東国の令嬢に転生したので世界を平和にすることにした。 作:あゆなみ
とある屋敷の一室で今新たな命が産まれようとしていた。
「あー!母子共に無事に産まれてくれー!」
父親が部屋の外でずっとそう祈り続けている。
本当なら私も出産に立ち会いたいし、協力したいのだが、前世の私はまだ看護師になれたわけではなかったし、何より6歳の体では出来ることが少ない。
という訳で父親と一緒に外で無事を祈る事にしたのだ。
それからしばらくして、産声が聞こえてきた。
その瞬間父親がもの凄いスピードで部屋の中へと入っていった。
つられて私も部屋の中へと入る。
「おめでとうございます!男の子ですよ!」
女の人が産まれて来てくれた赤ちゃんを母親へとわたす。
「可愛い♡」
母親は涙を流しながら我が子を見て感動していた。
「アネットちゃん!あなたの弟よ!触ってみる?」
そう言われたので弟を見てみる事にした。
緑色の髪の毛に青色の瞳。
目元の形は母親に似ている気がするが、それ以外は父親と似ている。
これはまた綺麗な子供が産まれた。と思いながら前世も含め人生初の弟に私も感動を覚えていた。
「可愛い、、、可愛いなー!」
それにしてもずっとこの調子で泣き叫んでいる父親は大丈夫なのだろうか?
「アネットちゃんの時もこんな感じだったのよ♡」
そう母親が告げる。
産まれたばかりの頃はあまり視覚が発達していなかったし、何より混乱していた為よく覚えていないがそうだったらしい。
しばらくして弟の名前は"アルト"に決定した。
アルトの写真を見つめているといつの間にか学校に着いていた。
写真を片手に持って教室へ向かう。
教室につくと先日話すことのできた1人の少年が目に入る。
どうやら1人で本を読んでいるようだ。
私は勇気を持って声をかけることにした。
「おっはよー!」
そう笑顔で挨拶をしに行く。
すると彼は驚いた、、、というかなんか来たみたいなギョッとした目でこちらを見つめる。というかいつも目がギョッとしている。
こういうタイプは心開くまで時間かかりそうだな。
まぁいい。今日わたしにはとっておきの話題がある。
「みてみてー!こないだ産まれた弟!可愛いでしょ?」
そう言って彼に写真を見せる。
そうすると彼は少し何かを考えて、こう静かに告げた。
「俺もこの間弟が産まれてきた。」
そう告げると彼はすぐ読書に戻ってしまった。
、、、え?
「えーー!」
思わずそう叫んでしまった。
「凄い!そんな偶然ある!?」
私がそう興奮気味に話すと
「そんな偶然あったな。」
と答えてくれた。
「名前なんていうの?」
「、、、ダミアン。」
「へー!ダミアンくんっていうんだ!可愛い!」
そういい終わったあと私はとある事に気がついた。
デミトリアスとダミアン、、、オマケに苗字はデズモンド、、、
「D.D兄弟だ!」
「、、、」
私がそう告げると彼は何言ってんだこいつみたいな顔をしてこちらを見た。
前にも同じような顔された気がする。
「お前の弟の名前は?」
突然彼にそう聞かれたので元気よく
「アルト!」
と答えた。
「じゃあお前はA.K姉弟だな。」
となんと真顔で言われた。
そうこうしているうちにチャイムがなったので席につく。
これからも仲良くしていけたらいいな。
そう心の中で祈った。
デミトリアスはまだ幼いので心がそんなに死んでいないというか、何か諦めたようになっていたりはしていないという設定でやっています。
もしかしたら原作で過去があかされて全く違うじゃん!ってなるかもです。すみません