謎の映画監督の物語 無の映画監督   作:dwwyakata@2024

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個人的に実はミュージカル映画は結構好きです。

リトルショップオブホラーズ(カラー版)は大好きで何度も見ましたね。


1、静かに動く

映画の撮影を開始する。

 

次の映画は、ミュージカルである。

 

今の時代は、ミュージカルというのは少なくとも国内ではあんまりないというか。劇などではあるのだが。少なくともミュージカル映画がヒットする傾向はあまりないというのは事実だ。

 

ミュージカルそのものはそれほどつまらないとは高宮も思わない。

 

ミュージカルは幾つか見たことがあるが、どれも基本的に歌と踊りと音楽という、人間が大好きでダイレクトに五感を刺激して楽しくなるものを欲張りセットにしていて。確かに映画としては面白い。

 

高宮は宇宙から人食い植物が来るミュージカルが大好きだが。

 

あの作品は白黒時代の映画にも同じものがあって。

 

そしてその映画とは、結末が真逆だったりもする。

 

いずれにしても、とにかく楽しく歌って踊るのがミュージカルであり。

 

劇などではまだまだ需要があるし。

 

そもそもアニメのOPソングなども、ある意味ミュージカルの一種であるのかも知れない。

 

国内映画で久々に売れ筋の監督である高宮がミュージカルを手がけると言う事で(分類は「アルティメットコメディー」だが)。それはそれで話題になったようではある。

 

一応、会社で軽くSNSにて宣伝はして貰ってあるが。

 

それで即座にSNSは湧いていた。

 

「高宮の映画でミュージカル?」

 

「恐ろしい。 相性最悪じゃねーか」

 

「いや、そもそもだ。 高宮の映画って、ジャンル詐欺の作品ばっかりだから、今回も別に違和感はないと思うぞ」

 

「ああ、確かにそれは言えてる」

 

何というか、SNSでもわいわいと盛り上がってはいるが。

 

毀損するような言葉は殆ど無い。

 

前に何度か告訴があったから、だろう。

 

昔は、SNSは文字通りの無法地帯だった。

 

今も正直言ってスラムだが。

 

実際に訴訟が発生し。

 

その結果人生が終わる事態が起きるという事が、何回かあった結果。

 

少なくとも、訴訟を躊躇無くするような相手には、多少SNSにうごめいている連中も大人しくはなっているようだ。

 

とはいっても、相変わらず阿呆はたくさんいるし。

 

スラムであることは代わりは無い。

 

そもそも、SNSの運営をしている連中が、無差別テロをするような発言をする人間を完全放置するような輩なので。

 

結局の所は自衛をしなければならない。

 

それが現実だ。

 

だから、高宮も自衛には熱心になる。

 

それだけの話である。

 

いずれにしても、ミュージカルをやると告知してから。

 

俳優を集めて。

 

そして撮影を開始する。

 

今回は井伊と黒田に先に指示を出して、CGの準備をしてもらってある。

 

今回のミュージカルは、それなりに独創的なものにする予定である。

 

まあいつも独創的な映画を作っているつもりではあるが。

 

それ以上に、だ。

 

黙々と撮影を開始。

 

今回も使う俳優は十人ちょっと程度。

 

いつもは数人である事を考えると、かなり規模が大きい映画と言う事になる。

 

ミュージカルではバックダンサーなどが重要なので。

 

バックダンサーなどに人を雇った結果がこれである。

 

なおバックダンサーは、CGで全て顔とか体型とかを消してしまう。

 

今の時代は、ダンスが出来る人間は高い需要がある。

 

というのも、デジタルアイドルにかなり人気が出てきているからで。

 

ダンスのモーションを、まんま取り込むことがあるからだ。

 

歌唱力やらダンスの力量やらがほぼ求められないリアルアイドルと違い。デジタルアイドルはどっちも重視される傾向が強い。

 

というわけで、デジタルアイドルの中の人として、声を当てる人間も。

 

