謎の映画監督の物語 無の映画監督   作:dwwyakata@2024

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1、謎の映画作家の一日

勿論独身で、当然交際している相手もいない高宮は。ぼんやりと早朝から起きだす。

 

起きる時間は五時。

 

農家みたいな時間だが。これは撮影によっては俳優もこれくらいの時間に起きているから、である。

 

それにわざわざあわせているのだ。

 

映画監督の中には、俳優なんて穴さえあればいいと思っているような輩がいるが。

 

高宮は俳優に相応の敬意を払っている。

 

勿論声優にも。

 

いっつも意識が高い「業界人」に高評価を貰っても、ごく短い返ししかしないので、一部の人間からは「bot」とか呼ばれている高宮だが。

 

その真意は、基本的に面に出す事はない。

 

朝の作業を一通り済ませると、日課であるコーヒーを一杯いただく。

 

そして写真を撮る。

 

今日のコーヒー。

 

そう呟いて、写真をSNSにアップした。

 

そうすると、不思議と拡散される。

 

なんだか一定数の人間が高宮の呟きには興味を持っているらしく。

 

更にコーヒーの写真を上げる時間がいつも同じのため。

 

こちらでは「時計」とか呼ばれているそうだ。

 

つくづく、すこぶるどうでもいい。

 

ともかくコーヒーを飲んでカフェインを頭に入れると。

 

一日開始だ。

 

着替えも済んでいるので、そのままふらっと家を出る。

 

車に乗って、撮影所に向かう。

 

高宮は絵に描いたような安全運転で、免許を取って五年経つのにずっとゴールド免許のままである。

 

一度同性の俳優を自宅に送ったことがあるのだが。

 

まるで機械が運転しているようだと、言われた事がある。

 

まあそれはそれでどうでもいい。

 

そのまま、撮影所に到着。

 

監督が一番だ。

 

撮影所の、今日使う所をチェック。

 

事故が起きないように気を付けての事である。

 

昔は、男一匹、なんて言葉を使うシーンが映画で散見された。

 

これはどういうことかというと、俳優は人間以下として扱われていたことを意味している。

 

それがどういうことか、映画文化がある程度根付いてくると。

 

今度は声優に対して、似たような視線が向けられるようになった。

 

あと何十年かして、アニメ映画がしっかり文化として根付いたら。

 

今度は差別の視線は何に向けられるのだろう。

 

はっきりしているのは。

 

人間というのは、自分より下の存在を作らないと怖くて仕方が無い生き物だ、ということで。

 

それは意識高く自分を優れた人間だと思い込んでいる輩ほど強い、という事である。

 

はっきりいって高宮には滑稽極まりないのだが。

 

正直どうでもよかった。

 

そんな連中は。

 

撮影所を見て回った後。

 

脚本をチェック。

 

今日撮影する分については、全て頭に入っている。

 

これについては。高宮の記憶力が図抜けているからだ。

 

一度会った人間は、基本的に絶対に忘れる事がない。

 

高宮は周囲には見せていないが、実はIQ診断……それもネットにあるようないい加減な代物ではないやつで、190をたたき出した事がある。

 

別に平凡な芸大を出た高宮なので、自分でも驚いたのだが。

 

そういえば、他人の顔を全く忘れないなという事を思い出したりして。

 

今では少し懐かしく思う。

 

無言で二番目に来た俳優達に目礼すると。

 

後はスタッフが来るのを、ぼんやりして待つ。

 

ホトケの高宮と言われるのには、もう一つ理由がある。

 

俳優などを怒鳴ったりする勘違いしたスタッフに対して、無言で首を通告するからである。

 

それがどれだけ有名な人間でも、だ。

 

勘違いしている阿呆はいらない。

 

それが高宮の持論だ。

 

何となく、それは伝わっているのだろう。

 

高宮の映画は、出来は最悪だが現場の空気はいい。

 

そういう評判は、どこからか流出しているようだった。

 

いずれにしても、スタッフが揃ったので撮影を開始する。

 

今日のスケジュールについて軽くミーティングをする。

 

