赤と青が交わる場所   作:カブライニキ

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はい、俺にとってはあっという間の最終回となりました。


ホシノが笑顔でただいまと言える最終回。



どうぞご覧ください。


最終話 流星(ホシ)に願いを乗せて

 

 

 

「.........」

 

 

「ら、羅衣くーん......?」

 

 

「...............」ムスー

 

 

「え、えいえい!膨らんだほっぺつっついちゃうぞ〜.........」

 

「............」

 

 

 

「......せ、先生」

 

 

「羅衣くんって呼んでください」

 

 

「そろそろ機嫌直してよぉ〜......」

 

 

 

ホシノさんをひとしきり甘やかした後、出口に向かって2人で歩いていた。

もちろん俺はむすっとしたまま。

 

 

「......ホシノさんから見て......俺はそんな頼りないですか.........」

 

「い、いやさぁ......おじさんもいろいろあって......相談するにできない状況だったんだ......」

 

 

確かにホシノさんの胸の内は複雑の極みだっただろう。

 

俺や、長い間を過ごした対策委員会のみんなにも打ち明けられないほどには

 

 

「だとしても、一言もなしにいなくなるのは卑怯だと思います。なんですかあれ『好きです』って。」

 

 

「うへっ!?えっと......あれはね......」

 

 

 

どうせ最後になるから、と冗談二割、本気八割で書いた羅衣くんへの意趣返し。

 

あんな小っ恥ずかしいものを見られた後に再会するとは思わなかったが。

 

 

 

「心臓に悪いんで冗談でもあんなこと言わないでください......まじで今生の別れかと思ったんですから.........」

 

 

「えっ?」

 

 

 

「悪いですけど、俺は好意を素直に受け取れないクソ馬鹿野郎なんで。ホシノさんが危ないことしないって約束するまではお返事もできません。」

 

 

ホシノさんの行動に俺は本気で怒っている。

 

たとえそれが俺や、みんなを守るためだったとしても、だ。

 

 

「......うへへ......じゃあ、気長に待ってるね」

 

 

あらら、怒ってる体で返事を先延ばしにしたのがバレてら。

 

 

 

「......やっぱホシノさんには敵わないなぁ......」

 

 

真っ暗な道なのに、2人で歩いていることが、特別なことに思えてならない。

 

 

それこそ、“キセキ“のような

 

 

 

「ほら、もう出口です。みんなが待ってますよ!」

 

 

「......きっとみんな怒ってるよね......」

 

 

「当たり前です。むしろ俺がこんなんで済ませたことに感謝してほしいくらいですよ」

 

 

「......でも、みんなに怒られるのがなんだか楽しみだぁ」

 

 

ホシノさんはいつもの......いや、俺が見た中で1番柔らかい笑顔で

 

 

 

(未来)

 

 

 

 

 

 

 

開けた。

 

 

 

 

 

「「「「ホシノ先輩!!!!!」」」」

 

 

 

 

外からの暁が、ホシノさん達を照らす。

 

 

「.........」

 

 

 

 

言葉が、見つからない。

 

私はこんなに勝手なことばかりなのに、みんなは当たり前みたいに私に笑顔を見せてくれる。

 

私に手を差し伸べてくれる。

 

 

「ん、歩ける?」

 

 

シロコちゃんが手を取ってくれた。

 

 

「ほら!掴まって!」

 

セリカちゃんが肩を貸してくれる。

 

 

みんな、いる。

 

 

ノノミちゃんも、セリカちゃんも、アヤネちゃんも、シロコちゃんも。

 

 

「ほら、みんな心配してたんすよ」

 

 

羅衣くんも。

 

 

 

私のために、みんなが来てくれた。

 

 

 

「ホシノさん」

 

 

羅衣くんが私の隣で、その言葉を言う。

 

 

 

「お帰りなさい」

 

 

 

 

私になにを期待してるのかはわからないけど、これだけははっきりと言える。

 

 

 

 

 

「........ただいま。みんな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『先生!アビドス高校からメッセージが届いていますよ!』

 

 

ホシノさん奪還作戦から二週間。

俺がシャーレで仕事をしているとアロナが俺の念願を知らせてくれる。

 

 

「おお!やっとかぁ!」

 

 

俺は早る気持ちを抑えながらメールを開封する。

 

 

 

『こんにちは、先生。アビドス対策委員会の1日は、今日もまた慌ただしいです。』

 

『あの後、対策委員会は先生の公的な認証によって、アビドス高校の正式な委員会として認証されました。』

 

『非公認だったせいで酷い目に遭ったと言う部分も大きいので、一安心です。』

 

『おかげさまで対策委員会は、正式にアビドス生徒会としての役割も担うことになりました。』

 

『個人的にはホシノ先輩に生徒会長になっていただきたかったのですが、断固として拒否されまして......』

 

『新しい生徒会長は、まだ決まっていません』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!」

 

 

 

 

 

『柴関ラーメンは、屋台の形で再開しました。』

 

『もう先生は行ったことがありましたかね?』

 

『お客さんも結構来てくれているようでして、セリカちゃんもまたバイトとして復帰することになりました。』

 

 

『大将も、いつにも増して元気にお仕事されてますので、引退はまだまだ先になりそうです』

 

 

『お二人からの伝言で、先生にはぜひ食べにきてほしいそうです。セリカちゃんなんて、「先生をあっと言わせるほどの味を作るんだから!」なんて言って、ラーメン作りを学び始めました。』

 

 

 

 

 

