東国の令嬢に転生したので世界を平和にすることにした。 作:あゆなみ
私は普通の看護学生だった。
看護師になるために高校卒業後看護学校に入学し忙しいながらも充実した生活を送っていた。
しかし、ある日不注意で事故にあってしまい、その20年間の人生に幕を閉じた、、、はずだった。
「おめでとうございます!女の子ですよ!」
次に目を覚ました時最初に聞いたのはこんな声だった。
走馬灯で生まれた頃からの20年間を振り返っているのかと思ったが、周りにいる人達が見るからに日本人では無いためすぐに違うと判断した。
そして何より母親だと言われ今私を抱っこしている女性がどう見たって私の母じゃなかった。
綺麗な緑色の髪の毛に宝石のような美しい桜色の瞳。
そもそも何人なのかも分からないような美しい人が私を愛おしそうに見つめていた。
私を見てとても嬉しそうにしている男の人、、、おそらく父親も金髪に碧い瞳をしていてどう見ても私の父親ではなかった。
まさか、、、生まれ変わった?転生?そんな物語のようなことが実際に起きるとは、、、というかここ多分地球では無いな。なんか人の髪や瞳の色がみんなバラバラで見た事も無い色を持つ人もいる。
ここが異世界だと言われ、納得するにはオタクの私にとっては十分すぎる内容だった。
なんやかんやで無事に退院し家だと思われるところに向かって行った。
車で向かっている時点で文明はかなり進んでいると思っていいと考えた。まぁ運転しているのが執事っぽい人なのには目を瞑って置こう。
家だという所に着くと今世の母親に抱っこされながら車を降りた。辺りを見渡すと真ん中に噴水がある広い庭に奥にはちょっとした屋敷があった。
(えっ、、、ここが家!?)
と思ったのもつかの間母親が
「アネットちゃん!今日からここがあなたの家よ!」
と言った。
それからこの家、、、もとい屋敷に住み初めてから、1年が経った。
この1年で様々なことが分かった。
まず、私の名前はアネット・クラリス。医療器具等の医療に関するものを取り扱っている会社、、、クラリス医療商会の社長の娘だ。
つまるところ社長令嬢で会社もそこそこ大きめ。しかも医療関連ときた。これならばもしかしたら今世こそ看護師になれるかもしれない。
そんな淡い期待を少し抱きながらも、だんだんこの人生を受けいれつつあった。
ちなみに私の父親は2代目らしい。
そして自分でハイハイして回れるようになってきたため、鏡を覗いてみることにした。鏡にうつる自分を見た私は言葉を失った。
(かっ可愛い!)
父親譲りの金髪に母親譲りの桜色の綺麗な瞳。そして何より将来がとても期待出来るような美しい顔立ち。
私はここで初めて転生してよかったと心の底から思えた。
両親も顔がよかったし期待はしていたがこれは想像以上だ。この見た目なら何とか生きていけそうである。
最後にある重大な事実を知ってしまった。ニュースを見て知ったのだが今私が生まれたこの国、、、東国[オスタニア]と隣国である西国[ウェスタリス]が冷戦中だと言う事だ。
戦争は私が前世で生きてきた時代では平和学習などこそあったものの、身近に感じたり、遭遇することなんてなかった。それが今はいつまた戦争が始まるか分からないだなんて、、、
正直不安しかないがせっかく生まれたのだから今世こそは寿命をまっとうしたい!今はまだ赤ちゃんなので出来ることはないが、成長したら社長令嬢の地位も使って、世界を平和にしていきたいと思う。
(今世もめっちゃ頑張ろ!)
そう心の中で誓った。
ここまで読んでくださった皆さんありがとうございました!次回からは少しづつ知っているキャラクターも出てきます。