これが普通の監督だったら、撮り直しだの何だので、いつも荒れに荒れるのだが。

 

高宮の場合は、基本的に余程の事がない限り一発でOKを通すので。

 

とてもミーティングは静かに進むのだった。

 

ともかくミーティングを終わらせて。

 

すぐに撮影を開始する。

 

皆一応プロだが。機材とかはかなり古くなってきているものも多い。

 

近年はCGなどを使う映画も増えてきていることもある。

 

何より邦画のパイがどんどん縮小してきていて。

 

映画でも海外映画を観るか。

 

アニメを見るかのほぼ二択になって来ているのが大きい。

 

そのアニメにしても、古参の監督の中には老害になってしまい。

 

意識が高いばかりで、クッソつまらない映画をとって鼻息を荒くしている連中がいるので。

 

まあこの業界は、一度ぶっつぶさないと駄目なのだろう。

 

高宮は幽霊のようにその場でメガホンを握って立ち尽くしながら。

 

ぼんやりとそんな物騒な事を考えるのだった。

 

今日の撮影が始まったが。

 

高宮がNGを出さないので、副監督が不安そうにちらちら高宮を見ている。

 

どうみても今のはまずいだろうと思っているのか。

 

それとも内容が理解出来ないからか。

 

どっちでもどうでもいい。

 

NGを出そうとする副監督を、高宮が止める事すらもある。

 

そして議論がそもそも成立しないので。

 

高宮の映画の副監督になる人間は、それだけでげっそりするようだった。

 

どうでもいいが。

 

兎も角撮影は進んでいく。

 

まだ映画の三割も撮れていないが。

 

すでに意識高い系の「業界人」は注目しているようで。ハイペースで新作を出している「業界の新星」が、また新しい映画を撮っているらしいとSNSに書き。

 

それにSNSのアカウント多数が、またかとぼやいているのだった。

 

中には物好きもいて。

 

高宮の映画のDVDやらを購入して内容をチェックし、レビューしている人もいる。

 

そういうレビューは必ず目を通すようにしている。

 

レビューの大半は酷評だが。

 

映画の内容に悪意があるとか、そういうものは一切無く。

 

とにかく意味が分からないと、レビュワーも困惑しているケースが殆どだった。

 

それでいいのだ。

 

何しろわざと訳が分からない内容にしているのだから。

 

「はい、OK。 じゃあ、皆さん昼食にしてください」

 

「昼食にしてくださーい」

 

手を叩いて、中年の副監督が周囲に声を張り上げる。

 

声が大きくて五月蠅い。

 

鬱陶しいなあこの人。

 

そう高宮は内心で思う。

 

俳優達は高宮の声を聞いて状況を理解しているのだから、それでいいだろう。

 

副監督は、そもそも結構有名な映画監督だ。

 

悪い意味で、だが。

 

途中まではそこそこの映画を撮っていたのだが。

 

途中から、業界人にでもおだてられたのか。意識が高い面白くもない映画ばかり撮るようになり。

 

更にある俳優と不倫関係にある事が週刊誌に暴露され。

 

仕事を干された。

 

結果として、二年ほど何もせず過ごしていたらしいが。

 

最近になって業界に復帰。

 

今回、配給会社側からの懇願で、副監督として使っている。

 

だが此奴ははっきり言って無能だと高宮は判断している。

 

情熱があった頃はよかったのだろう。

 

此奴が作った面白い映画は、どれもこれも何かしらの原作があるもので。

 

それに周囲のスタッフが優秀だった。

 

俳優達も初期の映画については、のびのびとやっていた。

 

学生時代には山ほど映画をみた高宮だが。

 

初期の此奴の映画と。

 

批判を受けるようになった頃の映画で。

 

あまりにも違い過ぎるので、そういうものかと逆に感心してしまった記憶がある。

 

副監督になった今も、時々若い女性俳優の尻を視線で追っているので、まあ懲りていないのだろうが。

 

いずれにしても、人間は器にないところに行くと壊れる。

 

こいつはその見本だったのだろう。

 