踊る人間も。

 

どっちもそれなりに需要が生じている。

 

今回はかなり実績があるプロのダンサーを雇い。

 

先にダンスをまとめ取りした。

 

ただ。ダンスについてはCG加工して、極めてサイケデリックな代物としていく予定である。

 

ただし客を面白がらせたり、怖がらせたり。要するに感情を揺らしてしまっては、高宮の映画ではなくなる。

 

このため、CGをフル活用して。

 

あらゆる面白い部分を全て消していく。

 

高宮映画は、俳優達の間では。何というか、奇怪極まりない代物として知られている。

 

完全に高宮に囲われている日野は、目が死んでいる事が話題になっているし。

 

ダンサーとして雇われた人達も、一体何をさせられるのかと最初戦々恐々としていたようだが。

 

撮影が終わってみると、ダンスだけ普通にやらされただけだったので。

 

むしろ拍子抜けした様子で、帰っていった。

 

さて、問題は此処からだ。

 

歌とかの収録は、あとでやるとして。

 

映画の撮影を始める。

 

そもそも、ストーリーは今回も敢えて意味不明にしてある。

 

脚本は出来るだけ覚えてくるように。

 

劇団出身の俳優を集めたから、一応念押しのつもりだったが。

 

早速撮影に集まった俳優達は、吐きそうな顔をしていた。

 

日野に助けを求める視線も突き刺さりまくっている。

 

かの日野が、既にもうこれから何をされるのだろうと。完全に土気色の顔色になっていたが。

 

まあCG加工するのだから関係無い。

 

なお、石山は今回の撮影は取材に来ない。

 

彼女はこれから、別のものを取材してもらう。

 

「はい、では撮影開始。 シーン19」

 

一応、俳優達は迅速に動く。

 

自分の脚本の台詞は最低でも覚えているのが劇団出身者だ。日野みたいに全部丸ごと覚えてくる程プロ意識が高い子はあまりいないが。

 

それでも立派である。

 

ともかく演技を淡々とやってもらう。

 

組み体操は今回もやってもらう。

 

ミュージカルで組み体操というのは何というか極めて前衛的だが。

 

高宮の映画は基本的に前衛的なので。

 

なんら問題はないし。

 

違和感もない。

 

組み体操をやるには、当然人数が必要なので。

 

出演俳優が揃っている最初の方の撮影で、全て済ませてしまうし。

 

そもそも組み体操でも、危険なタイプのものは一切やらない。

 

危険な撮影をするときは、徹底的に配慮もする。

 

それが、高宮のやり方である。

 

撮影を淡々としていくが。

 

俳優達の目がどんどん死んで行くのが露骨すぎるほどに分かる。

 

まあそれはそうだろう。

 

意味不明の演技と脚本を要求され。

 

そしてNGが出る訳でも無く。演技指導も完全に野放し。

 

放し飼い状態。

 

結果として起きるのは、俳優達も涙目になる程の訳が分からない前衛的な内容の映画撮影。

 

しかしながら高宮は、休みはきっちり取るし。

 

事前に入念なスケジュールを練っていることもあって、基本的に皆を定時に上がらせるようにもしている。

 

一日の撮影終わり。

 

ミュージカルなのに歌うシーンがないことには、誰も疑問を抱かなかったようだが。

 

それは後で撮影したり声を入れると聞いて。

 

今更のように納得していた。

 

なお、聞いて来たのは日野だ。

 

多分、俳優達の心を少しでも楽にするためだったのだろう。

 

身を切って立派なことである。

 

そして高宮の意見を言わせて貰えれば。

 

そんな風に身を切らなくても、高宮がフォローはしてあげるので。大丈夫だよと慰めてやりたい。

 

まあそうすると舐められる恐れがあるので。

 

絶対にやるつもりは無いが。

 

定時で撮影が終わり、自宅に。

 

スマホの電源を入れると、メールが来ていた。

 

社長からだった。

 

