いやー、最近寒くなって来ましたね。3年ぶりに風邪を引きました
…………風邪ってちゅらい
アーシアの話を聞くと、堕天使逹はアーシアでなにかをするらしい。まあ、あんな神父がいる組織だ。まともじゃないことは確定だな。アーシアの話を聞いたグレモリー眷属内での話し合いの結果、アーシアは堕天使の目的がわかるまで保護。依頼人の男は、幸いにも独り暮らしだったため悪魔に関しての記憶を消し、別の町へ引っ越させた。なにもわからないまま出ていかせるのはやり過ぎな気がするが、命には変えられない。ちなみにアーシアは兵藤の家でホームステイという形になった。兵藤一人だとアーシアを拐いに来たときに対応しきれないと反対したが、アーシアが断固として譲らず兵藤の家に決まった。兵藤が学校に来ている間はオカルト研究部の部室で待機することになった。個人的には兵藤の家に堕天使のみに反応する結界を張った
ちなみに兵藤はアーシアが人並みに遊んだことが無いと知り、学校を休んでアーシアと遊びに行った。俺様は普通に登校している
「…ここでこの定義を使うことで………」
……はっきり言って記憶が戻る前よりも暇になった。記憶が戻る前だったら、違和感について考えていたが、前世を思い出したおかげで考えることは無くなった。その分授業中やることがない
…………暇だ………前の世界で一般教養は受けている、いまさら習い直すのもアホらしい。俺様唯一の脅威は『暇』だな……
そうこう考えていると
「………なんだ?」
屋上から何かしらの力を感じる……力の大きさ自体は人間と変わらないが…本質が違う。しかも違和感を感じる。まるで力を隠しているような………
「どうした?右崎?」
「頭が痛いので保健室行ってきます」
「そうか分かった。一人で行けるか?」
「いや、問題ないです」
「無理だと思ったら帰っていいぞ」
……とりあえず見に行くか
屋上につくと黒いワンピースの少女がいた
どうやらこの魔力の正体はこいつらしい
「何者だ?お前は」
「我、オーフィス。お前、何?」
「何とはどういう意味だ?オーフィス」
「お前、どこからきた?」
こいつ……本当に何者だ?なぜ俺様が別世界から来たことを知っている?こいつに嘘を言ってもすぐにばれるな
「ああ、俺様は確かに異世界からきた。ちなみに俺様の名前は右崎当麻だ」
「みぎさき…とうま?」
「そうだ」
「とうま、我に力を貸して。」
「力を貸す?俺様の力が必要なのか?」
近くで見て分かったがこいつの力は底が知れない。前の世界のガブリエル以上だ。この世界にこいつよりも強いのがいるのか?
「我、グレートレッド倒して、静寂てにいれる」
「そのグレートレッドを倒して俺様にメリットがあるのか?」
「……ない……」
そう言うとオーフィスという少女は、表情を曇らせる。見た目だけとは言え少女がこんな表情をするのは気分が悪い
「まあなんだ、俺様も気が向いたら協力してやる。だから今日はもう帰れ」
「約束したら我、帰る」
「分かったよ、約束だ」
オーフィスは若干笑う。そして瞬きすると既に消えていた、まるで最初からいなかったかのように
……まったく。俺様は自分の世界を守りたいだけなのに、なんでこんなに争いに巻き込まれるんだ?
もう授業を受ける気にもならないのでそのまま家に帰った
そして夜になり部室にいくと、なにやらグレモリーと兵藤が言い争っていた
「なんだ?なにかあったのか?」
木場に聞くと真剣な表情で答える
「アーシアさんが堕天使に拐われたらしいんだ。それでイッセーくんが助けに行くって言ってね」
……アーシアが拐われたか…助けに行きたいという気持ちももわかるが下手に手を出せないな
パン!
グレモリーの方を向くと兵藤がグレモリーに平手打ちを食らっていた
「何度言ったらわかるの?もともとアーシアは堕天使の組織の人間よ?自分の組織に戻っただけ。アーシアの救出は認められないわ」
「なら、俺一人でも行きます!アーシアがいってたでしょう、自分でなにかするつもりだって。それに堕天使は儀式って言ってました。アーシアをほおってはいられません!」
「行けば確実に殺されるわ。もう生き返ることもできないのよ?それがわかっているの?それにあなたの行動が私達にも大きな影響を及ぼすのよ!あなたはグレモリーの眷属なの!それを自覚しなさい!」
確かにグレモリーのいうことももっともだか、いまの兵藤は何を言っても止まりそうにないぞ?
