謎の映画監督の物語 無の映画監督   作:dwwyakata@2024

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2、映画への愛

創作家は堕落する。

 

それを最初に知ったのは、いつだったか。

 

思い出す。

 

有名なアニメ映画の監督の。映画を観たときだった。

 

創作家も人間だ。

 

どんなに素晴らしい作品を作っていても、どうしても弱さがある。

 

インナースペースが創作には出るものだが。

 

それでも内面を聖人のように鍛え上げられているわけではない。

 

だから、褒められれば調子に乗るし。

 

器ではない場所に行ってしまうと、完全に壊れる。

 

その映画監督は、最初の頃は素晴らしい作品を作っていた。

 

だがいつの間にかファミリー映画の巨匠みたいに扱われるようになり。

 

どこかで精神のブレーキが外れた。

 

ある一線を越えた辺りから、途端に作品がつまらなくなった。

 

そしてそのつまらなくなったことを。

 

年老いた本人がどうしても認めなくなった。

 

人は変われるというが。

 

悪い意味に変わっても。

 

良い意味に変わる人間なんて、殆どいないのが現実だ。

 

強い人間は良い意味で変われるかも知れないが。

 

そんな事が出来るのは、一部も一部だ。

 

残念ながら、晩節を汚す創作家の殆ども。そういう弱い人間だという事である。

 

高宮は、その映画監督の初期作品と。

 

最近の作品を見比べて。

 

それを実感したのだった。

 

今、ぼんやりと余暇にみているのは。

 

若い頃は迸るような情熱の元、荒削りだが見ていて面白い映画を作っていたのに。

 

年老いたら周囲の取り巻きに好き勝手を吹き込まれ。

 

あっと言う間に駄目になってしまった映画作家の作品。

 

高宮にとっても他人事ではない。

 

何しろ。

 

この作家は、自分がいた芸大に来た事があるのだから。

 

講師としてだが。

 

とにかくいやな男だった。

 

生徒の作品を徹底的に酷評するばかりで、褒めると言う事をしない。更に若い頃はもっとみんな出来たとひたすらあり得もしない比喩をしながら、生徒達の心に傷ばかり穿っていた。

 

それでいながら、本人が撮った映画がこれだ。

 

何度寝落ちしそうになったことか。

 

此奴の映画を観て。

 

こうも人間は駄目になるのかと思った高宮は。

 

色々研究。

 

くだんのアニメ映画監督の作品を観て。

 

人は器ではない場所に行くと駄目になるのだと、実感したのだ。

 

そして、そんな連中が幅を利かせているのが今の「業界」である。

 

映画業界だかなんだか知らないが。

 

すっかり意識が高い人間の巣窟となってしまい。

 

身内でだけ受ける作品を作る事に躍起になり。

 

娯楽の何たるかを忘れてしまっている。

 

これは映画に限った話ではない。

 

小説や絵画もそうだ。

 

どんなに素晴らしい作品を作る創作家だって。

 

器では無い場所に行くと壊れてしまうのだ。

 

そしてそんな人間をヨイショする連中が集まってしまうと。批評をする能力というものをまともにもつ専門家はいなくなる。

 

今では映画の批評は、ネットの記事を適当に漁った方が的確なくらいだ。

 

勿論、それもかなり出来にばらつきがあり。

 

正直酷い記事も多いのだが。

 

それでも、専門家を自称する業界人の……でくの坊どもが適当にほざいている評価よりはマシだろう。

 

高宮は朝の日課を済ませる。

 

最後にコーヒーの写真を撮る。

 

それをSNSに上げると。

 

少し前の炎上騒ぎの影響だろうか。いつもよりも、拡散やコメントが多少は多いようだった。

 

中にはかなり専門的なことを聞いてくる者や。

 

こんなクソ映画を作っていて恥ずかしくないのかと、義憤に駆られたコメントを飛ばしてくる者もいるが。

 

残念ながらSNSで他人と会話するつもりはない。

 

というか、普段から他人とは可能な限り会話するつもりはない。

 

だから無視である。

 

そもそもプロフィールに、コメントには基本的に応じませんと書いているのだ。

 

その辺は理解してもらいたいところである。

 

あくびをしながら、家を出て。

 

