハムスター並みに頬張ってるな…

 

「お、おう、そんなに美味しいか?」

「うん!やっぱり大ちゃんのおにぎり大好きー!」

 

何このハムスターめちゃくちゃ可愛いんだが

 

「よし!何個でも握ってやるぞ佑芽!」

「わーい!」

「…くっ!」

 

それを尻目に姉はめちゃくちゃ悔しそうにしている…

いや!食えや!

 

「…姉さんおにぎり嫌いだった?」

「そうだよお姉ちゃん!食べないなら私が貰っちゃうよ!」

「い、いるわよ!」

 

佑芽が姉のお皿に手を伸ばそうとするとそれを姉は体で遮るように必死で守っている…

いや!はよ食えや!

 

「で、でも、これで懐柔しようとする腹づもりなんでしょっ!そうはいかないわよ!」

(まあ、そうなるよね…仕方ない)

 

俺はおにぎりが乗った皿を姉の目の前にずいっと突き出した

 

お食べ ごはんを食べてなかったろう

 

名付けて!千尋おにぎり作戦!

 

「た、食べたくない

さっきのことは気にしないで、姉さんの元気が出るようにまじないをかけて作ったんだ お食べ

 

姉さんは観念したようにスッとおにぎりを受け取った

 

「…もぐもぐ…もぐもぐ…ぐすっ、

ウワーッ エッ エッ エッ

 

泣いちゃった!マジか…

もうこのまま乗っかるか…

 

つらかったろう さっ お食べ

うん ハクありがとう 私がんばるね

 

誰がハクやねん

佑芽、この状況をどうにかしてくれ

 

「大ちゃん!おかわり!」

 

姉が泣いとんのに何黙々と食っとんねん!

本当にハムスターかお前は!

 

「大ちゃんのおにぎり美味しいからつい〜!

てへっ!」

 

それなら俺は目を瞑っておにぎり作戦マシーンにならざるを得ないな

でも、あんまり太っちゃだめだよ!

食べられちゃうからね !

 




クリスマスことね配布だと…⁉︎
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