「アカデミー賞、今年も君に決まったそうだ。 当日はスケジュールを空けておいてほしい」

 

「分かりました」

 

「その、多少は愛想良く、ね」

 

「……努力します」

 

何が愛想か。

 

そもそも、意思疎通に愛想が必要という時点で、色々おかしいとは思わないのだろうか。そんな事だから、佞臣が世にはばかるのだ。

 

はっきりいってどうでもいいと判断したので、適当に応じて後は食事とか家事とかをしていく。

 

井伊からもメールが来た。

 

「小野寺から連絡があった。 アカデミー賞に、うちの会社からもう一人候補が挙がっているらしい」

 

「ほう?」

 

「いや、大賞は高宮監督で決まり。 他の賞で」

 

「それでも快挙でしょ」

 

実際。大手の配給会社でもないのである。

 

アカデミー賞が、純粋に映画の完成度を評価する賞だったら、色々あり得ない話ではあるのだが。

 

いずれにしても、今は快挙としておく。

 

というか、本音では。

 

はっきりいってどうでもいいのだが。

 

これでうちの会社の影響力は、更に映画界隈で高まることになる。

 

その結果、もっとやりやすくなる。

 

それも事実だった。

 

権威なんてものは、本当に相応しいならそれでいいのだが。

 

実際にはろくでもない代物が。

 

いつの間にか権威化している事が多いし。

 

人が権威化すると。

 

器にあわない場所に行ってしまって。

 

壊れてしまう事だって珍しくもない。

 

はっきりいって、殆ど客が入らないような映画ばかり作っていた人間が、アカデミー賞のなんか一つでもとったら壊れるのでは無いか心配だが。

 

それ以上に、まずは今は土台がしっかり固まる事を喜ぶか。

 

高宮と、配給会社の他の監督の間には、ほとんど接点はない。

 

というか、交流を高宮がまず持とうとしないからだ。

 

一応会社で出会った時は挨拶をしたりはするが。

 

それ止まりである。

 

他の監督も変わり者揃いなので。これについては、別に不思議な事ではないだろう。

 

某サムライ映画の大家ほどでは無いが、クリエイターは変わり者揃い。それについては、今も昔も同じだ。

 

ましてや趣味で映画を撮っている人間なんて、その傾向が強いに決まっている。

 

だから、高宮は気にしていないし。

 

相手も恐らく、高宮についてあまり良い感情を抱いていないとしても。それを責めるつもりもなければ。

 

相手に崇拝を強要したりとか。

 

上下関係をどうこうとか。

 

そんなことを言うつもりは無かった。

 

高宮の稼ぎで、配給会社が大きくなって。他の監督の映画も予算が充実した分くらいは感謝してほしいが。

 

それ以上の感謝ははっきりいって必要ない。

 

それが高宮の結論である。

 

むしろアカデミー賞の何か一つでもとって天狗になり。

 

壊れないでくれよと、内心でぼやく始末だった。

 

ともかく。アカデミー賞の授賞式の日は予定を開けておく。

 

SNSの方は。

 

いつものコーヒー写真をアップするつもりだが。

 

それについては、変える気は無い。

 

そもそもアカデミー賞そのものにあまり興味が無いし。

 

はっきりいって、どうでもいいからである。

 

 

 

石山は連日、情報集めを徹底的にしていた。

 

渡されている基礎データがある。

 

以前、高宮監督が小野寺を連れて回った老人ホーム。其処で。余生を送っていた元アカデミー賞監督の話だ。

 

別に直接当たらなくても、調べられるデータである。

 

それらから調べて行くと。

 

色々とろくでもない事が分かってきた。

 

現在、高宮監督には殆どといっていいほど取り巻きがいない。

 

以前からの同志で周囲を固めているし。

 

そもそも高宮監督自身が露出を全くしないというのが要因ではあるのだけれども。

 

