俺は先生と羅衣先生を色々コネコネしたいんだよ!
ウルセェ!俺を止められる奴はいねぇんだよ!
バァーーーーン!
「ふわぁ......ネタ寝たよく寝た」
俺はいつものシャーレの居住室で目を覚ました
「術式展開」
いつもの如く、基礎術式を機動させて、身体を強化する
「ふわ......ねむ......」
なんだか今日はまだ眠い
「あ、リンさん」
「おーいリンさーん」
「?えっと......どなたですか?」
「え?俺ですよ」
「あの......先生の生徒でしょうか......?」
「え?俺が先生ですけど......」「は?」
ど、どーなってんだ......
「......一応、生徒手帳か身分証明書を提示していただいていいでしょうか?」
「あ......はい......」
俺はシッテムの箱と『大人のカード』、そしてシャーレ顧問の証明書を提示する
「シッテムの箱に『カード』!?」
「いや......だから先生......」
「......事情を聞いてもよろしいでしょうか?」
「ま、まぁ」
朝から何がなんだかわからんことになった
___________
「こんにちは、君が、『先生』?」
「マジか......」
違和感
爽やかイケメンの謎の男が現れた!!
「まさかシッテムの箱と『大人のカード』まで持ってるとはね......」
「ま、じか......」
俺自身も目の前の男性が先生だと言うことを魂が否定しない
「つまり?」
「君は別の世界の先生ということだね」
「マジかよ......」
まさか寝て起きてたら別世界に来てたとか......笑えねぇ......
「てか今って先生アビドスにいますか?」
「うん。ちょうどアビドスに赴任してから一週間が経ったよ」
「なるほど......」
どうやら俺の方が時間の流れが早いようだ
「......先生。この世界って、ちゃんと平和ですか?」
「......うん。ちゃんと平和......ではない時もあるけど、私は生徒のために動き続けるよ。」
うん、きっとこの先生は大丈夫だ。
生徒をきちんと想っているいいひとだ
「君も、きっと先生として頑張っているんでしょ?だったら、私と友達だね!先生友達」
「......お、俺、既婚者です」
「口説いているわけじゃないよ!?」
何だか、ちゃんとした嚮導者って見たことないから一緒にいると安心する
『緊急速報、緊急速報。DU地区で____
「暴動?」
「俺、行きます」
俺はジャケットを翻し、シャーレを出ようとする
「待って!羅衣くん!私も同行するよ!」
「あれ?先生って体弱いんじゃないんでしたっけ」
「羅衣くんだってそうでしょ」
「んまぁ......ちょっと裏技があるというか......」
「じゃあ、2人で頑張ろう!」
俺はその光景に既視感を覚える
『一緒に頑張ろう』
俺の、俺が唯一尊敬する大先輩。
恋人の指輪をいつもつけていた俺と同じの未練たらたらの先輩
たった4ヶ月で四級から特級に返り咲いた最強
そして、俺の思う限り1番の人格者。
「......」
「羅衣くん?」
「あ......すんません。ちょっとぼーっとしてました。」
「大丈夫?」
「はい。行きましょう」
俺たちは2人で箱とカードをもち、シャーレを出た
____________
「このくらいならいつも通りかな」
「まぁ、そうですね」
いつも通り俺が領域かなんかを発動させれば沈静化させられる
だが、今回は先生の実力を見ておきたい
「ウウォア!あっぶな!!」
「うわっ!!いてて......あ、ありがと」
「も〜......あんた銃弾一発で死ぬんだから!後ろで大人しくしといてください!」
なんだこの人!
クソ雑魚じゃねーか!
その上さっきみたいな口説き文句を垂れ流すマシーンなんだろ?
生徒に押し倒されたらしっぽりしちゃうだろこの人!
「もう......下がっててください!」
「わ、私も後方から支援を......」
「ふふふ.....俺の実力も見といてください!」
俺はそう言ってカードを取り出す
「アロナ、制御と治癒は頼んだ」
『はい!了解です!』
大人のカード(羅衣)
反転術式と術式反転を組み合わせた二重反転によってマイナス、プラス、マイナスを掛け合わせ、異常な変数を作り出すことによって奇跡にすら干渉する治癒を可能にし、カードの副作用を完全に掌握した。
(アロナの治癒と制御込み)
“大人のカードを使う“
「ら、羅衣くん!!それ!」
「大丈夫です!」
「領域展開」
0.1秒
『無量空処』
結界を介さない超広範囲の無量空処を展開する
俺のカードは『いつか、ここにある奇跡』をこの場に呼び出す力
詰まるところ、俺の知識にある術式ならば、カードを介せば自由に使用できる
キヴォトス人の頑丈さが呪力をある程度反発し、0.1秒の範囲に収めれば、軽い気絶で済む
「うし、終わりっと......」
「......」
おっとまずい。
先生怖がらせたか?
「す......すごおォォォ!」
「あれ?」
怖がらせたかと思えば、先生は目を輝かせている
「今の何!?魔法!?」
「え、えっと......の、呪い?」
どーにかこーにか説明しようとするが、説明がつかない
「す、すごい......羅衣くんって戦えるんだ......」
「先生も銃持ったら戦えるでしょ......」
「も、持ってみるのはいいんだけど、全然撃てなくて......」
「よ、よわぁ......」
な、なんて弱いんだ先生。
これで死んだら死んでしまうとは情けないとしか言いようがない
「今までどーやって生きてきたんだ......」
今まで生きてこられたのが謎だ
「み、みんなが守ってくれて......」
「なんてこったい!もう生徒に襲われたら助からないゾ⭐︎」
「みんなは襲ったりしないよー、こんなおじさんのこと」
「終わった。こいツッ!自分の価値を理解していない、だと!?」
うん、生徒としっぽりしてろ
「そういう羅衣だってかっこいいんだし、生徒に惚れられちゃうんじゃない?」
「みんなから見たら俺はガキです。そして既婚者です」
「既婚者って......まだ15歳でしょ......」
「うるさいです〜。ほら!指輪!」
「え......?本当に?」
「ふははははは!ま、未亡人男なんですけどね!」
「......」
あ、やべ、地雷踏んだか?
「......ご、ごめん。なんか、そんなこと聞いちゃって......」
「いや......先生のせいじゃないし......」
「いや...私のせいだよ......」
なんかズーンと沈む先生
地雷ではなかったが、なんか......この人本当いい人なんだろうな......
_________________
「ふい〜......」
なぜかそのまま残っている部屋のベッドに、倒れ込むようにはいる
「......知ってる人に知らないって言われるのって......結構キツイな......」
まだリンさんくらいだけど、こっからもっとキツくなるのかな......
「ま、明日になったら......戻ってるかも......」
俺はそのまま、眠りについた
それでも、俺が元に戻ることはなかった
こっからは、私の時間です