もうしわけないです
羅衣くんの説明に欠けがありました
ここで補填します
だが私はあやまらない
・流鏑馬
糸状の血液を自在にコントロールすることができる
技としての威力はないが、付着させることで、技の起爆に使用したり、偵察などが可能
「お待たせいたしました、お客様」
「何が「お待たせいたしました」よ!本当に待ったわよ!6時間も!ここで!!」
「融資の審査に、なんで半日もかかるの!?別にうちより先に人もいなさそうだったのに!」
「私どもの内々の事情でして、ご了承ください」
銀行の中でアルが喚く。
それに対して銀行員は淡々と話進めた
「……ところでアル様。あなたはそのような態度を取れる状況ではないと思うのですが?」
「あ、うう」
「当行の助けが必要なら、辛抱強くお待ちいただくことも大事かと。……あ、それとお連れの方ですが、そちらでお休みになられては困ります」
パチンと銀行審査官の男は指を鳴らす
「セキュリティ。あの浮浪者……あのお客様を起こして差し上げなさい」
男がガードを呼ぶと、ガードは乱暴に便利屋の面々を起こす
「むにゃ……」
「うはっ!?なになに!?」
「……!!」
「ああっ……すみませんっ!居眠りしてすみません!!」
その様子を横目に、審査官は書類を取り出す
「さて、では一緒にご確認を。お名前は……陸八魔アル様。ゲヘナ学園の二年生ですね。……現在、便利屋68の社長、……ですか。
この便利屋はペーパーカンパニーではありませんか?書類上では、財政が破綻していますが?」
「ちゃ、ちゃんと稼いでるわよ!まだ依頼料を回収できていないだけで「それと、従業員は社長を含めて4人のみですが、室長に課長、それに平社員……肩書きの無駄遣いでは?会社ごっこでもしているのですか?」
「そ、それは……」
(学校襲って会社ごっこか?)
以前、先生に言われた言葉を思い出す
あれは正当な怒りだった
言葉に重みがあった。
だけど正面の男からはそれすら感じない。
薄っぺらい。
早くどこかに行ってほしいという感情が丸見えだ。
なのに、声が出ない
真っ当なことを言われている気分になってしまう
いや、きっと真っ当なのだろう
「あとですね、必要以上に事務所の賃貸料が高いです。財政状況に見合った物件を見つけていただかないと」
「ちゃ、ちゃんとしたオフィスの方が……仕事の依頼を……」
「……」
審査官は驚いたような目をアルに向ける
まるで、言うことを聞かない子供を相手にしたときの『大人』のように
「アル様。これでは、融資は難しいですね」
「えっ、えーっ!?」
「まずはより堅実な職についてみてはいかがでしょうか。日雇いや期間工など、手っ取り早く始められるものもありますが」
「は?はああ!?」
きっとその提案はアルの信条に反するものだろう
(……ムカつく……もう大暴れして、銀行のお金を持ち出しちゃおかしら?)
(いや、それはダメね。仮にここからお金を持ち出せたとしても、ブラックマーケットから抜け出すのは至難の業。あちこちにマーケットガードがいるはずだし……)
一瞬アルは勝てるのではないか?とも思った。
だが、彼女にブラックマーケットを敵に回す勇気などなかった。
(くそっ、なによこれ。情けない……キヴォトス一のアウトローになるって心に決めたのに……私は……)
(融資だのなんだの………こんなつまらないことにばかり悩まされて……)
(私が望んでいるのはこれじゃない……何事にも恐れず、何事にも縛られない、ハードボイルドなアウトロー……)
(そうなりたかったのに……)
「…様、アル様!」
「わ、わわっ!?は、はいっ!?……えっと、何か言った?」
アルの意識は急激に現実に引き戻された
「融資の承諾は降りませんでした。お力になれず、申し訳ありません」
「え、ええっ!?ちょ、ちょっと待ってよ!!」
そう言ってアルが銀行員を引き留めようと手を伸ばす
(パッ!)
その瞬間、銀行内全ての照明が落ちた
「な、何事ですか?停電!?」
「い、一体誰が!?パソコンの電源も落ちてるじゃないか!」
(い、一体なにがどうなって______)
百斂
(ダダダダダダッ!)
