東国の令嬢に転生したので世界を平和にすることにした。 作:あゆなみ
いつものように学校に登校したある日のこと。
昼休みになりデミーくんと皇帝の学徒専用の食堂へ向かっていると何人かの生徒が猛ダッシュでどこかへ全力疾走しているのが見えた。
「あれ?みんな何をそんなに急いでるんだろ?今日なんかあったっけ?」
ふと目に入った看板を見て納得した。
あー、今日幻のスイーツの日か。
確か食べたらめちゃくちゃ頭が良くなって皇帝の学徒になれる…!って噂だったっけ?
まぁそうじゃなくても普通に美味しそうだし…
でも皇帝の学徒である私が列に並ぶのは周りからしたら(お前はいらねぇだろ…!)案件なので大人しく食堂に向かうことにした。
「…並びにいかないんだな。」
「え?うん、まぁスイーツは美味しいもの皇帝の学徒専用の食堂にはめっちゃいっぱいあるしね!それに人気すぎて行ってもなくなっちゃいそうだし…」
「…そうか。」
てことでいつものごとく2人でお昼ご飯を食べた。
その後…
偶然アルトに遭遇した私は面白いものが見れると言われたのでそのままついて行くことにした。
行ってみると…
「えっ!トランプしてる!」
でもなんかみんなの目がガチだ。
「あのマカロンを狙ってトランプで勝負してるらしいです。残り4つしかなくて5人中1人食べられないから。」
「へぇー、そうなんだ!アルトは参加しなくて良かったの?」
「あんなの食べなくても頭いい方なのでなんの問題もないですよ。」
「そう?ならいいけど…」
そういえば昔デミーくんもあんなのに頼るなら勉強した方が…的な話してたな〜
とか色々考えてるうちにいつの間にかアーニャちゃんとダミアンくんの一騎打ちになってた。
おぉ、頑張れ〜!
とか思ってるうちにアーニャちゃんが負けそうになって泣き出してしまった。
心配だが、正直泣き顔が可愛いすぎて胸を撃たれた。
が、みるみる顔を赤くしていくダミアンくんを見てそれ以上の推しカプからの萌を貰い、私は1人勝手に大変満足していた。
「ね?いいもの見れたでしょ?姉様。」
「うん!ありがとう!でもこのコソコソするのはあんまりいい気しないかな…」
とりあえず私はその場を離れることにした。
まぁあの子たちはあの子たちで楽しむべきだし、アルトもいい加減社交性を身につけるべきである。
そういえばデミーくん、今頃図書室にいるかな?と思い図書室へ向かうことに。
どうせ1人で本読んでるんだろうな〜というノリでいつも彼が座っている端の方のエリアへ向かう。
しかしそこには…
クラスメイトの男子と話しているデミーくんが
(えっ、デミーくんが私以外のクラスメイトと話してる…!?)
いつもなら彼の成長に大喜びするところ、なんだけど…
(なんか…モヤモヤする?)
その日は話しかけずにそのまま帰ってしまった。
家に帰ってなんかちょっと後悔し始めた。
(なんで帰ったんだ私!あの時話しかけときゃ友達増えるチャンスだったかもじゃん!?あ〜もうこれだから…!)
結局1人反省会を自室で繰り広げるだけなのであった。
大人げなく、自分の感情にも向き合わずに。