ずっとボンプとスタンバってました   作:はちみー

9 / 9

久しぶりなので初投稿です。

あとから手直し入るかもしれません。


赤いマフラーと白い夜叉

 

「ん?俺宛に手紙?」

 

「確かに届けましたわよ、それにしてもなんなんですのあの白いバケモノは」

 

「……コイツは!」

 

『ライト殿、息災だろうか。桂小太郎だ。訳あってオレは今死んだ事になっている、こうして手紙を渡しライト殿に届けるのも憚られたのだが頼る事にした。ライト殿に頼れと言った手前オレが頼らんのもな。さて、本題に入ろう。郊外のホロウにてあるエーテリアスが発見された、木刀を引っ提げた天パのエーテリアスだ』

 

「木刀持った天パのエーテリアス??」

 

「ちょっとライト!?聞いてるんですの!?」

 

「んん、悪い。アレは知り合いだ」

 

「なら言っといてくださる?んまい棒500本押し付けたツケは払わせてやると!」

 

「ルーシーもやられたのか、気に入られたんじゃないか?」

 

「はーキレそうですわ!!ふん!」*1

 

ルーシーがプンスコ怒りながら立ち去るのを見届け、ライトは再び手紙に目を落とす。

 

『天パエーテリアスはかつての同志である坂田銀時の可能性が高い、オレが今討ち取りたい相手と戦う時に銀時の力がいる。奴はエーテリアスとなり自我を失っているだろう、観測情報からして明らかだ。だがあるアイテムがあれば眠ってしまった魂を、引き戻せるかもしれん。それはレバーボンプに預けてある』

 

ライトはレバーボンプに声をかけると、本のようなものを渡された。

 

「ジャンプ?随分古いな……この本、週刊誌か」

 

『それは生前銀時が好きだった物だ、渡してみるといい。』

 

_________

 

郊外のホロウ内、ライトは一人探索を続けていた。

荒れ果てた荒野と古ぼけた建物があるだけ、倒壊しているのは自然劣化なのかそれとも。

ライトが先を進んでいると、ある墓へと辿り着く。

 

「こんな所に……誰もここへは来ない所にあるのは気の毒だな」

 

ライトは刻まれた名前を見る、多少見づらいが判別はできた。

 

「寺田……綾乃……か」

 

突如としてライトの戦士としての感が働き振り返ると、夜叉と錯覚する程の殺意の塊が剣を薙ぎ払う寸前だった。

紙一重で避けたが、ライトの前髪を僅かに斬られてしまった。

 

「っ!!成程、アンタは相当強いらしい。流石は桂先生の同志って訳か!」

 

握られた剣は木刀ではあるが、切っ先がエーテルによって変化し鋭い刃となっていた。

必ずライトを仕留めんとそのエーテリアスは、ライトへと斬り掛かる。

 

「少し落ち着いてくれ、オレはここを荒らすつもりなんざない!って言っても伝わらなさそうだな……仕方ない!」

 

交戦する構えを見せ、ナックルを装備し構える。

木刀エーテリアスは目の前の敵を討ち滅ぼさんと、木刀を振るう。

横薙ぎをスウェーで躱したライトだったが、避けた先に蹴りが襲いかかり脚でガードしたものの耐えられず転がっていく。

受身をとって顔を上げると既に顔の前に木刀が飛んできていた、考えるより先にライトの戦士としての感が顔を横に逸らす。

 

「サムライってのはこうも荒々しい戦い方するのか?いや、桂先生も爆弾使ってたか」

 

壁に刺さった木刀を引き抜き、エーテリアスに投げ渡す。

ジャケットを脱ぎ捨て、気合十分のニヒルな笑みを浮かべたライト。

 

「さて、全盛期のアンタとやりあえなかったのは残念だが……そろそろ決着をつけさせてもらうぜ」

 

(恐らくエーテリアスに侵食された影響で、戦闘センスはそのままだが知能は低下している。そこを突いて戦いを終わらせる、俺がすべき事は消滅じゃなく撃退だからな)

