よし、二十話目書くぞ。
ん?
ニジュウワ⁉︎
何がどうなっていやがる
「おーい!社長さん!」
「!?」
「えっ......?」
「シャーレの......!」
「えっ、あ、先生だ!来てくれたんだね!」
俺は朝の散歩がてら、便利屋の所に寄ってみる
何やら荷物を運び出している
「な、なんで来たのよ!アビドスのことを手伝っている身でしょ!?」
「まぁ、散歩ついでに寄っただけなんでね.........どっか行くんですか?」
俺がそう言うと陸八魔さんは肩をビクッと振るわせた
「え、えっと......ひ、引越しよ!それより!貴方は一度戦った相手と仲良くできるほどお人好しなの?」
アルはなんとか話題をすり替える
「でもそれはそれとして、先生とは仲良くしたくない?」
「はい、そうですね。風紀委員会と戦う時も、お世話になりましたし......」
「悪意があるように見えないし......それに私たちはもう行くんだし、わざわざ敵対しなくてもいいでしょ」
「ちょっ!なんで言っちゃうのよ!」
「えっ、みなさんいなくなるんですか?」
「さっきも言ったけど、また別の依頼を求めてちょっとだけ移動するだけよ!深い意味はないわ!」
バレっバレの嘘ついてるなこの人
「そすか。じゃあまた縁があればお会いしましょ。」
その嘘にとりあえず乗ってみようか
「......ふふっ」
「ふふっ、うふふふふっ!もちろんよ先生!貴方とは事業のパートナーとして協業するのも悪くなさそうだし!」
「あ、遠慮しときます。」
「なんでよ!」
事故に巻き込まれそうだし
俺は社長の周りの皆さんの苦労が少なくなることを祈ることしかできん
「まぁでも、私たちはバタバタ忙しいし、社長が言うように協業するのはまた今度かな。」
「アビドスに二度と来ないってわけじゃなし、ここいいところだったもんね」
「まぁ......それはそうだね」
「はい、本当に」
便利屋の面々はアビドスで過ごしたことを少し思い返す
大盛りのラーメンや、アホみたいに強い羅衣、意外と楽しかった風紀委員戦
「も、もちろんまた来るわ!ラーメンを食べに!!」
「最初爆破させようとしてた奴らが何を言っとる」
「ごっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!わたしの早とちりで......!」
「ま、大将だったら許してくれるっしょ。知らんけど」
「だ、だって、ほんとに美味しかった、から......」
全く、この人は......
「アウトロー目指すのやめといたほうがいいんじゃないですか?」
「それは私も思う時がある」
「ど、どうしてよーーー!!」
世話の焼ける社長さんだこと
俺はメモ帳を社長さんに渡す
「これは......」
「俺とシャーレの連絡先です。行く宛がなかったり、飯に困った時は来てください。ホットプレート焼肉くらいは用意しといておきますから。」
「えっ!?ほんと......こ、コホン!私たちがそれくらいのご飯に釣られるほど、貴方には弱く見える?」
「うん」
「えっ!?」
逆に弱く見えないと思っていたのか
「じゃーね!先生〜!」
「はいよ〜!変な事件に巻き込まれないよう社長さんのこと見張っとき!」
「あはははー!!」
ほんと、嵐みたいな奴らだったな。
また悪さしたら、今度はとっ捕まえるだけよ。
_________
「こんにちは、大将!」
「お、先生。お見舞いに来てくれたのか?」
「こんにちは先生」
大将の病室に入ると、広い部屋に大将が1人と、アヤネさんがお見舞いに来ていた
「ついでにセリカさん連れてきましたよ〜」
「大将、大丈夫?」
「おお!セリカちゃんまで」
大将は嬉しそうに笑う
なんか、父親と娘みたいだな
「お体大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫。先生のおかげでちょっと擦りむいたくらいですんだよ」
大将は目立った怪我もない上に、俺が反転で治したからほとんど怪我もないはずだが、一応ということで検査入院していた
「でも......大将のお店が......」
「やばい、怒り再燃してきた」
「ああ、バイトできなくなっちゃってごめんな、セリカちゃん」
「そういう問題じゃないわよ......」
やはり、大将のお店は迫撃砲による攻撃で木っ端微塵になってしまっていた。
「まぁ、元々畳む予定だったしなぁ」
「え?お店を?」
そんな(驚愕)
俺あそこの味噌がないと死ぬ病気にかかっちゃったんだけど
「ああ、ちょっと前から退去通知を受け取っていてね。」
「た、退去通知って、なんの話ですか?アビドスの自治区の建物の所有者は、アビドス高校で......」
「え?アビドスが所有者ってことは、退去通告送れるのもアビドスだけですよね?」
何かおかしい。
だとしたらゲヘナが土地の所有権を買い取って......?