「銃声ッ!?」
アルも響いた銃声に声を上げる
『うわっ!ああああっ!』
『うわああ____』
「寝てろ」
『ウガフ』
『い、一体なにが起きて!?』
警備たちの声が響く中、電気が復旧した
そこには________
覆面を被った謎の女子高生と、男がいた
「??????」
「全員その場に伏せなさい!持っている武器は捨てて!」
「言うこと聞かないと、痛い目に遭いますよ⭐︎」
「あ、あはは……みなさん、怪我しちゃいけないので……伏せてくださいね……」
「そうだぞ(便乗)」
「ぎ、銀行強盗!?」
「非常事態発生!非常事態はっせ_____」
「穿血」
羅衣_____ゲフンゲフン。 「ファブル」が撃ち出した穿血が銀行員の胸を貫いた
「うへへ〜無駄無駄〜。ら……ファブルくんの前で大多数は意味を成さないもんね〜」
「ひ、ひいっ!」
「早く伏せないと死んじゃうよ〜?」
「それとも俺の穿血喰らいたい?」
「み、みなさん。お願いだからじっとしててください……あうう……」
「ほーら!ボスもああ言ってるぞ!」
「うへ〜ここまでは計画通り!次のステップに進もうー!リーダーのファウストさん!指示を願う!」
「えっ!?ファ、ファウストって、私ですか!?リーダーですか!?私が!?」
「リーダです!ボスですちなみに私は……」
「覆面水着団のクリスティーナだお♧」
「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!クリスティーナ!ハァイ!ハァイ!」
「応援ありがと〜⭐︎」
「どうだ!!恐ろしいだろ!」
「やっぱりそれダサいからやめようよ…….」
「なにを言うせ…….えっと……とにかく!アイドルだぞ!怖いでしょ!怖いほどのファンサ!」
くそ。セリカさんのお気には召さなかったようだ
「うへ、ファウストさんが怒ると怖いんだよー?さっさと言うこと聞かないと怒られるぞ〜?」
「あう……リーダーになっちゃいました……これじゃあ、ティーパーティーのなに泥を……」
「あれ?あいつら……」
「あ……アビドス?」
なんと見破られてしまった
カヨコとムツキは相当勘が鋭いようだ!(錯乱)
「だよね。アビドスの子達じゃん。ここでなにやってんだろ?それも覆面なんかしちゃって」
「ねっ、狙いは私たちでしょうか!?それなら返り討ちにしちゃいましょうか!?」
「いや……ターゲットは私たちじゃないみたいだし……あの子たちどう言うつもり?まさか、ここを……?」
「もー、アルちゃんはなにしてるのさ」
「監視カメラの死角。警備員の動揺、銀行内の構造、全て頭に入ってる。無駄な抵抗はしないこと。」
「こちとら五轍で来てるんじゃ。無駄な抵抗はしないことをお勧めする」
「さあ、そこのあなた。このバッグに入れて。少し前に到着した現金輸送車の……」
「わ、わかりました!なんでも差し上げます!現金でも、債券でも、金塊でも、いくらでも持ってってください!!」
「そ、そうじゃなくて……集金記録を……」
「ど、どうぞ!これでもかと詰めました!どうか命だけは!!」
「あ……う、うーん……」
「……」
アルはその状況をじっと見つめていた
(や、ヤバーい!この人たちなんなの!?ブラックマーケットの銀行を襲うなんて!)
どうやら気づかれてはいなようだが
(どう逃げるつもりかしら?いや、それ以前にこんな大胆な計画を立てちゃうアウトローが、いまだに存在するなんて!!)
(めちゃくちゃ手際いいし、超プロフェッショナル!まるでこのためだけに生まれてきたみたい!ものの5分でやってのけたわ!)
「うし、帰るぞ〜」
(かっ、かっこいい……!そこにシビれるっ!憧れる!これぞまさに真のアウトロー!うわぁ……涙出そう…!)