今回は副監督で使ってやっているが。

 

次回からは使わない。

 

それについては、配給会社に申請しておく。

 

どういうわけか業界人に絶大な支持を受けている高宮である。

 

会社の方も、たまに上がってくる陳述については聞くようにしているようだ。

 

連中は業界人を怖がっている。

 

まあコネがあるから、なのだが。

 

おかしな話だ。

 

実際にはもう業界人の映画評なんて、物笑いの種でしかないのに。

 

この間、世界記録をうち立てた日本のアニメ映画が、何かの賞を取ったのだが。

 

その発表が為された瞬間、業界人達は揃って失笑したそうである。

 

失笑されるのは自分達の方だと理解出来ていない。

 

そういう悲しい生物なのだと、高宮は。

 

自分にとっての庇護者である存在のことを、冷たく見ていた。

 

高宮は食が細い方だが、どれだけまずい弁当が出て来ても普通に全部食べるようにしている。

 

そして監督によっては俳優には豚の餌みたいなのをくわせて、自分だけいいものを食っているような場合もあるらしいが。

 

高宮は俳優と同じものを食べるようにしていた。

 

もっとも、昼食の時はふらっと消えて。

 

誰にも食事しているところを見せないので。

 

弁当屋しかそれは知らない事だが。

 

昼食と昼休憩が終わったので、午後の撮影に入る。

 

また副監督がそわそわしている中。

 

電波まみれの脚本に困惑しながら、俳優達が演技をしている。

 

酷い演技の子がいるが。

 

まあそれについても放っておく。

 

それでいいのだ。

 

わざとクソ映画を撮っているのだから。

 

演技指導についてもやらない。

 

そもそも、色々な映画で酷い演技が野放しにされているように。

 

演技指導なんて、その場で監督やらが気分次第でやっていることがしょっちゅうである。

 

中には自然な演技が云々と完全に的外れな寝言を抜かす、脳が老いきってしまっている老害もいるが。

 

そういうのは論外としても。

 

高宮は、敢えて演技指導なんてするつもりはなかった。

 

ただ。一つだけするようにしていることがある。

 

映画の撮影が終わった後。

 

俳優には通して、映画を見せる。

 

それによって、俳優がどう思うか。

 

もしも、酷い演技を自分でもしていると思ったのなら。恐らくはどうすればいいか考えるだろうし。

 

或いは専門家に意見を求めるかも知れない。

 

いずれにしても、高宮に聞いても無駄だと分かっているので、何かしら対策はする。

 

子役でもなければそうだ。

 

「はいカット。 次のシーンまで休憩」

 

「い、今のOKなんですか」

 

「カット」

 

二度繰り返す。

 

それで、有無を言わさずの雰囲気になったので。納得してない様子ながら、副監督は席についた。

 

スポーツドリンクとかは配るように指示してある。

 

俳優はかなりの激務だ。

 

撮影所にもよるが、場所によっては酷暑の下で仕事をしなければならない事もある。

 

だから、こういう配慮は常にしている。

 

高宮は体が頑丈なので。

 

自分に対しては、全くという程無頓着だった。

 

今回、高宮の映画に始めて出る俳優もいるようだが。

 

だんだん高宮がどういう人間かは、理解出来てきたらしく。

 

脚本が電波塗れでも。

 

今はもう、特に何も言わないようになっていた。

 

それでいい。

 

こうやって電波まみれの脚本になれておけば、後で酷い映画の仕事が来ても、対応は出来る。

 

しばし撮影を続けて、今日の予定は全部終わり。

 

機材トラブルを除けば、問題は一つもおきなかったのだ。

 

まあ撮影が早く終わるのも納得である。

 

不満そうな副監督が引き揚げて行く。

 

俳優達も、こんなに早く帰れる現場は初めてだという顔をしている。

 

男一匹。

 

それが昔の俳優が置かれていた立場を示しているし。

 

今でもそれは色々な形で、悪しき影響を後々まで及ぼしている。

 

さて、帰るか。

 

高宮は、今日も。

 

特に何も考えること無く、家路についていた。

 