「じゃあ、俺を眷属から外してください。俺個人でアーシアを助けに行きます。そうすれば部長逹に迷惑が掛からないでしょう?」
「そんなことできるはずないでしょう!あなたはどうしてわかってくれないの!?」
グレモリーが今までないほどに激昂している。だが兵藤も引く様子がない
「俺はアーシアの友達です!俺は友達を見捨てられません!」
「友達だったとしてもあの子が敵だということに代わりはないわ。それに下手に手を出して堕天使との戦争になったらどうするつもり?」
「だとしても、アーシアを見捨てる理由にはなりません!」
すると姫島が部室に入ってきてグレモリーの耳元でなにかを伝えた
「……イッセー、話しはここまでよ。私と朱乃には大事な用ができたからこれから少し外へ出てくるわ」
「なっ!?まだ話しは!」
このタイミングで用か………まあ十中八九アーシアの事だろうな。兵藤はまったく気づいていないようだが
「イッセー、トウマ、あなた逹にはいくつか話しておくことがあるわ。まずあなた逹の駒、『兵士』は弱い駒じゃない」
やはりそうか、チェスでも兵士は相手の陣地に入ると昇格することができる。チェスの駒に例えているなら兵士にも特別な特性があると考えられるだろう
「『兵士』にはプロモーションと呼ばれる特殊な力があるの。『兵士』は相手陣地の最深部に踏み込んだ時、昇格することができるの。『王』以外の全ての駒に変化することが可能なのよ」
全ての特性か……兵士という役割の割に破格の性能だな
「あなた逹は悪魔になって日が浅いから最強の駒である『女王』へのプロモーションは負担がかかって、現時点ではできないわ。けれど、それ以外の駒になら変化できる。心のなかで強く念じればプロモーションできるわ」
俺様には必要ないだろうが、兵藤にはまさにうってつけの力だな。こいつはまだ弱すぎる。だが、うまく使えば勝てるかもしれん
「それともうひとつ。神器について――神器は想いの力によって効果を発揮するの。それは人間でも悪魔でも関係ない、強い想いは力に転ずるの」
想いか………今思えばあいつもそれが強さになっていたんだろうな…
「最後に、絶対これだけは忘れないで。『兵士』でも『王』は取れる。あなたは必ず強くなれるわ」
それだけ言うとグレモリーと姫島は魔方陣で移動していった
兵藤は大きく息を吐き、その場から去ろうとしたところで木場が兵藤を呼び止める。
「行くのかい?」
「ああ、行く。アーシアは友達だ。見捨てることなんてできない」
「……殺されるよ?いくら神器を持っていても、プロモーションを使ってもエクソシストの集団と堕天使を一人で相手にはできない」
確かに。いくら悪魔になって身体能力が上がり、神器を持ち、プロモーションができると言っても兵藤は弱い。一人で行ってもアーシアの元にたどり着けず殺されるのは目に見えている
「それでも行く。弱いってのが助けない理由にはならない。例え死んでもアーシアは助ける」
「いい覚悟、と言いたいところだけど、やっぱり無謀だ」
確かに兵藤だけでは無謀だ。兵藤だけの話だが
「だったら、どうすりゃいいってんだ!!」
「僕も行く」
「なっ………」
あまりに予想外だったのか兵藤は言葉を失っている。
「君は僕たちの仲間だ。部長はああおっしゃったけど、僕は君の意思を尊重したい。それに個人的に堕天使や神父は好きじゃないんだ。憎いほどにね」
……最後の言葉、かなり力がこもっていた。木場は木場で過去に何かあるようだな
「部長も遠回しだったけど『その教会を敵がいる相手陣地だと認めた』ていう事をおっしゃっていたよ」
「あっ」
やっぱり気が付いていなかったか。頭に血が昇りすぎだ。そんなんじゃ勝てる戦いも勝てんぞ
「部長は行ってもいいって遠回しに認めてくれたんだよ。もちろん、僕にフォローをしろって意味合いだと思うけど。部長にも何か考えがあるんだろうね。じゃなければ、君を閉じ込めてでも止めるとおもうよ」
感動している兵藤に塔城が近づく
「……私も行きます」
「なっ、小猫ちゃん?」
「……二人だけでは不安です」
無表情でなにを考えているか分からんが意外と仲間思いだったんだな
「……本当にありがとな二人とも。それで右崎、お前はどうするんだ?」
「俺様も行くに決まってるだろう。木場と塔城だけならまだしも兵藤が不安すぎる」
そう言うと兵藤がムッとした顔になる
「……たしかに俺は弱いけど足を引っ張るつもりはないぞ?」
「そんなことは結果を出してから言うんだな」
「そうだな、じゃあその結果を出してやるさ」
「口先だけになるなよ?」
話し終わると、兵藤が一回深呼吸をし、真剣な表情になる
「んじゃ、四人で救出作戦といきますか!絶対助けるから待ってろよ、アーシア!」
どうも、今回は無限龍オーフィスとのファーストコンタクトしました。
ちなみに、なんかイッセーが主人公っぽくなってきてしまった。そのうちスケベイベントがなくなりそう