それにしても、やはり高宮監督が稼ぐ事によって周囲に漏出する富を啜ろうと集まるダニは虎視眈々と狙いを定めている。

 

実際高宮監督にどうにか接近しようとする奴はそれなりにいるようだし。

 

なんと俳優のオーディションにまで、その手のが紛れ込もうとしている。

 

それらを弾くために、石山は今作業を進めているのだが。

 

それと並行して。

 

今は人員のリストを作っていた。

 

結果として今できつつあるのは。

 

映画界隈の腐敗の歴史。

 

その一大絵巻である。

 

映画という文化も、元はそれほど盤石だった訳では無い。

 

古くの映画は、とにかく低俗な文化とされた。

 

そういう時代があったのだ。

 

文化に貴賤無し。

 

そんな事は当たり前だと思うのだが。映画という文化ですらも、低俗とされていた時代があった。

 

だが、映画はとにかく巨大な富を産み出した。

 

それによって、いつの間にか権威が出来。

 

やがてはそれが肥大化し。

 

だれもが分からないうちに、富を搾取する構造になっていった。

 

今石山が調べているのは、それの根幹には迫れないが。

 

その搾取構造が出来て以降。

 

どんな風にダニが映画という文化に集り。

 

生き血を啜り。

 

人材を駄目にしていったか。

 

それを絵巻物にしたような、ろくでもない代物だった。

 

何度か髪の毛を掻き回す。

 

深淵を覗けば深淵に覗き返される。

 

そんな事は昔からの当たり前の事実だ。

 

ただ石山は高宮監督という深淵そのものを覗いてしまった。

 

はっきりいって、高宮監督の方が、深淵としては度合いが強いと感じる。正直な話、金というものに集っているだけの連中と。一人の狂気的な信念だけでここまで来ている存在とでは。

 

やはり存在の位階が違うと言うのが印象だ。

 

いずれにしてもデータ化して見ると。

 

大御所となった映画監督にも太鼓持ちのダニはいるし。

 

そうなれなかった監督にも、稼げている間にはダニは集っていた。

 

それらのダニについては、調べて見ると、ある程度共通点がある事が分かってきていた。

 

犯罪組織出身のもの。

 

これはかなり数が多い。

 

芸能界は古くから犯罪組織とのつながりが多い。

 

タレントや、タレントの所属事務所などには、もろにヤクザとの癒着がある存在がいるし。

 

それは俳優も同じだ。

 

ある俳優が海外から薬物を持ち帰って逮捕されたのは有名な話だし。

 

何より古くは、男一匹なんて言葉があったとおり役者そのものが賤業で。

 

結果として犯罪組織と結びつきが強くなる傾向があった。

 

それにしても、これは酷い。

 

取り巻きなんてのはクズの集まりだと言う事は分かっている。

 

だけれども、それにしてもコレは。

 

調べて見るとでるわですわ。

 

ある映画監督から吸い尽くした取り巻きは、ある広域暴力団でかなりの出世を後に果たしている。

 

金を吸い上げるだけ吸い上げて。後はポイ捨てし。

 

その金を上納して、犯罪組織でのし上がったのだ。

 

類例はいくらでもある。

 

金がある所にはこの手の輩が集まり。

 

そして金を持っている人間に媚態をつくし。

 

貪り尽くして。

 

用が済んだら捨てていく。

 

それが、あまりにも分かりやすく示されていて。

 

少しばかりうんざりしてしまった。

 

いずれにしてもデータとしてまとめていく。これはいずれ。業界に巨大な爆弾を投じる事になるだろう。

 

今までも調べている人間はいた筈だ。

 

だが。消されてしまったのだろう。

 

今は、データとして集められる時代になっている。

 

だがどうして大手新聞社はしないのか。

 

第四の権力だの何だのと口にするのなら。

 

こういうことをきっちり記事にし。

 

犯罪組織を追い詰めろよ。

 

テロを平気でやるようなカルトに情報を横流ししたあげく、人を死なせるような新聞社が。大手マスコミを平然と気取っている時代だと言う事は分かっている。

 