出勤。

 

今日でそろそろ、今の映画の進捗は八割、というところだ。

 

記録映像などをつぎあわせて映画を作っていたエドウッドと違って、一応全てのシーンは独自に撮り起こしているが。

 

それでも敢えてクソ映画として作っている事もある。

 

エドウッドよりも、自分の映画の方が出来が悪いと高宮は自認している。

 

ただそれを敢えて誰かにいうつもりは無い。

 

敢えてクソ映画を作っている理由について。

 

他人に口にすることがあれば。

 

それは恐らく、現在の業界に対する一般層の不満が極限に達し。

 

ぶちこわす最高の好機が来たときだ、と思った時が来たらだろう。

 

愛用の車で安全運転。

 

今日は前の車がかなり荒っぽく運転しているので、危ないと判断して速度を落とした。そうしたら、自転車を轢きかけていた。

 

自転車のほうもながらスマホをしながらの運転だったので、これはどっちもどっちだなと思いつつ。

 

そのまま言い争っている二人を無視して先に行く。

 

結果として、安全運転の方が早く目的地に着いたのだから。

 

おかしな話である。

 

現場に着くのは、今日も一番だ。

 

ささっと作業を済ませていき。

 

現場の状況を確認。

 

昨日は他の映画撮影班も使っていたようだが。

 

ろくでもない業者を使っていたのだろう、

 

セットの一部が手酷く痛んでいた。

 

小道具大道具の担当が来たので、話を軽くしておく。

 

二人は慌てて様子を見に行った。

 

まあ、最悪何かで隠せば良いだろう。

 

一昨日の時点ではあの瑕疵はなかった。

 

それについては、しっかり記憶している。映画の撮影をした連中も覚えている。

 

もしも反論された場合、証拠をしっかり残しておいて、対応できるようにしておく。

 

そういえば、高宮は記憶力が異常に良いと他の映画監督に知られているのだったか。

 

だったら、そこまでしなくても大丈夫かも知れない。

 

ともかく朝のミーティングをしておく。

 

その間に、映画のスタジオに連絡が行ったらしい。

 

朝の撮影をしていると。

 

鬼のような顔をして。昨日セットを傷つけた映画班の監督が、怒鳴り込んできていた。

 

撮影中だというのに非常識だなあ。

 

そう無気力なまま、高宮が応じた。

 

「てめえ、クソ映画ばっかり撮ってるど陰キャ女が、俺のやる事にケチをつけるとは良い度胸じゃねえか、ああん?」

 

「別に貴方のやることにケチなんかつけていませんよ。 セットに傷をつけたのが貴方のスタッフである事を指摘したことです」

 

「証拠はあるのかああん!?」

 

「ありますけれど」

 

逐一証拠について説明していくが。

 

だんだん目が狂気じみていく相手側の監督。

 

まあ時間は余っているからどうでもいいけれども。

 

「このど陰キャが! 社長に枕でもしたのか! 俺は巨匠なんだよ! てめーみたいな小娘が」

 

「ここ十年以上、アカデミーの候補にも挙がっていないのに?」

 

「ふ、ふざけ……」

 

スタッフに目配せ。

 

なお、今の発言などは全て録音している。

 

やがて、意味不明の奇声を上げながら、監督が殴りかかってきたが。

 

スタッフ数人が、必死に取り押さえた。

 

冷静に警察を呼ぶ。

 

警察がすぐに来るが、それでもなおも暴れていた相手側の監督。

 

これは今日の撮影は駄目だなと思いながら。

 

一応、やれることに関してはやるように指示を出しておく。

 

署で、証拠と。暴言の全てを録音したものを提出。

 

警官も、流石に暴言の数々に唖然としたようだった。

 

まあこれは正直擁護のしようが無い。

 

ただ、映画会社が介入するだろうし。

 

あの映画監督が逮捕されるかどうかまでは分からないが。

 

いずれにしても、電車を使ってスタジオに戻る。

 

昼二くらいにスタジオに戻った。

 

そこで何事も無かったかのように撮影を再開する。

 

撮影をしていると。

 

社長から電話が掛かってきた。

 

「またトラブルを起こしてくれたのかね」

 

「警察に証拠は全て提出しました」

 