「全然気づいてないみたいだけど……」
「むしろ目なんか輝かせちゃって……」
「はぁ……」
「わ、私たちはここで待機でしょうか?」
「……あの子たちの手助けをする理由も、銀行に助太刀する理由もない。それ社長があんなだから……今は隠れておこう」
「は、はい……」
「あの、シロ……い、いや、ブルー先輩!ブツは手に入った?」
「あ、う、うん。確保した」
「逃げるよー!全員撤収!」
「アディオ〜ス⭐︎」
「け、怪我人はいないようですし……すみませんでした!さよならっ!!」
「アリーデヴェルチ!」
(ヒューン!)
羅衣たちは驚くほどのスピードで逃げ帰っていった
「や、奴らを捕えろ!道路を封鎖!マーケットガードに通報だ!」
「さ、さっきからやってるんですけど、マーケットガードが全然電話に出なくて!」
「なら不良のガードでも出せ!奴らを1人たりとも逃すな!」
「わ、私たちも追うわよ!」
「はぁ…そうなると思った……」
___________
「はひー、息苦しい。もう脱いでいいよね?」
「のんびりしてらんないよー、急げ急げ。追手がすぐくるだろうからー」
「できるだけ離れないと……」
「ご心配なく。万全の準備を整えておきましたから⭐︎」
「こっち、急いで」
「カモンカモン」
俺と十六夜さんとシロコさんの3人でみんなを誘導する
「あの、シロコ先輩と先生は……覆面脱がないの?邪魔じゃないの?」
「なんか………妙に落ち着くなって」
「天職を感じちゃったか〜」
「2人はアビドスに来て正解だわ……他の学校で、物凄いことをやらかしてたかも……」
「「それほどでも」」
「褒めてない!」
「てか、奥空さんも脱いでないっすよ」
『……!?』
「急いで脱いでもわかりますよ〜」
「ん、ようこそこちら側へ」
「てか……囲まれましたね……」
「大人しくしろ!」
「武器を捨てろ!」
「アッハイ」
「誰が上に投げろって言った!」
俺が投げた竜骨を、不良たちは目で追う
その瞬間が隙になる
こいつらさてはマジック知らないだろ
シン・陰流簡易領域
「ホシノさんは右!シロコさんは正面!十六夜さんと阿慈谷さんは後方!奥空さんはドローンを随時展開!」
俺は指示を出しながら不良に接近する
<発勁>
「ウッ!……」
「テメっ!」
遅い
俺は打撃を与えた拳をそのまま開き、2人目に向ける
「二打!」
その瞬間、掌から、散弾のように呪力が飛び出す
「うわぁ!」
不良は電柱に叩きつけられ、白目をむいて倒れる
<発勁>
一打目にインパクトを与え、その衝撃を呪力に変換。
変換した呪力は、二打目にショットガンのように炸裂する
「い、痛っ!」
「な、なんか飛んできたぞ!」
そう、ショットガンのように呪力が飛ぶため、正面の敵に対して、威圧も可能
「さあ、」
百斂
「やろうか!」
苅祓
____________
「封鎖地点を突破。この先は安全です」
「やった!大成功!」
「本当にブラックマーケットの闇銀行を襲っちゃうなんて……ふう……」
「シロコちゃん、集金記録の書類はちゃんと持ってるよね?」
「う、うん……バッグの中に……」
「てかさっきから気になってたんですけど……シロコさんのバッグ膨らみすぎじゃないですか?」
「え、えっと……とりあえず見せる」
シロコさんがバッグを開けると何とびっくり札束が大量ではないか。
「……へ?なんじゃこりゃ!?カバンの中に……札束が……!?」
「し、シロコさーん……金まで取れとは言ってないような……」
「うええええええええ!?シロコ先輩、現金を盗んじゃったの!?」
「ち、違う……目当ての書類はちゃんと入ってる。このお金は、銀行の人が勝手に勘違いして入れただけで…」
「どれどれ……うへ、軽く一億はあるね。本当に5分で一億稼いじゃったよー」
「やったぁ!!なにぼーっとしてるの!運ぶわよ!」
「え?せ、セリカさんちょっとタンマ!」