いや、それならおかしい。
『誅伏賜死』はより罪の大きい方向に引っ張られる。
いくらランダム性があるとはいえ、そこまで大きな裁判なら委員長さんに第二審で引っかかってるはず
「......そうか、君たちは知らなかったんだな。」
大将は静かに語り始める
「......何年か前、アビドスの生徒会が借金を返せなくて、土地と建物の所有権が移ったんだ。」
「嘘だろ」
そんなのって、国際問題とほぼ変わらんぞ......
「えっ!?」
「う、嘘!?アビドスの自治区なのに!?じゃあ今は一体誰が......!」
そこで、俺の考えがカチッとハマる音がした
「......カイザーコーポレーション......」
カイザーローンがアビドスから借金を徴収し、それを不良に渡し、最後のアビドスの管轄自治区である高校本体を落とすように命じた?
それなら合点がいく
いや、それ以前になぜアビドスを狙っているかがわからない
「うーん......確かそんな名前だったような気もするが......悪いな、はっきり覚えてねぇや」
「そんな......でも、そういうことなら......」
アヤネさんが何かを考えるように訝しんでいる
「セリカちゃん、先生。お二人は先に学校へ戻っていてください。私は確認したいことがあるので、別のところに寄ってから行きます。」
「ん、なんのこと?よくわからないけど......私も一緒に行く!」
「俺も同意見です。いつ攫われるかわかったもんじゃないんで」
流石にこの状況で1人で向かわせるバカはいないだろう
「では、先生は教室に戻ってください。」
「ええ......」
「大丈夫です。私たちもすぐに戻りますので!」
「......わかりました。じゃあ、なんかあったら連絡ください。すぐ行くんで」
「はい。ありがとうございます」
そう言ってセリカさんとアヤネさんは病院から出て行った
「大将!まだ引退とか考えないでよ!わかった!?」
最後に捨て台詞的なことを残して。
「お、おお......行っちまったな......あ、そうだ先生。お店のところを見に行った時に、お金が入った変なカバンがあったんだけど、何か知ってるかい?」
「......俺は何も知らないです。お店の再建のために使ってください」
内心冷や汗ダラダラで答える
「お、おお?」
大将は困惑しながらだが、納得してくれた。
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「......カイザー、か。」
『先生?どうかしましたか?』
シッテムの箱から、アロナの声が聞こえる。
「......いや、あいつらは結構苦戦したなって。」
戦闘では負けはなかったが、一度だけ出鼻を挫かれて以来、俺は奴らに警戒を置いている
「......アロナ。この前頼んだやつってもうできてる?」
『はい!先生の言うとおり、やっぱり......』
「さっすがスーパーOSだね。頼りになる」
『あと、クラフトチェンバーの「あれ」もそろそろ完成します』
「お!早いな」
『......先生はとっても強い人ですけど......できるだけ、無茶はしないでくださいね。』
「......うん。終わったら、一緒におやつでも食おうか」
『ほんとですか!?言質とりましたよ!』
「はいはい」
騒がしいアロナが、今は俺の心を癒してくれる。
まるで、嵐の前の静けさのような住宅地の静寂が、俺に刺さったから、なおさら。
今日は短いぞい!
そういえば、3000UAありがとうございます!
いやぁ、まさか自己満足で描いたやつが読んでもらえるとは……
最高ですね。
こっから、俺も成長していく予定なので、どうか生暖かい目で見守っていただければ、とっても嬉しいです