「チョコレートだぁぁぁ!」
プレイヤーは学校に登校してそうそう、朝からチョコレートと叫ぶクラスメイトに困惑していた。
プレイヤー「・・・・・・」
「ん?よおプレイヤー!どうしてんだよ朝っぱら鳩が豆鉄砲を食ったような顔して?」
プレイヤー「────」
「なんでチョコレートって叫んでいたのかって?そりゃお前!今日は待ちに待ったバレンタインデー!男子が女子からチョコをもい、あわよくば愛の告白をしカップルが誕生する日だ!」
クラスメイトのバレンタインデーに対する熱量にプレイヤーは驚きながらも今日の朝、妙に浮足が立っている生徒たちの理由に納得した。
「その感じだと特に意識してなかったみたいだな・・・。まあチョコをもらえるかなんてお前には心配無用か・・・」
プレイヤー「────?」
「だって生徒会や他の部活の可愛い女子たちと仲いいじゃん!羨ましいぜまったく」
そう、プレイヤーはここ桜龍高校の生徒会に所属しているが他の生徒会メンバーやとある五つの部活の部長はデュエマのドラゴンの力を宿しており、プレイヤーも一緒にクリーチャー絡みの事件を解決してきた過程で仲がいい。
もっとも、彼女たちプレイヤーに異性としての好意を向けていることはクラスメイトもプレイヤーも知らぬことだろう。
「まっ、お互いチョコをもらえるといいな!」
クラスメイトはそう言うと自分の席に戻って行った。
一方プレイヤーは自身のスマホに目を移す。
そこには生徒会のみんなとそれぞれの部長たちからの連絡がきていた。
どうやら放課後に渡したいものがあるという内容のようだ。
クラスメイトの先ほどの話を聞き、いつも色恋沙汰よりデュエマなプレイヤーも今日ばかりはもしかしてチョコかな?と少しの期待を寄せざるを得なかった。
───────────────
放課後、プレイヤーは彼女たちに指定された場所である生徒会室に向かいドアを開けた。
ガラッ
「「「「「「「「「「「「プレイヤー!ハッピーバレンタイン!」」」」」」」」」」
プレイヤー「────!」
ドアを開けると生徒会長のアーシュ、副会長のメガ、庶務のギャイ、会計のすず、書記のゼオス、空手部部長のドーラ、ゲーム部部長の∞、水泳部部長のしのぶ、美術部部長のマロン、テニス部部長のジュラ子が出迎えた。
アーシュ「というわけでプレイヤーさん!これ、私達からのバレンタインチョコです!う、受け取ってください///」
ギャイ「ちょっと恥ずかしいけどいつも世話になっとるし・・・///」
マロン「我が輩のゲージュツ的なチョコをとくと味わうでし!」
プレイヤーが彼女たちからもらったバレンタインチョコはそれぞれの個性がでていてどれも完璧な出来栄えだった。
プレイヤー「────?」
美味しそうなチョコを前にプレイヤーは彼女たちに今ここで食べていいかを尋ねた。
ジュラ子「もちろんですわ!ジュラ子たちのvalentine chocolate、ぜひご堪能くださいですわ!」
しのぶ「一生懸命に作ったけんきっとうまかはずよ」
すず「だ、誰のから食べるんだ・・・!」
プレイヤーは誰のチョコを食べるかを少し迷ったあと、アーシュの作ったチョコに手を伸ばす。
ガサガサ
箱からチョコを取り出すと、アーシュのチョコはシンプルなハートをベースとした可愛らしいチョコだった。
パッキッ
モグモグ・・・
アーシュ「ど、どうですかプレイヤーさん・・・」
プレイヤー「────✨」
ミルクチョコをベースとしたアーシュのチョコの美味しさに思わずプレイヤーは目を輝かさせた。
アーシュ「美味しいですか!?」
プレイヤー「────✨」コクコク
アーシュ「や、やりましたー!」
∞『よかったなアーシュ』
ゼオス「今日のためにアーシュちゃんタクサン頑張っていましたモノネ!」
アーシュ「ぜ、ゼオスさん・・・///」
メガ「一番先にチョコ食べてもらえてかいちょーいいなー」
アーシュ「えへへへへ・・・♡」
ドーラ「おいプレイヤー!次は儂のチョコを食え!味は保証する!」
プレイヤーにチョコを美味しいと言ってもらえ幸せそうになっているアーシュを横目にドーラが自身のチョコを食べるように促してくる。
メガ「あ、ズルい!じゃあ次はボクのボクの!」
すず「なっ!それならわらわがっ・・・!」
ギャイ「う、うちだって!」
マロン「我が輩の見た目も味もゲージュツ的なチョコを先に食うでし!」
ジュラ子「ジュラ子のもとってもdeliciousですわよ!」
しのぶ「うちのも食べてほしか!」
∞『いや、私のを食べてほしい』
我先にとプレイヤーに自身の手作りチョコを勧める彼女たち。
ゼオス「なら朕はせっかくデスカラプレイヤーに口移しで・・・♡」
ガシッ!
プレイヤー「────!?」
そう言うとゼオスは自身があげたチョコを口で咥えるとプレイヤーの頬を掴み迫ってきた。
「「「「「「「「「「「ダメー!?」」」」」」」」」
こうして乙女のバレンタインはプレイヤーのくちびる争奪戦になりかけたのだった。