 

 

家について、SNSを見ると。

 

副監督のアカウントが荒れているようだった。

 

まあ、それもそうだろう。

 

不倫した相手が、かなり有名な俳優だった事もある。

 

それも枕営業で関係を強要し。

 

しかもズルズルと弱みを握って肉体関係を続けていた、というのである。

 

はっきりいって本来だったら裁判沙汰なのだが。

 

「本人達の問題」という謎の理屈で、見逃され。

 

最終的には謹慎処分だけで済んだという事態だ。

 

その過程で俳優の方は家庭崩壊し。

 

精神を病んでしまったらしいという噂を聞いているが。

 

副監督の方は二年を棒に振っただけで、堂々と業界に戻ってきたのである。

 

それは批判されるのも当たり前だろう。

 

挙げ句の果てに、今日は高宮の悪口を書きまくっていたらしい。

 

その上今の現場は自分が回しているとか。

 

俳優達の指導もしているとか。

 

嘘八百を書きまくっていた。

 

人間老いるとこうなるんだな。

 

そう思って、高宮はため息をついた。

 

この副監督だって、若く情熱があった頃は違っただろうに。

 

今は昔の全能感に溢れていた自分に引きずられて、精神の病を発症しかけている。

 

ちなみに、高宮は一切コメントしない。

 

SNSの方で通報が来ていたが。

 

連絡有難うございます、とだけ返しておく。

 

やはりbotではないのかと、そのメッセージを公開してアカウントが呟き。

 

それで更に炎上が延焼していたが。

 

やがて、夜だというのに配給会社から連絡が来た。

 

事実確認について、である。

 

面倒だが応じなければならない。

 

テレビ会議に出る。

 

勿論副監督も出ていた。

 

顔面蒼白だったが。

 

「ええと、炎上の件だが。 高宮君、状況については把握しているかね」

 

「はい」

 

「それで、どうすればいいと思う」

 

「副監督は基本的に現場で何もしていません。 というか、仕事が出来ないのが分かりきっているので、座っただけでいてもらっています」

 

スパンと言い切る。

 

それで、失笑が巻き起こった。

 

副監督は、青ざめるを通り越して、死人の顔色になっていた。

 

「分かった。 それでは公式見解として、副監督が嘘をついて現場を混乱させたと謝罪文を出し、副監督の方はアカウントを削除。 以降はSNSへの書き込み禁止でいいかね」

 

「別に何でもかまいません」

 

「分かった、ではそうさせてもらおう」

 

話が早くて助かる。

 

そう社長は顔に書いていた。

 

近年は炎上リスクが激甚である事もある。場合によっては株価が下がるし、それによって億単位の損害も出る。

 

副監督は、これが決定打になるだろう。

 

これから追加で説教タイムだろうが、その前にSNSのアカウント消去が先だ。

 

アカウントを今消去してしてほしいと告げると、副監督は何か言いたそうにしたが。テレビ会議とは言え、全員に睨まれている状態だ。

 

SNSのアカウントを削除。

 

自分の方でも確認した。

 

「それでは、後は謝罪文を出しておく。 高宮君、色々と済まなかったな」

 

「いいえ。 それでは失礼します」

 

通話を切る。

 

PCも落とすと。ぼやいていた。

 

クズが、と。

 

配給会社の責任だろうが。

 

そもそも完全に老害になっていて、問題ばかり起こすようになっている人間だと言う事は理解していたはず。

 

それがコネが何だで仕事を任せた。

 

だからこうなった。

 

分かりきっているでは無いか。

 

それに高宮は知っている。

 

高宮の映画の評判が、業界人だけにしか良くない。だから、会社側でも目付役を入れたいと考えているとかいう話がある。

 

それにあの副監督が選ばれたらしい。

 

最悪の人事である。

 

或いは副監督の方が、それを提案し。

 

会社内のコネで通ったのかも知れない。

 

会社が腐っているから、クソ映画が出来る。わざとクソ映画を作っている高宮も、それは知っていた。

 

まあどうでもいい。

 

