【本編完結】アークの一般指揮官   作:山吹乙女

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 お疲れ様です。
 今回は少し短いです。


一般ニケの加入

「本ニケはアークガーディアン作戦以前より封印処置の施されていたニケです。当時の記録は何も残ってなく、機能どころか、名前すら残ってない現状、どうして封印指定されているのか、保管庫の管理人でさえ知らない状態です。それと、破壊されていたコアはボディを調べたところロストテクノロジーの分類にありましたので、現在用意できる高性能コアを装着させました。」

 

「ご苦労だったね、()()()()()()

 

「しかし記録が残っていない状態で、何故か封印指定されてるほどのニケです。このまま稼働させるには、いささか不安が残りますな」

 

 溶液ポットの中に浮いているのは、両脚を切断されたところに新たに義足を装備したショートカットのニケだ。豊満なバストに近距離戦を想定された丸太のような太もも、私は彼女に()()()()と名付けた。

 

「その懸念は正しい判断だよ、ドバン副司令。このニケがどういう者であるか知らなければ、とてもじゃないが扱い切れない代物さ」

 

「逆に言えば、()()()()()()()殿()は、熟知しておられる…と?」

 

「…()()()()、このニケのやったことを忘れる事は難しいだろう…知られていない現在の人類が"奇跡の産物"とでも言うほどにね。それはそうと、そんなニケだろうと戦力として組み込むしかないのだから、現在の我々は追い詰められているとも取れる」

 

 ドバンを"アウターリムから見つけ出し"、アークの副司令にまで上り詰めさせてから、副司令権限を使わせエニックを通じて知った現状を把握して焦燥を感じない者はいないよ。

 やはり私の知ってる通り、アークはトーカティブとの裏取引により標的から外れている現状、いつその取引が無くなるかもしれない現状ラプチャーに総攻撃でもされたら帰る家すらなくなる。こんな惨状で焦らない者は余程の楽観者か、狂った狂人だろう。

 まぁ、今起こそうとしているのは、その狂った狂人なのだけどね。

 

「凡そ100年だ、充分休暇は得られただろう。目覚めの時だ」

 

 カーレン…いや、()()()()()()()

 

 

 

 

◆◆◆

 

 アナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオールアナキオール…。

 ああ、私の完璧なアナキオール。強くて、美しい、私の完璧なアナキオール。

 

 私もヘレティックになりたかったのですが、自分が間違っていなかったと分かっただけで、良しとします。

 そんな今際の際だった私ですが、どうやら神は私に微笑んでくれていました。

 

「おはよう、長い眠りだったね」

 

 何時(いつ)まで眠っていたかは分かりませんが、こうしてこの世にもう一度生を受けることが出来たのですから…。

 

「…貴方は?」

 

「私はピースメーカー…ピースメーカー部隊の指揮官だ。どうやら君は100年ほど眠りについていたようだ…以前の記憶は?」

 

 この反応…どうやら私が異端者であると知らない様子…ふふっ。

 

「すみません…特に何も…」

 

「そうか…じゃあ名前もわからない…ということかな?」

 

「ええ…」

 

 大方、私のボディが高性能だったところから、処分されずに秘匿、保管か封印でもされていたのでしょう。エイブには感謝してもしきれませんね。

 私が第二世代のフェアリーテイルモデルということも分かってないところから、情報の統制___ひいては記録の抹消が行われて、百年が経った。

 記録の抹消が起こっているなら、最低十年でも有れば末端の指揮官や研究員であれば、記憶にも残らないでしょう。それが百年です…ふふ、なんて都合のいい展開なのでしょう?

 

「それでは名前で呼ぶのも難しいか…やはり私が元々名付けた名前で呼ぶとするが、構わないかな?」

 

「ええ、昔の記憶は何一つ残ってませんが、お役に立てるように頑張ります!指揮官様!」

 

「ああ、これからよろしく頼むよ()()()()

 

「…ッ!?」

 

 瞬間私は喉元に刃を立てられたかのような緊張が走った。

 カーレン、私の名前と同じ童話赤い靴の主人公の少女の名前…偶然?いえ、私の存在を知ってる?どこまで?___まさか、全てを知って?…そう、もしかして私と同じく心を共にする…。

 

「会って早々で悪いがこれは私の持論なのだが…罪というのは、死ぬ事が償いではないと思っている。生きて償う…死というのはある種の逃れだと私は思っている」

 

 彼は微笑みながら言った。そう…全て…私の全てを、知られている。その言葉が決定付けた。

 

「踊り疲れただろう…これからは祈りの時間だ。早速だが、地上に出る…性能テストも兼ねてな」

 

 周りの研究員が困惑しているところから、本当に百年が経ち、情報の統制が行われて、第二世代のフェアリーテイルモデルという言葉も抹消されている。

 それなのにこの方はどうして私のことを知っているのでしょう?…ラプチャーとの共存という夢が破れてしまった今は、彼について研究しなくてはなりませんね…。ふふ…ふふふ………。

 

 

 

 

 

 

 

 




 お疲れ様でした。
 他の人から見るとピースメーカー怖いよね…。アークの副司令官が慕ってる指揮官だし、力があるのに欲のようなものがあまり出てないっぽい、でも力そのものは欲する。得た力をどうするかって考えが全く周りに知られていないんだよね…。

 ここにヘンゼルとグレーテルも加わる可能性があるから、戦力がすごいことに…戦争でも始まるのか?でも多分普通に地上奪還のために動いてるだけなんだよね…。
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