赤と青が交わる場所   作:カブライニキ

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今一度言います。

羅衣くんはまだいたいけな少年です。

まだまだ子供なんです。

そこんところは、本編先生とはちょっと違いますね


第九話 龍の逆鱗に触れる=羅衣の大事なものを壊す

俺たちは阿慈谷さんと一緒にアビドスに戻り、全員で書類の確認をしていた

 

(バン!)

 

セリカさんが大きく机を叩いた

 

「なっ、何これ!?一体どう言うことなの!?」

 

 

 

こうなるのも無理はない。

 

「現金輸送車の集金記録だと、前々回の集金ではアビドスで集金したと記されてる。私たちの学校に来たあのトラックで間違いない」

 

 

「そして、今回は先生が少し違う手順を踏んだことで、それが遅れて発覚したと」

 

「……でも、そのすぐ後にカタカタヘルメット団に対して「任務補助金500万円提供」って記録がある」

 

 

 

「つまり……皆さんが払っていた借金の利子は、ヘルメット団に対して支払われていた……?」

 

「任務だなんて……?カタカタヘルメット団に?」

 

 

「これではっきりしました。奴らの裏にいるのはカイザーローンで間違いありません」

 

 

『………』

 

 

みんな押し黙ってしまった

 

 

「ど、どう言うことでしょう!?理解できません!学校は破産したら、貸し付けたお金も回収できないでしょうに……どうしてそのようなことを……?」

 

 

「この件、銀行単体の仕業じゃないだろうね。カイザーコーポレーションの本社の息がかかってるとしか思えない」

 

「俺もそう思います。あいつらはどうにもここを潰したいように思えます」

 

 

「はい、そう見るのが妥当ですね」

 

阿慈谷さんもそう答える

 

 

「……俺がどうにか解決策を探すんで、皆さんは、休んでてください。こっからは俺の出番です」

 

 

 

 

きっとやればできる。

 

これまでもやってきた

 

 

呪術師時代を本気で思い出せ

 

 

 

 

_________________

 

 

「皆さん、いろいろとありがとうございました!」

 

「変なことに巻き込んでしまったごめんなさい、ヒフミさん」

 

「あ、あはは……」

 

「また一緒に銀行強盗しましょうね」

 

「ん、今度はヒフミの分も覆面用意する」

 

「そ、それは結構です……」

 

「今度遊びに行くから、そんときはよろしく〜」

 

「ハイッ、もちろんです。」

 

「まだ詳しいことは明らかになっていませんが……これはカイザーコーポレーションが犯罪者や反社会勢力と何かしらの関連があると言う事実上の証拠になり得ます」

 

「戻ったら、この件はティーパーティーに報告します!」

 

 

阿慈谷さんは凛々しい顔でそう言った

 

「それと…アビドスさんのこの現状についても……」

 

「……」

 

驚いた。

 

この人は溢れんばかりの善性の塊なのがよくわかる

 

だけど、

 

 

「まー、ティーパーティーはもう知ってると思うけどねー」

 

「はっ、ハイッ!?」

 

 

そりゃそうだ。

そんなでかい政治組織がこの状況を、「はい知りません」はないだろう

 

「俺たちの状況を知ってなお、動かないし動けないんでしょう。」

 

「な、なんでですか?」

 

「みんな腹の探り合いをしなきゃ生きていけない、とだけ言っておきます」

 

「羅衣くんの言うとおりだね。もちろんヒフミちゃんの気持ちは嬉しいけど、そっちに知らせたところで、これと言った打開策が出るわけじゃないし。返って私たちがパニくることになりそうな気がするんだよねー」

 

「そ、そうですか……?」

 

「ここは、今は廃校寸前です。そっから、トリニティやゲヘナみたいなマンモス校からのアクションをコントロールするだけの力がないんです。俺の言ってる意味、わかりますよね」

 

「……サポートをする名目で悪さをされても、それを阻止できない、ってことですよね」

 

「別に疑ってるわけじゃないんですけどね。今はこの状況をどうにかこうにか俺たちの範疇で出来てるんで」

 

「……そうですよね。その可能性もなくはありません。あうう……政治って難しいです……」

 

阿慈谷さんもきっとわからないわけじゃない。

 

