東国の令嬢に転生したので世界を平和にすることにした。   作:あゆなみ

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球技大会!

ある日の昼休み。

持参したおにぎりを持って保健室に入る。

今日は養護教諭の先生がおやすみのため、念の為に保健室にいることにした。

 

それに今日は3、4限目に球技大会があったらしく、怪我人がくる可能性が高い。

 

今年の種目はドッチボールだったらしいが、ドッチボールとか怪我する未来しか見えないようなスポーツのため、打撲や捻挫の子が来た時ように必要物品の準備を済ませておく。

 

あらかた準備も終わり、椅子に座って私特製塩おにぎりを食べていると、保健室に誰か入ってきた。

 

「こんにちは〜!ってダミアンくん!どうしたの?」

保健室に入ってきたのはデミーくんの弟ダミアンくんだった。

周りにはその友達もいる。

 

「すみません。ダミアン様の手がボールを取ろうとした衝撃で赤くなってしまっていて、、、念の為保健室に連れて行った方がいいのでは?となり、、、」

と、髪型とうもろこしみたいな友達が教えてくれた。

 

「そっか、、、ちょっと見せてみて。」

ダミアンくんの手を見てみると摩擦によるやけどのようになっていた。皮も少し剥げてしまっている。

 

(え!?ボール取ろうとしただけでこうなる!?)

と驚いていると、信じられないスピードでボールを投げてくるでかいヤツがいたと出っ歯の子が教えてくれた。

 

「ありゃ〜これは痛そう。とりあえず冷やしてみて様子みようか。病院じゃないから軟膏とか渡せないし。」

 

ダミアンくんに氷をわたし、軽く注意事項を伝えていると、またまた保健室に誰か入ってきた。

 

「失礼するます。次男いるか?」

そう言って顔を覗かせる可愛い女の子、、、アーニャちゃんはこちらを心配そうな顔で見つめていた。

 

「は?お前なんでこんなとこきたんだよ?なんか用かよ?」

なんて言っているダミアンくんだが、なんだか少し嬉しそうだ。

 

「だって次男アーニャのこと守ってくれて怪我したから、、、心配になった。あの時の次男かっこよかった!あざざます!」

そう言って頭をさげるアーニャちゃん。

 

もう言い逃れ出来るわけないくらい顔を真っ赤にしているダミアンくんが慌ててボール取ろうと思っただけだし!と言い訳する。

 

そのまま猛ダッシュで走って出て行ってしまった。

お友達も慌てて追いかけていく。

 

(あーあ行っちゃった。せっかくこれから今頃1人寂しくご飯を食べているであろうデミーくんのとこにダミアンくんと一緒に行こうかと思ってたのになー。)

 

なんて考えていると急にアーニャちゃんがハッ!という顔になって

「次男!待て!」

とダミアンくんを呼び止めた。

 

「なっなんだよ!」

まだ真っ赤な顔で振り返るダミアンくん。

「えっと、、、次男!ここにいるといいこと起こるぞ!」

とよく分からないことをアーニャちゃんが叫んだ。

 

でもこれはチャンスなので私からもダミアンくんに話しかける。

 

「ダミアンくん!これからそろそろ昼ごはん食べ終わっているであろうデミーくんのとこに行こうかと思ってたんだけど、一緒に来る?もうなんか人来なさそうだし。」

 

そう言うとダミアンくんが嬉しそうな顔になる。

「はっはい!」

「良かったですね!ダミアン様!」

ダミアンくんの友達が嬉しそうに告げる。

 

「よかったな。次男。」

アーニャちゃんも微笑みながら告げる。

 

その笑みを見て少し顔が赤くなったダミアンくんはそっぽを向いて「おっおう。まぁな。」と告げた。

 

その後2人でちょうど食堂から出てきていたデミーくんと合流し、少し話して別れた。

 

教室に戻る帰り道。

「ダミアンくん女の子庇って怪我してたんだよ!なんだかかっこいいね!」

「、、、そうか。」

デミーくんは静かにそう告げる。

 

「あいつも庇いたいと思えるくらい大切な人が出来たのか、、、」

なんて呟きながらなんだか少し上の空になるデミーくん。

 

基本何も考えないことにしている彼にしては珍しい行動だ。

弟の成長(?)になにか感じることでもあったのだろうか?

 

まぁ何はともあれ、今日は面白いものが見れたのでよしとしよう。

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