『先生のおかげで、アビドスの借金は帳消しとなり、少しずつですが、土地も買い戻せています。ですが、土地の違法売買の件で、連邦生徒会長の捜査が入るそうです。』

 

『それに、買い戻せている、とは言っても、その範囲は微々たるものです。』

 

『そうそう、カイザーコーポレーションの元理事はあの後、生徒誘拐事件の主な容疑者として指名手配されているそうです』

 

『連邦生徒会は機能していませんが、先生がいてくれるなら、私たちが再び安心して暮らせるのも遠くないのかもしれません』

 

 

 

 

『そういえば、便利屋の方々はまたどこかに事務所を設けたようです。なんでも、大量の依頼金が入ったから、と......』

 

 

 

 

『それからあの『黒服』と言う人について』

 

 

『先生とホシノ先輩から聞いた情報をもとに調べてみたのですが......特にこれといった情報は、何も出て来ませんでした。』

 

『すべての罪がカイザーの元理事に被せられたようでして......『黒服』の本当の名前も、正体もわからず......』

 

 

『後は、先生にお任せとさせていただくことになりそうです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは、アビドス対策委員会の定例会議を始めます」

 

「ここしばらく色々なことがありましたが、最終的にアビドスが全て戻ってきたわけではありません。」

 

 

「でも、少しずつ解決に向かって行ってる。」

 

「そうだねぇ〜せっかく負担が減ったことだし、ちょっとゆっくり昼寝でもしない?」

 

「うんうん!このところすっごく忙しかったですし、のんびり過ごすのは大賛成です!」

 

「何いってるの!!少しは余裕ができたかもしれないけど、そんなことしてる暇なんてないんだから!」

 

 

「先生も戻っちゃったし、暇だなぁ......」

 

 

「話を聞きなさいよ!対策委員会の会計担当として言わせてもらうけど、このペースで土地を買い戻して行ったら、全て取り戻す頃には私たちおばあちゃんよ!?」

 

「う、うん......」

 

 

「と、言うわけで!最新のトレンドを調査してきたわ!」

 

 

「それって......パソコンの部品?」

 

「そう!これはグラフィックボードって言うんだけど、これでスキャンコインって言う仮想通貨を採掘するの!」

 

 

 

『セリカちゃんが騙されやすいのも、あんまり変わっていません。』

 

 

 

 

「セリカの詐欺話はさておき、もっといい方法がある。これをみて、先生に連絡して2人で計画を立てた。この経路で建物に侵入すると_____」

 

 

 

 

「はいはいどっちも却下ね〜」

 

 

 

 

『シロコ先輩も時々物騒なことを言い出します。と言いますか!先生もシロコ先輩に協力しないでください!』

 

 

 

『......まぁ、話は戻しますが、対策委員会は今日も騒がしいです。』

 

『何も変わらない、いつもの感じに戻ってしまいましたが.........』

 

 

『でも、本当によかったです。』

 

 

 

『現在の報告は一旦こんなところです。それでは、引き続きよろしくお願いしますね。先生。』

 

 

 

 

 

奥空アヤネ、と最後に綴られ、メールは終わった。

 

 

 

 

「.........みんな頑張ってんだな」

 

「どれもこれも、先生の尽力があってこそです。」

 

 

「俺は何にもしてないよ。頑張ったのはホシノさん達だし。」

 

 

落ち着いてメールを読むために、一旦シッテムの箱内部に入り、アロナを膝の上に乗せながら、メールを読んだ。

 

 

 

「......寂しくなるなぁ......あ“〜.........アビドス楽しかったなぁ......」

 

 

ここ数ヶ月はずっとアビドスにいたせいで燃え尽き症候群と1人の寂しさが身に染みる......

 

 

「......先生。先生には、私がいますよ?」

 

 

アロナが不意に、そんなことを言う。

 

「あらやだこの子可愛い」

 

 

俺はそう言ってアロナを膝に乗せたまま特徴的な()()()()()()をわしゃわしゃと撫でる。

 

なんだかんだ言ってこんな時間もとても愛おしく思う。

 

 

 

 

「.......あ、みてください先生!流れ星ですよ!」

 

「おお!願い事願い事!!」

 

 

 

 

シッテムの箱の中の、天井のない教室。

 

 

 

そこから見える()()

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

「まぁまぁ、堅苦しいのはここまで!ほらほら〜もうこんなに空が暗いよ.........ってみてみて!!流れ星だよみんな!」

 

 

私は教室の窓を開け、空を指差す。

 

 

「ん!どこ?」

 

 

「さっき流れて......あ!ほらほら!」

 

 

「本当だ」

 

 

シロコちゃんも窓から身を乗り出し、流れ星を見る。

 

今日は特別多いのか、次々に流れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

その光景に、(羅衣)

 

 

 

 

 

 

 

 

(ホシノ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そっと一つだけ、ホシに願いを乗せた。

 

 

星ノカケラ fin

 





ヒャッハァ!

どうも、最終回で後書きを必死こいて書いたのにその分が突然全て消失した鏑林 羅衣です。


萎えたので今日は予告だけして寝ます。

本当すんません。


あ、あとここまでみていただいて本当にありがとうございます(速さが足りない)












_____________


次章予告  『カルバノグの兎』




_____私はあなたのような大人が1番嫌いです。


____Rabbit2作戦を開始する。


_____おお!先生も全弾発射のロマンがわかる人だったかぁ!


____先生は……私を見つけてくださいね……






ま、こんな時だからこそ、みんなで頑張りましょう。




_____きっと、明日は来るから。
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