「焦んなくても先生にも取り分はあるわよ!」
「違います!それ、まさか使いませんよね!?」
「なんで?借金を返さなきゃ!」
「そんなことしたらダメです!犯罪ですよ!」
いや、俺も調子乗ってファブルしてたんだけさ……
「は、犯罪だからってなに!?このお金はそもそも、私たちが汗水垂らして稼いだお金なんだよ!それがあの闇銀行に流れていったんだよ!」
「それに、その間にしておいたら、犯罪者の武器や兵器に変えられてもおかしくないでしょ?悪人のお金を盗んで、なにが悪いの!?」
「そんなことするくらいだったら俺がこれで払います!」
「で、でも先生。私はセリカちゃんの案に賛成です。犯罪者の資金ですし、私たちが正しい使い方をした方がいいとおもいます」
「ほらね!これさえあれば、学校の借金をかなり減らせるんだよ!?」
「……黒見さん、十六夜さん、よく聞いてください。」
俺は息を整え、できるだけ、優しく言う
「俺たちに今必要なのはなんですか?」
「そ、そりゃお金でしょ!」
「私もそう思います」
この子達がねじ曲がる前に、ちゃんと言わなきゃ
「じゃあ俺たちはなんのために銀行強盗をしたんでしたっけ」
「そ、それは……証拠を、集めるため」
「それなら、お金は必要ないです」
「な、なんで!?」
「確かに、今回の金は悪人の犯罪資金なので、いいですが、次の時はどうするんですか?次の手は?」
「……」
セリカさんは俺の話を黙って聞いてくれた
十六夜さんはきっとわかってる。
わかってるからこそ、きっとセリカさんの味方をしたんだ
「こんな方法に慣れて仕舞えば、きっと平気でこう言うことをしてしまいます。俺は黒見さんにそんな人になってほしくないです」
「俺は、この先ピンチになって、『仕方ない』って言いながらやったらいけないことをしているみんなを、きっと止めます」
「……黒見さんより生きてない俺ですけど、『先生』として、そうはなってほしくないんです」
「おじさんもそう思うな。そうやって学校を守ったって、なんの意味があるのさ」
「……」
「こんな方法使うくらいなら、最初からノノミちゃんが持ってる燦然と輝くゴールドカードに頼ってたはずー」
「……私もそう提案しましたが、ホシノ先輩が反対されて……」
「先輩や、先生の気持ち、わかります。いくら頑張ったって、きちんとした方法で返済をしない限り、アビドスはアビドスじゃなくなってしまう。」
「そこまでわかってたら上々ですね」
「だから、このバッグは置いて行きましょう。これは、廃校対策委員長とシャーレの命令です」
「で……も……っ……意味わかんない……なんで……」
「うん、委員長としての命令なら」
「私はアビドスの事情をよく知りませんが、このお金を持っていると、何か他のトラブルに巻き込まれるかもしれません」
「災いの種、みたいなものでしょうから……」
「あは……仕方ないですよね。このバッグは、私が適当に処分します」
「お願いします」
「頼んだよ〜」
とりあえずは問題が終わったと思えば……
『待ってください!何者かがそちらに接近しています!』
「……!!追手のマーケットガード!?」
『……い、いえ。敵意はない様子です』
『調べますね……あれは……』
「ん?便利屋の社長?」
俺は奥空さんが調べる前に、特徴的なコートを羽織った陸八魔さんを判別する
「はぁ……ふう……ま、待って!!」
俺たちは覆面をもう一度被る
シロコさんは陸八魔さんに銃を向ける
「あ、落ち着いて。私は敵じゃないから……」
(撃退する?)
(NO NO NO)
(そうだね。戦う気がない相手を叩くのもねぇ)
俺たちは軽いハンドサインで会話をする
「あ、あの……た、大したことじゃないんだけど」
「銀行の襲撃、見させてもらったわ……ものの5分で銀行を攻略して、見事に撤収……あなたたち、稀に見るアウトローっぷりだったわ」
(アウトローっぷりってなんだ?)