「まずいよ……今スキャンダルが起きると、我が社は色々本当に大変なんだよ」

 

「そもそも、半分認知症の老人を未だに働かせているのが問題なのでは?」

 

ずばりと現実を指摘する。

 

あの映画監督、半分認知症になりかかっているも同然だ。

 

自分がいまだに巨匠だと思っているが。

 

そもそもここ十年以上、まともな映画を撮れていない。

 

近年撮っている映画といえば、漫画などの実写化映画ばかり。

 

それも原作に愛情があって、しっかり読んだ上で作っている作品だったらまだいいだろう。

 

「敢えて原作は読んでいない」などと抜かして原作に対する敬意を微塵も払わず。

 

スタッフも原作をバカにしきって作っている映画だ。

 

出来はお察しである。

 

案の定。漫画の原作のファンからも総スカンを食らっている有様であり。

 

それでいながらSNSで暴言を吐くわ。

 

現場で色々問題を起こすわで。

 

昔はそれなりに良い映画を撮ることもあったらしいのだが。今ではすっかり、その残りカスしかなかった。

 

「いずれにしても、警察と相談してください。 後スタジオに傷を色々つけたのは事実ですので、それについても保証はそっちでやってくださいね。 証拠だったら警察に出しておきました」

 

「……」

 

通話を切ると、撮影を再開。

 

どうせかなり前倒しに終わっているのだ。

 

今日くらいは別に撮影が殆ど潰れても何の問題も無い。

 

役者達の正気度がちょっと心配なくらいだが。

 

別にそれはいつものことだ。

 

それに流石にそろそろ映画の完成まで八割、ということろである。

 

慣れてきているだろう。

 

慣れて貰わないと困る。

 

定時で役者達を上がらせて、スタッフ達も順次上がらせる。

 

あの副監督がいなくなってから、本当にやりやすくなった。

 

無能な味方は有能な敵と同じくらい厄介だという話を聞いたことがあるけれど。

 

あれはまさにその典型例だろう。

 

あくびをしながら、帰ることにする。

 

家についてからSNSを見ると。

 

必死に警察沙汰になりそうになったのを、会社がどうやったのかもみ消したのだろう。

 

どこも問題にはしていなかった。

 

例の監督もだんまりである。

 

恐らく厳重注意くらいですんだのだろう。

 

ただ、警察には。

 

状況次第では告訴するかと聞かれているので。場合によってはそうさせてもらう。

 

すれば100%勝てる。

 

映画監督になる時。

 

業界が如何に腐っているかは、百も承知だった。

 

だから、法律の勉強もした。

 

判例についてもある程度調べた。

 

その結果、そうだと言い切れるのである。まあ、この辺りは高宮にとっては余技だ。敢えてクソ映画を作っているだけで、別にスペックが低いわけでも何でも無いのだ。

 

無言でSNSを見ていると。

 

高宮に対する悪口がかなり散見される。

 

いずれもが、映画が見ていて極めて退屈だ、というものが多く。

 

高宮本人の人格批判とかはあまりなかった。

 

ただ。たまにやる気があるのかとかほざいているのがいるので、失笑してしまう。

 

こっちが敢えてこうしている事にきづけていない。

 

まあそれならそれで別にかまわない。

 

そんな凡夫にかまっているほど、高宮も暇ではないのだから。

 

 

 

そろそろロールアウトだな。

 

そんな時期に来た。

 

ハイペースにクソ映画を作ることで知られている高宮だが。

 

現場はいたってホワイトである。

 

大残業をして役者の寿命や神経を痛めつける事もない。

 

スタッフを酷使して、奴隷のように扱うようなこともない。

 

まあ役者は別の意味で正気度を色々と失っているかも知れないが。

 

それらを除けば、この業界としては例外的なホワイト職場である。

 

高宮自身が色々と工夫し。

 

ブラック企業にならないように。手を尽くしているのだが。

 

それについて誰かにいうつもりはない。

 

いずれにしても、今日も黙々と撮影を続ける。

 

普段は基本的にNGは出さない。

 

だが、今日は違った。

 

カットと、私が途中で珍しく声を上げたので。役者達が驚く。続けて私は叫ぶ。

 

「逃げろ! 崩れる!」

 