それこそ阿慈谷さんが言ったように難しい政治問題だ

 

「でも先生。悲観的に考えすぎではないでしょうか?本当に助けてくれるかもしれませんし……」

 

「うへ〜おじさんも羅衣くんと同意見かな〜。ほら、私は他人の好意を素直に受け取れない、汚れたおじさんになっちゃってね〜」

 

「同じくですね、タニン、シンヨウデキナイ」

 

 

 

 

 

「「万が一って事をスルーしたから、「アビドスは/俺は」この有様になっちゃったんですよね/だよー」

 

 

 

 

 

 

不意に、俺とホシノさんの声が重なった

 

 

「ありゃ、ハモっちゃった」

 

 

 

「……」

 

みんなは俺たちの言葉を黙って聞いてくれる

 

 

「では……」

 

「えっと……」

 

「本当に1日でいろんな出来事がありましたね。」

 

「そうだね、すごく楽しかった」

 

まぁ俺はみんなが楽しかったらなんでもいいです。

 

他人に迷惑をかけなければ

 

「俺もひっさびさにスッキリ出来ました」

 

 

「楽しかったのは先輩と先生だけじゃないの?」

 

 

きっとみんなも楽しかったに違いない

 

「あ、あははは……私も楽しかったです」

 

ほらね。

 

「いやー、ファウストちゃん、お世話になったね。」

 

「そ、その呼び方はやめてください!」

 

「よっ!覆面水着団のリーダーさん!」

 

「皆さん……ヒフミさんが困ってるじゃないですか……」

 

「と、とにかく……これからも大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます。」

 

 

 

 

「それでは……皆さん、またお会いしましょう」

 

「ほんじゃ」

 

 

そう言って俺たちと阿慈谷さんは別れた

 

 

 

 

「皆さんお疲れ様でした。今日はゆっくり休んで、明日改めて集まりましょう。先生の言うとおり、今日はしっかり休んでくださいね」

 

「解散〜」

 

「あじゃしたー」

 

 

 

 

 

 

俺はまだ、やるべきことがある

 

 

 

 

_______

 

 

「ん?」

 

 

俺は翌日、色々探し回った休憩に、アビドスを軽く「掃除」していると、便利屋の、なんだっけ……

 

ああ、伊草さんだ

 

伊草さんがなんか仕掛けてる

 

 

 

あれは……爆弾?

 

 

 

 

……爆弾!?

 

 

 

術式解放

 

百斂

 

 

 

赤鱗躍動

 

 

と思ったが、突っ込んでいる最中に伊草さんを見失った

 

 

「うっそだろ……直線コースだぞ……」

 

 

結局、その後爆弾を探し、解除だけして学校に向かった

 

 

 

「今日も異常なし、と」

 

 

 

_______

 

「……風紀委員長空崎ヒナ……キヴォトス最強ってか……」

 

俺はキヴォトスの色々な記事をシッテムの箱であさる

 

「逆に言えば……その人意外大したことないってことか……?」

 

いや、そうは考えにくい

 

たとえ空崎さんが1人最強だとしても、補給や後方支援がなければ組織は成り立たない。

 

風紀委員長の座についたと言うことはそれ相応のカリスマがあると言うこと。

 

仮定で空崎さんに勝てたとしても、そっからは勝算が薄いか。

 

1番戦いやすいのは、一気に相手するのが得策か。

 

 

まぁ、皮算用しても、出会わなければいいだけだ。

 

 

「ん“ーーーー……少し休憩しよう……」

 

俺は硬くなった肩を少しほぐしながら肩を回す

 

 

「おはようございまーす……って先生?」

 

「あれ?ノノミさん。今日は随分早いですね。まだ6時ちょっと前ですよ?」

 

「私もちょっと調べ物で……」

 

「ちゃんと休んどかないと、ぶっ倒れますよ?」

 

「それは先生だって同じじゃないですかー」

 

「俺はリジェネがあるんで大丈夫ですー」

 

「あ、ずるいー」

 

 

ノノミさんはそう言いながら俺の後ろにそっと立った

 

「お疲れのようなので、肩揉みしたげます⭐︎」

 

「……じゃあ、お願いしましょーかね」

 