SNSを見ると、副監督のアカウント削除と公式の謝罪文で、一気に炎上が沈静化していくのが分かった。

 

「あの野郎、やっぱり嘘ついてやがったのか」

 

「高宮の映画も酷いが、それ以上のカスに成り下がったな(笑)」

 

「いずれにしてももう映画業界からは追放しろよ」

 

「コネがあるから出てくるだろ。 犯罪者でもまた何食わぬ顔で戻ってくるような業界なんだからよ」

 

SNSでも辛辣な意見が飛び交っている。

 

まだ感情のままわめき散らしているアカウントもいるが。

 

もう鎮静に向かったなと判断。

 

何よりも、高宮が珍しくコーヒーの写真をアップしたこともある。

 

高宮が夜にツイートした、とか。

 

どうやら問題にもしていないらしい、とか。

 

そう言ったコメントが飛び交っており。

 

それで一気に炎上は沈静に向かったようだった。

 

その夜、寝る前にメールが来る。

 

副監督は降ろすそうである。

 

代任をどうするか、という話が来たが。

 

いらないと返事をしておく。

 

普通だったら、副監督は暴走しがちな監督を抑えたりと、色々と重要な役回りを求められるのだが。

 

今回については、映画の規模もある。

 

いらないと判断して良かった。

 

「しかし、いいのかね」

 

「かまいません。 これ以上変な人に現場に来られて、問題を起こされても困るので」

 

そう言い切ると、社長も返す言葉がないようだった。

 

とりあえず、寝る。

 

寝る前に少しSNSを見たが。

 

どうやら対応が早かったのが良かったらしい。

 

副監督のクビが伝えられたこともある。

 

もう、炎上は鎮火していた。

 

あくびをしながら眠る事にする。

 

まあ、これでいいだろう。

 

どうせいるだけだったのだし。

 

そう思いながら、高宮はもう一度あくびをして。そして、寝る事にした。

 

そのまま夢を見た。

 

高宮はかなり夢を見る方で。明晰夢を見ることが多いのだが。

 

内容はいつも狂気に満ちているのが普通だった。

 

今日の夢はサメ映画だ。

 

ただしサメに自分がなっていた。

 

いっただきまーす。

 

そういいながら、エサ役として用意された俳優をむっしゃむっしゃと食べる。

 

最低品質のサメ映画になってくると、一シーンだけサメが出てくれば良い方とか。

 

CGの質がPS1レベルとか。

 

そういうのが存在しているのだが。

 

今の時代はサメ映画が作りつくされていることもあり。

 

基本的にサメにできないことはない。

 

空は飛ぶ、地面を泳ぐ、霊体になると、それこそやりたい放題である。

 

とにかく三十人くらい無駄に用意されていたエサ役の俳優を食べ尽くして、それで気づく。

 

これは。

 

高宮がデビュー時に撮った映画では無いか。

 

それでこれがなんか業界人に大受けして。

 

一気に立場が良くなったのだった。

 

最初は殆どインディーズ映画のような感じだったのに。

 

それで変な注目をされたことで、カルト映画の愛好家にも目をつけられ。レビューを書かれたことで知名度は上がった。

 

ただし映画館はそれで泣くことになった。

 

誰も見になど来ないからである。

 

それについては、悪いと思っている。

 

目が覚める。

 

夢の内容は半分くらい覚えている。

 

サメになってたくさん人を食べたような気がするが、まあどうでもいいか。

 

歯磨きしてご飯を食べて。

 

そしてコーヒーの映像をSNSに上げる。

 

いつもの十倍くらい拡散された。

 

大炎上の翌日にも、いつも通りのコーヒーの写真である。コメントもかなりついていたが。

 

基本的にコメントはしませんと書いてあるので。返信は誰も期待していないようだった。

 

さて、今日も仕事だ。

 

クソ映画を敢えて作る。

 

それが、高宮が自分で決めている事だ。

 

これには理由も色々あるのだが。

 

ともかく、今はやることをやらなければならなかった。




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謎の映画監督は、意図的にゴミみたいな映画を作り続けています。
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