わっと、役者達が逃げる。

 

セットの一部が崩落したのは、その時だった。

 

長年使っているセットだ。

 

どうしても脆くなってしまうのは、仕方が無い事だろうとは思うが。

 

それでもこれは事故だ。

 

スタジオに連絡を入れて、崩落事故について告げておく。警察にも連絡を入れておくべきだろう。

 

今日はここまでかな。

 

そう思うが、別に他のセットを使っても良いかと思い直す。

 

敢えてクソ映画として撮っているのだ。

 

背景くらい多少狂っていても問題は無いだろう。

 

ロールアウトまでもう少しだ。

 

多少は、皆の負担を緩和したい。

 

スタジオの関係者が来たので、説明をしておく。

 

昔はフィルムは大変な貴重品だったのだが。今はそんなこともない。というわけで、状況を見せて説明。

 

状況についてはばっちり残っていた。

 

いつもだったらしっかり目を通していく内に見つけているのだが。

 

今日はどういうわけか見逃していた。

 

いずれにしても、スタジオの人間は警察を呼び。

 

すぐに現場検証を始める。

 

事故だったらいいんだが。

 

人為的な殺人未遂だったら、大事だろう。

 

ともかく場所を変えて、撮影を再開する。

 

小道具大道具には迷惑を掛けるが、まあ時間がある内にできる事をやってしまった方が良いだろう。

 

そういう判断からだ。

 

無言で撮影を再開。

 

多少背景が違っているので、クソ映画のソムリエ達はその辺りをすぐに察して、レビューで書くかも知れないが。

 

まあそれについてはどうでもいい。

 

役者達はもうなんというか。

 

死んだ目で演技を続けている。

 

理解不能な脚本に。

 

殆ど丸投げの演技。

 

そもそも、説明を求めても。頑張ってとしか高宮はいわない。

 

だから、自分で必死に解釈するしかない。

 

だが、そもそも高宮は解釈なんてできないように脚本を書いている。

 

ごくたまに、いわゆる「業界人」に阿る意図でもあるのか、それとも意識高い系を拗らせたのか。

 

高宮の映画になんだか高尚なメッセージが仕込まれていると勘違いして。

 

素晴らしい壮大な感想を書く猛者がいるが。

 

そういう方々はまあ何か別の世界でも見えているのだろう。

 

よくある国語のクソ問題と同じだ。

 

このシーンを書いたときの作者の心情を答えろ、とかいう奴。

 

そんなもん、作者にしか分からない。

 

適当に筆を走らせていたかも知れないし。

 

キャラクターに感情移入していたかも知れない。

 

だというのに、不思議と勝手に考えている事を決めつけている輩というものは存在しているのだ。

 

だから、高宮としてははっきりいって。

 

そういう人達はいるものだと思って、諦めていた。

 

さて、ロールアウトまでもう少しだけれども。

 

残念ながら、撮影は今日では終わらなかった。

 

今日で終わらせるつもりだったんだけれどなあ。

 

そう思いながら、役者達を帰らせる。

 

こんな映画のために残業させるのも可哀想だし。アフターファイブとやらも楽しませてやりたい。

 

というわけで、帰らせるが。

 

今日は珍しく、高宮自身は残業をする。

 

さっきの事故に対する聴取に応じなければならないからである。

 

小道具と大道具にも残って貰う。

 

可哀想だが、これは仕方が無い。

 

とりあえず警察が来たので、話を聞く。

 

もう調査は終わったらしい。写真を見せながら、警官が説明をしてくる。

 

「この部品の経年劣化による崩落ですね。 恐らく事件性は……」

 

「それはおかしいですね」

 

「何故そう言いきれるんですか」

 

「その部品、朝に確認しています。 スタジオにも確認をとってください。 その部品はかなり新しかったはずで、経年劣化する要素がありません」

 

警官は警部だか警視だかの、かなり偉い人間だ。

 

それに、部下らしいのが耳打ちする。

 

少し頷いていた警官だが。

 

やがて、立ち上がった。

 

「分かりました。 以前にも何度かあなたの記憶力には助けられているという話が入っています。 此方で調べて見ます」

 

「よろしくお願いします。 ああ、上からへんな圧力掛かるかも知れないので、捜査は迅速に」

 