俺は椅子に深く座り、首を少し前に傾ける

 

「じゃあ始めますねー。……んっ……硬い……先生また徹夜したんじゃないですか?」

 

「……まだ、全然集めれてないですけどね。」

 

「疲れたまま作業すると、作業効率が落ちちゃいますよー」

 

 

ノノミさんはそう言いながら俺の肩を揉んでくれる

 

ちょうどいい力加減でくすぐったくもなければ痛い訳でもない

 

整体師さんみたいだな……

 

 

「……おいしょ、おいしょ……」

 

軽く反転を掛けながら、自分でも肩をほぐす

 

 

「なんかすんません。生徒に肩揉みさせちゃって…..」

 

「大丈夫です⭐︎私がやりたいだけなので」

 

 

 

 

 

それから30分くらい、肩を揉んでもらった

 

特に重要な話はしていない

 

なんなら寝てた!!

 

 

「いやー……だいぶ楽になりました……ありがとうございます……」

 

「なら良かったです⭐︎またして欲しいときはいつでも言ってください!」

 

おお、ノノミさん。なんて優しい人なんだ。

 

みろ!まるで俺がゴミのようだ!

 

 

「んー……俺朝飯まだなんで朝ラーメンでも食ってきます。ノノミさんも行きます?」

 

「私は朝ごはん食べてきちゃったので遠慮します」

 

「んじゃ8時くらいには戻ってくるんで。」

 

「は〜い⭐︎いってらっしゃいです!」

 

 

俺はそう言ってラーメンに向かった

 

……もしかして、女子高生を朝ラーに誘うのって、結構ギルティ?

 

 

 

 

___________

 

「領域展開」

 

 

俺は半径一メートルくらいのサイズの領域を展開する

 

 

『血華領獄』

 

 

うん、問題なし

 

 

 

鏑林羅衣が特級たる所以は、領域の展開時間にある。

 

両面宿儺のように結界を介さない展開は事実上不可能だが、同じ大きさ(半径200メートル)での展開でも、時間さえかければ、領域で押し負けることがない

 

さらには全ての使用呪力を最低1に抑え込む変換構築術式を使用するため、基本的に呪力切れを起こさない

 

 

「……必中効果なくしてもこれか……これじゃ、宿儺には勝てねぇ……」

 

宿儺がいないことも、もうここには呪いすらないことは十分知っている。

 

だけど、この平穏を守るため、どうにか、こうにか、やらなきゃいけない

 

(パリィィィィィン)

 

俺の領域はガラスのような音を建てて崩れる

 

 

「ふぅ……悩んでてもしゃーないな。ラーメン食べに行こっと」

 

 

 

考えて、悩んでたってしょうがないもんはしょうがない

 

 

 

俺が店内に入ろうと扉に手をかける

 

 

すると

 

 

「友達なんかじゃないわよぉーーーーーー!!」

 

「うわびっくりした」

 

店内から大きな声が聞こえてきた

 

なんか店内から色々聞こえてくるけど……まぁいいや。とりま入ろっと

 

 

「ここにいると、みんな仲良しになっちゃう気がするのよ!!」

 

「あれ?便利屋?」

 

「ほら!こんなこと言ってたらあの人が来ちゃったじゃない!」

 

「あ、先生おはよー。ってそれなんか問題ある?」

 

「ごめん先生。ちょっと今取り込み中で」

 

「ニャルほど」

 

「だめでしょ!!メチャクチャでグダグダよ!私が一人前の悪党になるには、こんな店いらないのよ!!」

 

「ん?」

 

「あれ?シャーレの先生じゃないか。今日は食いにきたんかな?」

 

「へい大将。味噌で」

 

「はい味噌一丁」

 

 

なんかうるさいけど、それだけ考えればいい店だよね

 

「いや、それは考えすぎなんじゃ……」

 

「……」

 

「それって、こんなお店はぶっ壊してしまおうってことですよね、アル様?」

 

「へ?」

 

「ネギ増しで」

 

「はいネギ増し」

 

 

「良かった、遂にアル様のお力になれます」

 

「起爆装置?なんでそれを……」

 

「ハルカ、ちょ、ちょっとまっ……」

 

 

ハルカが起爆装置に手をかけ______

 

 

 

(ガン!)

