東国の令嬢に転生したので世界を平和にすることにした。 作:あゆなみ
ある日の休日。
私はバーリントン総合へと足を運んでいた。
ちなみにお父様とである。
お父様が院長と話している間、私は病院を見てまわることにした。
最近はイーデンにいる時間の方が長かったため中々病院に足を運べずにいた。
皇帝の学徒になるのも考えものである。
色んな病棟をまわり終わって最後に精神科のほうへ向かう。
(やっぱデミー君がいないと寂しいな、、、あれっそういえば私友達デミーくんしかいなくね!?)
なーんて考えていると曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
「すみません!僕の不注意で、、、ってもしかして君はアネットさん?」
「あっはい。そうですけど、、、ってあなたは!?」
私はこの病院で働く仕事ができるスマートなイケメンとぶつかってしまったらしい。
「ロイド・フォージャーさんですか?」
「はい。そうです。よろしくお願いします。」
そういうと彼、、、ロイド・フォージャーは優しい笑みを浮かべた。
病院の談話室でお茶をもらい、1口すする。
「すみません。時間貰っちゃって。」
「大丈夫ですよ。僕はこれからちょうどお昼休憩だったので。」
そんな感じで2人の会話は続いていく。
「アネットさんはイーデンの生徒さんですよね。しかも皇帝の学徒だとか。」
「はい。そうです。娘さんとはこの前お話させて貰ったのですが、すごく可愛かったです!」
ロイドさんは少し驚く。
「そうですか、、、ありがとうございます。」
こんなイケメンと話すのは今世初かもしれない。
一応我が家の父親も弟もイケメンの部類ではあるが、弟は年下すぎるし、父親はなんかイケおじ感あって私の好みではなかった。
そんな目の保養になるロイドさんにある質問をしてみることにした。
「すみません。少し質問いいですか?」
「はい。どうぞ。」
「ロイドさんはこの国、、、ひいてはこの世界をどう思いますか?」
「、、、え?」
突然の質問にロイドさんは驚く。
まぁ無理もない。この国に逆らうようなことをすれば捕まるこの国で思ってることなどそうスラスラ言えるはずがない。
私は頭が良さそうな人にこういった質問をしていて、昔デミーくんに似たような質問をした時には曖昧な返事をされてしまった。
まぁ聞いた時の年齢が初等部2年生くらいだったので、まだ特に何も考えてなかったのかもしれない。
「すいません。急にこんな質問をしてしまって。忘れてください。」
あわよくばとは思ったけれど、そう上手くはいかないか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(なんなんだこの子は!?)
俺の名前はロイド・フォージャー。
ロイド・フォージャーという名は仮の名で、実は西国のスパイだ。
コードネーム"黄昏"として日々任務をこなしている。
そんな任務の中の1つである"オペレーション梟"のために偽装の資格を取り務めていたバーリントン総合病院で偶然出会った少女、、、アネット・クラリスと話をすることになった。
わりと一方的だったが、探りを入れておきたい家ではあったし、昼休憩の間だけと言われたのもあって少し話すことにしたのである。
だが、、、
(この少女はいったい何者なんだ!?子供だからと甘く見すぎた。詰めが甘いぞ黄昏!)
まだ子供なのも相まって探り入れてる感を見抜くのは容易いが、そもそもこの子の家はいささか不明な点が多すぎる。
いつの間にかアーニャとも話しているようだし、何より彼女はデズモンド家長男、デミトリアス・デズモンドと関わりがある。
できることならあまり変に関わりたくはなかった相手だ。
だが何故か目をつけられている気がする。入学式でもこちらを見つめていたし、、、だとすると一体何故。
結局あやふやに話は終わり、また今度と言われ別れた。
果たして彼女は、、、
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ロイドさんと別れた後、父親と合流し、家に帰る。
クラリス家は一応ただの商家のはずだが、両親が医師免許を持ってることも相まって医師に知り合いが多く、母親に限っては自分で自分の大きい病院を建ててそこで院長をしていたりする。
娘の私でも知らないことの方が多いこの家は、果たして私の目標に影響するのだろうか。