だがこれは。

 

流石に少しばかり、闇が深すぎると言えた。

 

ため息をつきながら、情報を集めていく。

 

やがて。ある程度情報が集まった所で、石山は高宮に連絡を入れた。

 

「高宮監督。 情報の整理がある程度終わりました」

 

「流石早いね。 連絡を入れてきたと言う事は結構まずい?」

 

「まずいもなにも……」

 

警察としっかり連携しないと、死人が多数出る。

 

それは確定だ。

 

高宮も石山も殺される可能性が高い。

 

ヤクザを舐めている人間も多いが、世界的に見て相当な資金力を持つ犯罪組織である。舐めて掛かっていい相手では無い。

 

近年ではヤクザに対する法が厳しくなったことから。

 

半グレという下位団体に戦力を移し。

 

そちらを中心に活動をしている。

 

そういう連中である。

 

法があれば隙間を探し。

 

その隙間から邪悪を働く。

 

邪悪の権化であり。

 

邪悪以外の何者でも無い存在だ。滅ぼす以外にはない。そして滅ぼすには、多くの力が必要だ。

 

一度滅ぼしても、何度でも湧いてくるだろう。

 

だが、それでもやらなければならない。

 

そうしなければ、このデータにあるように。

 

何度でも何度でも。

 

連中は生き血を啜って肥え太るのだから。

 

「警察、それもキャリアの上位クラスの協力者が必要なんじゃないですかねコレ。 或いは公安とか」

 

「流石に現状でそこまでのコネはないかな」

 

「だとすると、まだ手を出すのは早いですよ」

 

「分かってる」

 

そうか、分かっているか。

 

それは良かった。

 

今無理に情報を暴きたてたら、文字通り何が起きるか分かったものではない。

 

ヤクザは今でも相応に邪悪で凶悪な暴力集団だ。

 

叩き伏せるには相応の準備がいる。

 

国外では、犯罪組織が国を乗っ取るような例だってある。

 

メキシコなどは良い例だろう。

 

そんな風にこの国をするわけにはいかない。

 

如何に、人々が暮らしづらい国であってもだ。

 

「ともかく、これからも調査は続けますが、これを公開するタイミングは本当に良く吟味してください」

 

「分かってる。 私も命は大事だからね」

 

「お願いしますよ」

 

「……」

 

テレビ会議を終える。

 

ため息をつくと、石山は更に情報を集めていく。

 

いつの間にか映画界隈の権威に居座っている業界人にも、これらのダニとの癒着が多数ある。

 

救いがたい話だ。

 

金が関わると、人間は本当に救いようが無いゴミカスとなる。

 

それについてはよく分かった。

 

ただ、それをデータとして暴露するのは時期尚早だ。

 

悔しいが、そればかりはどうしようもない。

 

ともかく、一旦データとして形にして。

 

後は、必要な時にいつでもネット中にばらまけるように、準備をしておく必要がある。

 

石山は。

 

本気で何もかも叩き潰そうとしている高宮監督にある意味畏怖したが。

 

本来マスコミがやるべき事を出来る立場に立った自分にも。

 

ある意味、戦慄を覚えていた。

 

だがこれでいい。

 

政治の腐敗は確かに暴くべきものかも知れない。

 

しかしながらだ。

 

聖域化しているものの腐敗は、もっと暴くべきものだし。

 

犯罪者の金策にも使われている。

 

例えば人権。

 

例えば福祉。

 

例えば自由。

 

こういったものは、今やもはや悪辣な詐欺師の財源と化している。これらを必要とする人々は虐げられ。

 

悪辣に利用するモノだけが肥え太っている有様だ。

 

だから誰かが叩き潰さなければならない。

 

映画の世界にも、それが波及している。

 

ならば、今叩くべきは。

 

石山は、ふうと嘆息すると。黙々と、情報集めに戻るのだった。

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