赤と青が交わる場所   作:カブライニキ

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どうも、鏑丸です

どうせなのでこの物語についてざっくりと解説します。

今作登場するメインキャラクターは我らが主人公の鏑林羅衣くん。

そして本来なら色彩の嚮導者であるプレナパテスの生涯を支えた『プラナ』であるはずの『A.L.O.N.A.』

バッドエンドを迎えるはずの彼らがどのような人生を送るのか。

そしてどのようにしてその物語に幕を下げるのか。

気になりますねぇ。


第三話 孤児

 

 

「おはようございます先生!」

 

「......おはようございます防衛室長官殿。」

 

「先生はお気軽に『カヤ』でよろしいのですよ?」

 

「......ご遠慮させていただきます」

 

朝から俺の足元をうろちょろするピンク色。

 

これが連邦生徒会の防衛室長とかこの世の終わりかな?

 

「て言うか昨日の件、考えてくれたんですか?」

 

 

 

「ああ、SRTの再建......でしたよね。」

 

この人に言っても無駄だとは思うが。

 

このピンクアホ毛は連邦生徒会防衛室長官 不知火カヤ。

 

今俺はRabbit小隊の問題をどうにか解決できないか模索するために、再びヴァルキューレに来ていた。

 

皆さんのご察しの通り、昨日俺に仕事を投げつけてきた張本人だ。

 

 

「行政委員会の私の力でも、意見を通すのは厳しかったですね。」

 

「.........」

 

俺はこの人を信用していない。

 

正確にいえば、防衛室長という立場を信用していない。

 

アビドスでも、この人は動いてくれなかった。

 

 

 

「それより先生、昨日のお話は考えていただけたでしょうか。」

 

「ええ。Rabbit小隊の短期担当顧問。受けさせていただきます」

 

俺にとっては渡りに船だった。

 

俺だって言いたいことだけ言ってはいさようならとは納得ができない。

 

 

「先生、おはようございます」

 

 

「あ!カンナさん!おはようございます!」

 

俺はカンナさんの敬礼に敬礼で返した。

 

やっぱり防衛室長殿と話してるよりカンナさんと話してた方がいいなこれ。

 

 

「......おはようございます防衛室長官殿。」

 

「あら、羅衣先生と同じ挨拶ですね」

 

 

カンナさんもこの人に好感を持っているわけではないらしい。

 

 

「それで防衛室長官殿、一つ聞きたいことがあります。」

 

 

「はい、なんでもお聞きください」

 

 

俺はいつも以上に目を薄め、質問する。

 

 

「SRTやヴァルキューレは、防衛室の管轄でしょうか。」

 

「......そうですね。ヴァルキューレ警察学校については基本、私たち防衛室の指示で動いているのですが......」

 

 

だとしたらなぜ今は指示に従っていない?そしてなぜRabbit小隊だけが騒ぎを起こした?

 

話によればもう一部隊小隊が存在しているはず......

 

 

俺がそう考えを巡らせていると、防衛室長が俺に一歩近づいた。

 

 

「ですが......SRT特殊学園は防衛室どころか、行政委員会の管轄からも離れた少々特殊な組織でございます」

 

 

「行政からも?」

 

 

「ご存知かと思いますが、ここキヴォトスの各学園地区には基本的に、連邦生徒会の干渉をさほど受けていません。そして各自地区には治安を維持するための担当組織が存在します」

 

 

「ええ。それこそアビドス対策委員会などがありますね」

 

 

俺はわざと嫌がらせのつもりでアビドスの名を出す。

 

「これは手厳しいですね。申し訳ありません、あの時は先生が信用に足る人物か模索する必要があったもので......」

 

 

嘘だな。嘘なら嘘だとわからないまともな嘘をつけばいいものを。

 

 

 

 

「話は戻しますが、例えばゲヘナ学園で問題を起こした生徒は連邦生徒会ではなく、ゲヘナの風紀委員会によって罰を受けますよね?」

 

「.......はい」

 

 

それぞれの土地に法があるのだから当たり前のことだ。

 

「しかしそれ以外の場所.......例えばD.U.(アトラ・ハシース)地区もそうですが、そう言った場所での犯罪は基本、ヴァルキューレか、先生の所属している連邦捜査部(シャーレ)の管轄となります。」

 

 

「なるほど、逮捕の間に他学園に逃げ込まれた場合、俺ならともかくヴァルキューレは管轄外に踏み込むことができない。」

 

「よって、形成された組織それが______」

 

 

 

「SRT特殊学園.......」

 

 

「その通りです。」

 

 

俺と同じ、強制捜査が可能な国家権力か。

 

「彼女たちは連邦生徒会長によって、犯罪が発生した際はいつどこであっても即時の対応が許可されています。その点では、貴方と似ていますね」

 

 

連邦生徒会長の秘匿された私兵......なるほど、そりゃあアロナの検索に引っかからないはずだ。

 

 

「そのため、SRTの選抜は非常に厳しく、エリート集団となっています。装備もキヴォトス最高レベルです。」

 

 

異様に破壊力を持ったクラスター爆弾や耐爆式のワイヤートリップはそのせいか。

 

 

 

「その結果の一つとして、SRT特殊学園三年生部隊_____通称「FOX小隊」は以前、キヴォトスの長年の悩みの種だった厄災の狐、「ワカモ」を捕獲することに成功。それ以外にも次々と順調に成果を上げていったのです」

 

 

なるほどフォックス.......フォックス?

 

 

狐......狐......そういえば最近ワカモさん以外の狐耳の人と会ったようなきが......フォックスっていうくらいなんだから狐だよな......

 

 

ま、いっか!

 

 

「......連邦生徒会長が、失踪するまでは」

 

 

「連邦生徒会長が失踪してしまったことにより、SRTに関する責任の所在は宙に浮いていました。」

 

 

 

「そんな時に、俺が現れた。」

 

 

「はい。羅衣先生が問題児......いえ、本来先生のものとなるはずだったRabbit小隊を、まさか引き受けてもらえるとは思ってもいませんでした」

 

 

彼女もまた、切れ目の瞳をうっすらと開け、その瞳孔を露わにする。

 

 

「......すみません、もう時間なんで、行きます。すみません俺から話振っといて」

 

「いえいえ、彼女たちの力になってあげてください!私は応援していますよ!」

 

 

俺は少し礼をして、ヴァルキューレを出ようとする。

 

 

「先生、狐にはどうか」

 

 

 

自動扉がゆっくりと閉まる

 

 

「ご注意を......」

 

 

 

「.........ええ。ご忠告痛み入ります」

 

 





はい。

今回登場したルビのD.U.『アトラ・ハシース』地区は
ほんへで登場した『ウトナピシュティム』をこっちの世界風にいじったものです。

一体なんの片船なんでしょーね!

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!
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