まさかの2話構成
ライカンさんの人気が凄い
「お兄ちゃん、ノックノックにメッセージが来たよ。ライカンさんから!」
「ん?内容は?」
「プロキシ様、本日はお時間いただけますでしょうか。ご相談させて頂きたいことがございます。……だって!」
「そっか、じゃあこの後でもいいんじゃないか?お昼を食べながら話を聞こう」
「了解、そう返事をしておくね!」
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「改めてアキラ様、リン様。本日はお忙しい中、お時間をいただき、誠にありがとうございます」
「いいっていいって!こんな美味しいご飯も作ってくれたんだからさ!」
「お褒めいただきありがとうございます。早速ですが、相談内容をお話しさせていただいてもよろしいでしょうか。」
「うん、話してくれ」
「承知致しました。先日ご依頼がありまして、ご主人様の命により私はカリンと共にホロウへと向かいました。ご主人様が言うにはある情報が眠っているメモリーカードが、ホロウ内にあるとの事」
「それって話しても大丈夫なの、ライカンさん」
「ご主人様はアキラ様とリン様とは顔馴染みと言っておりました、プロキシ様を頼ると言うと了承して下さったので、話しても問題ないかと」
「へー!一体誰なんだろ」
「桂小太郎様でございます」
「「桂さん!?」」
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「ご主人様」
「ご主人様じゃない、桂だ」
「……現在桂様に使える執事ですので、ご主人様とお呼びするのが恒例でして」
「ご主人様じゃない、桂だ」
「承知致しました、では桂様と」
「桂浜ではない、桂だ!」
「桂様、桂浜とは言っておりません」
「貴殿を雇った理由なのだが、バレエツインズの先にある廃墟にある情報が入ったメモリーカードを取引するという情報が入った。相手は両者ともにホロウレイダーであり、犯罪者だ。取引を邪魔したとて治安局にはしょっぴかれまい」
「えっと……ご主人様も名のある指名手配犯では……」
「ご主人様じゃない、桂だ」
「あうぅ……ごめんなさい」
「カリンが失礼しました、私からも謝罪を。しかしながら桂様、私としましても従業員を犯罪に絡ませたくはございません。どの様な内容なのかお聞きしてもよろしいでしょうか」
「道理だな。だが心配は無い、その情報というのはボンプの特殊改造という情報らしい」
「特殊改造でございますか」
「風の噂ではその改造を施すと、ある条件下でボンプが破壊されるというものだ。その情報が多岐にわたれば、世のボンプは危険に晒される。俺のボンプであるエリザベス一号も、いつそうされるかと心配でな」
「成程、ボンプを想う気持ちという訳ですね」
「それにエリザベス一号はそれこそ特殊でな、俺の相棒であるエリザベスが操るボンプ。故に改造されれば同期も出来ず、行動に支障が出てしまう」
「!」
「アキラ様達と同じ……」
「カリン」
「あっ、ごめんなさい!なんでもないんです!」
「アキラ殿を知っているのか、話が早いな。つまるところ世話になったアキラ殿達にも繋がる事案だ、世のボンプ引いてはアキラ殿達の助けにもなろう。やってくれるな?」
「承りました、ではアキラ様を頼ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、任せる。俺は俺で別行動だ、何かあれば連絡する」
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ライカンさんが語った事は、想像していたよりもスケールが大きい話だった。
下手をすれば全てのボンプの危機になりかねないもの、桂さんがその情報を掴んでいなければイアスや18号も危なかったかもしれない。
「わかった、そういう事なら協力するよ」
「イアスも危なくなるかもだしね!」
「ありがとうございます、プロキシ様。此方は前金となっております」
「前金……ってこんなに!?」
「桂様より預かっていたものです、失礼を承知で話しますが桂様は電気代で苦しむアキラ様達の助けにもなるだろうとの事でした」
「……これが前金なんだよな?これだけでも数ヶ月は大丈夫なのに」
「依頼達成した暁には、この金額の倍を払うと言伝を預かっております」
「お兄ちゃん!」
「あぁ、この依頼は失敗できなくなったな」
「では私はこれで。日時は追って連絡させていただきます、その時はまたよろしくお願い致します」
「うん、またねライカンさん!」
ライカンさんが去った後、リンとエリザベスの話になった。
まさか僕達と同じボンプにリンクする技術を持っているなんて、益々桂さんの謎が広まった感じだ。
「とりあえずライカンさんの連絡を待とう、お兄ちゃん」
▽ストーリーから離れる(休憩する)