東国の令嬢に転生したので世界を平和にすることにした。 作:あゆなみ
学校に入学してから1週間がたった。
未だに友達という友達ができずにいる。話せる人はいるのだが、、、
どうやったら友達が作れるか、というか前世でどうやって友達作ってたか思い出そうとしていると、いつの間にか家に着いていた。
大体の人が寮生活の中、私も寮生活を希望しようとしたのだが、両親は私を寮に入れることを頑なにしようとしなかった。
正直一人でまったりしてすごしたかった気がするが、家でしか出来ないことも多いし、そろそろ本格的に現在の医療を把握しておきたいので受け入れることにした。
家に帰り、靴を脱いでスリッパに履き替える。ちなみに6人いるうちの使用人達も動きやすいよう改良された特製スリッパを履いている。
このスリッパ制度を提案したのは私だ。
日本人として生きていたからか、元々室内まで靴なのには違和感があった。
その上衛生的に考えてもあまりよろしい環境ではないので両親に少し相談してみることにしたのだ。
即了承してくれた両親は各入口への靴箱の設置や、スリッパの用意、使用人達もあっという間に屋敷の掃除を終わらせてしまった。
というわけで今うちは家の中ではスリッパということになっている。
私のスリッパはデザインにこだわった上、プロが作ったので履き心地がいい。
お嬢様らしいものをやっと手に入れることができて少し特別感がある。
そういえばこのスリッパ制度はうちの会社が持っている小規模の病院に採用されたらしくその中ではみんなスリッパを履いている。
日本じゃそんな珍しくないがこっちでは珍しいらしのでこんな小さなクリニックにテレビの取材がきたりしている。
流石に父親が断っているが、、、前世の私のお父さんなら喜んで取材を受けていたかもしれない
翌日、学校に行き教室に入る。
すれちがった子に何人か挨拶されたが友達という友達がいない、、、今日こそは友達を作らなければ!
放課後になった、、、なってしまった、、、
私ってこんなに友達作るの下手だっけ?なんて考えながら図書室へ向かう。
迎えがくるまでここで本を読んだり折り紙を折ったりするのが私の日課だ。
「これでちょうど100羽めだ!」
私は最近千羽鶴の制作を始めていた。
この世界の平和を祈るためなのもあるが、折れるのが鶴しかないのもある。
5羽くらい折り終わってそろそろ正門に向かおうかと思っているとあるクラスメイトが勉強しているのが目に入った。
あの子は確か、、、
「なにか用ですか?」
じっと見つめられていることに気づいたのか彼が、、、デミトリアスくんが話しかけてきた。
「わっ!ごめんね!勉強してるの偉いなーって思って!」
「、、、そうですか。別に普通だと思いますけど。」
そういうと彼はまた勉強に戻ってしまった。
今世で初めて同級生と会話できたことに感動を覚えた私はにっこり笑顔で彼に
「じゃあまた明日ね!勉強頑張れ!」
と言ってその場を離れ、迎えがきてるであろう正門にむかった。
なんだこいつみたいなかおされたがまぁいいだろう。
友達とまではいかなかったが同級生にさよならの挨拶ができたことに喜びを感じその日はニヤケがおさまらなかった。