 

「……そうだ、何マジになってんだ俺は。桂先生に渡されたあの本見せたら落ち着くんじゃないか?」

 

ゴソゴソとビニール袋から本を取り出し、エーテリアスの前に突き出した。

 

「アンタ、これ好きだったんだろう?桂小太郎が言ってたぜ、これをやるから戻ってこいと!」

 

投げ渡されたエーテリアスは行動を停止、その本を読み始めた。

ここまで効果覿面だったのかと唖然としていると、震えている事にライトは気がついた。

 

「ふっ、アンタも感動して震えてるのか?泣いたっていいさ、アンタの帰還をあの人も楽しみに……」

 

『赤マルジャンプじゃねぇかァァァァ!!』

 

「げふぅ!?」

 

アッパーカットを食らったライトは白目剥いて撃沈、無敗のチャンピオンはノックアウトで無敗ではなくなった……

が、ギャグシーンなので問題ない、ないったらないのだ。

 

『……あ?ここ何処だ?テメーは誰なんだ?いや……俺は……そうだ、ホロウに侵食されて……』

 

目を覚ましたエーテリアス、もとい坂田銀時は自分がぶっ飛ばしてしまった男を見ると冷や汗が出てきた。

完全にやっちまったという顔だった。

 

『……ったく、一応恩人になるのか?しゃーねーな、起きるまで待つか。なんで赤マルジャンプなんだよ、週間の方よこせ週間の』

 

 

*1:
キレそうですわって言いそうという偏見

桂小太郎の好感度イベ

  • みたい
  • いらない
  • 紅桜篇進めてくれ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

虚狩りの少佐殿は百年前から生きている…らしい(作者:永久冬眠)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

 初代虚狩り達が姿を消した後、人々は気付く、彼らもまた人であると。▼ 人である限り終わりがあるのだと。▼ 故に願う。▼ 決して終わらぬ英雄を。▼ 注意、ゼンゼロストーリーは完結していないので、当然ですが補完の為にオリ主含め独自設定を多分に含めます。ご了承下さい


総合評価:3488/評価:9.02/連載:5話/更新日時:2026年08月27日(木) 06:12 小説情報

あの子だけ先生との距離感がおかしい!!(作者:炊き込みご飯くん)(原作:ブルーアーカイブ)

「では、先生へのサービスとして、少し大胆なポーズはいかがでしょう」▼「き、際どすぎるッ!! 男の夢だよッ!!」▼先生が、ある一人の美少女にだけ距離を縮め、衣装を褒め、際どいポーズにまで大喜びしている。▼どうして、あの子にだけ。どうして、私たちには見せない顔をするのか。▼誰も知らない、その子が男の娘なのだとッ!!▼キヴォトス唯一の男子生徒が、まさかの重度の女装…


総合評価:7014/評価:8.75/連載:7話/更新日時:2026年08月04日(火) 00:26 小説情報

ギャグ要員は転生するようです。(作者:がんぎまり)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

魔王討伐の犠牲に死んだ男が、次の人生をかる~く謳歌しようとするお話。▼なお、激重となった仲間達が同じ時代を狙って転生した模様。


総合評価:19597/評価:8.91/連載:23話/更新日時:2026年08月18日(火) 05:23 小説情報

お金貯まったからホロウレイダー辞めるわ(作者:イグアナ)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

将来悠々自適な生活を送るため、節約生活をしながらホロウレイダーとして活動していたイツキは、ついに貯金が目標額へと到達した。▼「お金貯まったからホロウレイダー引退するわ」▼「えっ」▼ホロウレイダーとしてのアカウントごと削除して、これからは表の人間として生きていくことにしたイツキだったが、軽いアルバイトくらいは続けることにして、ヤヌス区の六分街に店舗を構えるレン…


総合評価:17746/評価:8.71/連載:36話/更新日時:2026年09月29日(火) 00:22 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>