 

 

 

起爆すると思えば、ハルカの手からスイッチは無くなっていた

 

 

「お前ら、」

 

 

ズ 

  ズ 

    ズ

 

「店内では、静かにしろ」

 

 

羅衣は基本的にタメ口は使わない

 

だが、今回ばかりは、呪力まで解放し、便利屋を脅す

 

 

「ひっ……ご、ごめんなさい……」

 

 

「分かればよし」

 

 

「はい先生、味噌一丁」

 

「うまっそ……いただきまーす」

 

俺は割り箸を割り、スープを頂く

 

 

「やっぱうめぇ……」

 

ずるずると麺を啜る手が止まらん

 

 

「ア、アル様に何て事を!!」

 

(ガガガがガガガ!!)

 

 

羅衣が投げた割り箸が、ハルカの顔を掠め、壁に突き刺さる

 

 

 

「まぁ、お前らもラーメン食えよ。まだ途中だぞ?」

 

 

 

お残しは許さん

 

 

「ハルカ、座って」

 

「で、でも」

 

「いいから!」

 

「っ……は、はい」

 

 

ハルカはアルの命令に従って席に座る

 

 

 

 

これでようやく飯が……

 

 

(ドガガガガガガガァン!!)

 

 

シン陰流簡易領域 <朧月>

 

 

俺はとりあえず大将を後ろに守る

 

 

便利屋は……まぁ、どうにかなるだろ

 

 

それはそうと、この爆撃は……迫撃砲?

 

 

 

あーもう……こっちきてから迫撃砲に縁ありすぎだろ!

 

 

「ふーっ……大将大丈夫ですか?」

 

「え?あ、おう!」

 

「危ないんでこっから出ないでください!」

 

 

簡易領域をその場に残しながら、俺は外……というか、元店の外に出る

 

もうすでに瓦礫になってしまった

 

 

……どこの誰かは知らんが……

 

 

 

あんな良い店にこんな事をする奴らは……

 

 

「お仕置きだな」

 

 

ゆっくりと、道路に出る

 

 

「あの制服……」

 

ちょうど今日みたな、ゲヘナ風紀委員会

 

 

 

ははは……

 

 

 

 

 

ブッ殺す

 

 

 

 




羅衣くん小話 『領域展開』


「んじゃ、行くよー」

「うっしゃー、セーの!」


「「領域展開」」

『無領空所』

『血華領獄』


________

「また私の勝ち〜」

「無下限呪術に領域勝負で勝てる訳ないだろ!ノーカン!ノーカン!」

「ごほーびちょーだい!」

「バカには良い薬だ持って行け」

「隙を見せたなバカめ!」

「カモーン」

「こういう時だけ術式を解くな!」

「ちゅーーー」

「ぎゃーーーー!」


「てかお兄ちゃんてさ、領域を使うとき決壊使ってるけど、使わなかったら押し返せるでしょ」

「んなことできんのお前くらいだろふざけんな!」

「ん……遺伝子交換したらやり方わかるんじゃない?元々私たちは兄妹なんだからさ。」

「遺伝子交換?」

「セッ」

「それ以上はいけない」

「健全な言葉なのに」

「そうかもしれない。もうしてみよ」

「ありがたき幸せ。では、セッ⚪︎ス!」

「頭が高い」

「親父にも殴られたことないのに!」

「殴られたことないだろ」

「殴れる奴いないもーん」

「わざと殴られてんだろ」

「はぁ……はぁ……お兄ちゃんからの愛の鞭……気持ちい……」

「な、なんだこいつぅゥゥゥゥ!」

「えへへへへ……たのしーね」

「……まあね」

「やっぱり不純異性交遊しよー」

「うわぁきも……腰を擦り付けてくんな!」

「あ……気持ち……」

「助けて!!誰か助けてェェェ!」














「領域展開」


「先生のそれって確か時間が関係なくなるんでしたっけ」

「うん。仕事場にはうってつけかな」

「特に変わってるようには見えませんけどね」

「昔はGANTZみたいに黒い球体だったんだけどね。今はGANTZを介さずにできるようになったから。」

「GANTZ?」

「GANTZ知らんのか」

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