なんやらわからんが、社長さんは痛く感動しているようだ
「わ、私も頑張るわ!法律や規則に縛られない、本当の意味での自由な魂!そんなアウトローになりたいから!」
俺は犯罪はダメだと言おうとしたが、あまりにも眩しい笑顔になんもいえねぇ
これってなんの話だっけ
「そ、そう言うことだから……な、名前を教えて!」
「名前……!?」
「その、組織っていうか、チーム名とかあるでしょ?正式な名前じゃなくてもいいから……私が今日の勇姿を心に深く刻んで置けるように!」
なんか勘違いしてるな
横のホシノおじさんもそんな感じの顔をしている
「ハイっ!おっしゃることはよーくわかりました!」
「マジすか俺全然わかんねぇや」
「私たちは人呼んで……覆面水着団!」
「withファウストです」
「覆面水着団withファウスト!?や、やばい!超クール!カッコ良すぎるわ!!」
「マジか」
違和感
マジでこの人アウトロー目指してんのかって善性を感じる
なんも言えねぇ
「うへ〜本来スクール水着に覆面が正装なんだけどね、ちょっと緊急だったもんで、今日は覆面だけなんだー」
「それそうやって分けたらもう俺たち覆面団じゃないすか」
こ、このおじさんなんか設定を付け足したぞ
「そうなんです!普段はアイドルとして活動してて、夜になると悪人を倒す正義の義賊に変身するんです!」
「そして私はクリスティーナだお♧」
「「だ、だお♧」……!?キャラも立ってる!?」
「目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く。それが私らのモットーだよ!!」
パクったーーーー!!
「なんですってーーーー!?」
なんてこったい気付いてないよこの人。
自分の得意技奪われてますよ!
「それじゃあこの辺でアディオス⭐︎」
「行こう!夕陽に向かって!」
「アリーデヴェルチ!」
「夕日、まだですけど……」
そう言って俺たちはささっと逃げました
「……」
「よし!我が道の如く魔境を……その言葉、魂に刻むわ!私も頑張る!」
アルは人知れず、アウトローへの決意を固めるのであった
「……」
「……」
「ねぇ、事実を伝えるべきなんだろうけど、いつ言おうか?」
「面白いからしばらく放置で」
苦労人のカヨコと、娯楽に余念のないムツキによってアルは真実を知らないままである
「あ、あの……」
「このバッグ、どうしましょう?あの人たちが置いていったみたいなんですけど……」
「ん?これはまさか……覆面水着団が私のために……?」
「いや、それはないわ……ただの忘れ物じゃない?」
「結構重いよ?なにが入ってるんだろ」
そしてこのバッグから現金を発見した便利屋により、その資金も一瞬で溶けるのは、また、別のお話
羅衣くん小話 『キスの味』
「お兄ちゃんちゅーしよ」
「唐突な右フック」
「あっぶな!」
「避けれたな。よし合格だ」
「なにすんのさー」
「いや、叩いたら治るかなって」
「壊れとらんわ」
「じゃあもっかい聞くけどなんだけっけ」
「ちゅーしよ。キス」
「唐突な左フック」
「もう見切った」
「俺の耳が行かれてる方に花京院の魂をかける」
「じゃあ花京院さよならだ」
「DIOォォォォォォ!!」
「じゃあちゅーしよ」
「やだ」
「なんでさ」
「初キスが妹とか地獄以外の何者でもない」
「ちゃんと天国にしてあげるから!さきっちょだけ!」
「無理」
「いくら払えばいい?」
「40億」
「よし、下ろしてくる」
「待てやめろ」
「お兄ちゃんとのキスは金より重い」
「頼む、やめてくれ。その技は俺に効く」
「じゃあちゅーしよ?」
「……」
え(ファミチキください)
ら(こいつ脳内に直接!?)
「えい」
「んむ」
「ぷは……えへ」
「先生、俺死にたいんすよ」
「じゃあ死なないようにもう一回」
「ウワー」
「先生どうしたんですか?口元なんか触って」
「ん?ああ、ちょっと口寂しくて」
「え〜?先生にキスの相手とかいるんですか?」
「アロナくん。それ以上質問すればまた3回見たら死ぬ絵の話するよ」
「ごめんなさい!!」