「……」

 

敬礼だけすると、真面目そうな警官はそのまま行く。

 

時計を見ると、定時をだいぶ過ぎていたが。

 

まあそれでも常識的な範囲内で、だ。

 

小道具大道具に、残業はきちんとつけておいて、と指示。

 

サービス残業とか言う邪悪な文化が蔓延っているこの業界だが。

 

うちくらいだろう。

 

残業代をきちんと出すように、監督である高宮が指示をしているのは。

 

ただ、その残業代は税金からほぼ出ているので。

 

あんまり喜ばない人達もいるかも知れない。

 

役者達の演技が終わった後も、編集作業だの何だので色々と忙しい。

 

更に「業界人」に注目されている高宮だ。

 

一部の雑誌とかが取材に来るだろう。

 

はっきりいってどうでもいいので適当にあしらっているが。

 

それが「すぐに取材が終わる」とかで、逆に評判がいいのだとか。

 

ただ、言った覚えもない言葉とかが勝手に雑誌に掲載されていたりすることが日常茶飯事なので。

 

取材の時は、記者達にも分かるように録音をしている。

 

そして、コーヒーの写真しか基本的にアップしないSNSだが。

 

それ以外の手段で、不当な取材をした場合は。

 

きちんとお礼をするようにもしている。

 

このため、高宮に対するインタビューとかは極めて短く簡潔にするしかないという面もあるらしく。

 

それが「bot」呼ばわりされる要因の一つになっているようだ。

 

まあどうでもいいのだが。

 

自宅に戻る。

 

コーヒーを飲みながら、映画をネットで観ていると。

 

警察から連絡があった。

 

経年劣化と思われていた部材に、指紋などが確認され。更には直前に入れ替えられた後も見つかったという。

 

ほぼ殺人未遂で間違いないと言う事で、其方で捜査をするという事だ。

 

後は此方でやるということなので、任せる。

 

スタジオとしては大パニックになるだろうなと思ったが。

 

まあそれはそれ。

 

これはこれだ。

 

十中八九犯人は、あのクソ監督かその手下だろうが。

 

あいつはそろそろ引退する時期である。

 

勝手に自爆してくれて助かったとも言える。

 

だとすれば、良い結果だと思うべきだろう。

 

それにしても酷い映画だなと、表情も変えずに高宮は思う。

 

敢えて酷い映画を選んでいるのだから当然だが。

 

前評判を遙かに超えるひどさで、いわゆる「草も生えな」かった。

 

ともかく、今後の参考にさせて貰うとする。

 

この映画。全くの素人が何も考えずに謎の自信で撮ったものらしく。

 

あまりにも酷すぎるCGと。

 

あんまりにも安直なエコ思想の押しつけが話題になっており。

 

興味が出て来たので見てみたのだが。CG云々以前に内容が酷すぎるので、出ている役者が可哀想になった。

 

まあ高宮の映画も似たようなものなのだが。

 

それでも、役者達は必死に何とか経験を積もうと高宮の映画であってもオーディションに来るし。

 

何よりも高宮の映画が「業界人」に評価されていると知っているのだろう。

 

名前を売ろうとしているが分かって、色々気の毒にもなる。

 

いずれにしても、この映画についても終わりか。

 

次に作る映画はとっくに決まっているので、別に困る事は無い。

 

今の法律がある限り、映画を作れば食っていけるし。

 

ついでにいうと貯金も結構あるので。

 

その気になれば、二三十年は寝て暮らせる。

 

税金がドブに捨てられていると思うとちょっと悲しい所ではあるが。

 

税金だったら高宮だって払っているのである。

 

欧州の法律を真似て作った法なのだ。

 

なんでも欧州のものは素晴らしいと思っている議員様に文句を言うべきであって。

 

高宮の知った事では無い。

 

さて、ラストスパートだ。役者達にとっては。

 

後は、高宮が頑張るところである。

 

幾つか、仕事についてのスケジュールを頭の中で組んでおく。

 

その中には、トラブルシューティングでとられる時間も勿論組み込んでおく。

 

こうやって緻密に事前準備をしているから。

 

クソ映画であっても。

 

高宮は、ハイペースで映画を撮り続けることが出来るのだ。

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